(…行ったか?)

公民館、先程郷田 剛一郎がゾンビになってしまった友を抑えつける為に奮闘していた場所である

そこの二つの部屋にはそれぞれ友がゾンビの姿で封じ込められている。

が、実を言うとその二つの更に隣のへやの帚入れにとある少女が隠れていたのだ。

少しだけ目にかかるくらいまで伸びたウェーブがかかっている長い茶髪、儚げな美しい顔立ちをしているが体格はかなりしっかり引き締まっていて、身長は高く、出る所はかなりしっかり出ていて抜群の色気を醸し出している。青いパーカーに白いシャツを着ていて、そして普通の丈のスカートを着ている

とても15歳とは思えない容姿と身体をしている少女。

岩水鈴菜、『地震の根源を閉じる事で地震を鎮める』閉じ師という仕事の見習いをしている少女

そんな彼女が何故ここにいるのか、それは12時間前に遡る

彼女は代々閉じ師をしてきた岩水家の元で長女として生まれた(弟と妹も一人ずついる、母は弟を産んだ後に病死)
彼女は休みの日は必ず地震が起こる可能性のある場所を父から教えてもらいながら歩いている。
何故かというと、彼女は高校を卒業したら閉じ師になる運命だからだ
だがやはり学業が優先である為に、地震がある場所を見る事は出来ていない。一人前の閉じ師はミミズが湧き出てきているのを視認出来るのだが、彼女にはまだ早すぎるとしてその技能は与えられていないのだ
それでも将来に向けて慣れていく必要がある為に廃墟周りをしているのだ。
そんな中、廃墟を行こうとした時に、彼女はとあるライブが目に入った。
それは自分と同年代と思われる少女たちが歌っていた姿を見る事が出来た
その少女たちは誰よりも輝いていて、心をときめかされていた
そして思わず…ライブが終わった後…リーダーに思わず話しかけていた

「あの…少し良いか?」
「ふぇ?何ですか?」






「ありがとう~!!私達のライブを見せてくれて~!!」
「あ、ああ…」

ハグしながら喜んでくれた…人懐っこく接してくれるとつい驚いてしまう…コミュニケーションをあまりとったことがないからだが

「あ、あの…大げさではないか?私達たった今初めて会ったんだぞ?」
「ううん!!出会いに初めても何もないと思うな~私は」
「そ、そうか…」
「所で~、何で貴女は話しかけてくれたの?」
「…気になったからだ」
「ふぇ?」
「貴女達は…恐らく高校生ではないかと私は思ったのだが…何故学生でありながらアイドルをやっているのだ?」

ライブの中で学生服を着ている歌があったのだがその服が見事に様になっていた事からの推測である

「えっと…何でかというと…一つ目は、やりたいからって理由かな?」
「やりたい?そんな気持ちだけでやれるものなのか?」
「やりたいと思ったら自分の思うようにやれる…それが学生アイドルなんだよ!!歌も服もダンスも自分たちで考えてるの!!だからすっごく楽しいんだ!!」
「そういう物なのか…」

楽しそうに言っている姿が本当に眩しかった

「もしかして…貴女、学生さんじゃない!?」
「…何故分かった?」
「あたり!?やったやったぁ~!!…勘だよっ!!まさか当たるとは思わなかったよ~!!」
「す、凄いな…多くの人が私の事を大人と間違えるのだぞ?」
「そうなの?意外だよ!!こんなに可愛いのに!?」
「か、可愛いだと!?奇麗なら何度か言われた事はあるが…」
「ううん、可愛いと思うよわたし、貴女の事!!学生アイドル、やってみたらどう!?」
「わ、私が!?出来るわけないだろう!?多くの人に大人と間違われるぞ!?」
「やりたいって思ったら気持ちに嘘を付いちゃダメだと思うよ!!もしやりたくなったら応援させてね!!」
「…話を変えよう、もう一つの理由は?」
「二つ目は…山折村の名前を広める為、だよっ」
「…確かすぐ近くにある村だな、それとアイドル活動に何の関係が?」
「私達九人のうち五人は皆、あの村に住んでるんだけどね…人、どんどんいなくなっちゃってるんだ…」

