その傾向 | さまざまな恋の遍歴の伝説を持つグイードは、「太く短く」生きる典型である。 目先の栄華を尊び、他の小難しい政治に関しては目もくれない。 また、刑罰を恐れぬ彼は、主人を主人と思っていない節もあり、個人的な感情で好き嫌いを決める傾向にある。彼を確実に雇いたければ、親睦を大事にすることだ。 |
得意な領地 | ノースストリア生まれの彼は、海賊や白鯨、クロウカシスの竜の王女やゲルツェンの吸血鬼にまつわる大冒険を経て、リベルへと到着した。 所詮は仮の宿なれど、最初に到着した土地が一番なじむらしく、彼はリベルでの行動を得意とするようである。 |
いかに戦うか1 | 片目に傷を負い、さらに片足の自由が利かぬ彼だが、元より武力や体力に自信はなかったらしい。 大冒険の数々も、もっぱら弁舌で以て切り抜けてきたのである。 だが、剣や槍を持てぬというわけではなく、決闘ではすべての戦法を満遍なく用いる。これは、勝つためというより、観客を楽しませるためである。 |
いかに戦うか2 | 命知らずと謳われる彼は、まずはしゃにむに突撃してみせるが、これは観客に「華々しい試合」を演出してみせるためである。 相手が侮り、突撃でも仕掛けようものなら、すかさず反撃態勢を採って相手を迎え撃つのである。 これでも試合が終わらなければ、他の戦法も一通り見せることで、観客の目を楽しませようとする。 |
過去の経歴 | 彼の経歴は、「すさまじい」の一言である。ノーストリリアから国外へと逃亡した後、世界中のありとあらゆる国を旅し、ありとあらゆる冒険を行ってきたのだから。 十年間の冒険の末、彼はターブルロンドへと流れ着いた。彼にとってこの国は、旅の途上でしかないのだろう。 |
恋の骨折り損 | 彼の恋愛相手には、国家・種族問わず、さまざまな相手がいるという。 一番有名なのは、吸血鬼の少女シャンブロウとの恋愛譚であろう。これは悲劇として戯曲化されている。 4年前、諸国連合の一国ナウムにおいて、騎士コルネリウスの母とのロマンスがあったとも噂されるが、当事者は当然ながら否定している。 |
はつ恋 | 24歳の彼がノーストリリアを追われたのは、年若き騎士によくあるように、恋が原因である。 彼の恋した相手は、大変な放蕩癖があることを除けば、理想的な淑女であると言えた。カネのあるうちは、恋人を決して裏切らない。が、カネの切れ目が縁の切れ目、グイードは財産を使い果たし、無一文になってしまう。 |
G侯爵夫人 | 恋人は、無一文の男を残し去っていった。気づけば女は、とある老侯爵の夫人となっていた。 さらわれた! そう考えたグイードは、単身、老侯爵の邸宅へと乗り込んだが、多勢に無勢、片目を失った上に捕らえられ、裁判にかけられる。 女の嘆願で、グイードは、国外追放だけで済まされた。 |
海賊メルヴィル | 七つの奇怪群島に住むという、伝説の海賊メルヴィル。 彼の親友を自称するグイードによれば、メルヴィルは、白鯨ディープソートに殺されたらしい。 白鯨の体には、銛に結えられた縄が、幾重にも巻きついている。伝説の海賊は、その縄に巻き取られ、白鯨の体に縛りつけられているのだという……。 |
白竜イシャスヤル | クロウカシスに住まう氷の女王イシャスヤル。女帝ゲルダも、実は白竜の傀儡に過ぎぬという説があった。 しかし、不死の竜殺しエセルバートにより、白竜は殺され、同時にゲルダの力も弱まった。 最近、クロウカシスからの蛮族の襲来が多いのは、ゲルダの統制力が衰えている証拠と言えよう。 |
その傾向 | 言葉に不自由するため、軽く見られがちな彼だが、南国では勇者と称えられたほどで、政治への関心がかなり高い。 彼が支配者に求めるのは威厳、すなわち覇道と王道である。 他の政治能力も満遍なく評価し、誇り高い彼は、政治能力のない相手に雇われようとはしない。 |
