その傾向1 | 穏やかで心優しいと思われている王女だが、彼女の本当の傾向は、誰にも知られていない。 あるいはこの王の試練を通して、その傾向が見えてくるかもしれない。 執政官に政務を任せている場合は、執政官の傾向で政治が行われる。執政官の傾向は、ヴィンフリートの頁を参照。 |
その傾向2 | 王候補である王女は、自分自身への誓約が義務付けられているために、評価傾向にはさほど意味がない。 王女自身が、自領をどのような方向に発展させたいと思っているかが、重要となる。 |
いかに戦うか1 | 騎士王の血を引く王家の人々は皆、優れた戦士であった。 ゆえに彼女も十分な素質をもっていると考えられる。 とはいえ訓練をしなければ素質も花開かず、無謀な攻撃を繰り返すだけに終わるだろう。 |
いかに戦うか2 | 王女の武術がある程度の域に達すると、特訓相手の騎士から戦いの手法を学び取ることができるようだ。 王女自身が戦う機会は多くないだろうが、敵の戦い方にあわせた手法を学ぶことができるなら、騎士王本人のごとき強さを得られるかもしれない。 |
過去の経歴 | ターブルロンド王女として産まれ、そのまま王家の『飾り』として育つはずであった。 が、兄王子フィーリウスが『試練』開始の1ヶ月前に失踪、続いて父王レーギスの逝去により、国王として担ぎ上げられることになる。 そこから先は……あなたが一番よく知っているのではないかな、王女殿下? |
王の試練 | かつて騎士王は、剣と弁舌で聖騎士を味方に引き入れ、黒貴族との戦いに応じた。 この故事に則り、協会によって制定されたものが、『王の試練』である。 各国王候補(党首)は、工作で間接的に領主を味方に引き入れるか、決闘で直接的に領主をねじ伏せ、剣(=票)を獲得しなければならない。 |
剣の誓約 | 剣とは騎士の魂。手放すことは、騎士の精神的な死を意味する。 よって、剣に誓うということは、騎士であるというアイデンティティに誓うということであり、シジェルの園におわす騎士王に誓うのも同義なのである。 そして、剣を捧げるという行為は、己の生殺与奪の権限を、相手に委ねることの表明なのだ。 |
決闘:馬上槍試合 | この『試練』においては、決闘に馬上槍試合が用いられる。 馬上槍試合のルールは至って簡単。会場の端と端から、馬に乗り、槍を構えた決闘者が、すれ違いざまに槍を相手にぶつけるのである。これはどちらかが力尽き、動けなくなるまで、繰り返される。 そして相手を倒した者が勝者となるのだ。 |
決闘:三すくみ | 槍試合には、高度な駆け引きが要求される。 各騎士は、それぞれの手順において、3通りの戦法のうちいずれかを選択する。 ひとつは突撃、ひとつは陽動、ひとつは反撃である。 突撃は陽動に強く、陽動は反撃に強く、反撃は突撃に強い。 |
決闘:戦術 | さて、各騎士には、それぞれ決まった戦術がある。 例えば、かの『紅の獅子』ならば突撃と反撃を交互に行い、『猛牛』と呼ばれる騎士は、突撃しか行わない。 この手順を読み合うことで、どの騎士がどの騎士に対し有利化、ということがわかるのである。 え、騎士の戦術がわからないって?秘密情報を買えばわかるよ。 |
乙女の祈り | 騎士王の血筋にのみ表れ、騎士王の血脈であることを一番に示す力。 それが、危機にある騎士に、最後の力を与える『王の祈り』、または『乙女の祈り』である。 かつて、騎士王が黒貴族との戦いで敗北の憂き目に遭った時、未来の王妃オクタヴィアは騎士王の勝利を祈った。 祈りは騎士王に力を与え、見事黒貴族を破ったと言われる。 |
エクレールの王女観 | 「姫様?そりゃもう、超かわいいですわ!」 ……あの、具体的な情報をいただけると。 「かわいいですわ!」 いえ、ですから、それでは秘密情報に……。 「かわいいですわ!かわいいですわ!かわいいですわ!」 もしもーし。 |
王城の迷宮 | 王城のどこかに、不思議な迷宮があるという伝説がある。 ある使用人は、玉座の間に居たときに、不思議な階段を見つけたとも言っている。 先々代の王が特別に作らせた。騎士王が子孫の為に創造した、などと言われており、踏破した者は真の王になれるという噂。 |
王道を行くために | 先王レーギスは王道を是とする政治をした。 普段は国家運営に専念し、必要に応じて『工作』を行った。 このように『工作』を王の試練の主体とし、かつ領地を成長させていくことが、『王道』を高める近道である、と言える。 |
工作を行う | 工作について、気をつけるべき事がある。 それは、国王候補に対して工作を仕掛けるならば、その騎士の名誉をかける必要がある、ということである。 時には工作合戦に負け、全てを失って国を去らねばならなくなる騎士もあるだろう。 |
