バブルガムの
水の花火実験を楽しんでいたフィンと
ジェイク。しかし、フィンの余計な仕草を見たバブルガムが「フィンったら…ヘンなことしないで…」。不機嫌そうに去っていくバブルガムを見送るフィンの心を表すかのように、空は雨雲で翳っていった。
雨は程なく止み、フィンを遊びに誘おうとするジェイクだが、バブルガムに嫌われたショックでいじけてしまっていたフィン。
BMOのバイクゲームで励まそうとしても、そのBGMにあわせて傷ついた心の有様を哀しげに歌う始末。不憫に思ったジェイクは「フィンに似合いの可愛い女の子を見つけて来てやる」と決心、お出かけと称していいオンナ探しに出かけるのだった。
その道すがら、助けを求める女の子の叫び声の
フランボを救出。女の子の知り合いはいないかと尋ねるジェイクにフランボは「綺麗なプリンセスがいるよ」。ついていった先は、なんと灼熱の
ファイヤー王国だった。
フランボに
炎から守るおまじないを施され、王国へと入るジェイク。王・
フレイムキングが座す謁見の間へと通されたジェイクは、そこで
フレイム・プリンセスを発見。フランボの助言で、王族の使者のフリをしてプリンセスとフィンを引き合わせようと交渉。しかしキングは「使者ならば贈り物をよこせ」と譲らない。
そこでジェイクは
フレイムピープルが持っていたギターで即興演奏。だがこれもプリンセスに求愛する内容であったため、気に入らなかったキング。策に窮したジェイクはやぶれかぶれで体の一部をフィンに変え、バブルガムへの思いと凶暴な振る舞いを演じてみせた。するとキングは「残酷な男ならわがプリンセスに相応しい」と言い、ランプ状の檻に入っていたプリンセスを解放した。
「お転婆らしいけど見た目はフツーだ」ととりあえず安心するジェイク。しかし、周囲のフレイムピープルの様子が気に入らないというだけで火の粉に変えてしまう凶暴性に驚愕し、慌ててその場を去ってしまった。なんとかツリーハウスへと逃げ込んだジェイクだったが、突然拒絶された怒りで炎のモンスターと化したプリンセスが追ってくる…。
プリンセスの火があっという間にハウス内への入り込み、その火でバブルガムの写真が燃やされたのを見たフィンは激怒。ハウスの木を丸ごと飲み込もうとする勢いのプリンセスだったが、バブルガムが残していった水の花火に着火、周囲に雨を降らせた。すると、それを浴びたプリンセスが苦しみながら元の女の子の姿に。体の炎がほとんど消えてしまい……。
水の花火に濡れたフレイム・プリンセスを助けるフィン
「女の子だ…」その始終を見ていたフィンはプリンセスを救出しハウスの中へ。勢いを取り戻したプリンセスの「私のことがキライ!?」の言葉に、フィンはためらいなく答える「スキだけど…」。一瞬照れを見せたプリンセスだったが、バカにされているのだと感じ、フィンに熱々のビンタを炸裂させて去っていった。
女の子がファイヤー王国のプリンセスであることをジェイクから聞かされたフィンは、小さくつぶやいた。「僕…好きになっちゃったかも…」(
つづく…)
【挿入歌:
傷ついてボロボロ・
恋しちゃってメラメラ】