銃器、弾薬その他

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  • アサルトライフル

・AK-47

世界一人を殺した兵器と称されるアサルトライフル。 歴史は古く、1947年にソ連が正式採用、その後は米ソ冷戦の代理戦争で東側の国々において革命軍やゲリラに供与される形で世界中に拡散して行った。 この銃は2時間も練習すれば素人でも100m先のターゲットに命中させられると言われるほど扱いが簡便である事、機関部に砂をまぶしても撃てるほどの頑丈である事と、町工場でも生産できる構造の簡単さが要因となって世界中の紛争地帯で目にするようになるほどメジャーになっている。これらの特徴のため素人で構成されるゲリラや、潤沢な資金や物資のない武装組織にとっては、故障もなく安く作れて強い手軽な武器として愛用される。 冷戦時代のAKが政情が不安定な国に流れてあふれた事が地域紛争の解決を難しくしていると言われるが、近年はロシアも国際的な非難を避けるために紛争地帯への武器の供給を止めており、代わりに中国が資金獲得のために紛争地域の武装勢力に自国製のAKを販売していると噂されている。実際にテロリストが使うAK の多くは中国製である。 7.62×39弾を用いるため威力は高く、その反面反動が大きくて弾がばらつき精度は良いとはいえない。 密造が簡単で、報道などでもよくゲリラが持ち歩いている映像が流れるためテロリストの武器と言うイメージが大きいが、PMC(小規模なもの)やフリーの傭兵のように資金が少なく補給が満足に受けられない立場の人間にとっては、部品や弾薬の補給が簡単なAK シリーズは非常にありがたい存在であり、また故障の少なさは劣悪な環境で戦う特殊部隊兵士などにとっても有益な存在で鹵獲したものを使う場合もある。 現在、非合法の武器商人があちこちで密造を行っており紛争拡大に拍車をかけている。

・M4

M16ライフルから発展したカービンモデルで、取り回しの良さから主に特殊部隊や空挺部隊で使用されている他、SEALsやデルタフォースでも採用されている。 米軍正式採用のライフルだが、その性能から世界中で使用される。 2005年にXM8が次期正式採用ライフルとして導入されるはずだったが、海兵隊の猛反対によって白紙に戻ったために未だ第1線で活躍する。 動作不良など問題も多いながら改良を加えて逐一弱点を克服し続けるため、これから先も長きに渡って使用され続けると予想される。 豊富なアクセサリーが特徴で、長年米軍で使われてきた実績もあってPMCでも普及していたが、大手PMCで使われていたのは自社か子会社が生産していた「高級モデル」で、米軍で使われている官給品より精度が高く、アクセサリーも様々なものが開発されていた。 今では様々な企業がアクセサリーを販売する出店を構えるようになったため、オリジナルのアクセサリーやカスタマイズを施した「My M4」を使う兵士が増えてきている。

・M4A1(スミレ仕様)

ビッグボスの下に向かう前に、フリーの傭兵として活動していた時から使っているアサルトライフル。 独自に格闘術 (後のCQC)に対応したさまざまな改造が施されていて、その他にも戦場で随時カスタマイズを施しているためオリジナルと比べると見た目こそ一緒でも、グリップやセイフティに細かい相違が見られる。 最近ガタがきており、銃身がメンテナンスではカバーしきれないレベルになりつつある。そのためガンスミスに何度も修理をしてもらったがそろそろ寿命だと言われた。 既に後継のライフルの製作を日本の職人に依頼しており、それもM4である。

・後継ライフル

今使っているM4の後継として製作を依頼した新しいライフル。M4をベースに、スミレ自身が設計から細かい注文を織り込ませ、カスタマイズを施す予定。 銃身には新素材の靭性を高めたタングステン合金を使って耐久性を高め、撃鉄から機関部まで職人の手が入った特注品である。