その顔はさっきまでの明るい顔から悲しみが滲みだしていた。

「だから、宣伝したいの、私達の生まれ育った村はいっぱい美味しい物があって、良い人達もいて、自然も豊かで、風景もほんっとうに良い場所なんだよって!!それを知ってもらうための学生アイドルでもあるんだよ!!」
「そうか…そんなに凄い村なんだな、山折村というのは」

…少し考えた後に…再び口を開けた

「なぁ、私、少しそこへ行きたくなったのだが…どういう場所なのか、詳しく教えてくれないか?」

気になったのだ、彼女達の素晴らしい歌やダンス、それの源になっているという…村がどんなものなのか

「…興味持ってくれたの!?ありがとう!!」

それから彼女は村の様々な良い所を教えてくれた…その時の彼女も本当に楽しそうだった

「ラーメンも美味しかったんだよ♪後ね、それからぁ!!」
「もうそろそろ遅くなってしまうからそこまでで大丈夫だ、ありがとな、ここまで親身に接してくれたのは貴女が初めてだ」

バスの予定表を見て分かった。そこの村への最終バスはもう間もなくだ。今日の内にその自然豊かな場所でキャンプを張っておきたいと考えたのだ。閉じ師としての仕事を考えると外れているがこれくらいなら許してくれるかもしれないと考えていたのだ。ラインを使って父にも許可はもらえた…そしてバス停まで彼女は見送ってくれていたのだ

「ありがとな…ここまでしてくれて…貴女は優しい人だ」
「私達のファンになってくれた人には…出来る限り色々したいなって思ったの、それで貴女が喜んでくれたなら本当に良かった」

気が付くと彼女はバスにも乗っていた

「…そういえば、貴女の名前、私はライブが途中参加だから聞いていなかったから知らないんだ、だから知りたいのだが…、そして…私も名乗っていなかったな」

一呼吸おいて…改めて口を開いた

「先に名乗らせてもらう、私の名前は岩水鈴菜だ」

そして…彼女は少し躊躇しながらも…バスから降りて
ピンクと茶の髪を混じっていて、可愛らしい顔を見せながら微笑みながら…

「高谷千歩果、だよ!!」
「…ちあか、か、その名前、覚えたぞ!!」
「鈴菜ちゃん!!後で山折村の感想、教えてね!!」
「…良いだろう!!長話、付き合ってもらうぞ!!」

その言葉を最後に二人の間のドアは閉められた

窓を開けて彼女を見ると…いつまでも笑顔で手を振っていた

「私達、さっきいた会場で明日もライブしているから、また会おうねーーー!!」
「…ああ!!」

バスが去っていくのを見つめていると後ろから話しかけてきたのは

「本当に行かなくて良かったの?ちあか、あんないしたかったんじゃないの?」
「侑ちゃん!!来てくれたんだ」

海坂侑、作曲をメインで行っている女の子で、ちあかの幼馴染だ

「それに、ちあかのおじいちゃんとおばあちゃん、確か、明日…」
「私も、それを考えたんだけど…いいの、明日もライブあるし、その為に思いっきり練習して頑張って欲しいって…夢でも出てきたんだよね、昨日」
「夢?」
「うん、おじいちゃんおばあちゃんが出てきたの…だから、墓参りよりそっちを優先しようかなぁって、出来るなら色んな場所を教えてあげたかったけど…まぁ大丈夫だよねきっと」

…この夢は彼女の運命を多く分けただろう

一方、鈴菜は村に入り、食事や観光をした後に
九時ごろ、神社の近くでテントを張って寝ている時だった。
地震が起きたのは

「皆さん!!早く避難してください!!早くっ!!」

即座に目が覚めた彼女は地震に対する対応は常に教えられていた為、住民を広場に誘導していた。
そして、これからどうするのかを公民館に訪れて村長に話を聞こうとして走っていた時の事だった

