スロービートにのせ、父・
ハンソン・アバディアへのすれ違う気持ちを切々と歌うマーセリン。歌をこっそり
テープレコーダーに録音したフィンは、マーセリンが語る父の話に従って
魔王を喚び出す魔方陣を描く。すると、
ナイトスフィアの門が開き、魔王が現れたのだった。
登場するなり、マーセリンの
斧ギターを取り上げた魔王は、
ウー大陸中の生き物の魂を食らいに外へ飛び出した。追いかける二人だったが、世界が滅ぶ危機に慌てるフィンに対し、マーセリンは父の身勝手な振る舞いが許せないだけだった。
レッドロックの道にさしかかった魔王を待ち伏せ、奇襲をしかけるマーセリン。だが空手格闘であっさりといなす魔王。ベースはいまだ、魔王の手の中に。マーセリンの父への気持ちも離れていく…。
魔王に抵抗したガンター、逆に「魂をよこせ」と言ったとか言わなかったとか
フラッフィーや
荒くれ者たち、
アイスペンギンやアリの魂までも吸い尽くし、次第に強大になっていく魔王。魂たちの奪還に臨むフィンは特攻を仕掛けるも、虫のようにあしらわれたが、なんとか食らいついて魔王に真の姿を晒させ、わずかなスキを突いて斧のベースを奪還。しかし、父と娘の仲は最悪の状態に…。
ウー大陸民の魂の危機に窮するフィンは、先ほど録音したマーセリンの歌が収録されたテープを流した。父の本音が判らずに本音を言えない娘が温め続けていた、切なる想い…歌は離れていた父娘の心を溶かし、二人は仲直り…とその刹那、フィンが魔王の魂袋を裂いて魂を開放、即座に魔方陣と召喚呪文で魔王を元の世界へ還すことに成功した。
【挿入歌:
ポテトフライの歌】