・多目的大型電磁加速砲 E-DR1
第3新東京市の兵装ビルに収納されている大型のレールガン。ASやメタルギアなどの大型兵器を遠距離から莫大な運動エネルギーで吹き飛ばす構想で作られた。 射程距離は500kmに達し、仰角が垂直にまで上がる事を生かして衛星軌道上の敵衛星や、隕石の迎撃まで可能。 元々ミサイル防衛のために作られた中型サイズのレールガンを大きくしたものだが、作戦の自由度はこちらのほうが高いため近年ではミサイル防衛システムにも組み込まれている。射撃指揮はMAGIが行い、高度な演算処理で移動目標に対しても正確な攻撃ができる。
・MLRS
多連装ロケットシステム。12発のロケット弾(弾薬量1.6t)を4.5秒間隔で発射できる長距離火力支援能力を持つほか、地対地ミサイルも運用できる。 30km離れた場所から一斉射撃を行って敵を一方的に叩く方法が最もよく用いられる。 射程ならば自走砲の方が上だが火力が桁違いであるため、一気に制圧することのできるこの兵器は作戦を問わず使用機会が多い。 発射されたロケット弾は目標の上空で爆発し、クラスター爆弾や各種爆弾をばら撒くことで敵の周辺一帯をまとめて破壊する。湾岸戦争ではイラク兵に「スチール・レイン」のあだ名で恐れられたことで知られる。
・N2兵器
最近になって開発された新型兵器で、地雷や爆雷などあらゆる姿になって登場する。 運用しているのは日本、アメリカ、ロシア、フランス、イギリスのみ。 新兵器であることと、核爆弾と同等の威力を誇ること以外詳細はすべて機密扱いとなっており、どのような原理で作動するのか等は未だによく分かっていない。一説では半減期が極めて短い放射性物資で作られた核兵器の一種であるとも言われている。 核爆発とほぼ同じ威力と効果をもたらしながらも赤外線放射が少なかったり、爆発後の残留放射線量も爆発前とほぼ変化が見られなかったりと、謎の多い兵器である。 実戦における使用は日本に侵攻したASに対するN2地雷のみ。
・エヴァ専用陽電子砲円環加速式試作20型
陽電子を加速し、目標に照射するいわゆるビーム兵器。陽電子を用いるため陽電子そのもののエネルギーによる破壊効果に加えて対消滅による破壊も期待できる。出力は最大で800万kw、射程はビームの減衰の関係で200kmとなっている。 零号機の装備であるが、他の機体でも運用は可能である。莫大なエネルギーを消費するためアンビリカルケーブルなしでは使用不可。
・JDAM
無誘導の自由落下爆弾を誘導爆弾とすることが出来るキットのシリーズ名。アメリカが開発。 爆弾の先端部分に取り付ける誘導用センサーと後部に取り付ける姿勢制御用の尾ひれからなる。 300ポンドクラスの中型から2000ポンドの大型タイプまでその種類は多彩である
・AGM-129 ACM
空中で発射するタイプの対地攻撃用巡航ミサイル。3400kmを超える射程を誇り、B-2、B-51、B-1に搭載できる。 核弾頭を搭載することで探知できない爆撃機からの核攻撃を行う事が可能。 制圧したミサイルサイロから得た情報によって特定された、中国西部のミサイル貯蔵庫に向けて発射され、100ktの核出力で破壊した。
・トマホーク
巡航ミサイルのベストセラーで、海から陸まであらゆる場所から発射可能で、性能も申し分なく実戦での成績も良好ということもあり、世界中で輸出が行われている。 オバマ大統領による核軍縮政策に一環で、かねてから老朽化が指摘されていたトマホーク搭載用核弾頭の廃棄が決定したため、現在運用されているトマホークは核弾頭の運用は行わない。 ただし、いつものアメリカらしく一部はいつでも復帰できる状態にする廃棄処分であり、全廃はされていない。 実際に、中国北部のミサイル基地を攻撃するため3発の核弾頭装備のトマホークが復活し、内2発が発射されている。
・メタルギア