敵の工作 | 工作は有効な戦術だが、それは敵にとっても同じことである。 もし敵の騎士が自領に現れたなら、悪い噂が撒かれている……と考えるべきだろう。 これに対抗するには、早々に相手に退場願うか、相手が領地に入って来られない情勢を作る。 あるいは噂を上回る名誉を求めるのが良いだろう。 |
税収と投資の補足 | 経済の延びは税収に直結するが、逆も同じ事がいえるようだ。 税収が軽微ならば、経済が上昇しやすい、という現象が各地で確認されている。 またあらゆる投資は、領主の知力が高ければ、多少なりと効率よく進むようだ。 |
暴動 | 暴動が起きたとき、まず民衆が行うのは、納税の拒否である。 暴動が起きればその分、税収は減ると考えるべきであろう。 暴動は放置すればするだけ収拾が困難になる傾向がある。 早めの鎮圧を心がけたほうが良いだろう。 |
暴動と決闘の因果 | 暴動も決闘も、暴力の発露という点では、あまりかわりが無いのかもしれない。 決闘があった領地では、民の溜飲が下がるのか、暴動が起きにくくなることが知られている。 だが暴動が始まれば、決闘をやるどころではない。 挑戦していた騎士も、そこに足止めされてしまうだろう。 |
幻のオクタヴィア | 騎士王の妃として知られるオクタヴィアだが、近年の研究では架空の人物だったことが、ほぼ明らかである。 だがそうなると、王家の始祖の一人たる騎士王の妃は誰であったのか? その謎はいまだ解明される気配もない。 |
その傾向1 | ディクトールは争いを嫌っている。逆に自らが頼りとしている言論や交渉術の使い手には敬意を表すようだ。私生活では贅沢をしないが、けっして倹約家ではなく、浮いたお金を政務や陰謀で惜しみなく使う。 |
その傾向2 | 王道を強く評価し、栄華や協会は評価しない。 また覇道への評価も辛く、覇道のみを進んでも、彼からの支持を得るのは至難だろう。 情報や経済は、それなりに高く評価するようだ。 |
いかに戦うか1 | 決闘を好まない彼を、槍試合に引き出すことが、まず困難である。名誉と知恵に優れた騎士でなければ、相手にもされないであろう。戦い方に偏りは無い。どの方法も満遍なく行う。 |
いかに戦うか2 | 彼の戦い方は、彼の政治手法と同じく、効率的なものである。まず突撃、次に反撃を試みることで、相手の攻撃を誘い出す。 最後に、その攻撃をかわして一突きを喰らわせるのである。 とはいえ、彼自身が武力に長けているというわけではないため、アルジャンまで攻め上がれた騎士ならば勝てるはずである。 |
過去の経歴 | 身分の低い家系の出。聖騎士の血は引いていない。 そのため、姉や弟を政略結婚に用い、上級貴族の遠戚となることで出世の足がかりを作った。 無論その後の出世は、彼自身の能力で勝ち取ったものである。 |
ミザリィ1 | 宰相が重用する密偵であり、工作員。 ターブルロンド出身であることは間違いないが、騎士の家の出か、平民なのか、現時点ではまだはっきりしない。 色仕掛けを得意とするが、何より恐ろしいのは、わずかな色仕掛けで確実に目的を達成するその頭脳である。 |
ミザリィ2 | ミザリィは、レメディオス貧民街出身の平民である。 美貌と才能に恵まれた彼女は、平民で終わる事を良しとせず、まず、とある騎士を篭絡し、結婚した。 そしてその騎士一家を皆殺しにし、地位と財産を奪おうと企んだのである。 幸いその試みは失敗したが、後に宰相と手を組んで今に至る。 |
王と宰相と将軍 | 先王レーギスは凡人で、見るべきところのない王であったが、何度も襲った冷害や、外国の圧力などに屈せず、何とか国を守り抜いた。 それは優れた臣下、すなわち将軍と宰相があったゆえ、と言われている。 先王健在の頃は宰相も、その野心を隠し、忠実に職務を果たしていたのだ。 |
将軍と宰相 | 王の試練が始まる前までは、シルヴェストルはディクトールへの信頼を公言しており、不得手な政治に関する事は全て彼の判断を仰いでいた。 ディクトールの方はシルヴェストルと特に馴れ合う気配は無かったが、荒事があれば全てをシルヴェストルに託し、余計な口出しは一切しなかった。 今はただ、敵として対峙する。 |
王妃との噂1 | 先王時代のディクトールは、有能な宰相だったが、性格に難があったため、多くの人に嫌われていた。 悪い噂にも事欠かず、国家の財産を着服しているとか、王妃に横恋慕している、との噂もあった。 先王妃が早くに亡くなったのも、宰相の横恋慕による心労だ……と言われる。 噂の全てが真実ではないだろうが、全てが嘘でもないだろう。 |