得意な領地 | ブエンディアから彼を連れてきたのは、レメディオス領主のフレデリックであった。 以来彼は、フレデリックが死に、妻のアデライードに交替するまで、レメディオスで仕えることとなる。 故に彼は、レメディオスでの行動を最も得意とする。 |
いかに戦うか1 | 南国で勇者として称えられただけあって、彼は武力・体力共にトップクラスの優秀な戦士である。 さらに、訥々とではあるが、不慣れな言語で懸命に話す姿が逆に受け入れられるようで、工作においてもそれなりに使うことができる。 決闘での戦術は、どの戦法も満遍なく用いる。 |
いかに戦うか2 | 勇者と言われるほどの誇り高い彼は、決闘になれば、まず真っ向から突撃してみせる。 もし相手が耐えたなら、今度は反撃態勢を採り、相手の攻撃を真っ向から受けようとする。 たいていはこの2手で片がついてしまうが、もし相手が生き残ったならば、『殺戮舞踏』と呼ばれる、陽動と反撃を織り交ぜたポランニー独自の闘法を見せる。 |
過去の経歴 | 南国ポランニー生まれ。 レメディオス領主夫妻が新婚旅行でポランニーを訪れた際、夫妻を揉め事から救ったのがヌシャトーだった。 領主フレデリックは、彼の力を見込み、騎士として自領に連れ帰る。 |
母語と敵語 | 訥々としたしゃべり方をする彼だが、決して頭が悪いわけではない。言葉と風習がターブルロンドとポランニーでは違いすぎるだけである。 試しに、あなたが単身、言語の知らぬ国に旅立ってみればいい。ヌシャトーのとまどいが、我が物としてわかると共に、まるで自分が3歳の幼児であるような錯覚に陥るだろう。 |
テリブルポランニー | 翼竜、シェブロ蜘蛛、ジャブジャブ鳥……南国ポランニーは、我が国ではとっくに駆逐された生物の宝庫である。 一説によれば、現在のポランニー国王は、なんと牛頭人ミノタウロスであると言われているが、定かではない。 驚嘆すべき不思議と冒険に満ちた、広大な地、それがポランニーだ。 |
悲しみの地 | 主人フレデリックが盗賊たちの凶刃に倒れたことを、主人の妻は、ヌシャトーの責任だと責め苛んだ。 ヌシャトーは主人の妻の護衛のため館に残っていただけだ。が、無念の気持ちは、ヌシャトーにも同じであった。 彼はレメディオスを去った。彼は、若き未亡人に、夫を思い出させるから。 |
その傾向 | 「騎士である」こと以外は、ただの凡夫である彼は、党首の政治的手腕などまったく考慮しない。よほど嫌われてなければ、雇用するのは簡単であろう。 一説によれば、彼は、「雇用されている」のではなく、「自ら選んだ女王に雇用されたがっている」のだという。ロザーンジュに住む家族のためだろうか、それとも……。 |
得意な領地 | 彼の家族は、ロザーンジュの、平凡な一軒家に住んでいる。部屋数の少なさが悩みの種であるようだが、不平をもらすことなく、笑顔で職務に励む。 彼がロザーンジュで工作を行う際、妻のビアンカが協力するため、主婦を味方につけられるのだ。 |
いかに戦うか1 | 体力にやや優れる以外は、実に平凡な騎士である。 決闘に用いるには不安があるものの、安く、しかも簡単に雇用できるため、枠があまっているなら雇用しておいて損はない。 話によれば、彼は独特の『嗅覚』を持っていて、どこからともなく不思議なアイテムを探し出してくるというが……。 |
いかに戦うか2 | 鍛錬場で彼と訓練した者は、その温厚な姿に似合わぬ不思議な剣技に翻弄されるという。 決闘でも同じで、まずは陽動戦法で相手の反撃態勢をいなし、次いで、すかさず相手に突撃を喰らわせるのである。 |
過去の経歴 | とある辺境の封地騎士の息子として生まれ、平凡に育ち、平凡に結婚をし、平凡に騎士として主君に仕えている。 ここまで調査してわかったことだが、彼の経歴は、あまりに『平凡』すぎるのである。 引き続き調査を継続する。 |