・89式自動小銃

防衛省の開発したアサルトライフル。性能は良くも悪くもなく、標準的な自動小銃である。比較的新しい概念である「CQB」に対応が可能であり、ダットサイトやスコープが付属品として確認されている他、隊員の自費で購入したパーツも装着されていることから、拡張性はそこそこ高いとされる。 使用弾薬は5.56mmNATO弾で、有事の際の共同作戦に備えて米軍の弾薬と併用できる。予算の制約を受ける自衛隊では独自の工夫によってCQB訓練が行われていて、世界一と言われるエアガンの生産国であることを利用してメーカーに実銃の設計図を基にした訓練用エアガンを制作してもらい、宿舎を利用して射撃訓練を行う一風変わったものもある。また、同じく高度に発達したレーザー銃(センサー部分に当たると反応する光線銃)のおもちゃを発展させたレーザーライフルでの訓練も行われる。 日本人の体格にあわせて設計されたため、取り回しは良い。

・SCAR

ベルギーの武器メーカーであるFN社が開発した米軍の次期アサルトライフル。 海兵隊の猛反発で白紙になったXM8に代わり、イラクやアフガニスタンでSOCOMに供与されて高い評価を得ていた。パーツの組換えで狙撃まで可能な汎用性と、7.62mm弾仕様の開発もあって陸軍に採用された。現在はほぼ供給が終わり、世界中でこの銃を見ることができる。 しかし未だにM4シリーズも現役であり、任務内容や好みによってはM4が多く活躍することも多い。 一部を除いて追加購入をしない旨が発表されており、正式化とは行かなかった。

・XM8

M4に代わる次期米軍主力ライフルとして開発された新型アサルトライフル。 テスト成績は良好で、生産プラントの建設が決定していたが海兵隊の猛反対によって白紙になり、SCARにとって代わられてしまった。 現在は自費で購入した者が僅かに存在する程度で、受注生産の方式を取っている。

  • マシンガン

・ミニミ機関銃

5.56mmNATO弾を使用する分隊支援火器。 スミレの小隊のケリー、スミスの小隊ではミールが持つ。 1982年に設計、製造が開始され自衛隊を含む10カ国以上で採用、イラクやアフガニスタンでも戦果を上げている。 5.56mm弾はストッピングパワーが不足するためより大火力を求める特殊部隊などは7.62mm弾を使用するMk46 Mod 1を使用している他、空挺仕様、M249E4のような様々なバリエーションが世界各地の戦場で活躍している。

・M2

1932年から西側世界で使われ続けている重機関銃の最高傑作。今に至るまで高い性能、安い費用、基本構造の簡便さの全てを網羅した機関銃はこれを除いて存在しない。12.7mm×99弾を使用し、射程は1000m以上。 ストライカー装甲車のガンカメラやハンヴィーの銃座、ブラックホーク等の攻撃ヘリのドアガンにも使われる。 その本体重量と構造、トライポッドによって使用する弾薬をものともしない高い安定性を実現しており、そこに目をつけたカルロス・ハスコックがベトナム戦争で狙撃銃としてこの機関銃を使って、通常の7.62mmを使う狙撃銃よりも射程も威力も高く実用性は十分だと報告していた。朝鮮戦争の山岳戦でも同様の使い方が確認されている。 フォークランド紛争ではアルゼンチン軍が障害物の少ない海岸線での攻防戦で、進撃するイギリス軍に対してM2マシンガンにテレスコープをつけた即席長距離狙撃銃を作って攻撃を行って大きな損害を与えており、これが1000mを超える射程での狙撃に使う超長距離狙撃銃の開発のきっかけになった。この攻撃を受けたイギリス軍は自前の狙撃銃もアサルトライフルも弾が届かない射程外のため全く歯が立たず、1発数万ドル以上の対戦車ミサイルを陣地にひとつひとつ撃ち込む荒業で対処している。 長大な射程と機関銃としては破壊的な威力は、遮蔽物に隠れた敵を壁ごと粉砕することが可能なため戦場が市街地に移り変わった今日でも、この災厄おばちゃん(マデュース)は生き続けている。

