その他用語

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・MRE

アメリカ軍の戦闘糧食。いわゆるレーションだが、レーションと言うのは軍で支給される食事全般を指すことが多い。
MREは兵士が携行して持ち運べる食事を目指して開発が進められ、ベジタリアン用メニューを含めると20以上の種類がある。
大抵は後方で調理された食事がヘリコプターなどで運ばれてきたり、給仕車なる動くキッチンが出向く事で兵士には基地にいる時となんら変わらない食事を摂るが、前線の状況や戦闘の激しさによっては食事の配給が出来なかったりいちいち食事を摂る為に戦闘が中止できない場合もあり、そういったときに備えてこのMREが持たせられる。
世界一戦闘経験が豊富な米軍であるが、文化的に料理というものに疎いせいか蓄積された経験と知識を総動員したにもかかわらず、このMREの味はひどいものとなっている。
多国籍軍やPKO等で他の軍のレーションと交換する機会が増える一方で、あまりのひどさにオチに使われるアメリカ軍のMREを嘆くものも増え続けている。
レーションは各国の文化が凝縮されているといってもよく、アメリカは「大雑把。味より何より栄養と実用性」、フランスは民生品を多用した美味しい「華やかなフランス料理。世界一の美食を戦場で」、イギリスはリットル単位で紅茶が付いてくる「ティータイム至上主義。もちろんお菓子も忘れるな」、日本は米を使ったご飯類の非常に充実した「米とおかずは日本だけ。日本人なら米を食え」、イタリアはワインとデザートが標準装備の「イタリアンワインはたしなみだ。戦場での飲み過ぎ注意」等、食文化だけでなくそれぞれの国の気候や事情もそっくりそのままパックされている。
ロイ・キャンベル大佐は各国のレーションの食べ比べをした際、アメリカ軍のレーションを見せるのが恥ずかしかったと語っている(それ程に酷い)。
ちなみに日本の自衛隊が採用している?型と呼ばれる糧食は、日本食らしいご飯とおかずという世界的に珍しい組み合わせで、クラッカーやパンを主食にしていた欧米の将兵達にとって衝撃的だったという。味も申し分なく、32カ国が参加したカンボジアでの任務では見事「現地開催、チキチキ世界のレーションどれが一番美味くてよく出来ているかコンテスト」1位を獲得した。もちろんビリはアメリカ。

・チャイルドエラー

原則として学園都市では子供を学園に入学させた場合寮生活をさせることになるが、その時学園へ入学金を支払って子供を入学させ、そのまま両親が行方をくらます場合がある。その場合置き去りの子供は「チャイルドエラー」とされ学園の運営する施設で生活することになるが、入浴の制限や能力開発の研究対象としてモルモットのような扱いを受けることもある。

・能力者

MAGIによって解明された「超能力」の素質を持つ者を指す。
市内の中学校で行われるシステムスキャン(身体検査)で測定された結果によりレベル分けされている。
レベル0の無能力者も多くいるが、その後の能力開発や教育によってレベルが上がる事も普通にあるのでレベルに関係なく皆同じ教室で学び、同じ授業を受ける。尚、養成学校と入っても一般の学校と違うのは能力関係の授業や訓練があるだけで一般教養(国語や数学など)は他の学校と変わらない。なのでたとえレベル0でも進級や卒業に問題は無い。
学び舎の園と呼ばれる関係者専用の街の中では能力を使うものを見ることができる。能力開発を受けるとまったく何も持っていなかった人でも能力が現れる可能性がある。
能力開発を行う学校には得体の知れない人間や明らかに小学生のような見た目の職員も存在し、アンチスキルを兼任する人も多い。
能力は脳の演算によって発揮するため、それを妨害される(集中力を乱す)と能力は使えない。
能力開発は裏で日本政府が関わっているとされ、軍事転用の噂もある。
超能力のみならず、エヴァからコフィン戦闘機まであらゆる兵器への適応の調査と開発も行っている。

