カードの保護・保管
概要
プリキュアデータカードダスは紙でできており、非常に傷つきやすい。
そのため、コレクションする際にはその保護・保管の仕方も重要となってくる。
カードの保護
カードの保護には「カードスリーブ」や「カードローダー」が用いられる。
一般的な方法は「カードスリーブ」を用いる方法だろう。
カードスリーブ
透明なフィルムを合わせて袋状にしたもの。
カードをカードスリーブに入れることで、汚れやスレといった多くのダメージからカードを保護することができる。
完全に透明なものもあれば、2枚の内片面が不透明のものもある。
また不透明な面にキャラクターなどが印刷されているものも存在している。
大きさもいくつか種類があり、適切な大きさのものを使用しないと、そもそもカードが入りきらなかったり、スリーブ内でカードが動いてしまいスレ傷がついてしまうこともある。
一般的にカードスリーブは「ミニサイズ」「スタンダードサイズ」「ユーロサイズ」に分かれる。
「ミニサイズ」は小さめであり、「データカードダスシリーズ」「遊戯王OCG」「カードファイト!!ヴァンガード」「バトルスピリッツ」といったものに合致する。
「スタンダードサイズ」は大きめであり、「キラキラトレーディングカードコレクション」「デュエル・マスターズ」「ポケモンカードゲーム」「MTG」といったものに合致する。
「ユーロサイズ」はやや特殊であり、ボードゲームなどで用いられることの多い、縦長のカードに合致する。
しかし、コレクションしているカードを、ノーマルカードも含めて全てをカードスリーブに入れようとすると、その金額は跳ね上がり、またカードを入れる手間も増える。
一般的にはレア以上のカードのみをカードスリーブに入れることが多い。
プリキュアデータカードダスのカードサイズは「59mm x 86mm」である。
これは「ミニサイズ」「スモールサイズ」に該当し、カードスリーブもそれに適合するものを使用するとよい。
カードスリーブのパッケージには必ず、スリーブのサイズや適合するカードサイズが表記されているため、それを参考にするとよい。
基本的には「+2mm」すなわち「61mm x 87mm」の程度のものを選ぶと良いだろう。
なお、中には幅が「+1mm」の「60mm」といった「ぴったり」タイプのものも存在する。
カードスリーブ内のゆとりが一切なく、スレ傷の恐れが全くない、カードがスリーブから飛び出ないといった利点もあるものの、収納時に後述の「欠け」を起こしやすいといった欠点もある。
カードスリーブ自体の単価は非常に安く、完全透明のものは安いもので「1枚あたり2円程度(100枚入り200円)」となる。
もちろん質やその他の要因で左右されるものの、「1枚あたり5円程度(100枚入り500円)」が良いところであろう。
片面が不透明のものでも、無地のものであればほぼ同等の金額で購入可能である。
プリキュアデータカードダスは裏面に情報が記載されているため、裏面不透明のものを利用することは少ないであろうが、選択肢としてありうる。
カードファイルなどに収納する場合には、片面不透明のものを用いることで、見栄えが良くなる場合もあるため覚えておくと良いだろう。
なお、片面不透明のものでなんらかの「版権キャラクター」が描かれているものは、値段が倍以上に跳ね上がる。
「1枚あたり10円以上(80枚入り900円)」は最低限覚悟した方が良いだろう。
またこれらの「キャラクタースリーブ」は、印刷の関係などで再販されないため、過去の人気スリーブは定価以上のプレミアム価格となっていることもある。
基本的にはカードの保管には向かないスリーブであると言える。
基本的には、汚れやスレを回避する目的なので、質は気にしなくて良い。
物によっては、カードゲームで複雑にカードを扱うことを想定し、厚みがあったり硬度があったりするものもある。
それらは高価になるものの、その分折れや押し傷に強いといった特性もあるため、必要に応じて使い分けたい。
トレーディングカードゲームの関係上、様々なところで購入が可能である。
