葛木 燁菜(くずき あきな、1988年5月9日-)は、
熊本シルフィードに所属した元プロ野球選手(捕手)。
概要
経歴
小学生,中学生
小学生の頃はリトルリーグで投手を務め、全国大会に出場するも4年間すべて全国大会1回戦負け
中学生になると、シニアリーグと部活動でソフトボールに参加し、捕手へ転向。捕手ながら俊足という現在のスタイルを確立している。シニアリーグでは全国大会1回戦負けだったが、ソフトボールでは全国大会優勝を果たしている。
高校
当時は女子野球部は無かったがこっそり入部試験に参加し、当時の男子エースからヒット4本、内2ホーマーと大暴れして入部を認めてもらう。
性別の関係上公式試合には出場できなかったが練習試合では甲子園常連校相手に互角のパフォーマンスを見せた。
大学
大学時代も女子野球部が存在していなく、名目上はマネージャーとしてだが、高校時代と同じ経歴を過ごす。
卒業時まだPGBは発足しておらず、女子野球に対する進路が無かったため、身体能力を生かすべく格闘家の道へ進むこととなる。
総合格闘技
総合格闘技 成績 |
12試合 |
(T)KO |
一本 |
判定 |
その他 |
引き分け |
無効試合 |
10勝 |
6 |
4 |
0 |
0 |
1 |
0 |
1敗 |
0 |
0 |
1 |
0 |
勝敗 |
対戦相手 |
試合結果 |
大会名 |
開催日時 |
O |
川相佐緒里 |
1R0:25KO(左ストレート) |
全日本女子総合格闘技選手権 |
2011年4月5日 |
X |
イ・ミンホ |
5分3R 判定1-2 |
Smash Girl 2011 Korea 1回戦 |
2011年7月28日 |
O |
イ・ミンホ |
3R1:55(ギロチンチョーク) |
Smash Girlグランプリ2011エキシビジョンマッチ |
2011年12月31日 |
O |
アーデルヘイト"ヴァルク"ファンデンデレイケン |
3R2:32TKO(パウンド) |
WWMMAC南米(1回戦) |
2012年6月20日 |
O |
マリア・エンリケス |
2R4:15TKO(パウンド) |
WWMMAC南米(準決勝) |
2012年6月20日 |
O |
ベラ"ミノタウロ"マルティネス |
2R4:15(ギロチンチョーク) |
WWMMAC南米(決勝) |
2012年6月20日 |
O |
中島アキラ |
2R4:11TKO(パウンド) |
WWMMAC本線(1回戦) |
2012年12月31日 |
O |
クレモンティーヌ"エペ"サムソン |
1R4:30KO(パワーボム) |
WWMMAC本線(準決勝) |
2012年12月31日 |
O |
ナディア・ラーディッチ |
3R1:22(ギロチンチョーク) |
WWMMAC本線(決勝) |
2012年12月31日 |
△ |
中島アキラ |
3R5分(延長2R5分)ドロー |
WWMMAC日本エイキシビジョンマッチ |
2013年4月20日 |
O |
クレモンティーヌ"エペ"サムソン |
3R0:58TKO(踏み付け→パウンド) |
WWMMAC日本~夏の陣~ |
2013年8月27日 |
O |
ナディア・ラーディッチ |
2R1:30(三角締め) |
WWMMAC本戦スペシャルマッチ |
2013年12月31日 |
ファイトスタイル
勝利の多くがパウンド・鉄槌絡みの為"ランペイジ"の通称通りに見えるが、実は相手の攻撃からのカウンタータックル狙いがほとんどである。
試合の多くが2R以上かかっており、グラウンドで相手のスタミナを搾り取とってヘロヘロにした後にパウンド、ギロチンチョークで仕留める。
打撃
腕力から来る攻撃力は高かったがバックボーンが合気道であったため打撃は苦手な傾向にある。
デビュー戦では左ストレートでのKO勝ちを収めているが「相手をコーナーに押しこもうと出したらカウンターであたった、まぐれ」と本人の弁