王妃との噂2 | 王女を見て予想できるように、先王妃は美しい女性であった。そして王妃になるに相応しい、慎み深くて思慮深い女性であった。 このため凡人の先王には過ぎた王妃であり、いすべれ破綻するのでは、という噂も囁かれた。 宰相との噂があったのも、無理はないことなのかもしれない。 |
その傾向1 | 黒貴族は『試練』のルールを『戦争ごっこ』と忌み嫌い、闘争に優れた者こそ王にふさわしいと考えている。 協会は『闇の者』の天敵であり、闇の王たる彼もまた、協会を忌み嫌う。 意外にも、個人間のつながりを重視する傾向にあるようだ。 |
その傾向2 | 覇道以外に対しては、一部の例外を除き、まったくといっていいほど評価しない。特に協会に関しては、忌み嫌っているほどである。 強いて言えば、親睦と王道は、若干評価してくれる傾向にある。 |
いかに戦うか1 | 彼は、その魔力を用いずとも、恐るべき戦士であることに違いはない。 馬上槍試合に関しては、『闇の王』らしい余裕を以て臨む。 まず、仔猫にじゃれつかせるかのように相手の様子をうかがった後、相手の希望を打ち砕くかのように、激しく槍を振るうのである。 |
いかに戦うか2 | 彼は、余裕なのか油断なのか、最初の3手は相手の攻撃をを受けてから反撃することを好む。 この闇の王に対し勝利を収めるには、その油断につけ入るような作戦を考える必要があるだろう。 |
過去の経歴 | 200年前、騎士王に封印されはしたものの、その封印は不完全なものであり、何度も復活と封印を繰り返す。 『王の試練』開始時は、息子ディトリッシュに領地の執政を任せていたが、いつもの気紛れを起こし、『試練』への参加を表明する。 |
黒貴族趣味 | 貴族の趣向の中でも、頽廃的で非生産的なものを『黒貴族趣味』と我が国では称するが、黒貴族の趣味は、まさしく『黒貴族趣味』と称される、頽廃的で堕落したものである。 長い生に飽いている彼は、さまざまなものを蒐集し……飾り……弄び……壊す。 万能に近い力を持つ彼の行動原理は、まさしく幼児のものである。 |
黒薔薇の花嫁 | 『黒貴族趣味』の最たるものが、『花嫁』、つまり吸血で虜化した生物の蒐集である。 『花嫁』とされると、永遠の生命を得る代わりに、吸血した者の命令を聞く奴隷となる。 これは思考実験でしかないが、『花嫁』に自由意志を与えた場合、その意思に自由はあるのだろうか? |
使い魔ユーベル | 本名ユーベルヴェーク。彼は、セイレーン族の例に漏れず、美しい歌を歌う。 黒貴族の過去を知る数少ない人物であるようだが、彼の口から漏れ出るのは歌声だけである。 |
吸血鬼1 | 『闇の者』には、人狼、夜歩き、頭脳殺しなどさまざまな種が存在するが、中でも恐れられているのは吸血鬼だ。 吸血鬼は、太陽、協会の聖油、流れる水を渡れない、などの弱点が存在するとされているが、すべて俗信。 自分以外を敵と考えるため、生殖活動を行わないのが普通である。 |
吸血鬼2 | テラリンの第一子ヴァルヴュラには、忌まわしい性癖があった……。 弱点らしい弱点といえば、その吸血の性癖であろうか。 量に個体差はあるが、他者の血を少なからず啜らなければ、彼らは生きていくことができない。種として完璧に見えても、彼らはひとりで生きていけないのである。 |
ネグロ | 黒貴族が従える、黒き鎧の騎士の一人。 ネグロはもっとも古き従者として知られており、騎士王以前の書物にも『残酷なる魔将』としてその名がある。当時から鎧姿であり、正体は不明。 鎧そのものであるとも。 知略と武術に長けた、恐るべき敵といえる。 |
メラン | 闇の者の中には、己の英知と引き換えに、無限の生命力を得た種族がある。 メランはその一員であり、黒の騎士の中でも、最大のタフさを誇る。彼の行動を止めるのは、困難を極めるだろう。 愚鈍だが暴虐ではなく、マンハイムの善き民衆には、頼れる男として慕われているようだ。 |
アートルム | アートルムは黒貴族秘蔵の騎士であり、普段は表に出ることはない。 もし彼が現れたなら、それは黒貴族に、実力を認められたということである。 彼の正体は、かつて黒貴族に殺された騎士である、と言われる。それゆえか、現在も名誉を重んじた行動を取るが、黒貴族の命令には逆らえないようだ。 |
三騎士の戦術 | 彼らにも、人間の騎士同様、戦い方の癖がある。というより、癖を見抜かなければ、勝つのは難しいだろう。 ネグロは、最初の2手は陽動戦法を採る。 アートルムは、最初の2手では反撃態勢を採り、相手の突撃を待ち構える。 メランは一番御しやすく、厄介だ。彼はただ、突撃しかしないのだ。 |