フェデラルホール座礁事件とシャドーモセス事件で一躍有名になった核搭載二足歩行戦車。 歴史の表舞台には出ていないが、数々のメタルギアが建造されては破壊されてきた。 シャドーモセス事件でメタルギアの開発が暴露された結果、世界中でメタルギアの建造が始まり一時期は冷戦の再来とも言われ、終末時計が1分前に設定されるほど緊張が増した。 その後もアメリカでは海兵隊がRAY、海軍がアーセナルギアを建造していたが、いずれも完成前に強奪されて失敗に終わったばかりかアーセナルギアに至ってはフェデラルホールに衝突し、それが原因でテロ事件に元大統領が加担していた事、シークレットサービスもそれに従った事、極秘裏にメタルギアの開発が行われていた事が世論の知るところとなり、自分たちの見えないところで勝手に暴走していた軍や政府に対する不信が広がった。
・RAY
マンタから名前を取った海兵隊の開発したメタルギア。これまでのメタルギアと違って他国の保有するメタルギアを破壊するために作られた。 背部の地対地ミサイル、両翼の機関砲、口内の水圧カッター、膝部高誘導ミサイルなど高い火力を誇る。 海中を泳ぐことが出来、陸上でも非常に高い運動性能を発揮して一気に目標へ接近、圧倒的な火力で撃滅する戦法を想定していた。プロトタイプは有人機だが、量産の暁にはAI制御による無人化を目標としている。しかしハドソン川をバーミューダ島の演習海域に向けて運搬中、偽装タンカーをゴルルコビッチ率いる傭兵部隊とオセロットが襲撃し占拠したことで強奪されてしまい、計画は水泡に帰した。 タンカーは沈没、最悪の環境汚染として大事件に発展し。政府はすぐさまオイルフェンスと原油の処理プラントを設置した。
・REX
アラスカ沖フォックス諸島の僻地に存在するシャドーモセス島で開発されていたメタルギア。ロボット工学の専門家であるハル・エメリッヒ博士を中心とした研究者グループが開発を進めていたが、島で演習中だった特殊部隊「FOXHOUND」が突如蜂起、首謀者リキッド・スネークによって島ごと強奪された。 REXは現行のロケットモーターの放射する熱を感知する核ミサイル監視システムを逃れるため、レールガンによって核弾頭を打ち出す新方式の核搭載2足歩行戦車として開発がすすめられていたが、開発者であるエメリッヒ博士はミサイル防衛用の迎撃システムと考えていた。 強固な装甲で身を固めているが、その分レーダーが無ければ外部の情報を得ることが出来ない仕様になっており、これを利用してスネークはREXを撃破した。 海外での単独運用も視野に入れた自衛用兵器を搭載しており、誘導ミサイル、レーザー、30mmバルカン砲、格闘などバリエーションに富んだ攻撃が可能である。 シャドーモセス事件の後、9年間に渡って-30度近い極寒の地に放置されていたが、GOPに際してスネークが乗り込み、再び戦った。
・エヴァンゲリオン
汎用ヒト型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオンの略称。単にエヴァとも。 ゲヒルン時代に計画された「新勢力に対する防衛手段の開発とそれに関する技術開発計画」において基礎理論が構築され、現在の司令と副司令に赤木博士が中心となって開発されたヒト型をした兵器。人造人間の名の通りバイオテクノロジーとES細胞の遺伝子操作によって生成された生体部品と、生命の血液を模したナノマシンによるエネルギー供給を受けて稼動するES細胞由来の人工筋肉によって人間に近い存在となっており、破損すると出血に似た現象も起こす。 人格移植OSの技術を流用した操縦システムで、A-10神経を介してパイロットとエヴァの制御系をシンクロさせることでパイロットが実際に体を動かすような感覚で操縦が可能となった反面、受けたダメージは痛みとしてパイロットに返る。 またシステム自体にブラックボックスが多く、それぞれのパイロットに近しい人間の思考がコアと呼ばれる部分に宿っているため暴走する危険性もはらむ。 