家族 | リルはおしゃまな8歳の少女。パパと王女様がとにかく大好き。 リイは5歳、お姉さんっ子。いつもリルにつきまとう。 コーディは3歳、言葉がヘタ。でも将来は学者だよ。 愛妻ビアンカ、年齢は秘密。「若いですね」と言われます。 みんな愛する家族たち。この幸せが続けばいいけど。 |
従士イアーゴ | フォルカーに仕える従士で、妻エミリアと共に、家族ぐるみのつき合いをしている。 性格はいたって温厚。書類仕事がやや苦手なフォルカーの代わりに、書類を整理したり、手紙を代筆したりと、秘書としてはかなり有能である。 |
キノコの見分け方 | 「えっとね、うんとね、リルが教えたげる」 どうもありがとう。まずこの斑点のついたキノコは……。 「だいじょうぶ!」 あ、そう?じゃあ、この黄色い……。 「だいじょうぶ!」 赤い……。 「だいじょうぶ!」 く……。 「だいじょうぶ!」 このあと、とてもひどい目に遭った。 |
カルナイン1 | ズー・ル=カルナイン、イスティグファールの言葉で『二本角の大王』が正式名称。 おそるべき暗殺組織であるが、情報能力に長けた領主にとっては、最大の味方ともいえる。 イスティグファールに本拠を置くこの組織は、世界中に顧客を有している。その資金源は協会と噂されるが、おそらくは、協会嫌いの者が流布した俗説である。 |
カルナイン2 | 彼らのやり口は精妙巧緻を極める。 まず、各地に『草』と呼ばれる暗殺者を配置し、その地で家庭を持たせ、住み着かせる。 『草』は何食わぬ顔で現地に溶け込み、あたかも旧知の友人であるように目標に近づく。 指令が下されれば、彼らは仮面を脱ぎ捨て、冷酷な暗殺者としての本性を顕わにするのだ。 |
その傾向 | 闇討ちや毒殺、風説の流布など、卑怯な手を用いることで悪名高い彼は、やはりというべきか、支配者に必要な素質は、情報戦に優れていることだと考えている。 情報を制すれば政治を制することはできる。暴動を未然に防ぎ、敵国の兵を待ち伏せし、やがては完全な独裁を行えるというわけだ。 |
得意な領地 | 彼が工作を最も得意とする土地は、緑多きグリューネベルクである。 彼がグリューネベルクに滞在している時は、ペレリンの森に存在する古代遺跡に足繁く通っているところが目撃されている。 彼を快く思わない大勢の中のひとりは、彼が遺跡から邪なる魔力を得ているのだ、と主張している。 |
いかに戦うか1 | 彼の本領は工作活動であり、決闘は本分ではない。 しかし、一度決闘に出場することが決まれば、あらゆる手を使って勝利をもぎ取ろうとする。 彼は決して自分から動こうとはせず、相手の力を利用して勝利しようと考える。突進しか能のないような相手には、特に強い。 |
いかに戦うか2 | どちらかというと非力な彼は、相手の突撃の勢いを反撃で跳ね返すことで勝とうとする。 故に彼は、反撃戦法以外は用いない。 この戦術により、突撃しか知らない猪突猛進型の騎士を、観衆の前でバカにするのが、彼の真の目的である。 |
過去の経歴 | 詳しくは不明だが、彼の目撃例だけは各地で報告されている。 目撃証言で一致しているのは、彼がカラスを肩に留め始めたのは数年前のこと、その時期を境に、性格や行動が一変していることである。 昔はともかく、現在の彼は、闇討ちなどの卑怯な振る舞いをむしろ好む傾向にあり、恐れられている。 |
カラスの正体は? | レミーが常に肩に留まらせているカラス。そのカラスが口を利いたという噂が立っている。噂の出所は、やはり女官のパミラだ。 手品に詳しい騎士グイードは、「腹話術の練習だろう」と噂を一蹴。しかし、彼は彼でなにかをつかんでいるような印象を受けた。 ともかく、事実関係は不明である。 |
騎士キルミスター | ある日の真っ昼間、ひとりの酔っ払った騎士が、騎士レミーに絡むという事件が発生した。 その騎士は、レミーのことを「キルミスターじゃねえか!」と呼ぶが、レミーは無視を続けた。 その騎士によれば、キルミスターという騎士にレミーがそっくりだ、という。彼の謎が解明する鍵になればいいが……。 |