カードショップはもちろんのこと、デパートのおもちゃ売り場、コンビニ、100円均一でも販売している場合がある。
ネット通販サイトでも販売しているが、店頭のほうが安い場合もあるため、金額には注意したい。
- 株式会社エンスカイ製のキャラクタースリーブについて
プリキュア界隈においては「株式会社エンスカイ」から発売されている「キャラクタースリーブ」が有名であろう。
毎年多くのプリキュアが描かれた「カードスリーブ」を発売している。
しかし、この「キャラクタースリーブ」であるが、プリキュアデータカードダスには大きすぎるサイズとなっている。
ここで重要となるのは、「株式会社エンスカイ」の「キャラクタースリーブ」は同社製の「キラキラトレーディングカードコレクション」で用いることを想定して製造・販売している点である。
「キラキラトレーディングカードコレクション」は「スタンダードサイズ」となる「63mm x 88mm」であり、「キャラクタースリーブ」のサイズは「67mm x 92mm」となっている。
つまり、小さめのデータカードダスには、大きめの「キャラクタースリーブ」は通常では使用に適さないということである。
もしも使用したい場合には、「多重スリーブ」を行う必要がある。
通常、カード1枚に対してカードスリーブは1枚であるが、それを2枚、3枚と重ねる場合がある。
それらを二重スリーブ、三重スリーブと呼び、また総称として多重スリーブと呼ぶ。
基本的に、カードスリーブはカード1枚に対して1枚でよい。
しかし、スリーブ1枚では不都合な点がいくつか存在する。
カードスリーブにはカードを収納する「入口」がある関係上、そこからゴミや水が侵入する可能性が否定できない。
それらを防ぐために、1枚目のスリーブを隠すように上から2枚目のスリーブを重ねるのである。
またスリーブが増えることで硬度もやや上がるため他の傷に対しての耐性もあがる。
もちろん、その分スリーブ費用や手間が増えるため気軽にできるものではない。
基本的には、高額のカードなどに用いる手法となる。
2枚目のスリーブには、1枚目のスリーブの「+2mm」となる「63mm x 89mm」程度のものを選ぶと良いだろう。
さて、ここで2枚目のスリーブのサイズに注目したい。
幅が「63mm」が目安となっている。
このサイズはなんと、「スタンダードサイズ」の幅と同じとなっている。
つまり、この2枚目のスリーブの上に「キャラクタースリーブ」を「ぴったり」と入れることができるのである。
これにより、上述の「キャラクタースリーブ」を適切に使用することができる。
なお、多重スリーブをすればするほどスリーブの厚さも、金額も上がっていく。
実際問題、三重スリーブ以降は自己満足の世界となることも多く、保管にも向かない。
また、いくら透明なスリーブであっても重ねればもちろん不透明さは上がり、イラストが見にくくなる。
一応、折れにくさも上がり、また押し傷に強くなるという利点はあるため、高価で希少なカードには適する場合がある。
言えることは一つ、何事もほどほどが一番である。
カードローダー
フィルム2枚を合わせたカードスリーブに対して、透明なプラスチックの板を2枚合わせたものである。
一般的に、カードをカードスリーブに入れた上で、さらにカードローダーに収納する。
カードをカードローダーに入れることで、折れや押し傷といったカードスリーブでは防ぎにくいダメージからカードを保護することができる。
色はスリーブと異なり、両面透明なものがほとんどであるが、プラスチックの接合部分に色をつけたものが存在する。
サイズは、カードスリーブと同様に「ミニサイズ」「スタンダードサイズ」に分かれる。
カードスリーブに対して値段は跳ね上がるため、自らのお気に入りや高価なカード、希少なカードにのみ利用するのが一般的である。
カードスリーブとほぼ同じである。
しかしカードスリーブを1枚使用した上で収納する関係上、基準となるサイズは「1枚目に使用したカードスリーブ」となる点には注意したい。