・傭兵

国家や思想、宗教によらず金銭目的で戦争を行う兵士を指すが、広義にはゲリラに参加する第3勢力や中立の立場にいる人間もこれにあたる。PMCも傭兵の集団である。
国軍が戦争に参加していた頃から警備会社の警備員という名目で戦場に派遣された人間が報酬を貰いながら戦闘行為を行ったり、個人で戦争している当事者の仲間に入って戦争に参加するといった形で戦場に姿を見せていた。
本来はジュネーブ条約違反の存在であり、身分の保証や法的な保護を求める事が出来ないなど決して良いとはいえない環境で戦闘に参加している(違法な存在なので、戦争行為によって相手兵士を殺害した場合殺人罪で逮捕される恐れもある) 。
しかし軍の負担が減ること、傭兵は死亡しても戦死者としてカウントされないなど戦争をしている当事国にとってはありがたい存在であったりする。
報酬は危険と福利厚生のない代わりに高いが、軍に勤務した経験の無いものや通常の兵士だったものはあまり多くは貰えない。しかし元特殊部隊所属などの肩書きを持つものは1日で10万円近い報酬を受け取る事が可能である。
システムが崩壊した現代においては貴重な即戦力として認知され、国連の指揮下で報酬を貰う事で正式な職業軍人となった者が多い。しかしいたずらに戦力を消耗しないために腕前や肩書きによる階級分けがなされているため、報酬が腕次第というシステムは旧来の傭兵と大差はない。
陸上兵力だけでなく空軍兵力も弱体化したため、国連軍の部隊のみならずアルバイトのようにフリーランスとして戦闘機に乗るパイロットも多数存在する。
自前の戦闘機を持って戦闘に参加するパイロットの傭兵版が活躍する事は珍しい事ではなく、システム崩壊で著しく弱体化した各国正規軍やPMCの航空戦力を補う形で、オリジナルのカスタマイズやペイントを施した戦闘機を駆って世界中の空を飛ぶ。
このような現状に合わせて軍需産業を担う企業は、大口の顧客であった正規軍が機能しなくなって減った分の需要を傭兵に対する武器装備の供与という形で埋め合わせるようになったため、紛争地帯や各国の街では各企業が「支店」を出して兵士に対して様々なサービス提供(修理、オーダーメイドの武器の製造)や武器装備の販売、個人個人に合わせたカスタマイズを施したりサイトやグリップのような各種アクセサリー等の販売を行う光景が当たり前になっている。
航空分野でも同じことが起きていて、戦闘機のカスタマイズや塗装、果ては戦闘機そのものの販売まで行う。
戦闘機を販売する際はメンテナンスを会社に任せ、武器は国連から供与するという形で費用を抑える事が一般的で、購入した自前の戦闘機で国連軍の戦闘に参加し、帰還後に会社にメンテナンスと修理を依頼するというスタイルが大半。
販売数が増えた事で価格は低下する傾向にある。
ちなみにつばきはF-15とF-22を所有。
※米軍として戦闘機に乗っていた頃の乗機だが、システムの崩壊で軍が弱体化した上に国連主導の新しい軍隊の形が出来たため乗っていた戦闘機を自分専用にして、メンテナンス費用を分割負担する事でコストを抑えたり、行動の自由度を上げる事で国連軍としての活動がスムーズに運ぶよう、政府が自分の乗る戦闘機や自分の使う武器装備の占有を認めたために、高価な機体を入手する事になった。このような場合が増えた事で正規軍でもこういった「支店」を利用する者が増えている。
現在、世界中の紛争地帯で活動する傭兵には国連軍所属の者、国連軍には所属しないが不定期にアルバイトとして国連軍に参加する者、個人で顧客を相手に仕事をするもの、海賊や山賊行為を行う無法者に別れている。どこにも所属せず、依頼者に応じて戦う傭兵は自分たちと同じやり方で仕事をしている者同士で集まってグループを形成していて、同じようなグループが仕事をするうえで交戦することもある。体内にナノマシンが入っていないためこういった傭兵は立ち入り禁止区域にも容易に入ることができるが、当然立ち入り禁止になるに相応の危険があるため、腕前を超えるような場所に入ったすることはめったにない。
基本的に、雇い主からの報酬や、基地警備などの副業で収入を得る。
紛争地帯では、各軍需産業の出すサービスの提供を行っている出店が彼らの活動を支えている。