悪夢のような放送が流れたのは

「…冗談だろう?」

研究所?ゾンビ?ウイルス?バイオハザード?
…全てが質の悪い冗談にしか聞こえなかった

「…私は、ゾンビになってしまうのか?」

ならばいっそのこと今ここで舌を切って…!!
…だが何も変化は起きなかった
となると今の放送は地震で多くの人が疲れている中行った悪趣味ないたずら…
と思いたかった

そこら中に現れ始めたゾンビを見るまでは

(…どうやら私は適応したらしい)

喜ばしい事なのかもしれない、何とかゾンビにならずには済んだ
だが周りのゾンビを見るとその喜びは一瞬で消えてしまう、その中では同じバスに乗っていた人も紛れていた。

(この人達は普通の人に戻せる可能性があるらしい、ならば…少しでも…!!)

だがゾンビを対処できる『それを成す力』は自分に芽生えているのだろうか、そう思い、水を飲もうとした時

(…何だ?この感覚は…!!)

水を手に持った時、本能が感じ取っていたのは、手にその水を持つ事であった。
その瞬間その水は

「…鍵!?」

鍵の形に固まった

(これならもしかすると…!!)

そして使い方も本能で分かった

彼女はあえてゾンビにみつかり…近くに会った高級住宅の家に入って逃げ込んだ
それを追ってきたゾンビが家に入ってきたのを見て…窓から家を出て、カギを窓に向けた

その瞬間、
鍵穴がその窓に現れた

ガチャリ

この瞬間、窓は絶対に開く事も、壊れる事もない窓へと変化した
試しに木の棒で割ろうとしても、銃で撃ってみても割れなかったし、いくら開けようとしても窓は開かなかった

(…これが『それを成す力』、か…どういう原理でウイルスが私に作用してこのような力を身につけさせたのか?私が閉じ師だからカギに関係する力が身についたのか?)

そう考察しながら家の窓も異能で鍵を閉めて…ゾンビたちを閉じ込めた。これで無作為に殺されはしない…はずだ。そう考え、彼女はこの状況を公民館の方に伝えるべく、公民館に向かう…向かいながら周りの風景を見る。

自分がさっきまで見ていた自然はとても静かだった、だがその静かさのおかげでとても豊かな自然の壮大さを感じる事が出来た。
だがその自然は地震によって、そしてゾンビのうめき声によって台無しになっている

(千歩果…貴女がこれを見たらどう思うだろうな…)

彼女に会わなかったらこのパンデミックに巻き込まれることはなかっただろうだが、恨むわけが無い、こんな事誰でも予測はできないに決まってるからだ
寧ろ彼女達がアイドルとして必死に努力してきた全てがこのパンデミックで踏みにじられてしまったのではないか、と考えて彼女はとても辛いだろうなと思い悲しんでいた…
こうして、公民館に向かい…部屋を経由して会話をしているであろうでかい声が響いている部屋に入ろうとした時の事だった。

『ソウちゃん。しばらくそこで大人しくしといてくれ。
 目が醒めたら、生き残ったやつらの世話は頼むわ。
 ゲンちゃん。俺は先に地獄で待ってる。
 目ェ醒めたら、ケジメ付けろよ』

そして

『俺は余所者どもを皆殺しにする。
 この村をめちゃくちゃにした奴らを全員殺す。
 だが、それでもこの騒動が収まらなかったなら……』

という声を

そんな事を聞かされたら出れる訳がなかった。自分も余所者だから殺されてしまう可能性もあるからだ
そうして去っていった後に…

顔を出して現在に至るという訳である。

彼女はまず二人のゾンビが部屋をより出れないようにする為に異能で鍵を閉めた。
彼は二人に生きて欲しかったから閉じ込めておいたのだろう…その気持ちは私も尊重したかったのだ。
次に部屋に散らばっている資料を見る事で…三人の関係を推測してみる事にした。因みに部屋の状況を見て、剛一郎の異能は凄まじい馬鹿力によるものだというのは察することが出来た。