現在零号機、初号機、弐号機がロールアウトし、参号機、四号機、伍号機がアメリカ支部で建造中。量産型の提案もなされたが、駆動用ダミープログラムの危険性が大きいことと見た目が気持ち悪い(ウナギそっくりな顔からウナゲリオンの異名を持つ)ことで白紙になった。現状は今ある機体の設計を流用しつつ新規に開発を進めるという方針をとっている。 動力は背中のソケットにつながったアンビリカルケーブル(へその緒)から供給される電力で、ケーブルのない場所では5分しか持たない内部電源しか使えないのでソケットを運搬しなければ第3新東京市以外での運用は出来ない。 任務にあわせた外部装甲の変更や、武装の変更が可能で汎用性は高い。 武装は電磁射出式携行機関銃「パレットライフル」、円環加速式荷電粒子砲「ポジトロンライフル」、近接格闘用超振動刃装着式収納型ナイフ「ブログレッシブ・ナイフ」、エヴァ専用大型自動拳銃、弐号機専用ロングランス、戦略自衛隊の自走140mm陽電子砲を使った超長距離射撃用大出力荷電粒子砲、550mmガトリング・ガンなど武装は多彩。
・A.G.W.S
読み方は「エイグス」。 世界各地に出現するメタルギアやASに対抗するべく開発された人型戦闘端末。 ASでも戦いづらい人間サイズの敵を相手にする他、武装も豊富なので通常の戦闘にも投入されて戦車相手にも戦っている。 メタルギアやASに比べて小型である上にメンテナンスも簡単なのでASの補佐だけにとどまらず船団の護衛や拠点の警備にも使われている。
・KOS-MOS
対グノーシス掃討用に開発が進められている人型アンドロイド。 突如襲来したグノーシスに全く対応できなかった教訓を生かして、AIによる自律制御、重武装、汎用性と機動力の確保を念頭に開発された。 アンプリファイヤー無しで半径1000kmにも及ぶ超広域ヒルベルトエフェクトが発動できる。
・AS
「アームスレイブ」と読む。 ロボット工学の発展に伴って開発された2足歩行型陸戦兵器。身長は8m。 ライフルやマシンガンといった、人間用の武器をスケールアップした武装を持ち、歩兵を大型化したような格好である。電子戦から格闘戦まであらゆる戦場であらゆる任務につける汎用性を持ち合わせているが、エイグスに比べると大型なので取り扱いは難しい。 ミスリルでも新型のM9が導入されている。最近は大型化したエイグスとの混同がみられる。 等身大タイプが近年出没している。 月光の穴を埋める存在として急激に普及しており、今やどの戦場でも見かける普遍的な兵器となった。 駆動系は人工筋肉を使った人間を模したアクチュエーターであり、かなり多彩な動きが可能となっている。この人工筋肉はパッケージ化されており、整備交換が容易にできる。 このマッスルパッケージにはいくつかのタイプがあり、状況によって見合ったものを選択すことで更に高度にASのポテンシャルを発揮させることも可能。 動力源はM9にはパラジウムリアクターを使ったコンデンサ、それ以前の旧式ではガスタービンエンジンを用いる。
・アーバレスト
人工知能「アル」を搭載した最新型AS。M9にラムダドライバを装備しており、高い戦闘能力を誇る。製造後技術者が死亡したため、ミスリルではラムダドライバはこの一機のみであり、貴重な対ラムダドライバ戦力でもある。
・M9ガーンズバック
第3世代の最新鋭AS。パラジウムリアクターを装備しており、これまでのガスタービンエンジン駆動から解放され運動性などが飛躍的に向上している。 武装や装備類も最新で、ECSや宗介の機体に限ってラムダドライバも搭載している。 2011年に米軍に正式採用。
・M6
現在世界中で普及しつつある第2世代AS。ガスタービンエンジン駆動で、ASによる戦いを普遍の物とした。 米軍には既に機械化歩兵部隊として専門の部隊が存在している。自衛隊でも導入の話が持ち上がったが、作業用は国産のロボットが存在しており、戦闘もエヴァの開発が進んでいたことから見送っている。 2005年に実戦投入。