・第6世代戦闘機

765プロのアイドルたちの戦闘機の俗称。
投入された数々の新技術に裏打ちされた高性能ぶりを見た開発スタッフが呼んだのが始まり。
F-22がベースとなった春香機を除くすべての機体は第4世代の戦闘機をベースとしているにもかかわらず、未だ世に出ていないコフィンシステムを始めとした技術をエンジンから機体の構成素材に至るまでに盛り込み、空力や飛行に必要な要素をすべて見直した再設計を行った結果、カタログスペックは現在の第5世代戦闘機を上回るものとなった。
新技術の中にはミスリルの協力の下ウィスパードから得られたオーバーテクノロジーも存在する。

・ヘル・タップダンス

律子の乗るスーパーホーネット、社長の乗るA-10、亜美の乗るF-2ヴァイパーゼロ、雪歩の乗るナイトホークの4機ないし雪歩抜きの3機、若しくは亜美と律子が連携して行う航空支援の俗称。
UMNのリンクによって地上目標のロックオン情報をリンクさせ、それぞれが違う目標に対して攻撃を仕掛けることができる特性を生かして、長さ数十キロにも及ぶキルゾーンに存在する戦車や装甲車両などを一掃する事が可能である。タップダンスとは、この攻撃におけるミサイルの撃ち方を高速で連続したタップダンスに見立てた事が由来。
最大編成(A-10、スーパーホーネット、F-2、ナイトホーク)でより密集した目標の攻撃の場合、約10キロの範囲に130発以上のミサイルの雨が降る。また、これにロケット弾を混ぜて低コストを図る場合もある。
これは高度なFCSによる連続したロックオンとミサイルの発射によって実現されるものである。
ただし弾薬の消費量は並大抵ではなく、実行後は補給が必須となる。
攻撃力は低下するが、上記のいずれの機体も単独で同様の攻撃が可能。

・使徒

異なる次元から「堕ちてきたモノ」。
その正体、構成物質、出現地域などは一切不明ながら、人類に敵意を持っている事は明らかなグノーシスに似た存在。
エヴァシリーズ開発の本来の目的がこの使徒を倒すためであり、第3新東京市の重装備も使徒撃退のため。出現の際には強大なエネルギー反応があり、粒子の偏向から空間を歪めて現れる事が確かめられており別な次元からやってくるとされる。形態は様々であるが一様にATフィールドと呼ばれる特殊なエネルギーによる壁を持ち、その絶対的な防御力ゆえ同じATフィールドを展開、敵のフィールドの侵蝕が可能なエヴァシリーズか、別な方向から干渉する事でフィールドを無効化するヒルベルトエフェクトの展開エリア内でなければ物理的に殲滅できない。 日本が最も出現数が多いが海外でも出現の報告があるため、各地域にはNERVの支部が置かれる。
後の解析で第3新東京市初の実戦で侵攻したASは使徒に寄生されていたことが判明している。
理由は不明だが第3新東京市の地下にある大深度施設の更に下、ヘブンズ・ドアと呼ばれる防護扉の向こうに置かれているエヴァ開発中に突如生成された巨大な「ヒト」を目指して侵攻する個体が非常にが多く、接触した場合何が起きるか分からないためNERVの専らの任務はエヴァを使っての侵攻阻止。

・CAS

近接航空支援。作戦行動中の地上部隊を航空機が支援することを言う。
JDAMのような誘導爆弾の発達で、B-52のように大量の爆弾をばら撒く目的で開発された大型爆撃機でも可能となってきている。地上からレーザー照準器を使って目標をターゲットし続けて爆弾や機銃の誘導を行ったり、座標をGPSで測定して誘導する方法の2種類が最もよく用いられる。建物に潜むスナイパーやテロリストが脅威となる市街戦において、建物ごと脅威を排除することができる航空支援の役割は大きい。
反面、一般市民の巻き添えが後を絶たず、座標の送信ミスで味方の頭上に爆弾を誘導してしまう事故も発生している。
空爆に限らず、攻撃ヘリによる地上攻撃やヘリ搭載のミニガンによる火力支援、A-10のような攻撃機では機銃掃射も近接航空支援に入る。中でもガンシップの支援は最強クラスの火力を誇る。