(『ゲンちゃん』は恐らく山折厳一郎さん、『ソウちゃん』は神楽総一郎さんだったようだな…それぞれえらい立場だったようで…幼馴染だったようだ)

そして剛一郎は村に余所者が入るのに否定派、厳一郎は賛成派、総一郎は中立派だったらしい

(…剛一郎の気持ちは分かる、村が他の人によって変えられていくとそれは従来の村が消えていく事になりかねないからな)

でも

鈴菜は見てきた、たくさんの廃墟になった場所を
そこの人の想いをたくさん感じ取ってきた。
どんどんと人が、想いが消えていく様子も感じてきたのだ
その想いが写している景色がどんなにキレイでも、現実は何もかも廃れていて
その虚しさに心も痛めてきたのだ。
そう考えると他所の人達は受け入れる必要は十分あると彼女は思った。
…もっとも、もうこのように荒れてしまった時点で無理になってしまったかもしれないけど

と言うのは置いといて、まずはこれからする行動を考えるべきだ。
私は真っ先に考えたのは…地震の根源を調べる事だ。
地震の根源を調べたところで何がある?と思うだろう
だが鈴菜は疑っている。この地震には裏があるのではないか、と

どうもうますぎる気がするのだ。地震が起きた事によってトンネルは封鎖されていて誰も介入が出来ず、電波障害によって電話も使えず外の状況は伝える事も出来ず、更にその瞬間にウイルスがばらまかれて一部の人が普通の環境で人が使った場合警戒されるであろう力を自由に使える…

出来すぎではないか?
もしかしたらこの異能で何が起こるのか実験しているのではないか?
その為に地震を人為的に起こしたのでは?…だとするなら閉じ師としてこの所業は許す訳にはいかない

調べる必要は高いと考えた。

まず、彼女は元々背負っていたリュックから荷物を取り出すことにした。この地震について調べる為にこれからどのように生き残るかを考える為である。

食べ物は…インスタント高山ラーメン、のりしおポテトチップス、ポテトサラダ、焼きうどん、それに沼津でチカって娘にもらった冷凍西浦みかん×3、更にビックマックだ。…今までの旅で買ってきた物だ。長期間保存に使える物を買っておいたが、しっかり貯めといて今更に思う。、朝、昼、夜に分けて…そして一緒に行動できる人に会えたら分け合って食べるか

次にAQUAの水500l×2だ、これは自分が身に付けてしまった異能の為にも取っておかなければならない。1回につき20lぐらい使っている気がするから…多くても後46回か、水がなくなったらどこかで補填する必要があるな

他にもキャンプ用具、傘、寝間着×2、制服、普段着×2…などを確認していく。我ながらよくここまで多く荷物を運べているな、普段から閉じ師の仕事に備えて足腰や腕力を鍛えている成果、かな?

そして今自分が使える武器は…この2つだけだ

一つ目はキャンプ用具の中にあったライターだ、ゾンビ達も元は人間、火には怯えてくれる…はずだ
そしてもう1つ…それは、ロシア製のマカノフの銃だ。弾数は9つ…いや、一つ減って8つか…歩いてきた道に何故か落ちていた…地震で露出したように見えたが、そもそも何故地面に隠されていたのか分からないがそれは置いておこう

銃なんて全く使ったことはない、使うことになるかもしれない、なんて事態になるとは思っていなかった。そしてこれを使うという事は人の命を奪う可能性があると言うこと

人の命を守る為に閉じ師をやっていたはずだ…その誇りを失っていいのか、考えてしまう。だが方針の為にも覚悟は決めなければいけないと思っていた。

そう、今後の方針、1つ目はさっき考えたように、この地震の根源を知る事だ

そしてもう1つ…それは女王ウイルス保有者の殺害である

勿論できる限り殺すつもりは全くない、だが、残り6時間くらいになったら…自分と同じ正常感染者も殺していく必要もあるんじゃないか、と考えてしまっている

まず最初は快楽等目的もないのに無差別殺戮を起こすような危険人物(このような人物の場合は例え残り6時間でなくても、自衛で殺してしまう可能性はあるがそれは多くの人を守る為に仕方がない…か?)、それで収まらなかったら次に先程ここにいた剛一郎さんみたいな目的があってやむおえず対象を無差別に殺す人かな、そしてそれでも収まらなかったら…殺されるべきは…自分だな