カレドウルフ | 地方によっては、 ・カレドヴール ・カリブルヌス ・カレドヴィッヒ など呼び方に差異があるものの、要は騎士王の古い呼び方である。 騎士王伝承は、伝播の途中で変化し、各地方でまったく違うものになっていることもある。 数多くの呼称が、騎士王伝説の変遷の歴史を、雄弁に物語っている。 |
ファーガスのユニ | 「調べても無駄だ。ユニの記録は、私が探し出して、すべて抹消した。くだらない詮索はやめ給え。 なにを驚いている?私だ……君の友人、ヘルゼーエンだよ。君の頭の中に、話しかけているのだ。 さあ……ゲームに戻り給え。私とのゲームを続けよう!」 |
その傾向1 | 騎士王国の国王たるもの、勇武に優れ、さらに、領主の心をつかめずして、領主の心をつかめるはずがない、と考えている。 また、王は、その地位にふさわしく飾り立てられてなければならぬと考える。 策略を嫌う、昔ながらの武人である。 |
その傾向2 | 華々しい決闘を好む、古き騎士の典型とも言える彼が最も重視するのは、覇道と親睦。次いで栄華である。 優秀な支配者には人民が自動的についてくると考えているため、経済や協会、情報は評価しない。 |
いかに戦うか1 | 幾多もの戦場を勝ち抜いてきた優秀な戦士である将軍派、その実直な性格に似合わぬ技術を持つ。 意外にも突撃を好まず、反撃と陽動戦法で相手をのである。 その戦い方は、もしかすると、相手騎士の実力を見て、育成するために採っているのかもしれない。 |
いかに戦うか2 | 決して突撃は行わない。二回の攻撃を反撃で受けきり、相手が油断してきたところを陽動戦法でかわすという戦術を好む。 彼に打ち勝つには、相手の反撃体制を見破るだけの冷静さを持った巧者を用いるべきであろう。 |
過去の経歴 | 『花咲ける都』ポンパドールを預かる領主である傍ら、我が国の将軍として、国王軍を率い、いくつもの戦を勝ち抜いてきた歴戦の勇者である。 先王レーギスの忠臣であると同時に親友であり、フィーリア王女を実の娘のように溺愛している |
チェスの腕前は? | 優れた戦術家であるシルヴェストル将軍の趣味は、チェスである。が、息子には一度も勝てたことがない。 息子のヴィンフリート曰く、「チェスの駒の士気を奮い立たせようとしても無駄でしょう」とのこと。 ポーンやルークに根性論を説く将軍の姿が、目に浮かぶようである。 |
不肖の息子 | シルヴェストルが、息子ヴィンフリートに対して落胆している理由は、息子が騎士にならなかったからではなし。将軍は、息子が執政官になることで、宰相ディクトールと同じような人間になるのではないか、と考えているのである。 当の息子は、父の悩みを「文官コンプレックスだ」と断じてはいるが。 |
英雄の条件 | ジークムントは黒貴族を倒した英雄だが、喉元過ぎれば熱さを忘れる、『闇』の脅威が減少した現在となってはすでにお伽噺の人物となってしまっている。 この点、シルヴェストル将軍は、現在も国を守り続けており、国民の目には、より現実的な『英雄』として映るのである。 |
勇者を襲う恐怖 | 夜半、将軍の身も凍るような悲鳴に、館の住民全員が叩き起こされた。 「おお、牙が、わしの喉笛に・・・・灰色の・・・・忌まわしい灰色の!」震える声でつぶやく将軍。いったいなにが現れたのか?館の住人全員の背筋に悪寒が走った。 住民たちは将軍が大のネズミ嫌いである事実を、間もなく知ることになる。 |
女の子が欲しかった | 彼の口癖は、王女へのリップサービスとも言われている。その真偽はどうであれ、シルヴェストルがフィーリア王女を溺愛しているのは事実である。 だが、なぜそこまで溺愛しているのだろうか?庭師のヒギンズは語る。「おまえさんも、将軍くらいの歳になればわかるさ」 そういうものらしい。 |
その傾向1 | 司教の友人であるクレメンスは、彼自身が盲人だからであろうか、戦を好まず、インフラや警備、福祉政策に満遍なく注意を払う。ドライな一面もあり、個人的な関係と国王の支持とは切り離して考える傾向にある。 |
その傾向2 | 彼は、王道、栄華、社会、協会、情報を満遍なく評価する。 バランスの取れた領地経営を心がけていれば、自然と彼の心を得ることができよう。 |
いかに戦うか1 | 目の見えぬ彼は、そもそも決闘を好まず、あらゆる口実を以て決闘を回避しようと試みる。彼を決闘場に引きずり出すには、よほどの話術を用いなければならないだろう。 いざ決闘となっても、臆病である。が、臆病とは用心深さを意味する。相手が盲目だからといって、油断はしないことだ。 |
いかに戦うか2 | やはりやみくもに突進するのがおそろしいのだろうか、突撃戦法は決して用いず、相手の反撃戦法を恐れる傾向にある。 逆に、音が聞こえるため警戒心が緩むのか、相手の突撃に対してはさほど注意を払わない。 故に彼は、初手で、相手の反撃を警戒して陽動戦法を行い、次に反撃戦法を用いる癖がある。 |