・M134 ミニガン

元々戦闘機の機銃だったM61を小型化して7.62mm弾を発射するようにしたもの。 電動式で毎分2000〜4000発という圧倒的な火力を誇り、リトルバードの機銃やブラックホークのドアガン等に使われている他、ハンヴィーの銃座にも採用されている。 この途方もない火力によって遠距離から敵を確実に処理するが、反動と駆動用バッテリーの重さは到底個人でどうにかできるレベルではないのであくまで固定して使用する。 生身の人間が被弾するとたちまち体を引き裂かれ、痛みを感じる前に肉塊と化すためpain less Gun(無痛ガン)とあだ名されている。 外部から動力を得ているため他の機関銃で問題となる不発弾によるジャムは発生しない。これは不発弾が強制的に薬きょうとともに排出されるためである。 操作は左のボタンでスプールアップ(銃身を回転させて発射可能速度を維持し続ける)、右のボタンで射撃である。直接射撃ボタンを押してもよいが、スプールアップさせると回転数を上げるラグを失くすことができる(回転と同時に発砲できるが、発射速度を確保したまま撃つと火力が高くなる)。 一時期アサルトライフル用の5.56mmを使ったミニ・ミニガン、つまりマイクロガンの開発計画があったが、大きな反動とバッテリーや本体重量、多すぎる弾薬の消費量によって開発は中止された。

・M60

冷戦の最中、1960年代に開発された分隊支援火器。7.62mm弾を使用し、高い火力を誇る。 ベトナム戦争を生き延び、現在まで半世紀以上使用が続いているにもかかわらずこの銃についての評判はいいとは言えない。 米軍の大半の銃とは違う安全装置の操作、クリーニングの難しさ、銃身の交換の煩雑さ(過熱した銃身はミトンを使わなければ交換できなかった)、銃本体の脆さ、射撃時の振動で部品が外れて飛んでいくというあり得ない故障、多発する給弾不良が主な欠点とされる。 特に伏せ撃ちで発生するジャム(弾詰まり)の頻度が多い割に復帰動作とメンテナンス、清掃に手間がかかる部分は実戦で戦う兵士にとってこの銃を敬遠する十分な理由になった。汚れてもいない状態で発生する給弾不良は弾倉から機関部へ入るまでの弾の通る道筋が急角度であるためで、何もしていない状態で起きるこの故障は特に不評であった。ベトナム戦争の写真によくこの銃に空き缶がくくりつけられている写真があるが、これはレーションの空き缶をベルトの下に仕込むことで弾をできるだけ水平にして機関部へ送り込むための工夫である。 今では火力を求める特殊部隊で少数が運用されている。

  • 拳銃

・M1911A1カスタム モデルJ

70年以上に渡ってアメリカ陸軍を支え続けた45口径自動拳銃の最高傑作。 今でも一部の特殊部隊ではベレッタM9が採用されていながら改造したこの銃を使い続けている。 ビッグボスがスネークイーター作戦で使用(現地調達)した。 全てのパーツが実戦向けに入念に吟味、カスタム化された完全プロ仕様のハンドガン。 フィーディングランプを徹底的に研磨してなめらかにすることで、弾丸をスムーズに薬室に送り込む給弾不良防止のための研磨加工、連続使用に耐える精度の高い強化スライド、チェッカリングによる滑り止め、3ドットタイプのサイトシステム、コッキング操作性向上とハンマーダウンの速度確保のためのリングハンマー、グリップセイフティキャンセル、レバー延長、握りこむためのトリガーガード加工、トリガーのロングタイプへの換装、マガジン導入部分の拡大、マガジンキャッチボタンの低高度加工、給弾排莢操作の確実性アップのためのコッキングセレーション追加など、実戦における実用性を極限まで追求した超のつく高級カスタム品である。 愛国者達を離れたビッグボスがザンジバーランド騒乱を起こすために世界中の傭兵をスカウトして回っていた時、スネークイーター作戦で自分が使った銃と同じ改造が施されたものをスミレに与えた。 ビッグボスの使っていたオリジナルとの相違はほぼ見当たらず、同じ職人にカスタムを依頼したほどである。 今は形見となったこの銃をスミレは常に持ち歩いていて、戦場ではサイドアームにトラブルが起きたときの「最後の切り札」としてホルスターに入れている。一般的に2丁の拳銃を戦場で持ち歩く事はよっぽど補給が約束されないか、環境が劣悪で故障の可能性でもない限りありえないと言っていいが、お守りの意味合いもあって父親からもらった銃などを持つ兵士は多い。 モデル名はビッグボスの本名から。