黒翼の魔将 | 200年前、黒貴族に仕えた黒翼のセイレーンは、『黒翼の魔将』というふたつ名で呼ばれていた。 彼(彼女?)は、当時の黒貴族に仕えていた魔将の中でも有数の魔術師であり、セイレーンらしく発狂の呪歌を得意とした。 なお『厭世の詩集』は彼(彼女?)の著作と言われている。 |
その傾向 | ネコネコ騎士たる彼が、猫以外に興味を抱くわけがなく、政治に関しては無関係を貫いている。 強いて言えば彼の望む党首は、猫を理解してくれる者であろうか。 声をかければ、ほぼ間違いなく雇用できる騎士である。 |
得意な領地 | ネコネコ騎士たる彼は、必然的に、猫が最も好む土地を好む。 その場所こそ穀倉地帯エプヴァンタイユ。広大な平原の中で、猫と思う存分たわむれるのが、彼の望みである。 といっても、それが猫の望みであるかは謎なわけだが。 |
いかに戦うか1 | 自身も猫のように捉えどころのない彼は、どちらかというと工作向きであり、体力に若干劣るため、決闘向きとは言えない。 だが、決闘の際は、やはり猫のように捉えどころのない戦術を用い、相手は思わぬ苦戦を強いられることだろう。 |
いかに戦うか2 | 彼は、陽動戦法以外用がない。故に(そんな暴れ牛のような騎士が、我が国に存在するとは思えないが)突撃しかない騎士と戦わせるべきではないだろう。 噂によれば、ネコネコ騎士である彼は、特別なアイテムを発見しやすいというが・・・? |
過去の経歴 | 自らを『ネコネコ騎士』と呼び、奇矯な言動が目立つ他は、いたって普通の騎士。 サンミリオンの騎士の家系に生まれ、ごく普通に騎士の修行をして現在に至る。 特におかしな過去はないようだ。 しかし、その言動はやはり奇妙である。 |
猫のピリン | フェリクスが常に抱いている猫。その猫が口を利いたという噂が立っている。噂の出所は、やはり女官のパミラだ。 手品に詳しい騎士グイードは、「腹話術に練習だろう」と噂を一蹴。「人にはいろいろあるんだよ。俺にも、おまえさんにも、あいつにも、な」 ともかく事実関係は不明である。 |
ネコネコ騎士検定 | 問1 ネコネコ騎士が語尾につけるべき語は? 1.「にゃん」2.「わん」3.つけない 問2 ネコネコ騎士の心得は? 1.猫を愛する2.犬を愛する3.騎士道を歩む (ネコネコ騎士試験予想問題集より抜粋) |
ク・メルのバラッド | フェリクスが幼い頃、サンミリオンにサーカスがやってきた。サーカスには、猫人ク・メルの踊り子がいた。 ク・メルの中にも種類があり、そのサーカスのク・メルは、完全な猫の頭部を持っていた。 蟲惑的に舞うク・メルの少女。フェリクスはそれから、猫の虜になったのだという。 |
その傾向 | この兇戦士に関しては、あまりに情報が乏しいために、断定することはできないが、数少ない目撃報告から、彼が覇道を必要以上に重んじているらしいことがわかっている。 |
得意な領地 | 彼の勇名はもっぱら、ヒーローを好むヴェンツェルによって喧伝された。 よって彼がこの国において、最も工作を得意とする領地は、ロクス・ウィリデスであると思われる。 |
いかに戦うか1 | 体力にやや難があるものの、その剣の腕は、わずかな目撃証言からでも『紅の獅子』や、我が国最強の剣士ユークレースを圧倒するほどであるようだ。 彼は、どの戦法も満遍なく用いる、いまどきまっすぐな剣の使い手である。 |
いかに戦うか2 | 彼は、その技を隠そうともしない。彼の実力が、小手先の技術に依らず、武力に裏打ちされたものだからであろう。真似をしようとしても、できるものではない。 彼は、まず突撃で相手を激しく突き、戦意を喪失させる。その次に陽動で相手の反撃をかわしたあと、再び突撃を仕掛けるのである。 |