・IED

即席路肩爆弾。砲弾や地雷、手榴弾を改造して爆弾とし、携帯電話による遠隔操作やスイッチ、センサーやタイマーによって起爆する。爆弾の種類も起爆の様々なものが存在するため無力化するのは非常に難しい。また巧妙に隠されているため発見できないまま車列が通過するところを狙われることもあり、米軍の死者の多くはこの爆発物によるものである。
対戦車地雷の積み重ね、自走砲の砲弾を使うといったゲリラの工夫によりエイブラムス戦車まで破壊できるほどの威力を誇る爆弾もあるため、車両の被害はあとを絶たない。
現在携帯電話を使った無線式の爆弾を無力化するために妨害電波を出すなどの対策が採られているものの、無線式以外は防げないので気休め程度にしかならない。
強力なマイクロ波を使って爆弾を遠距離から破壊する装置も研究が進んでいるが、未だ実用の域には達していないため、怪しいものを見つけたらロボットによる遠隔処理を行うかその怪しいもの(動物の死体や瓦礫)ごと機関銃で粉砕する方法がとられる。

・EMP

電磁パルス。核爆発などで見られる現象で、サージ電流を発生させて対策のされていない電子機器をほぼ完全に破壊する。
コンデンサなどを使って再現が可能だが、兵器として実用的なものは今のところ戦略自衛隊でしか運用されていない。
765小隊で運用されているものは、任意のタイミングと距離で発生させることが出来る。

・SOP症候群

SOPシステムによる保護を失った結果発症する様々な症状の総称。
システムにおいて脳内への分泌物の投与、痛覚神経への投薬による痛覚コントロール、リンクしたナノマシンによる感覚制御などの各種制御が行われていた事が世界中の軍を機能不全に陥らせるほどの被害をもたらす原因となった。
ナノマシンの投薬による感情の制御は特に症状が重く、今まで薬剤によって意識されない状態にあったものの、記憶としては残っている仲間の死や殺傷行為への躊躇いが一気に解放された事で精神を病む者が続出した。
感情の制御を受けていなくとも、アルコールの強制分解機能を始めとするコンディション調整機能が身体に過度の負担をかけているのでこの病気を発症する。
素人同然の兵士が銃を握れるように感情を制御したPMCの兵士の間で、特に酷い症状が目立つのは彼らが殺傷する事などに慣れていないためだが、既に戦闘を経験し、感情を制御される前から殺傷行為や仲間の死に慣れた (制御がなくなっても精神的ダメージはPMC兵より小さい)正規軍兵士でも発症者が多数見られるのはこのコンディション調整機能が破綻した事が大きい。
主な症状は頭痛、吐き気、嘔吐、食欲不振、倦怠感、発熱といった風邪にも似た症状を示す。
精神面では、統合失調症や解離性障害、PTSD、また人によっては言語障害なども現れる。
これらは長期的に治療を続ける事で症状の改善が見られるが、中にはあまりのショックの大きさで心停止に陥ったり、急激な分泌物のバランスの悪化やナノマシンの暴走によって脳(特に前頭葉)にダメージを負う者がいるなど、症状の強さにはバラつきが見られる。
この病気による軍の人手不足は深刻化していて、傭兵の需要は高まる一方である。

・パイロットチルドレン

アメリカ空軍で10歳のパイロットが生まれた事を発端に世界中に見られ始めた子供の軍用機パイロット。各地で続発するテロや紛争といった目の前の恐怖から国民を守れるだけの戦力が確保できなかった事から始まった、子供達の中で適性を持つ者をパイロット養成学校に入れると言う苦肉の策で生まれた。
SOP症候群によってパイロットが不足しているが、紛争に立ち向かわなければ国民が危険に曝されると言った軍の人手不足と倫理問題との葛藤が背景にある。
人権団体からの抗議もあるが、戦力の不足で国家そのものが危険に曝される事もあって容認する流れが強い。
大人よりも子供の方が柔軟性があり、早期にパイロットが育成できるとされる。
現在は一般化しつつあり、戦闘機に乗る事を売りにする俳優やアイドルも増えつつある。ちなみに戦闘機のペイントの自由化のきっかけにもなった。