過去の経歴 | ノーストリリアに隣接するミルトンの領主の子に生まれ、その職務を引き継ぐ。 生まれついての盲目であるが、そのハンディを補うように、声色から相手の性格や、嘘を言っているかどうかを敏感に読み取る技能を身に付けている。 また、その生まれ故に、福祉部門に力を入れることでも有名である。 |
盲目であること | あなたがたは、目に頼りすぎている――彼の口癖である。 彼は視覚に頼らず、いかに危険を回避するかを追及する。そうしなければ、何度でも殺されていただろう。 聴覚は元より、触覚、嗅覚、果ては味覚まで用い、世界を捉え、話し相手の嘘を見抜き、暗殺者の足音を聞き分けるのである。 |
暗闇の世界 | 『暗闇こそよく見える』詩人テラの言葉である。例えば音楽を聴く時、目を閉じて聞いたりはしないだろうか? この無意識の所作は、音楽鑑賞によって連想するイメージを捉える際、視覚が邪魔になっていることを示す。 クレメンスは、常に、視覚以外から世界を捉える。彼の捉える世界と、我々の捉える世界は同一なのだろうか? |
好奇心は猫を殺す? | クレメンスは、大変なおしゃべり好きで有名であるが、親に対し、「どうして~は……なの?」と聞くのと一緒で、好奇心に由来するところが大きい。 不思議なことに彼は、相手の考えていることを見抜けても、相手を思いやることは苦手なようだ。しばしば話し相手のプライヴェートを根掘り葉掘り聞いては、相手を怒らせている。 |
暗闇の先 | 世界を『見た』ことのないクレメンスにとって、他の者が捉える世界を知る方法は、伝聞しかない。 彼が『知識』に対し、無限の好奇心を覚えるのは、他者と自分との間の差をなくしたいと欲するに他ならない。 例え、教会国家ノーストリリアと隣接していなかろうと、彼と教会が巡り合うのは、必然であったのだ。 |
協会とクレメンス | 一説によれば、司教は、クレメンスの飽くなき知識欲を認め、教会の書庫を彼だけに開放したという。 司教はまた、彼に、手で触れるだけで書物を読める技術を与えた。 クレメンスは司教を友人と考えているが、それは司教が技術を与えてくれるからである。 同じように、司教も……。 |
その傾向1 | 商業都市サンミリオンの領主である彼は、やはり貨幣の流通を活性化させてくれる国王を望んでいる。また安全な商売には周囲の暴力に屈しない強い力が必要だ、とも考えている。亡霊の存在を認めない協会のことを、闇の者同様、快く思っていない。 |
その傾向2 | ロドヴィックは、覇道、そしてなにより経済を重んじる。 彼の支持を得たいのであれば、経済を高め、さらに暴動を鎮圧できるような強い国王を目指すべきだろう。 経済を人間活動の所産と考えていないためか、親睦は評価しない。 |
いかに戦うか1 | 経済都市の領主である彼は、意外にも決闘を引き受けやすい。 とはいえ、考えてみれば、決闘が行われることでサンミリオンにカネが落ちるのだから、己の名誉や死を考慮しないのであれば、引き受けない理由は無いのである。 彼は、生に対する執着がない。当たり前だ、すでに彼は死んでいるのだから。 |
いかに戦うか2 | 彼は、生に執着がないためか、まるで死に場所を求めるかの如く、突撃を繰り返す。 彼と対峙した騎士は、その亡者のような戦術に恐れをなし、つい攻撃をかわしたくなるかもしれないが、それは間違いである。 彼はまっすぐ向かってくるだけなのだから、騎士は槍を構えていればいいだけなのだ。 |
過去の経歴 | 物心(?)ついたころから、彼は亡霊のまま領主であった。100年近く、彼は領主として、サンミリオンの経営を進めてきた。 亡霊であるが故に、彼は、眠ることを知らず働き続ける。 だが誰も、彼の死因と、彼がなぜ亡霊として存在し続けるのか知らない。 |
シジェルの園 | 騎士王が平穏に統治するという「死後の世界」のこと。シジェルの門をくぐるとは、すなわち死を意味する。 教会はその存在を否定し、生物は死ぬと消滅すると主張する。霊魂は、その人間が生前に遺した、残像のようなものである、と。 司教が、ロドヴィックの存在を感知できないことを考えると、彼らは本気でそう考えているようだ。 |
ディナーへようこそ | 彼は紅茶とアップルパイを好んだ。亡霊となった現在、彼が食事を摂ることはできない。 彼はしばしば、お気に入りの騎士を夕食に招く。夕食といっても、彼自身は食べず、騎士が食べる光景を見守るだけである。あまりにもの欲しそうに食事を見つめられるので、一度招待された騎士は、二度と招待に応じないという。 |