かなりマチマチである。
「1枚あたり50円(10枚入り500円)」や「1枚あたり100円(10枚入り1000円)」など広く存在する。
主に、透明度を気にすると良いだろう。
プラスチック板の関係上、カードイラストへの曇りが気になることも多く、自分の目で確かめて購入したい。
カードスリーブと同じく、トレーディングカードゲームの関係上、様々なところで購入が可能である。
カードショップはもちろんのこと、デパートのおもちゃ売り場、コンビニ、100円均一でも販売している場合がある。
ネット通販サイトでも販売しているが、店頭のほうが安い場合もあるため、金額には注意したい。
アクリルスタンドケース他
アクリル板やガラス板などでカードを挟み込むようにし、ネジやマグネットなどで固定する非常にしっかりとした保管製品である。
これらのアイテムはカードの保管に加えて、「脚」が付属しており、カードを飾ることもできる。
日焼け以外のダメージに対して強く、希少なカードへの保護として用いられる。
カードスリーブとほぼ同じであるが、サイズフリーのものも多い。
非常に高価である。
簡易的なマグネット式のものなどは「1個500円」程度であるが、ネジで固定するようなものは「1個2000円」のものも存在する。
選択肢は限られるため、自身の用途に合わせて選択すると良い。
コレクターズアイテムの側面が強いため、カードショップでの購入が確実であろう。
購入するものが決まっているならば、ネット通販でも良いが、高価かつ質が必要な商品であるためなるべく自らの手で確認したい。
カードの保管
カードの保管には「カードケース」や「カードストレージ」「カードファイル」が用いられる。
一般的な方法は「カードケース」を用いる方法だろう。
カードケース
プラスチック製の箱状のもので、カードを複数枚収納できる。
持ち運びにも、収納性にも便利であり重宝する。
カードホルダー、デッキケースとも呼ばれる。
なお、蓋をする機構が複数あり、物によっては注意しないと収納したカードを傷つける可能性がある。
カードスリーブと異なり、サイズフリーのものが多い。
ただし、物によってはスリーブに入れることを想定していないものもあるため注意が必要。
また大きさによって容量も変わるため、自らの用途に合わせて購入したい。
収納性に対して、安価である。
100円均一では2個入り100円のものまで存在する。
もちろん、質などもピンキリであるので注意しよう。
またカードスリーブ同様、版権キャラクターが描かれているものもあり、それらの値段は跳ね上がる。
値段によりピンキリである。
しかし、最も注目すべき点は、蓋をする機構である。
マジックテープを用いるもの、ホックを用いるもの、ケース自体に引っ掛ける構造があるものなど様々である。
この中でホックを用いるものやケース自体に引っ掛ける構造があるものには注意したい。
ホックを用いるものは、ホックを内側(カード側)に押し込む必要があるため、一番前のカードにホックの押し傷を作ってしまう可能性がある。
ケース自体に引っ掛ける構造があるものもほぼ同様で、スレ傷や押し傷の原因となる可能性がある。
トレーディングカードゲームの関係上、様々なところで購入が可能である。
カードショップはもちろんのこと、デパートのおもちゃ売り場、コンビニ、100円均一でも販売している場合がある。
ネット通販サイトでも販売しているが、店頭のほうが安い場合もあるため、金額には注意したい。
カードストレージ
紙製の箱状のもので、カードケースより多くカードを複数枚収納できる。
こちらもやや重いもののサイズに幅があり持ち運びにも、収納性にも便利であり重宝する。
カードスリーブと異なり、サイズフリーのものが多い。
また大きさによって容量も変わるため、自らの用途に合わせて購入したい。
収納性に対して、安価である。
もちろん、質などもピンキリであるので注意しよう。
またカードスリーブ同様、版権キャラクターが描かれているものもあり、それらの値段は跳ね上がる。
基本的に紙製な上、構造は大きさごとに同一である。