・M9

アメリカ軍の正式採用9mm拳銃。ベレッタM92とも言われるが米軍ではM9と呼ばれる。 世界中の警察、軍隊で使用されている。 アメリカのどの部隊でも見かけるが、特殊部隊や一部の隊員は未だにM9のパワー不足を嫌ってガバメントを使い続ける。9mm口径のため銃は小型だが手の小さい兵士にはまだ大きい。

・G18

シリーズ名はグロックと呼ぶ。 マシンピストルの部類に入る特殊拳銃で、長く突き出た弾倉が特徴。マシンピストルの名の通り毎分1800発もの速度で弾を発射する。近距離で相手を制圧するのはもちろん、セミオートに切り替えて中距離での銃撃戦にも使える。プラスチックが多用されているが、スライドは金属であるため空港の税関検査では当然引っかかる。現在生産されているタイプはすべて造影剤が添加されているためはっきりと?線検査で確認できるようになった。

・デザートイーグル

実用自動拳銃としては世界最強の50口径マグナム弾を使用できる大型拳銃。 威力はAK-47と同等とされ、規格次第だがボディーアーマーすら貫通する。 しかしマン・ストッピングパワーは45口径でも十分に得られる上、その大きくて重たいガタイは戦場で動き回る兵士が携行するには大きすぎるため軍や警察で採用されることはなかった。今はもっぱら大型拳銃の射撃競技会、狩猟に使われる。 よく女性や子供が撃つと肩が外れるなどの誤解があるが、正しい姿勢で撃てば10歳程度の子供でも撃つことは可能。本体が重い上、スライドもバックするため同じ弾薬を使うリボルバーより反動は小さい。 エンジンを撃ちぬくという話も当然ただの嘘である。徹甲弾を用いて、フルサイズの小銃弾クラスのエネルギーで撃たなければ鋼鉄の塊を貫通することはできない。 しかし、狩猟での用途ではクマ狩りに使われるなど、その威力は高い。

・S&W M500

実用可能で一般流通されている拳銃の中では世界最強の威力を誇る大型リボルバー。 44マグナム弾の3倍の威力を誇るといわれる.500S&Wマグナムを使用、実用性云々を度外視して作られた所謂「ネタ」的な意味合いもあるが、大真面目に市販品として造られた立派な拳銃である。 発射の反動はリボルバーであることも相まって凄まじく、手の中で何かが爆発したと例えられる。2kgの本体重量であってもこの反動であるため、興味本位での販売が続いている。 この銃が販売されたときは生産が追い付かないほどであったと言うが、それは珍しさもあるが銃の説明書きや宣伝にも興味をそそられた結果であろう。宣伝では「人間の限界に迫ったスペック、発射後の健康については自己責任で」と謳われていて、その通りと言わんばかりの威力によって10発前後の射撃で字が書けなくなるほど手が痺れ、数日間はそのままだと言う。

・Pfeifer Zeliska

ドイツ語でパイファー・ツェリスカと読む、オーストリア製の超大型拳銃。 .600 Nitro Expressと呼ばれる象狩りなど大型の動物を仕留めるための弾薬を使用する化け物で、受注生産の形をとっている。 世界最強の名を追い求めるためだけに制作された完全なる「ネタ」拳銃で、本体重量6kgなど仕様もおふざけ満載である(標準的なアサルトライフル約2丁分)。 その甲斐あってか、現行のすべての拳銃では最強の威力を誇る。が、既に拳銃から規格が逸脱しており、射撃する時も補助が必要である他携行できる銃という拳銃本来の存在意義を完全に見失ったため、拳銃の部類に入るのかは微妙なところである。