・10式主従機士
2010年に自衛隊に投入されたAS。世代は2.5世代にあたる。 コストのかかるエヴァとのハイローミックスを目指して開発された三菱重工製のASで、ガスタービンエンジン駆動とアンビリカルケーブルによる活動が可能。
高度な電子制御による精密な姿勢制御、索敵、射撃を行うことが可能で、戦闘能力はM6を上回っている。 ガンダムの開発を目指した計画の影響を受け、ガンダムに登場した兵器にそっくりな武装を扱う。 公式にはブラストという愛称があるが、殆ど使われずもっぱら外見からGMと呼ばれている。基地祭の時には有志によって張りぼてを装着され、ザクやガンダム、陸戦型など様々なモビルスーツの形態をとる。
・Rk-92
サベージのコードネームを与えられた第2世代AS。初の実戦は1996年。 ソ連がメタルギアのデータを基に戦場でロボット兵器を導入すべく開発を進めていたものが原型で、1990年にはプロトタイプが稼働している。 整備性の良さ、潰しのきく汎用性、低コストが人気となり外貨獲得手段として中国とロシアが積極的に輸出した結果、小国の政府軍にまで導入される程普及した。 しかし、あまりにも先取りし過ぎた「乗り込んで動かす2足歩行兵器」が戦場で受け入れられるまでは時間がかかり、戦車やヘリと言った既存の兵器に対する攻撃能力は高いもののそれらの兵器からの攻撃には前方投影面積が大きく、無駄に背が高いその2足歩行が仇となって撃破されたため、普及したものの実戦で活躍するまでは数年を要した。
・IRVING
新世代のメタルギアで、非対称戦に対応すべく市街地での掃討作戦に投入することを念頭に置いて開発された、これまでのメタルギアとは一線を画す存在。月光とも。 核戦略の一環として開発されてきた従来までのメタルギアとは違い、月光は通常兵器と同様の扱いをされて必ずしも核兵器を搭載しない。 AIの指令を受けるコアユニットとメインコンピュータ、外部の情報を得る赤外線センサー付き回転式カメラを有するメカニカルな頭部と生物のような足が特徴で、この足は有蹄類由来のES細胞を遺伝子操作して作られた人工筋肉をメインドライブとして採用しており、この超アスリート級の足で市街地を自由に飛び回る他、この足から繰り出す蹴りも軽装甲の目標に対してなら有効打を期待できる程の威力がある。しかし屋内の掃討にも使われるため重量に制限があり、この足は装甲がかなり薄くできているため弱点でもある。 触手はタバコを摘み上げることが出来るほどの器用さと、大人の腕を引っ張ることが出来るほどの力強さを併せ持つ。 SOP時代より、この足が傷を負ったときに出血を起こす事が問題視され、ひどいとあたり一面を血まみれにして遺伝子操作された血液によって汚染してしまうことがあった。そのためGOPと共に制定された無人機の規制条約によって生物兵器に分類され、軍用としてのこのタイプの駆動システムを持ったロボットの保有が規制されたことで、一時は戦車を超える実働数を誇った月光も殆どが破棄されることになった。
・仔月光
開発中のため正式な製品名はまだ無い。しかし月光を親として共同で作戦を遂行するためこう名付けられている。 AT社が月光が入れないような狭い室内を調査、掃討するために開発していたもので、バスケットボールに手を3本付けたような奇怪な外見をしている。 3本の手で転がりながら器用に移動するほか、何体かで合体して人に擬態することもできる。武装は中央のセンサー部分から発する電気ショックと手で持つ拳銃である。
・SSB-1
ロシアの新型巡航ミサイル。戦闘機に搭載できるサイズでありながら、射程は500kmで弾頭には高性能爆薬、核兵器、化学兵器が搭載できる。内戦によって行方不明になっており、現政権支持派と国連が捜索している。