・グノーシス

近年活発に活動を始めた謎の生命体。
ASの類とも宇宙からの生命体だとも言われていたが、研究が進んだ結果別次元に本体を隠した生命体である事が判明した。
別次元に本体があるため見た目は半透明で、攻撃は一切通用しない。しかしヒルベルトエフェクトを用いて干渉し、こちらの次元に本体を引きずり出す事で実体化する。この特性によって百式レアリエンヒルベルト実装型の量産、配備が急ピッチで進んでいる。
構成素材はNacl、NaoHといったごくありふれたものであるため、なぜこのような生物に変化するのかは全くもって不明であるが人類に対して敵意を持っている事は明らかである。

・分隊支援火器

野戦において敵に猛烈な火力をぶつけて弾幕を張ることで敵の頭を上げさせず、味方の行動の自由を確保すると共に攻撃を抑制することや、敵の強襲に対して防御を行うことを目的とした銃火器。軽機関銃や汎用機関銃より軽く、兵士一人で持ち運びができる反面、安定性と堅牢性に劣る。
死角が多く、突然攻撃されることの多い市街戦が戦争の主な形となった現代において、突如現れた敵を圧倒的な火力で吹き飛ばす分隊支援火器の持つ意義は大きい。

・LZ

Landing Zoneの略。着陸場所のこと。

・KIA

Killed in action。作戦(戦闘)行動中死亡。つまり戦死。

・MIA

Missing In Action。こちらは作戦行動中行方不明をさす。戦闘中に捕虜にとられる、または進軍中に道を間違えて味方と集合できないなど、あらゆる理由で軍がその兵士の居場所や安否を確認できない状態になると宣告される。システム導入後はナノマシンの位置情報を辿る事ができるようになったため、余程電波状況の悪い場所にいない限り居場所が瞬時にわかるようになってMIAは激減した。しかし今日では混沌とした戦場が増え、激増している。

・捕虜

戦闘中に敵に捕まった兵士を言う。ジュネーヴ条約では捕虜は人道的に扱って、拷問ならびにむやみな処刑、虐待を禁じている。しかしこれはあくまでジュネーヴ条約批准国間の戦争で規定されたもので、非対称戦争(いわゆるテロリスト対正規軍)が戦争の主な形となった現代では正規軍側、テロリスト側の双方で捕虜の扱いは保障されていない。現にイラク、アフガンではテロリストが米軍兵士の捕虜を何ヶ月にも渡って拘束したり、カメラの前で処刑するなどの行為が後を絶たない。しかし正規軍側も捕えたテロリストは尋問(あくまで名目上で、実際は拷問に近い)して情報を吐かせるか、その場で殺すかの2択でテロリストに対処している。テロリストは国際法上「犯罪者」であり正規の戦闘員ではないため、これらの行為が批判の的になることは少ない。収容所でイラク軍兵士の捕虜の扱いが非人道的だと批判を受けたのは相手が正規軍兵士であったからで、テロリストはどんな扱いを受けようが(問答無用で殺害、過酷な尋問など)話題にすら上がらないことが多い。
しかしこうした流れの中で相手が本当に殺害すべき人間なのかを判別しないまま、航空機などによる攻撃で一般市民まで殺害してしまう事例が増加の一途をたどっている。
ただしNATO軍はテロリストが一般市民に紛れている事、一見普通に市民に見えるものが突然豹変してテロを起こすことなどを理由に誤爆は仕方がないとの見解を示している。

・武器商人

元は裏で武器を密造し、非合法組織やテロリストに販売することで利益を上げる組織や企業を指す。
GOP後は傭兵相手の商売が当たり前となったため、許可を受けず非合法に活動する団体や個人を主にこう呼ぶようになっている。
紛争拡大阻止のため武器の販売に規制が入り、ゲリラ相手の取引が規制される一方で紛争の拡大に伴って、国連も把握しきれない程の非合法な組織が乱立しており、それに伴って非合法の武器商人も急増している。こうした非合法な武器商人は、無政府状態にあるソマリアやアフガニスタンの一部、ロシアや中国の国境地帯に財力のある者が工場を作り、表向きは工業を生業とする会社を偽って武器を生産していることが多い。
小さな町工場で弾丸を作っている程度の物から、街ぐるみで小銃から戦車まで製造、修理などを行っているところまである。
武装勢力が資金を得るために武器の密造を行っていることもあり、各国のマフィアやギャングも混ざってあらゆる武器が取引される。
武装して各地の紛争地帯を渡り歩きながら、正規軍や傭兵に接触して武器などを販売する行商人も現れ、数はますます増えている。