・ルガーMk.2

22LR弾を使用する銃の麻酔銃仕様。発射された弾丸は小さな注射器の形をしており、塩酸チレタミンと塩酸ゾラゼパムの混合液が入っている。着弾すると衝撃で弾丸に仕込まれた薬品が化学反応を起こし、発生したガスがピストンを押して薬液が注入される仕組み。 元の銃がCIAに納入される暗殺用消音拳銃であったこともあって、発射音はほぼ無音。 特に隠密性を求められる作戦での敵の排除に用いられる。

  • スナイパーライフル

・汎用電磁射出式重狙撃銃 E-M82A1

防衛省技術研究本部が開発した日本初のレールガン方式の銃。初速は秒速2800m、砲弾エネルギー7MJ、最大射程距離は20km、有効射程距離は10kmに達する(有効射程距離は個人で狙撃できる限界値。観測によって射撃指示をもらえれば視界外の狙撃も可能だが、風や重力、コリオリの力によって弾道はそれる為精度は下がる)個人携行用の銃としては破格の性能を誇る。その貫通力は凄まじく、100m先の第3世代戦車の正面装甲を貫くばかりか、厚さ10cmの強化コンクリートでもってしても防ぐことができない化け物クラス。 その破壊力ゆえ新開発の合金で作られた特別な弾丸でなければ弾そのものが粉砕されて威力が激減する。 通常の対物ライフルに比べて発射する力が強いため、弾丸の直進性は非常に高く (2000m位ならハリケーン並みの風でも吹かない限り狙った場所へ当たる)、風や他の弾に与える影響を受ける事は少ないが、あまりに射程距離が長いため、4kmを超える狙撃の時は風やチリ、重力、標高、コリオリの力などを計算する射撃指示コンピューターを使って補正を行う。尚、その際は目標までの間に観測機(風向風速、その他の空気の状態に関する観測をする)を置いて精度を高めるとより確実な狙撃が出来る。 重さは15kgで見た目はバレット社のM82に似ている。 使用する弾薬は12.7mmNATO弾のレールガン仕様、徹甲弾。 開発当初は弾丸が銃身に触れているため、発射のたびに銃身の内部がこすれて破壊されてしまい、精度は非常に悪い上に故障も多かった。 戦略自衛隊が実地試験をかねて戦場で使用している。まだ試験段階だが、アフガニスタンにおいて5km先の敵の身体を粉砕した。距離次第では最新の戦車すら破壊する事が可能。 電力は兵士の生体電池から得た電気を銃に内蔵の小型コンデンサで起電力を上げたものか、外部からの電力供給を受けて確保する。専用スコープは照準のほかチャージ状況の表示機能が付く。 しかしコストも性能に比例してバカ高く、ひとつ作ると桁が億に届く。今はいかにコストを抑えるかを主眼において研究が続いている。ちなみにノーマルの弾丸も使用できるが、こちらは専用のものと違って耐熱処理が施されていないため射出時の電流によるジュール熱と、射出後の空気との摩擦によって100mと飛ばないうちに蒸発する。 抱える様にして発射するレール材が露出した米軍のタイプを踏襲して改良中。