トレーディングカードゲームの関係上、様々なところで購入が可能である。
カードショップはもちろんのこと、デパートのおもちゃ売り場で販売している。
ネット通販サイトでも販売しているが、店頭のほうが安い場合もあるため、金額には注意したい。
カードファイル
カードをファイリングするためのものであり、カードケースやストレージとは用途が異なる。
大量のカードを保管することには向かず、コレクションを保管しながら眺めるためのものとなる。
また、数少ない「公式」の商品が存在するアイテムでもある。
1ページあたり4枚収納できるものと、9枚収納できるものの2種類が基本となる。
公式の商品は前者である。
それぞれ、収納性や見栄えなどが異なるため、用途に合わせて選びたい。
ファイルの外身と、中の収納するフィルム部に分かれるため、それ相応に値段は高くなる。
基本的に外は紙、中はフィルムである。
ただし、フィルムを固定する構造や、フィルムのカード収納方法など各社様々なものを製造している。
またフィルムを後から増やせるタイプや増やせないタイプなども存在するため、何枚をどのように収納するかで選択したい。
コレクターズアイテムの側面が強いため、カードショップでの購入が確実であろう。
購入するものが決まっているならば、ネット通販でも良いが、高価かつ質が必要な商品であるためなるべく自らの手で確認したい。
その他アイテム
その他にもカードを扱う際に便利なアイテムが存在する。
プレイマット
カードゲームを遊ぶ際などに広げるマットである。
株式会社エンスカイからプリキュアのものも発売されているのも特徴である。
カードを広げるのに適した材質や構造をしているため、カードを扱う場合には是非広げたい。
カードの扱い方
カードのダメージを回避するために、カードの扱い方に気をつける必要がある。
以下に、基本的な事項を列挙する。
- カードを扱う前には手を洗い、よく水気を拭き取る。
- カードを広げる場所をカラぶき、もしくはプレイマットのようなものを敷く。
- カードを扱う場合に、飲食をしない。
- カードを床に置かない。
- 止むを得ず床に置く場合には、クッションの上などには置かず、凹凸のない場所を選び、人や物などが上に乗らないようにする。
- 咳やくしゃみなどをする場合には、カードから顔をそらすかマスクを着用する。
- スリーブの袋など、粘着性のあるものを扱う場合にはカードや手、スリーブにつかないように注意する。
カードのダメージの種類
カードの保護の方法を知るためには、カードがどのようなダメージを受けやすいかを知る必要がある。
カードの材質は「紙」であるため、そのダメージは多岐にわたる。
しかしながら、ここに列挙するダメージのほとんどは、「カードスリーブ」を用いることである程度防止できる。
最も一般的な傷である。
カード表面または裏面がカード同士や他の物とをある程度強い力を加えスレ合わせることでつく。
そもそもデータカードダス自体の排出方法の関係上、筐体の機械的構造によってある程度ついてしまう可能性のある傷である。
それらは「初期傷」と呼ばれ、コレクターの間でもある程度無視されることも多い。
ただし、あまりにも傷が目立つ場合にはその限りではない。
スレ傷を防ぐ方法として一般的なものは「カードスリーブ」にカードを入れることである。
カード自体がフィルムに覆われるため、カード自体にスレ傷がつくことがなくなる。
しかし、使用する「カードスリーブ」がカードのサイズより大きい場合、「カードスリーブ」内でカードが動いてしまい、逆にスレ傷がついてしまう場合がある。
カードスリーブで保護する場合には、サイズが一致するものを使用する必要がある。
データカードダスのサイズについては、上述の「カードスリーブ」の項目を参照のこと。
一般的な傷であるが、そのダメージ度合いは非常に重い。
コレクターによっては、被害の少ないカードの端の部分の折れでも、相当の価値の低下を判断する。
また中央部をまたがるような大きな折れ傷は悲惨であり、所持していない希少カード出ない限りはコレクションとしても厳しいであろう。