過去の経歴 | 不明。 |
竜殺しエセルバート | 竜殺しエセルバート。 邪竜ペンドラゴンを殺した彼は、その血を浴びてしまい、以来、全世界の竜を殺す宿命を帯びたのである。 もちろん、これはただの伝説であるが、ターブルロンドのみならず世界各地で伝えられているのだ。 しかも、『彼』の目撃証言は、定期的に報告されている……。 |
エゼルリング | エゼルリングは、ぼろぼろのハチマン刀『ムラサマ』が、刀鍛冶パージエにより鍛え直されたものである。 決して名剣などではない、と鍛え直したパージエは語る。 『彼』が欲したのは、名剣ではない。ムラサマという刀の魂が込められた剣なのだ。 |
黒い雨 | あの日、ひとつの世界が壊れた。 あの日、自分の無力を感じた。 黒い雨が降り注ぐ。 黒い雨が降り注ぐ。 あの日、心を失った。 あの日、思い出が消え去った。 黒い雨が降り注ぐ。 黒い雨が降り注ぐ。 |
司教のつぶやき | わからない……彼の未来だけが見えない……何者だ……どこから来た……どこへ行く……人の子の未来のために善き存在なのか……(以下3言は聞き取れない)……わからない……わからない……わからない……わからない……わからない……わからない……わからない……わからない……わからない……わからない……わからない……わからない……わ |
その傾向 | 妹さえ生きているなら、あとは野となれ山となれ、といった彼は、政治に対する関心がひどく薄い。 また、彼はフィーリウス王子の友人であったため、よほど彼に嫌われるような行為を採っていない限り、友人の妹が彼を雇うのは、困難ではないはずだ。 |
得意な領地 | コルネリウスの実家は、サンミリオンにあり、妹もそこに住んでいる。 故にサンミリオンには、彼の昔馴染みも大勢おり、サンミリオンにおける彼の工作活動で、有効活用できる。 |
いかに戦うか1 | 平均的な実力を持つ騎士だが、裏通りで犯罪者予備軍とつるんでいるからだろうか、喧嘩っ早い一面もあり、どちらかというと決闘に自信があるようだ。 決闘においては、どの戦法も満遍なく用いる。 なお、噂だが、彼は妹への手土産として、各地の珍品を見つけることがうまいのだという |
いかに戦うか2 | 彼の戦い方には、ちんぴらとケンカする時のやり方が染み着いている。 まず、陽動戦法で相手を誘い出し、すかさず反撃態勢を採ることで、相手の突撃を迎え撃つのである。 単純なちんぴらが相手ならば、これだけでねじ伏せることが可能である。 |
過去の経歴 | サンミリオンの、古い封地騎士の家に生まれ、不自由なく育つ。 しかし、なにが不満なのか、幼い頃から悪い遊びを覚え、性質の悪い下層民の若者達と、つるんでいた事もあるようだ。 現在の交友関係は狭く、良家の騎士とはあまり交流しない。 ただフィーリウス王子とは、親交があったと噂されている。 |
フランソワ | コルネリウスは、妹を溺愛している。 ない金をはたいて、一流の画家に小さな妹の似姿を描かせると、お守りのつもりか、常に財布に入れ大事に持っているほどである。 「かわいいという言葉で言えないほどかわいい」とコルネリウスは吹聴してまわるものの、当の妹の姿を見た者は誰もいない……。 |
ねずみ取り横丁 | 「通る時は両手の指を隠せ。さもなけりゃ、抜ける頃には指がなくなってるぜ」 ロザーンジュ王都イシュメールの裏通り。物乞いとごろつきと犯罪者が集まる通りがある。かの密輸組織『ママ・グランデ』のメンバーが、犯罪予備軍の青田買いをしているという噂もある。 君子危うきに近寄らず、であろう。 |
その本名 | 彼の家はサンミリオンではかなりの名家で、騎士王時代にまで遡れるほど古い。 そのためか、一族は皆、雅な本名を持っている。 コルネリウスの本名は、 コルネリウス=マンフロワ=セルヴァルス である。 |
