テンション最高潮のフィンを尻目に、6時間待ちくたびれて早くも飽きかけているジェイク。…と、開会の合図が場内に鳴り響いた。ぞろぞろと集まる参加者たち。ルールの説明を行う長老の「優勝者には褒美として
プリンセス・バブルガムの“くちづけ”が与えられる」との発言に、フィンは「ぼくたちも参加する」とジェイクに相談。ズルして勝とうとする参加者の一人・
アイスキングのいやらしい企みを阻止するためだと話すフィン。ジェイクは「バブルガムとキスしたいだけだろ?」と冷やかしつつも、捨てられたがらくたを使ってフィンと二人羽織状態となって魔法使いに化け、こっそり参加することにしたのだった。
そして、日没と共にバトルが始まった。いきなり魔法攻撃の応酬と土煙が場内を覆い、乱戦状態に。「しばらく岩に隠れてやりすごす」作戦をとったフィンとジェイクだが、ほどなくこう着状態に。ここでフィンたちは、同じく隠れていた
アブラカダニエルという魔法使いに出会った。バブルガムの褒美に対して無欲だったこともあり、彼との共闘を画策。一方、キングはネコと戯れる長老の目を盗み、姑息なズルを多用しつつ勝ち残っていく。それを見ていたフィンたちとダニエルだが、岩に擬態していた
岩の魔法使いの隕石攻撃に見舞われた。
辛くも危機を脱したフィン・ジェイク・ダニエルは、他の魔法使いとの争いをなんとかかい潜り、勝ち残ったキングとの勝負に持ち込んだ。情けない魔法しか放てなかったダニエルは、この時奇跡的にキングのヌンチャクを封じることに成功、油断したキングにヌンチャクをヒットさせて倒した。「キングの勝利を阻む」という目的を達成したフィンは自ら降参を宣言し、長老のネコ化魔法を浴びたのだった。
降参したとたん、ネコ化魔法をかけられてしまうフィン
だが、勝利の栄誉に増長したダニエルが「プリンセスのキスを受けるに足る男だ」と言い出したことにフィンが発奮、ネコ化を力ずくで解除し、ダニエルに「ダメェェ!!!」と叫んだ。すると、凄まじい金切り声でダニエルがダウン、それを見ていた長老の勝利宣言でフィンが優勝したことになったのだった…。
授賞式前の控え室。ジェイクの執拗なからかいに逆上しつつもフィンは「自分の気持ちに正直になる」と覚悟を決め、授賞式へと赴く…しかし、その場になぜか残っていた岩の魔法使いの頭部につまづき転倒、ズルして変装したことがバブルガムにばれてしまった。「キングから君を守るためだったんだ」とバブルガムに弁解するフィン。念願のくちづけを戴くとともに、神聖な魔法使いたちの戦いを汚した罰のビンタをバブルガムから食らい、なんとも複雑な心境のフィンだった…。