獣の感覚 | 「動物は、人間が進化の過程で捨てていった超感覚を保有している」これは教会の言葉だが、確かに動物たちは、地震などの超常現象を敏感に察知する能力を持っているらしい。 犬は、幽霊など、生命の枠組みから外れた存在を忌み嫌う。故に、ロドヴィックは、散歩途中でよく犬に吠えられる。彼の動物嫌いはここに起因する。 |
文官メセナ | ロドヴィックが右腕と頼む文官メセナは、平民上がりの男である。 もとは口に出すのも憚られる卑しい商いを手がけていたとされ、彼を嫌う騎士は多い。 しかしメセナは有能であり、こと仕事においては信頼できる男である。 それはロドヴィックが信用している事からも証明されている。 |
その傾向 | 彼のモットーは「質実剛健」。 ここまで言えばおわかりだろう。 領内の紛争を自らの手で解決しているという噂もある彼は、領内で揉め事を起こさないくらいの、強く大きな国王を望んでいる。 |
その傾向2 | 彼が望むのは、「努力、友情、勝利!」である。 覇道と社会、そして親睦を最も評価する。あとは経済を、「毎日肉が食えればいい程度」に望むくらいである。 きらびやかな生活、楽な生活を嫌うため、栄華や協会は評価しない。 |
いかに戦うか1 | 彼が望むのは、「努力、友情、勝利!」であり、このヒーローの方程式に当てはまるような戦い方を行う。 ヒーローは、まず相手の攻撃を耐え忍ぶ。 次いで、思わぬ奇策を用い、逆転する。 トドメは必殺技で真っ向勝負である。 |
いかに戦うか2 | 彼は、最初の2手に反撃を用いる。ヒーローは決して自分から手を出してはいけないのである。 だが、相手が真っ先に手を出してくる悪の手先だとわかると、陽動を用い、最後に真っ向から必殺技を用いる。 それが、ヒーローの戦い方なのだ。 |
過去の経歴 | ロクス・ウィリデスの領主の長子として生まれる。 体力には長けていても、政治力に欠けていたため、元は弟に家督が継がれるはずであったが、弟が難病を患うに至り、彼が領主の家を引き継ぐこととなった。 性格は勇敢にして豪放、領地経営に際しても同じである。 |
第三の英雄 | 我が国には、3人の英雄がいる。黒貴族を倒したジークムント、ポンパドールの盾シルヴェストル、そしてロクス・ウィリデスに現れた謎のヒーローだ! 揉め事が起きると、颯爽と現れる謎のヒーロー。目撃者は口をそろえてヴェンツェルに酷似していたと証言するが、別人である。 別人なの! |
素直な領主 | ヴェンツェルは、愚鈍なわけではない。「殴って解決する」思考形態が、策謀に向いていないだけなのだ。 彼は開き直り、策謀を用いず周囲との交渉に当たった。 すると、意外と領地経営がうまくいった。他の領主は、ヴェンツェルとやり合う時は、腹の探り合いをしなくてもいいからだ。こんな信頼の得方もあるのだ。 |
トレーニング推奨 | * 筋トレをしよう! * 皆さん、牛乳は飲んでますか? 皆さん、ステーキ食べてますか? 筋肉があれば幸せになれる。 強盗、闇の者、なんでも撃退だ! 筋トレをして、領主様のようにマッチョになろう! |
ステーキ賛歌 | ステーキ!盾のようなステーキ!ナイフを入れると肉汁迸るステーキ! ステーキ!生肉のようなレア!生肉のようなミディアム!生肉のようなウェルダン! ステーキ!ステーキ!ステーキ!ステーキを食べろ! |
ピーマン葬送曲 | ピーマンを燃やせ ピーマンを火にくべろ 忌まわしきピーマン 忌まわしき緑 あの苦味(ギャー!) あの歯ごたえ(うー) あの形(最悪だ……) ピーマンを燃やせ ピーマンを燃やせ ピーマンを燃やせ…… ロクス・ウィリデスでは、『禁ピーマン法』が可決されたばかりだ。 |
謎のヒーロー | 空を覆う黒い雲 闇が世界に帰ってきた 助けを呼ぶ人々の声 駆けつけたのは 謎のヒーロー パワーパンチは トロルをも砕き スピンキックは 人狼を吹き飛ばす 放て! 必殺!「エクセレントクラッシュ!」 あわれ 黒貴族は真っ二つ |
その傾向1 | 両親を早くに亡くした彼は、口では領地経営を行える国王を望むと言うものの、内心では、自分の孤独を癒して欲しいと考えている。故に、彼の支持が得たければ、評価よりも、個人的な関係を築き上げることに腐心すべきであろう。 |
その傾向2 | とにかく、自分と仲良くしてくれる国王を望むため、親睦を一番に評価する。 他に、覇道と情報を若干評価するくらいである。 覇道を評価するからといって、彼自身に決闘を申し込むのは、彼の体力面から考え直したほうがいいかもしれない。 |
いかに戦うか1 | 幼い彼は、父を決闘で失っている。それは彼に、決闘に対する恐怖心を植えつけはせず、逆に『貴族の務め』のあり方を教えることとなった。 故に彼は、敗北することがわかっていても、小さい体に鎧をまとう。両親の待つ、シジェルの楽園に向かうため。 |