その傾向 | 時折見せる眼光に、かつて『英雄』と呼ばれた面影のある彼だが、いまとなってはただの、平和を望む老人である。 彼が支配者に望むのは、支配者の政治的手腕よりも、まず目に見える統治、つまり社会である。 また、老人故の結論か、個人間のつながりを尊ぶ傾向にある。 |
得意な領地 | 幼い頃、彼は、リベルの地で炎狼を目撃した。その後、炎狼が『英雄』を喰らうという伝説を知った彼は、誰にも負けぬ『英雄』となろうと決意した。 年老いたいまでも、リベルの山奥ポンポナッツィに居を構え、いつか炎狼が自分を連れ去ってくれる日を心待ちにしているという。 |
いかに戦うか1 | 老いたる身故に、体力では負けるが、かつて身に着けた剣技と弁舌は健在である。 休ませながら使うことが前提ではあるが、さすがは『英雄』、決闘でも工作でも、汎用的に使える騎士である。 決闘では、しばらく陽動を試み、相手を引きずり出す戦術を好む。 噂によれば、これは、黒貴族に勝利した時の手だというが……。 |
いかに戦うか2 | 最初の一手で反撃を行い、次いで陽動戦法を採る。 この戦い方は、一見危険に見えるが、反撃で待ち続ける相手をじらし、決闘場の中央に引きずり出すには有効な手段である。 また、この戦い方は、20年前の黒貴族との戦いから生まれたものであるという。 |
過去の経歴 | 30年前に始まった黒貴族との戦争は、10年の長きにわたり続いた。森は燃え盛り、いくつもの領地が荒れ果てた。 その戦いに終止符を打ったのが、我らが英雄ジークムントである。 終戦後、彼はポンポナッツィに隠遁。政治の世界に関わることを嫌ったためと言われている。 |
寮長コルドモア | コルドモアは、ジークムントの従士であった。20年前の黒曜城の決戦においては、英雄と共に活躍、幽玄なるビーティと相討ちに持ち込んでいる。 現在は、騎士の宿舎の寮長となる一方、後輩の育成に努める。 我が国生まれの騎士で、彼から剣技を習っていない者はいないと言われるほどの優秀な教師である。 愛馬はチョムスキー。 |
小さな恋のメロディ | 「なにこれ?」 「時計というんだ。協会が作った。時間を教えてくれる道具だよ」 「まあ……綺麗な音。時間ってきれいなのね」 「開けるとオルゴールが鳴るんだ。おもしろい仕掛けだろ」 「これを、私に?」 「いやかい?」 「ううん……本当に、私なんかがもらっていいのか」 「結婚しよう、エテルナ」 |
悠久のリード | 額の角が示す通り、彼は巨人鬼オグルである。太くたくましい腕で、彼の背ほどもある棍棒を振りまわす。 人狼ひとりで騎士100人を相手取れると言われた彼は、近隣の領地に赴き、騎士20人をひとりで打ち倒した、という逸話が残っている。 いつもは、オグル戦闘術の師範をしている。 |
幽玄なるビーティ | 蝶人ピクシーである彼女は、『花嫁』であると同時に、黒貴族の優秀な部下である。 ピクシー族は、蝶を自在に操るが、彼女が操るのは、幻覚作用のある燐粉をばらまくピュシス蝶である。 彼女はピュシス蝶を操り、敵に幻覚を見せるのである。 |
滅びのキュヴィエ | 『闇』の中では吸血鬼に次ぐ実力を持つ人狼。その中でも最強格の実力を持つのが、このキュヴィエである。 その爪は鉄を切り裂き、その牙は竜の鱗すらも食いちぎる。 賢明なる騎士諸君。奴と出会ったなら、一目散に逃げることをお勧めする。彼に背を向けるのは……決して不名誉ではない。 |
その傾向 | 聖騎士の生まれ変わりとまで讃えられた、かの高潔なる騎士ユーグは、王道を最も重んじ、さらには社会や経済も国王の必須条件とした。 が……時間が経過して事情が変わったのか、それともなにか深い理由があるのか知らないが、現在の騎士ユーグは、特に政治的信条を持ち合わせておらず、声をかければ雇えるようである。 |