・M82

バレット社の大型対物狙撃銃。 M2機関銃に使われる12.7mmNATO弾を狙撃仕様に精度を上げたものを使用する。 フォークランド紛争で1000mを超えるような距離での狙撃を可能としたアルゼンチン軍を撃退するために高価な対戦車ミサイルを大量に使った反省を踏まえて、超長距離射撃のための狙撃銃の開発が行われ、86年から製造が始まった。 かつて「対戦車ライフル」と呼ばれた大型の武器がこの銃と同じ口径だったため、そのような威力の兵器で人を撃つのは残虐ではないかと指摘されているが、一応名目は「物体」を撃つための銃としているため残虐な兵器の使用を禁止したジュネーブ条約違反ではないとしている。 実際に駐機してある戦闘機の破壊にも用いられるが、やはり対人狙撃の出番が多い。イラク戦争においては1500m先の敵を真っ二つにしたといわれるほど凄まじい威力を誇り、2000m近い距離でも正確な射撃が行える。 航空機のキャノピーを貫通してハイジャック犯を狙撃するために警察も装備しているが、あまりに強力なため軍の射撃場でしか訓練が出来ないという逸話が残っている。 映画ランボーでは実際の威力に忠実に描かれており、被弾した兵士がさくを突き破って吹き飛ぶ、頭部を撃たれた兵士の首から上が消滅するなど対物ライフルの威力を存分に見せつけている。

・SVD

ドラグノフ狙撃銃と呼ばれるロシア製の狙撃銃。 開発は1960年代だが、今もロシア軍の正式狙撃銃であり続けている。オートマチックながら高い精度を持つ。この銃は一般的な狙撃銃と違ってスコープなしの射撃ができるように金属製の照準器が備え付けられているほか、AKの流れをくむことから部品数も少なく頑丈で市街地での即射性を考慮した作りになっている。 7.62mm弾を使用するが、スチールコアの専用の弾丸を使う。

  • 艦船

・TDD-1

トゥアハー・デ・ダナンと呼ばれる大型潜水艦。そのサイズは桁違いで、ヘリの飛行甲板やASの格納庫や射出カタパルトを備えるほど。VTOL機すら運用可能。 旧ソ連が開発を放棄した大型潜水艦を再設計したものだが、通常これほどのサイズの潜水艦となれば動かすだけで大きな騒音が発生する上にソナーにもかかりやすいため、マデューカスに改装中のこの艦を見て「処女航海で撃沈、良くて拿捕」と言わしめた。しかしウィスパードであるテッサの技術を持って高い機動性と隠密性を持ちながら高い戦闘能力と航行能力を持つようになった。 パラジウムリアクターと呼ばれる全く新しい動力方式で生み出した電力でモーターを回すことで航行し、電磁流体制御システムを使って低速ながら無音での航行すら可能。これらのシステムと可変ピッチスクリューを駆使してロサンゼルス級を凌ぐ運動性を確保した。 しかしパラジウムリアクターは原子炉を使った原子力潜水艦に比べて燃料切れのリスクを抱えていて、長くても8ヶ月で燃料ペレットを補充しなければ身動きができなくなってしまう(原子力潜水艦ならば理論上30年は燃料補給が不要で、建造から退役まで燃料補給は無い)。 あまりに高性能なので演習に参加できず、米海軍の潜水艦と「遊ぶ」事で訓練の代わりとする。これは相手艦長のプライドをことごとく粉砕するため「幽霊船」のコードが与えられ、いつか一泡吹かせてやろうと躍起になる艦長も少なからず存在する。 一度訓練中の潜水艦に気づかず、探知されると言う形で海上自衛隊を相手にした時、思いのほか手こずった挙句対潜爆雷と魚雷による攻撃をうけてダメージを負ってしまったことがある。しかも潜行してきたエヴァによって撃沈寸前にまでボコボコにされ、寸での所で防衛省がミスリルの演習の事を伝えて助けられた。 高性能AI「ダーナ」を搭載し、かなり自動化が図られている。航行制御や兵装の管理、敵の分析などあらゆる面でダーナがサポートをする。 ちなみに耐圧殻は新日本製鉄のNS110鋼、AIの開発はNERV人工知能研究所が、搭載魚雷は防衛省の技術研究本部が提供するなど、世界中の先端技術を詰め込んだので日本の協力を得たものも存在する。その関係で自衛隊とは良好な関係築いていて、合同演習(極秘)や修理の依頼などさまざまな交流がある。ASでも整備や改造は日本の企業が行っている。 中にはコッソリ自分のAS用の武器や自身で使うライフルの製作を依頼している輩も存在し、彼ら曰く日本製は性能が良いらしい。特に狙撃手のK軍曹は精度が命のスナイパーライフルは日本製が一番と豪語している。 現在は中国で外国人の避難支援と共産党の持っていた核兵器の安全確認の任務についている。