カードの端部分については、カードを落としたとき、カードの角が床にぶつかるなどでもついてしまうことがある。
また不用意にクッションのような柔らかい材質のものの上にカードを置いた際に、上から手を押したり重いものを落としてしまっても折れてしまう。
しかしながら。通常通りカードを扱っているならば、これらの「折れ傷」がついてしまうことはない。
つく可能性があるとすれば、多数のカードを束にした状態で、持った際にカードが滑り落ちてしまった時や、カードの束からカードを引き抜く際に、折れる方向への力を加えてしまった時などであろう。
なお、この傷については「カードスリーブ」を用いても防ぎにくい。
「カードスリーブ」自体が薄いフィルムであるため、折れの力には対応できないためである。
丁寧に扱えば基本つくことはないため、それ以上の保護が必要となることは少ないが、折れ傷がつく可能性を排除する方法も存在する。
「カードローダー」と呼ばれる、プラスチック製のケースを用いることで折れ傷をはじめとした、ほとんどの傷をガードできる。
ややかさ張るものの、手軽な保護手段の一つと言える。
また「アクリルスタンドケース」のようなアクリルやガラスなどでカードを挟んでしまうタイプの保護製品も存在する。
こちらは、そもそもスタンドを用いて、カード自体を飾るための製品でもあるため、値段もかさ張り具合も段違いである。
自らのお気に入りカードや、超希少カードに用いるとよいだろう。
一般的な傷ではないが、最も不注意でつきやすい傷である。
その性質上、カードスリーブでは防ぐことができず、またしっかりとした対策を行なってもついてしまう可能性がある。
「カードローダー」や「アクリルスタンドケース」ならばこれらの傷にも対応できる。
押し傷とは、カード表面に小石などのような硬いものが載っている状態で上から力をかけることで発生する。
これだけ読む限りでは、カードの扱いを丁寧に行っていれば防ぐことができそうな傷である。
しかしこの傷は、「カードファイル」や「カードストレージ」、「カードケース」内で無意識のうちで起こしてしまう可能性がある。
「カードファイル」を閉じる際に、ページの間に小石のような硬いものが挟まってしまい、それに気づかないことはあり得る。
閉じただけでは、それほど圧力はかからないものの、そもそも「カードファイル」には大量のカードがファイリングされてしまうため、重量はそれなりにある。
その状態で平積みするだけでも、ページ間に挟まった小石が、カードを傷つける可能性はある。
また棚に保管する場合にも、「カードファイル」のページ数によっては、左右から押されやすくなり、結果としてカードが傷つく可能性がある。
「カードストレージ」や「カードケース」においては、それらに大量のカードを収納する際に、カード同士に隙間がなくなり、その間に小石があるだけで押し傷となる。
「カードファイル」であれば、閉じる前に縦にしながら軽くページ間に隙間を作り、小石を落とすだけで対策できる。
「カードストレージ」や「カードケース」においては、ある程度余裕をもって収納したり、カード収納前に行うカードを整える動作のついでにカード間の隙間を少しも受けて小石を除去するなどすると良い。
カードの端の印刷面が一部欠けて白くなってしまっているもの。
気がつかない間についてしまうこともあるため、注意が必要な傷でもある。
「カードスリーブ」で保護すれば防ぐことができるが、その「カードスリーブ」にカードを入れる際に最もつきやすい。
「カードスリーブ」にカードを入れる際に、スリーブのフィルムの端とカードの端がぶつかる場合がある。
無理やり押し込めなければ大丈夫であるが、「ぴったり」タイプの隙間に余裕がないものを用いている場合、角の部分が無理やり押し込める形となり易く、結果としてカードの端が欠けてしまうこともある。
「ぴったり」タイプのものを用いる場合には、角の部分をあらかじめ少し指で広げるなど工夫をして、カードを入れると良いだろう。