得意な領地 | 彼が工作を最も得意とする土地は、サンミリオンである。 詳しい理由はわかっていないが、エプヴァンタイユに隣接していることが、どうやら関係しているようである。 理由はともかく、サンミリオンを始めとする南方の領地において、騎士ユーグの名は一種のブランドとして機能しているのは確かだ。 |
いかに戦うか1 | かつての騎士ユーグを知る者が見れば、鎧は同じでも、別人のようだと考えるかもしれない。 それほどまでに彼の戦い方は稚拙なもので、相手の騎士が子供でもなければ、なかなか勝てない。いや、子供にも勝てるかどうか…。 なお彼は、旅慣れているせいか、各地で珍しい品物を発掘してくる技術を持っている。 |
いかに戦うか2 | 彼はとにかく、突撃と陽動を繰り返す。 無論、地力のある騎士が行えば、非常にシンプルかつ効果的な戦術となるのであるが、彼の武力では、とても効果的とは言えない。 決闘などさせずに、各地を探索させまわる方が、彼には向いているのかもしれない。 間違って山賊などを見つけないよう、気をつけたほうがいいだろう。 |
過去の経歴 | 騎士ユーグは、名こそ知られてはいないものの、数々の冒険を生き残った勇者である。知らぬ者でも、『仙女サマナと亡霊の騎士』のモデルが彼と聞けばわかるのではなかろうか。 とはいえ、実際の彼は、歴戦の勇者とは思えぬ、礼節を知らぬ乱暴な若者である。伝説など、たいしてあてにならぬものなのだろう。 |
従士パーヴェル | 騎士ユーグは、ひとりの従士を連れていた。 名はパーヴェル。平民の出で、がさつな乱暴者であるが、ユーグに心酔していた。 背格好や髪の色など、いまの騎士ユーグは、『ユーグ』よりも『パーヴェル』に近いように思えるが、果たして……? |
刀鍛冶パージエ | 30年前、黒貴族の手に落ちる前のマンハイムの騎士であったパージエは、黒貴族との戦いに敗れ、ロザーンジュに落ち延びた。 地位と名誉を失った彼は、しかし剣と離れたくなかったのか、刀鍛冶に入門。その才能を見せることになる。 いまでは、知る人ぞ知る刀鍛冶として、ロザーンジュの名のある騎士の剣を鍛えている。 |
仮面のオデット | 30年前の黒貴族復活の時、暗躍したのが、この忌まわしき女怪、仮面のオデットである。他人の姿に成り代わるドッペルゲンガー族の彼女は、マンハイム領主の奥方になりすまし、館を内側から陥落させたのである。 真の姿は、蒼い肌を持つ美女とも、不定形の黒い粘液であるとも言われている。 |
その傾向 | 普段は市井で穏やかな生活をしており、他の遍歴騎士のように主を求めていないため、普通に雇用する機会はない。 彼がその気になり、王女のもとを訪れるまで、気長に待てばよいだろう。 それだけの価値があるかはともかくとして。 |
得意な領地 | 彼の家はロザーンジュ一帯で商いを手がけている。 そのためロザーンジュでならば、彼も多少は活躍できるかもしれないが……。 あまり多くは期待しないほうが良いだろう。 |
いかに戦うか1 | 名誉ある決闘を行うには、相応の名誉が必要である。 その意味でウィレムには、決闘を行う資格さえ無いといえる。 間違って代理人に指名された時は、死を覚悟するべきだろう。 |
いかに戦うか2 | 彼の戦術は、突撃あるのみである。 複雑な戦法も、華麗な勝ち方も期待はできない。 |
過去の経歴 | ロザーンジュ近くの封地騎士の家に生まれる。 祖父と父が商才に恵まれ、騎士ながらにして多くの商いを手がけているため、家は裕福。 金があると地位にも拘りがなくなるのか、ウィレムも騎士になるための訓練を強制されず、気楽に育った。 その結果が今の、使えない彼である。 |
料理長メランコ | 王城の料理長メランコは、もともとウィレムの家の使用人であった。 今も多少のつながりがあり、たまに戻っては後を託した弟子の料理人たちに手ほどきをしたりするようだ。 ウィレムの食事を作っていた事もあり、彼が優しすぎる・・・あるいは、ひ弱すぎることを気にかけている。 |