・BOL

ミサイルの発射方式の一つ。
方角のみのデータ入力で発射し、飛翔しながらレーダーによってミサイルが自動的に目標を捜索、追尾する。
レーダー波を自ら発するため探知されやすいが、即時発射が可能だったり未発見の敵にも有効などの利点がある。
精密な誘導が間に合わない程接近したミサイルの迎撃のため、迎撃にもこの誘導方式が存在する。

・懸賞金

戦場で戦う兵士にかけられる報奨金。かけられる主な理由は、1 その人物が敵対組織にとって重要である(司令官などはこれ)、2 優秀で持つ技能が組織の弱体化につながる(スナイパー、工作員)、3 犯罪行為を犯して手配される(海賊やテロリスト)などがある。
これは決して国連軍以外の傭兵の世界の話ではなく、国連からもテロリストや海賊に対して懸賞金をかけることがある。一般に犯罪者は在歴や凶悪さ、技能系はその技能の優秀さや殺害した敵の数、司令官系は属する組織の強さやその司令官の地位によって賞金額は上げられる。国連軍、中立の雇われ傭兵、テロリストがそれぞれの組織の人物に対して懸賞金をかけるため、各自の組織のサイトに公表したり、チラシやポスターで懸賞金をかけた相手の情報や生け捕り、殺害の報告を募る手配書を作ったりと、今や新しい形の「戦場広告」が戦争を彩るようになっている。
ちなみに国連軍や正規軍の人間にはあまり賞金がかけられることがない。これは賞金をかければその人物を守るために、賞金をかけた組織を潰される恐れがあるためで、実際にスミレやフォーリーに懸賞金(約2億円)がかけられたときにはかけた組織へ米軍が嘘の情報を流し、賞金の受け渡し場所などを探ってその場所を丸ごと吹っ飛ばした。しかし一部ではその困難さがかえって賞金額のアップにつながることもある。

・化学兵器

条約で禁止された化学物質を使った兵器。特に毒ガスが取り上げられる。
分類上は催涙ガスもあてはまる。
製造が簡単なので、テロリストによるテロ攻撃によく利用される。

・核兵器

人類史上最強の兵器。
質量を欠損させることで莫大なエネルギーを産みだし、それを軍事利用したもの。
核分裂によって出たエネルギーは爆風、熱線、放射線などになって周辺を破壊する。
都市を丸ごと吹き飛ばすような戦略核兵器は廃れて殆ど使われず、局地的な攻撃に用いる戦術核兵器が多数配備されている。
実戦での使用は第2次大戦以来なかったが、極東戦線では戦術核が国連決議に基づいて使用され、中東ではテロリストがロシア製の核兵器を持っている疑いがあり、近い将来使われるのではないかと危惧されている。
N2兵器の登場で過去のものとなりつつあるが、それでも中堅国家でも製造できる強力な兵器としての地位は揺らいでいない。

・原子力潜水艦

その名の通り原子力を動力とする潜水艦。
小型原子炉を艦内に持っており、原子力発電の要領で電気を起こしてモーターを回転させることで推進力を得る。
最大の利点は航続距離が無限であること。核燃料棒は旧式艦で10年、新型では30年以上交換しないで済む上、その間ずっと出力を保つことができるため無限にスクリューを回し続けることができる。通常の潜水艦と違って電力は無尽蔵に存在するため、有り余る電力で海水を電気分解することで酸素を得て数十年以上潜ったまま航行することすら可能である。しかし乗組員の健康状態や精神衛生上の問題、食糧や生活物資の補給などがあるため実際は3か月程度で基地に帰投する。
一方で原子力潜水艦ならではの問題も抱えており、まず原子炉を利用することによる放射線防護で艦が大型化すること、原子炉そのものの運用や安全性確保のために高度な技術と多くの資金がいること、退役後に解体ができない(原子炉が汚染しているため)などがある。
最も大きな欠点は騒音の発生で、これは通常動力(ディーゼルエンジンやスターリングエンジン)を使った潜水艦がエンジンを切って乗組員が音を立てなければ完全な無音状態にできることに対して、原子力潜水艦は搭載する原子炉の冷却ポンプを止めることができないため、どうやっても音が出続けることが原因である。短時間ならポンプを止めることはできても、そのまま止めていればメルトダウンを起こし、爆発してしまうので冷却ポンプは止められないのである。

