実験を楽しんでいたフィンだったが、「もう帰ろうぜ」と飽き飽きのジェイクを察してとりあえず家に帰ることに。
城内を歩くフィンたちはふと、城の監視カメラルームにいる
バナナガードを発見。実は彼らは、
レモングラブ伯爵がこっそり
キャンディピープルを観察している様子を監視カメラでのぞき見していたのだった。
フィンとジェイクに秘密を見られたため「ここだけの秘密だから内緒にしてくれ」と口止めはしたものの、おしゃべりなジェイクによってあっさりバブルガムを含む国民全員に広まってしまった。
国民のプライバシーを侵す蛮行を許せないバブルガムは、早急にレモングラブの下へ赴き「出ていきなさい」と警告。だが、反論するレモングラブの「僕は伯爵なのに国民がいないからよこせ」との弁にも一理あった。
「僕が孤独なのはあんたのせいだ!」……奇声にも似た恨み節を発しながら去るレモングラブを見送るバブルガムは、彼にも国民を与えてあげるべきだと考え、翌日自国民にその希望者を募集。しかし、レモングラブの不安定かつ傍若無人な性格をよく知る国民たちは揃って
レモングラブの城への移住を断固拒否した。
そんな中、王国屈指の悪たれと名高い
ギャングキッズがその候補に名乗り出た。罵倒されて怒り心頭のジェイクをなだめつつ、バブルガムは彼らの望む『過去のいたずらの赦免』『母親を安心させるほどの大金』を与えることを許可。キッズらはレモングラブ城の住民となることに。
ギャングキッズとの顔合わせにて、レモングラブはキッズの一人・ブランボに「ヘッドホンを外せ」と命令するが、ブランボはヘッドホンで命令が聞こえない上、音楽にノリノリ。目に余る不遜な振る舞いに激昂したレモングラブは、怒りにたじろぐキッズたちに容赦なくお仕置きを決行する。
音波剣の猛烈な衝撃で気絶させられたキッズは、特殊なお仕置き部屋で電気ショックを浴びせられ……。
数日後のキャンディ王国。念のため監視カメラチェックを行っていたフィン、ジェイク、バブルガムは、国民を観察するレモングラブを再び発見し唖然。「国民をよく知ることが必要」とレモングラブに説くため、翌日バブルガムは彼に
キャンディピープルに思いやりを持って接する方法を実演する。
だが、レモングラブが
クランチーに行ったのは、優しさとは真逆の振る舞いだった。
クランチーをあやすどころか痛めつけようとするレモングラブ
「あんたのやり方が正しいと誰が言った?正しいやり方は僕が決める!」と言い放ち立ち去るレモングラブ。いよいよ事態の深刻さを悟ったバブルガムは、フィンとジェイクを連れて大急ぎでレモングラブ城へと乗り込んだ。
ふと名案が浮かんだバブルガムは別行動、フィンたちは城内をくまなく探しまわり、ついにギャングキッズが監禁されているお仕置き部屋を発見。しかし二人も、レモングラブによってお仕置き部屋の中に閉じ込められてしまった。
明らかに度を越えたレベルの電気ショックに晒されるフィンたち。すると、レモングラブの凶行を止めようとするバブルガムが。
「あなたを助けたい」と願うバブルガムに、レモングラブは恨めしげに言う。「あんたが僕をこんな“腐ったレモン”にしたんだぞ!?」
音波剣の剣先がバブルガムに向けられる。ピンチに気付いたフィンは、ド根性で電撃に耐えながら部屋の窓を突き破り、レモングラブとバブルガムの間に飛び出して、剣から放たれる音波を体で受け止めたのだった。
「あなたの相棒を作ったの……」落ち着いたバブルガムは、部屋の入口を指さす。そこには、レモングラブと瓜二つの
もう一人のレモングラブが。その“相棒”のボディを注意深くつついて調べるレモングラブ。
やがて気を良くした彼は、相棒の「囚人を自由に」の声に嬉々と従うのだった。
騒動が解決し、城を後にするフィンたち。バブルガムの「いい子にするのよ」という励ましに、「いつでも遊びに来てくれよ」と笑顔で応える二人のレモングラブであった。