傷とはやや異なるものの、カードの状態に影響がでるダメージの一種である。
ただし、汚れと一言で言ってもその差は非常に大きい。
軽く濡らしたウエットティッシュなどで拭き取ることができる傷であれば、非常に軽微であり、そもそも汚れがない状態にすることも可能である。
ただし、カードの材質が紙であることを念頭に置き、カードがふやけないレベルのふき取りしか行えないことを忘れないようにしたい。
それ以外の汚れについては、前述の「カードの扱い方」の事項に気をつけていれば防げるものがほとんどである。
また「カードスリーブ」で完全に防ぐこともできる。
テープや輪ゴムの粘着痕も、この汚れに含まれる。
テープについては、幼い子供でない限りは気をつける必要はないが、輪ゴムについてはその限りではない。
多量のノーマルカードを保管する際に、カードがばらけるのを防ぎために輪ゴムで止めてしまう場合があるからである。
しかし、輪ゴムは長期保管により劣化し、溶けてしまいカードにこびりついてしまう。
このこびりつきは非常にやっかいであり、特に最前面に位置する2枚の被害甚大となる。
また側面もこびりつくため、カード束全てに被害が及んでしまうこともある。
カードを保管する場合には輪ゴムを用いないようにしたい。
紙であるカードは、水にも弱い。
一度濡れてしまえばアイロンなどを用いても完全に元の状態に戻すことはできない。
見た目も非常に悪く、状態は最悪に近い。
また「カードスリーブ」も、ただ使用しただけでは濡れには無力である。
しかし濡れが発生してしまうには、カードの近くに水が必要となるため事前にしっかりと対策していれば問題はない。
カードを扱う場合には、まず近くに水を置かなければよい。
また、カードを広げる場所をティッシュなどで拭いたり、「プレイマット」のようなものを引いてもよい。
持ち運びが必要な場合には、雨による浸水の可能性があるため注意が必要となる。
カードの持ち運びに便利な「カードストレージ」「カードケース」なども、紙製であったり、隙間があったりと水を防げるわけではない。
それらの上から、ビニール袋を1重ないしは2重にすることで、浸水被害を回避できる。
もちろん、雨の恐れがある日は避けるに越したことはない。
また雨漏りやエアコンの結露なども被害を起こす可能性がある。
コレクションは棚に保管し、またエアコンの下部は避けた方が良い。
そしてもっとも忘れがちなものが、洪水災害である。
川の氾濫などによる洪水災害は、家財だけでなくコレクションにも被害を及ぼす。
紙製のカードにおいては、その被害は壊滅状態となるだろう。
よって、コレクションは必ず高いところに保管しておくべきである。
それが厳しい場合には、災害の恐れがある場合に高所へ移動するなど対策を取ると良いだろう。
通常の保管状態ではあまり起きないダメージである。
単純に、日光などの強い光を長時間当てることで、印刷が薄れてしまうことである。
しかし、一番重要なカードのイラストにダメージを与えてしまっているため、そのダメージ程度は重い。
主に、カードを店頭に並べて販売する「カードショップ」をはじめとした「中古ショップ」で起こる。
それでも、長時間の放置でなければ起こりえないものである。
個人では、「アクリルカードスタンド」などでカードを飾る場合に気をつけた方が良い。
強い光から避けたり、それらを対策している製品を使うと良いだろう。
論外である。
普通にカードを扱って、幼い子供でない限りは起こりえない。
「カードスリーブ」で防ぐといった次元ではないが、一応「カードスリーブ」で防ぐことはできる。
そもそも、そのようなレベルの力が加われば、折れ傷にはなる。
可能性としては、汚れを取り除く際に、カードを濡らしすぎた状態でカード表面をこすってしまうと、破れにつながる。
そのレベルの除去が必要な汚れは、そもそも除去しない方が良いだろう。
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最終更新:2020年07月18日 02:47