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■1月

寒の水

小寒と大寒の間(1/5~2/3頃)に汲まれた井戸水を「寒の水」と言われています。この時期の水はその冷たさが極まった様子から、神秘的な力があると信じられていました。飲むと身体に良いとされ、特に寒中九日目の水は「寒九の水」といわれ、効能があるとされてきました。
「寒の水は薬」という諺もあり、この水で餅(もち)をついたり、服薬に用いたりしました。また、一年で一番寒いこの時期の水は雑菌が少なく質が最も良く、いつまでも腐らずに保存出来るといわれました。昔から寒気を利用した凍り豆腐、寒天、酒、味噌などを仕込む時期となっています。この水は「水道水」ではなく、「井戸水」であるということです。念のため。

初釜(はつがま)

初釜は新年最初に行なうお茶会で、お濃茶・お薄茶・そしてお懐石料理を召し上がって、新年をお祝いするお茶会です。
一月中旬頃に行われる初釜は、普段はなかなか会えない稽古仲間がそろい、各々の晴れ着姿が華やかな雰囲気を添える行事です。新年最初の稽古始めであり、元旦の若水汲みから大福茶(おおぶくちゃ)に始まる正月行事、年賀の客のための釜かけであります。
初釜の菓子は、どれも新春を寿く席には欠かせないもので、新春の艶やかな色合いと正月の華やかさを表すお菓 となっております。
最終更新:2015年05月10日 23:59