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ワシントン・タイムス

〜アル・アサド私兵、国連軍基地を攻撃。占領か?〜

○日午後、中東のタリムに隣接する国連軍第12駐屯地が武装勢力の攻撃を受け壊滅した。タリムと基地は事実上占領され、国連軍は同地域における活動を制限された格好だ。


国連軍の発表によると、武装勢力は旧ソ連製のロケット弾兵器による攻撃によって基地と街の一部に被害を与え、その後混乱する街を侵攻して来たという。現地司令官はこの攻撃で街と基地は壊滅状態に陥り、駐留していた国連軍部隊も大きな損害を受けて脱出したと語っている。 この地域は近年急速に力を伸ばしているアル・アサドが、付近の武装勢力に資金と武器を提供して協力体制を築きつつあるとして監視対象地域に指定されていた。 詳細な被害状況に関する発表は無いが、現地情報筋では駐留する500人の兵士の内31人が死亡、400人が負傷して救援部隊に救助されたといわれており、国連軍の展開に問題は無かったのか、また事前に攻撃を察知する事は出来なかったのかと疑問の声が上がっている。 国連軍司令部は、3日後にタリムの危険度を2級に引き上げる事を予定していた。


  • 武装勢力、予想を上回る装備か- 当初、駐屯地には100人ほどの軽装の兵士が配備されていたが、情勢の変化に伴って増員されている。 しかし、増員後も戦車や装甲車と言った大型兵器はあまり配備されず、ロケット砲などの重火器も限られた数しか配備されていなかった。 これは軍当局が現地の治安調査を行った際に※1危険等級第4級と判断したためで、装甲車輌が2両と軽装甲自動車5台が配備されているのみ。兵士達にも対戦車ミサイル等の重火器は殆ど存在していない。 しかし、今回攻撃を行った武装勢力はロケット砲を搭載した戦闘車両の他にテクニカルと呼ばれる市販車を改造した車輌や、旧ソ連製の戦車まで保有していたと言われている。 その結果対抗する手段を持たない国連軍は総崩れとなり、街の住人を守る間もなく占領されたとの見方が強い。

  • ことば-

※1危険等級とは、国連軍の定める地域の危険度を表す指標のひとつで、現地住民への聞き込みや実地調査等でその地域一体がどの程度武力による危険が大きいかを評価したもの。 第1級は全面立ち入り禁止区域で、現在も激しい戦闘が継続している場所、第2級は立ち入りに許可が必要で頻繁に戦闘が発生している場所を指定する。 一般人が立ち入る事が出来るのは第3級以下の地域で、第3級は突発的な戦闘の発生する可能性がある地域を、第4級は連続して3ヶ月以上戦闘が発生していない地域が指定される。



NY・タイムズ

〜海兵隊、バグダッドへ侵攻開始〜

×日午後、大統領が会見を開き、現在イラクに展開中の海兵隊をバグダッドに向け侵攻させたと発表した。これは軍事クーデターの首謀者であるアル・アサドに核兵器の保有疑惑が浮上したためで、一刻も早く事態を収拾させなければ中東全体の平和に影響を与えると語り、戦争の継続の必要性を訴えた。

  • アル・アサドに核兵器?- イギリス政府の発表によれば、イラクに向かっていたウクライナ船籍の貨物船に核兵器が搭載されていたことから、何らかの手段で既に核兵器を手にした可能性がある。この核兵器の入手先は今も調査中だが、内戦の混乱に紛れてロシアから持ち出されたものであるとの見方が有力である。万が一の事態に備えてアメリカ政府は核緊急支援隊を現地に展開させている模様。

  • ロシア、混迷を深める- モスクワ地下鉄爆破テロをきっかけとしたロシアの内戦は依然として続いており、現在も地方都市を中心に激しい戦闘が続いている模様。ロシア政府は死傷者は15名で事態は我々の管理下にあると宣言しているが、周辺諸国へのロシア人難民の流出は続いており既にウクライナ、ベラルーシ両政府はこれ以上の難民の受け入れに難色を示して国境を封鎖している。また、ロシアから脱出してきた米国人の話では少なくとも100人は死んだとされており、ロシア政府の公式見解に疑問を呈す形となった。
最終更新:2012年04月21日 13:46