何も罪がない人を殺す事だけは絶対に無理だ、その一線だけは死守する、己の命を絶ってでも、もし自分が死んだとしても最近大切な人と会えたといっていた今でも閉じ師をやっている従兄弟がいる。そして誰よりも可愛い妹と弟がいる。彼等が私の跡を継いでくれるはずだ…父には本当に申し訳ないが

もっとも、この女王ウイルスについても詳しく調べる必要はあるだろうな、もしかしたら命は無事なまま無力化出来る可能性もある…かもしれないしな、命を助けることができるなら…諦めたくは無い

そしてまず今から行う事は剛一郎さんの殺戮をやめさせる事の説得だ。あの言葉を見るに地獄で待ってる…つまり罪の意識はあると考えるべきだ…ならば止める事が出来る可能性は高い。しかし今の自分であの凄まじい力をもった剛一郎さんに立ち向かうのは無理だ、だから他の村人と接触をして、どうにか説得が出来る余地を作ってから話さなければならないと考えた。また、この村の余所者にも危険な人がいると話しておく必要もあるだろう。

そう思い、座っていた木製の子供用椅子から立ち上がった、この椅子は林業が盛んな村の特産品の1つであり、地震の時に潰れてしまっていた店から拝借した物だ。地震のせいで左上の脚が外れているようだが、簡単に持ち運べる椅子…もしくは投擲武器として持っていく事にした(ただしリュックには入りきれなかったので両手で持ちながら動く事にした)

(…こんな椅子に座るなんて…子供っぽいな、私)

そう少し自嘲しながら…彼女はまず高校に向かう事にした。同年代の村人との接触は普段は寡黙で会話が苦手である自分でもやりやすいのではないかと考えたのだ。高谷千歩果との会話も接触が出来るのでは思える自信につながっていた。それにもしかしたら剛一郎さんの身内もそこにいるかもしれないしな、その子を仲間にすれば…

そう考えて、彼女は…高校に向けての一歩を歩み始めた、地震に対するケジメをつける為に

【岩水鈴菜】

[状態]:健康

[道具]:リュックサック、キャンプ用具(テントやライターなど)、傘、寝間着×2、制服、普段着×2、ロシア製のマカノフ、インスタント高山ラーメン、のりしおポテトチップス、ポテトサラダ、焼きうどん、冷凍西浦みかん×3、更にビックマック、AQUAの水500l×2、木製の子供用椅子

[方針]

基本.この地震が起きた原因を調べる

1.まずは学校に行って出来るならば同年代の人と接触する
2.次に 剛一郎が経営している寿司屋へ向かって彼の情報を集める。
3.ゾンビは家に閉じ込めて対処する。
4.剛一郎の危険性を多くの人に伝えながら、説得できる人と異能が強い信じられる人を探す
5.千歩果の知り合いがいたら積極的に保護したい
6.残り時間が少なくなってしまい、どうしようもない時は危険人物→善性殺戮者→自分の順番で死んでいくしかない、だが女王ウイルスを命に影響なく無力化する方も諦めず探したい

※閉じ師の技能が使えますが、この状況ではほとんど意味がありません。この立場は隠していくつもりです

1回異能を使うと20ml水を消費します。


























奥底では…こう考えていた。

この危険的な状況である以上、考えてはいけないのかもしれない

でも

もしかしたら、もしかしたら
小学生の頃から今まで閉じ師としての仕事のせいでほとんど経験できなかった学生としての時間が足りなかったり、話すのが苦手な性格のせいで、出来なかった

かけがえない恋人とか、親友が…出来てくれたらいいな、と

015.逢いたくて 投下順で読む 017.Normal×Anomaly
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SURVIVE START 岩水 鈴菜 太陽を背中に僕らは進む

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最終更新:2023年01月12日 07:42