目覚める前の記憶がそっくり抜けていることに気付いたフィンたちは、動画撮影機能の付いた新ケータイに記憶の手掛かりを求めたが、ケータイはあえなくバッテリー切れ。困っている二人に「
ナイトスフィアだ」と語りかけたのは、牢の
見張りの悪魔。見張りは「ナイトスフィアを出たければ、
魔王である
ハンソン・アバディアの許可が必要だ」と言い残し、牢獄空間にあるすべての牢を解放。石像の人物であるハンソンに
見覚えがある二人は、ハンソンと交渉するためこの場を後にした。
フィンたちのいた魔界の檻には、なぜか大量のバナナが…
阿鼻叫喚が響き渡り魑魅魍魎の跋扈するナイトスフィア。緑色の光線で住民を蹂躙する
黒い雲に目を奪われつつ景色をひと通り見渡したフィンたちは、辺りをかっ歩する
はんぶんこモンスターを発見。それが自らを乗り物であると話してくれたため、とりあえずモンスターに乗り込んでハンソンにアポが取れるという“悪魔の行列”を目指した。…大河のように並ぶ無数の行列の上でボートに乗っている
渡しの悪魔の話に従い、行列を管理している
テラーに会うために行列の最後列へと並ぶ…前に進もうとするも、
大柄の悪魔や周囲の者たちに「割り込み禁止!」と注意されてしまった。じっと待つ二人…2日が過ぎ…4日が過ぎ…8日が過ぎ…13日と18時間が過ぎ……。
…こうして死にそうな思いに耐えながら、ようやくテラーに会える順番となった。番号札を受け取り、門をくぐったその先には…さらに長蛇の列。思わずギブアップしそうになるフィン、励ますジェイク。そうこうしているうちに、さっき目撃した黒い雲から声が。「アバディアに質問したいものは挙手…」意気揚々と手を上げたフィン。だが、同じように挙手した悪魔たちが、緑色の光線によって次々と消されていく…間一髪でジェイクに救出されたフィンは、黒い雲がある山の穴に吸い込まれていくのを目撃。フィンたちは雲を追いかけて穴の中へ。
ハンソン・アバディアの肖像画が飾られている空間に出たフィンとジェイク。どうやらここはハンソンの家らしい。その真上に忍び寄ってきた黒い雲から、なんとハンソン…魔王の姿が。ナイトスフィアからの脱出を直訴する二人だが、魔王は「ナイトスフィアから出ることは許されない」と一切聞く耳を持たない。攻撃してくる魔王に仕方なく応戦しつつ、二人が逃げ込んだ別の部屋には、外界へ出るポータルゲートが。急いでゲートの渦へと飛び込む二人、それを追う魔王…。
ゲートの内部を進むフィンたちの背後からしつこく攻めてくる魔王。その動きをジェイクが封じようとしたが、逆に触手で投げ飛ばされてしまい、魂を吸われる危機。その一瞬の隙に乗じてフィンは、剣で魔王の頭部を斬りつけた。すると、そこから漆黒の飛沫と共になんと
マーセリンの姿が…!!「二度と戻ってくるんじゃないよ!!あたしに近づかないで…!!」苦しみ悶えながら二人に警告したマーセリンは、消えゆくポータルゲートの向こう側へ…。
なんとか無事に
ツリーハウスへと辿り着いた二人。「マーセリンが危ない…助けに行かなきゃ…」そうつぶやくフィンの横で、漆黒の飛沫の悪臭にまみれた体を気にしているジェイクだった…。
(
つづく…)