Python
現行のOS Xには標準でPythonが付属している。そのため、特に最新版を使用する必要がなければ、標準で付属しているPythonを使えば良い。
Leopardでの注意点
readline
Leopardに付属するreadlineは、GNUのreadlineではない(ライセンスの問題と言われている)ため、readlineをPythonで有効にしても、Ctrl-rが動作しなかったり、日本語の入力ができないといった問題がある。そのため、自分でGNUのreadlineを導入し、この問題を解決する必要がある。
まずはFinkからreadline5-shlibsを導入する。これはGNUのreadlineである。次に、Pythonのreadlineパッケージを導入する。このとき、FinkでGNU readlineがインストールされていることで、PythonのreadlineパッケージがGNU readlineを使用するようになる。
$ wget http://pypi.python.org/packages/source/r/readline/readline-2.5.1.[[tar]].gz $ tar zxvf reapdline-2.5.1.tar.gz $ cd readline-2.5.1 $ sudo python setup.py install
64 bit
Leopardになり、一部の機能が64 bit化された。64 bitのLinuxなどでは、既にPythonは64 bit化されている。しかし現在のところ、Leopardに付属するPythonは32 bitのものである。また最新版のPythonを自分でコンパイルしても、今のところ32 bitでしかコンパイルすることは出来ない(2008年11月現在)。
大量のメモリを使ったりするようなことがなければ、特にPythonが32 bitで走ろうが64 bitで走ろうが気にする必要はない。しかし、Leopardで走る32 bitのPythonから、64 bitでコンパイルされたライブラリを呼ぶ事は不可能である。
例えばROOTを普通にコンパイルすると、64 bitのLeopardではROOTも64 bitでコンパイルされる。ROOTはPyROOTを経由してPythonから利用可能であるが、Pythonが32 bitでコンパイルされているため、64 bitのROOTはPythonから呼び出す事ができない。そのため、PyROOTを使用する場合にはROOTを32 bitでコンパイルしておく必要がある。
ROOTを32 bitと64 bitのファットバイナリとしてコンパイルできれば良いのだが、今のところそのようなコンパイルオプションは存在していない。
Last Updated: 2008-11-18