・そうりゅう型潜水艦

海上自衛隊の保有する通常動力式潜水艦。おやしおの後継にあたる。 水中排水量2400tは通常動力式としては世界最大。 世界でも特に情報の少ない自衛隊の潜水艦であるため、未知の部分が多いが潜航深度と静粛性、センサーの探知能力は世界一であると言われており、通常動力式潜水艦でこの艦に勝てるものはいないとまで言われた。実際、原子力潜水艦と比べても遜色なく音が出る分原潜が不利であるとされる。 TDD-1を対潜哨戒機と共に追尾、攻撃したのは3番艦の「はくりゅう」。

・ロサンゼルス級原子力潜水艦

冷戦期に開発されたアメリカ海軍の原子力潜水艦。垂直発射システムを装備してトマホークなどの兵器システムを運用することで、潜水艦による対地攻撃という新しい任務を開拓したことで知られる。近年はシーウルフ級、バージニア級に現役を譲りつつあるが、未だに衰えを知らず世界の海をもぐり続けている。

・バージニア級原子力潜水艦

シーウルフ級の失敗を教訓に建造が進められている最新の原子力潜水艦。 SEALsを運用する母艦としての機能を設計段階から持たせられており、特殊作戦への参加を念頭に置きつつ、原子力潜水艦としての敵地攻撃、敵潜水艦の撃破を任務としている。 ミシシッピはひなぎくの乗艦で、中国北部への核攻撃に赴いた。 この際、ミシシッピは3発の核弾頭トマホークをパールハーバーで搭載(1発は予備)、日本海にて発射している。

  • 爆発物

・セムテックス

チェコスロバキアで開発されたプラスチック爆薬。たった327gで旅客機を吹き飛ばしたこともある。テロに対する監視の目が厳しくなった昨今はチェコ国内で使われるだけとなった。

・C4

世界的に広く使用されている軍用プラスチック爆薬。可塑性を持ち、様々な形に粘土の様に加工できるため隙間や穴にねじ込むような使い方もできる。爆発力はTNT換算で1.34倍。 爆薬として優れた性能を持ちながら非常に安定で、落としたりするどころか銃で撃とうが火の中に放り込もうが爆発することはない。ベトナム戦争ではレーションを温めるのにスライスしたC4を空き缶に放り込んで火をつけた簡易ストーブが多数使用されている。これはC4が火をつけてもただ燃えるだけという特性を生かしたものだった。 起爆には起爆装置か雷管を使う必要がある。 なめると甘い味がするが、爆発物マーカーとして毒性の強いエチレングリコールジニトラートが含まれているため中毒を起こす危険があり、厳禁である。また、燃料として使用する際も毒性を持つRDXが含まれるため、煙を吸い込まないように注意が必要。

・特殊工作用爆薬A

CIAの開発した新型爆薬。C4をベースに改良を加えたもので、爆発物探知機に反応しないための工夫が凝らされている。破壊工作に利用するための爆薬で、証拠を残さず対象を破壊することができる。空港などでも探知機を潜り抜け、ターゲットを爆破後工作員が退避する時間が稼げる(爆発現場で採取した試料をかなり精密に分析しないと爆薬の成分が検出できない)ため、アメリカがどうしても死んでほしいと願う人物が爆発事故で死んだとき、この爆薬が使われていると囁かれるほど使用頻度は多い。 無論、任務ごとに違う成分を配合した爆薬を製造して持たせるので関連性の調査もできない。