・ぜんまい

つばきの得意とする独自の戦闘機の機動。
双発機のエンジン推力とノズルをマニュアル操作し、推力に差を生み出しながら機体をッ上昇若しくは下降させながらロールを行うことで、らせん状の機動を描く。
回転を始めてすぐに姿勢を戻し、急減速することでドッグファイトで後ろを取った敵機にカウンターを行うことが出来、ミサイル相手でも命中直前にこの機動を取ることで急旋回よりも素早く視界から消えることが出来る。そのため、推力偏向ノズルを持つ第5世代戦闘機ともドッグファイトが成立する。
しかし、マニュアル操作の難しさや回転のタイミング、繊細な操縦技術を要することもあって、誰もやらない(やりたがらない)。
単発機でも、機体を急に起こしてエンジンをふかしながらロールとヨーを組み合わせることで似たような機動ができるが、スピードは落ちる。

・第2次有事法制制定

福岡市へ北朝鮮の工作員が上陸し、市民を殺害した事件をきっかけにこれまでの自衛隊の在り方、国の国防方針、憲法など様々な問題が国民の目に晒されることになり、更なる有事法制の整備が叫ばれることとなった。そして「日本は外国と戦争になり得る」という現実を知った世論の後押しにより、政府は本格的な改革案を模索したものの現行憲法下では十分な対処ができないため憲法改正手続きを敢行、制定から半世紀以上経って憲法改正のための国民投票が行われ、国防の最大の論争の的になっていた9条を各界からの反対や圧力を押し切って改正した。
これにより自衛隊の位置づけが正式に国防軍になり、「日本国の財産、領土、領空、領海、その他国益に関わるものに対する外国勢力からの武力攻撃から防護する組織」とされることとなった。同時に国防の基本方針を専守防衛とすることが盛り込まれたが、集団的自衛権の行使と武力攻撃が予想される国外勢力への対処を例外とする旨も併記された。
この改正によって防衛出動が認められた際の敵基地への攻撃が容認され、それに対応するため中央即応集団を強化、新たに戦略自衛隊が国外勢力への能動的排除のための専門部隊として組織される。この後、相次いで自衛隊関連の法律の改正が行われたが、中国、韓国の反発は根強く半ば断交状態となった。しかし日本では実際に国民の血が流れたことによる世論の流れは変わらず、逆に日本との経済的な繋がりが途切れたことで国内からの反発を招いた。

・第2有事法制

2003年に行われた法整備に続いて、憲法改正後に行われた新しい法整備。
戦略自衛隊を視野に入れ、戦略自衛隊の活動の方針とその制限、国外の活動に関する国会手続きなどを定めた戦略自衛隊法、緊急時における自衛隊やその他国防に関わる組織による有事の際の施設や物資の徴発を定めた武力攻撃対処支援法、NERV設立及びそれに伴う関連法、NERVによる防衛活動の円滑化を図る特務機関法、全国基幹都市防衛システム整備法、自衛隊法改正などが行われた。防衛システムの整備によって全国の主要な都市には対地対空迎撃システムを備えた兵装ビルが作られることになった。また有事法制の整備に伴って政府機能の分散化による防衛力向上、及び過密化の対処として首都機能の分散を行うために第2東京、第3東京市の設立を目的とした首都法の整備も行われた。
この法改正に伴って自衛隊の総合的な大幅強化と、未確認敵対勢力対処法に基づくグノーシスの排除、メタルギア、AS、AWGSなどの新しい脅威への対応を行う防衛整備計画が本格的に進みだした。

最終更新:2012年04月21日 23:58