いかに戦うか2 | 彼は陽動戦法を繰り返す。とはいえ、相手はただの子供、彼を恐れる必要はない。 注意すべきは、彼が極めて死にやすいこと、エプヴァンタイユが、ターブルロンドの十字路と言うべき位置にあることである。 代理となる騎士が周囲にいないことを(あるいは、いることを)確認するべきだろう。 |
過去の経歴 | 両親を早くに亡くし、エプヴァンタイユを継ぐこととなる。 当初は子供などに領地経営は無理だと考えられていたが、父親以上の手腕を示し、住民を納得させることに成功。 いまでは住民たちは、彼を支え、盛り立てようと応援している。 |
お姉さん | 似たような境遇のためか、単に領地が隣接していて遊びに来やすいからか、最近、リュシアンの下をアデライードが訪れる。 未亡人とはいえ、美人で優しいアデライードのことが、リュシアンは大好きだった。もしかしたら、彼の初恋となるかもしれない。 決して実ることはないだろうが。 |
おばけが怖い | 幽霊というものに対し、なぜこれほどまでに恐怖心を覚えるのか? 第一、幽霊という存在は、『死』の恐怖を薄れさせてはいないだろうか。 死んだとしても、この世に存在する方法があるのだから。 だが、リュシアンは、幽霊が怖くて仕方ない。人間に宿る、『死』への本能的な恐怖なのだろう。 |
クレアとシャルル | 少女クレアは、ひょんなことから聖剣ルシアを抜いてしまう。彼女は、自分が伝説の勇者の末裔であり、魔王アーヴェルを倒すことのできる唯一の存在であることを知る……。 勇者クレアと魔術師シャルルの冒険譚は、単純な子供向け物語としてロングセラーを誇っている。 |
直立魚類 | ル・コントス博士の著作である『直立魚類』には、さまざまな海洋生物について記されている。 海の魔女シーハグ、大喰らいザラタン、大ガラス海カタツムリ、果ては白鯨ディープソート……。 内容が嘘だというと、リュシアンが泣きそうな顔をするので注意。 |
剣匠アルエの生涯 | 聖騎士アンリの師匠、『剣匠』アルエの伝記。子供ほどの背丈しかなかったアルエ老人は、敵の攻撃の勢いに逆らわず、むしろ利用して相手を投げ飛ばした。 「1のちからで向かってくれば、1の力が跳ね返る。10の力を跳ね返せれば、向かってくる相手はおらん」 晩年には、剣すら用いなかったという。 |
執行人ウッサン | 家族の仇を討つまでは、俺は涙を忘れよう・・・。 協会に反抗する者を、闇から闇へ葬る者。幸せな騎士だった記憶を捨て、闇の衣をまとう者。死刑執行人ウッサンである 妻と息子を暴君に殺された彼は、復讐のため協会の暗部たる執行部隊に加わったのだ。 なお、この物語はフィクションである。 |
家庭教師 | 両親が存命の頃、家庭教師から、主に弁論術について教わっていた。リュシアンは、家庭教師の描く絵が好きだったが、なにより家庭教師の人柄自体が好きだった。 暗殺者からかばわれた時、家庭教師は右手に大怪我を負ってしまう。以来、家庭教師は絵を描かなくなった。リュシアンはそのことに自責の念を抱いている。 |
その傾向1 | 華やかなる貴族オベルジーヌは、きらびやかな暮らしと、なにより王女個人を愛する。芸術を目の前にすると他が見えなくなるのか、資産を浪費する傾向にある模様。王女個人として彼に近づくのもよいが、彼にまつわる危険な噂を考慮に入れてからの方がいいだろう……。 |
その傾向2 | 栄華と、そして親睦を最も評価する。 逆に言えば、その他に関する評価は、ほとんどしない。 領主としては、なかなかのろくでなしである。 親睦を高めるのもいいが、彼に近づき失踪した者の噂が絶えない。 気をつけることだ。 |
いかに戦うか1 | 聖騎士ウラジミールの直系だけあって、見かけによらず武力が高く、また好戦的である。 決闘においては、彼は踊るような動きで相手を誘い出し、突撃してくる相手をおもむろに迎え撃つ戦法を好む。 性格はともかく、優秀な戦士であることに間違いはない。十分気をつけることだ。 |
いかに戦うか2 | オペラを好むオベルジーヌは、決闘をダンスと同じ芸術だと思っている。 まず初手で陽動戦法を採り、相手を引き寄せたところで、すかさず突撃を行うのである。驚いた相手が身構えると、今度はまた陽動戦法で相手を引き寄せる、といった具合である。 リズム感覚に磨かれた彼の戦術を侮らないことだ。 |
過去の経歴 | ベルジュロネット地方の領主にして、聖騎士ウラジミール直系の家の長男として生まれる。 高い武力とそれなりの領地経営の能力を持ち、領民の支持も得ている。時折、山賊が湧き出てくることもあるくらいで、領地に特に問題はない。 彼の性癖を除けば。 |