  • その他

・新型防弾チョッキ

防衛省が開発中の次世代新型防弾チョッキ。ケブラーを基本に超高分子ポリエチレンを挟み込むことで防御力をアップさせ、オプションとして新規に開発されたカーボンナノチューブを特殊な編み方で編んだチェインメイルを装着することで、10kgという軽量ながら徹甲弾をストップさせる防弾チョッキの最高規格を満たすことに成功している。 しかし、チェインメイルのコストが高く、一部の特殊部隊以外には現在使われている防弾チョッキのセラミックプレートを流用できるよう、改良型の研究が進んでいる。 尚、チェインメイルはプレートに比べ衝撃の緩衝能力が低いため、緩衝材の併用が義務付けられる。 現在戦略自衛隊と一部の特殊部隊で評価試験中。

・対装甲目標用集束爆弾

クラスター爆弾の対装甲目標バージョン。通常、ソフトスキンターゲットに対して多大な被害をもたらすクラスター爆弾を、ハードスキンターゲットにも通用するよう改良したもの。 基本的な構造は一緒だが、子弾には成型炸薬が内蔵されていて接触すると炸裂、目標を貫徹する。ただし、当然誘導機能はないので地面にあたろうと人間にあたろうと炸裂すれば、真下へ向かって突き進む。 先進国の戦車相手では心とも無いが、殆どの装甲目標に対応できる。

・対人近接防御システム

トロフィーシステムのような、アクティブ防護システムを応用して開発されたもの。防御ではなく攻撃を行う。 通常、戦車や装甲車は歩兵に対して遠隔操作の機銃などで対抗するが、突然背後に現れたりする敵による損害は避けられない。しかし、この兵器は機銃の向いている方向から死角になる場所を見張り、センサーが一定以上接近した敵を感知すると自動的に攻撃ユニットを射出して、約3mの高さから60度開いた傘状のキルゾーンに向けて大量の鉄球を撃ち出して殺傷する。 跳躍地雷に近いが、マニュアルで鉄球の位置を変えることで炸裂する方向やキルゾーンを設定することが出来、友軍と行動を共にしている時は動作モードを切り替えることで誤射を防ぐことが出来る。 射程は30mで、キルゾーンの傘を広げればより遠くの敵を倒すこともできる。 ASにも搭載されている。

・EMPポッド

765小隊で実用化された世界初のEMP兵器。 コンデンサによってEMPを発生させ、それをシールドと絞りによって指向性を持たせたものも完成している。ただし、765小隊で運用されているものは元からそれを搭載することを前提に設計された戦闘機向けなので、他の戦闘機では消費電力や制御系の関係で使えない。 そのため、新たに出力を下げて汎用性を高めることでECMポッドと同様に扱えるタイプの開発が進められている。 当然、EMP対策が必須であり地上や民間施設、友軍への誤射に配慮する必要があるため使用には訓練を終えたパイロットが操作するよう定められている。ミサイルの回避、敵のジャミングを回避しての攻撃などに非常に有効。 軍用の電子機器にはEMP対策の施されたものも多く、一概の有効とはいえないが高出力のEMPを自在に投射できる戦力の存在は大きい。

・段ボール箱

ダンボールでできた箱。1964年に初めて戦場に持ち込まれてから、数々の工作員の命を救ってきたアイテムで、潜入任務の必需品である。 人一人入るサイズのものを被り、敵の目を欺いて任務を成功させた工作員の命の恩人と言える存在。

  • 弾薬

・新型徹甲弾

5.56x45mm NATO弾の規格に合致した徹甲弾。 タングステン合金の芯が入っていて、等身大ASとの戦闘や重装備の敵兵、シールドを持った敵兵との戦闘で威力を発揮する。 100mで32mmの鋼板を貫徹できる能力を持っており、重装甲のASでも問題なく対処できる。

・高性能焼夷弾

12.7mmNATO弾の規格に合わせた弾丸。 着弾の衝撃で内部の点火薬に点火、テルミット反応により燃焼する。燃焼温度は3000度近くにもなり、装甲表面を融解させて内部を焼損させる。 徹甲弾としての性能も若干ながら持ち合わせており、わずかな傷からも損害を負わせることが出来る。アラストルに対応するため、スナイパーに支給される事もままあるという。

最終更新:2012年04月21日 18:51