彼の性癖 | 領民は皆、信じていないが、彼の館の地下牢には、彼がさらってきた人間が囚われているという噂がある。 彼は、美しいものならなんでも好む。一説によれば、失踪したフィーリウス王子殿下は、彼の地下牢に閉じ込められているのであるという。 なお、この情報を伝えてくれた少女は、翌日『失踪』した。 |
薔薇物語 | 『薔薇物語』は、王子と魔女の悲恋を描いたオペラ作品であり、悲恋好きの貴婦人たちに人気の演目だ。 主人公の王子は、魔女にさらわれた隣国の姫を助けるため、遥かマンハイムの地に赴くのだが、なんと、誘拐は狂言であり、魔女とはさらわれた王女自身であることが判明する。 ふたりの恋は結ばれず、剣を交えることになるのだ。 |
聖騎士ウラジミール | チェスの達人で、優れた軍師。特に戦術的な戦況把握に長けている。 自身も優れた戦士で、長剣『独裁者殺し』で何人もの闇の者を殺害した。 晩年の彼は錬金術に傾倒し、男女問わず美しい侍従を自分の城に囲って暮らしたという説が一般的だ。 この伝説が、童話『記憶よ、語れ』の原型となっている。 |
その傾向1 | アデライードの治めるレメディオスは、隣国ブエンディアとの衝突に常にさらされ、住民の気性も陽気だが荒い。故に彼女は、勇武においても商業においても「強い」国王を望む。彼女自身ブエンディアの血が流れているため、個人間の友情を尊ぶ。 |
その傾向2 | 彼女が重視するのは、覇道、経済、親睦の3つである。 逆に、栄華に関しては、国王に必要ないと考えている。 なお、レメディオスは王女領の隣に位置し、しかも敵方の工作を受けにくい。早めに味方に付けておくことが、『試練』で勝ち残る必須条件となろう。 |
いかに戦うか1 | 剣の名手である彼女は、槍の試合においても、剣の場合ほどではないが、手ごわい相手として立ちふさがる。 フェンシング試合の癖が残っているのか、どの戦法も満遍なく用いる傾向にある。 二流の腕では、あっという間に、彼女の槍捌きに翻弄され、落馬してしまうことだろう。 |
いかに戦うか2 | フェンシング試合の癖か、まず初手に陽動を行い、相手を引き付けたところで反撃、ぐさりと蜂の一突きを行う。勝てなければ、生来の激しさを取り戻し、突撃するようだ。 手強い戦士ではあるが、それなりに実力のある騎士ならば、たやすくねじ伏せられるはずである。 |
過去の経歴 | 夫である領主フレデリックの死後、彼の遺志を継ぐべくレメディオスの領主となる。 習わぬ小僧が教会の祝詞を読むように、夫の政務を間近で見ていた彼女は、領主の職務を着実にこなしていった。 いまでは彼女を、女だからと侮る者はいない。 |
夫との出会い | ブエンディア女の典型とも言える彼女は、お忍びで聖誕祭に乗り込んだ。 彼女はそこで、フレデリックと出会い、多くの若者たちと同様、ふたりは瞬く間に恋に落ちた。 領地経営は困難であっても、結婚生活は幸せなものだった。 夫が殺されるまでは。 |
フレデリックの死 | 騎士王時代の宝物が、国外へ密輸されていく。悪名高き密輸組織『ママ・グランデ』の仕業である。 領主フレデリックは『ママ』のアジトを突き止め、自ら兵を引き連れ出撃した。が、仲間の密告により、出撃は事前に知らされていた。 フレデリックは殺され、アデライードはひとり取り残された。 |
隣国ブエンディア | ターブルロンドの南西に位置する情熱の国、ブエンディア。 その二つ名に恥じぬ陽気な国で、国が執り行う祭りが年に10回あるという。 血気盛んでもあり、少し侮辱されただけで、街中でナイフを抜いての決闘騒ぎが始まる。他人の死もお祭り騒ぎで済ませる。冷酷で非道な一面もある。 |
ブエンディア気質 | ブエンディアとの国境に存在するレメディオスは、ブエンディア人の血が混ざりやすい。現領主アデライードも、ブエンディア女の典型といわれている。 陽気で残酷、しかし、一旦男に惚れれば、どこまでも夫に尽くす貞淑な妻となる。 いまでこそ落ち着いた印象を与える彼女だが、結婚前は、相当なおてんばであった。変われば変わるものである。 |
アデライードの剣 | 彼女は、ある意味において騎士以上に、『剣』というものに神聖さを置いている。 ブエンディアでは、「自衛できぬものは殺されて然るべき」と考えられているが、それが多少なりとも影響しているのであろうか。 馬上槍で彼女に挑戦しようと考える者はいても、剣で彼女に挑戦しようと考える者はない。 |
レメディオスグース | レメディオスの水が涸れ果てた シーナは領主に売られていくよ あわれに思った旅人は裏山の泉掘り当てた 感激したのは領主様 なんでも好きなのくれてやろう 旅人、シーナを要求したよ ふたりはシジェルへ消え去った |