寝技・組技
こちらもバックボーンの関係上素人からのスタートとなり南米ブラジルの柔術道場に留学して技術習得に励んだ。
よって序盤では組み敷く事に注力し相手のスタミナ疲弊を狙っていった。
相手のスタミナが切れた頃に幼少からの強肩を生かした鉄槌を中心としたパウンドで仕留めにかかり、殴りきるかギロチンチョークで仕留める。
大阪ナイトブレイカーズについて
2016年度、
上条結衣,
佐屋木桐香との1:2トレードにより鳴り物入りで大阪ナイトブレイカーズに入団した。
しかしながら、成績を大きく落とししてしまい指名打者では
右川優、捕手では
鹿島志乃とのレギュラー争いに敗れ、自慢の走力も0盗塁と実力を発揮することができなかった。
上記2名の台頭により居場所がなくなってしまった葛木はわずか1年で
熊本シルフィードに戻ってしまう。
結果、大阪ファンから見れば有力選手である2名を出したにもかかわらずまったく活躍できず、しかも1年でいなくなるという前代未聞の悲劇となってしまい、特に
佐屋木桐香は絶対的な人気を誇っていたため、より根強い恨みを買ってしまう。(しかも熊本にもどってからは記録を打ち立てる結果を出しているためなおさらである。)
上記のことにより交流戦の対大阪戦では地揺れのようなブーイングが浴びせられることとなる。
詳細情報
年度別野手成績
年度 |
所属 |
規定 |
試合 |
打率 |
打席 |
打数 |
安打 |
塁打 |
単打 |
二塁 |
三塁 |
本塁 |
打点 |
凡打 |
四球 |
死球 |
敬遠 |
犠打 |
犠飛 |
三振 |
併殺 |
失策 |
盗塁 |
盗失 |
出率 |
長率 |
OPS |
2014 |
熊本 |
× |
32 |
.280 |
79 |
75 |
21 |
28 |
16 |
3 |
2 |
0 |
6 |
33 |
4 |
0 |
0 |
0 |
0 |
19 |
2 |
0 |
18 |
5 |
.316 |
.373 |
.690 |
2015 |
熊本 |
× |
35 |
.301 |
113 |
103 |
31 |
44 |
22 |
5 |
4 |
0 |
9 |
44 |
9 |
0 |
0 |
1 |
0 |
26 |
2 |
3 |
15 |
12 |
.357 |
.427 |
.784 |
2016 |
大阪 |
× |
18 |
.219 |
33 |
32 |
7 |
14 |
3 |
2 |
1 |
1 |
5 |
18 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
6 |
1 |
0 |
0 |
3 |
.242 |
.438 |
.680 |
2017 |
熊本 |
○ |
36 |
.263 |
139 |
133 |
35 |
53 |
27 |
2 |
2 |
4 |
8 |
67 |
6 |
0 |
0 |
0 |
0 |
31 |
0 |
1 |
14 |
7 |
.295 |
.398 |
.693 |
2018 |
熊本 |
○ |
39 |
.296 |
170 |
152 |
45 |
73 |
29 |
8 |
4 |
4 |
17 |
84 |
14 |
4 |
0 |
0 |
0 |
22 |
1 |
3 |
35 |
3 |
.371 |
.480 |
.851 |
2019 |
熊本 |
× |
30 |
.310 |
91 |
84 |
26 |
38 |
19 |
4 |
1 |
2 |
8 |
48 |
5 |
1 |
0 |
0 |
1 |
7 |
3 |
2 |
11 |
8 |
.352 |
.452 |
.804 |
2020 |
熊本 |
○ |
39 |
.285 |
176 |
158 |
45 |
66 |
35 |
4 |
1 |
5 |
24 |
89 |
18 |
0 |
0 |
0 |
0 |
23 |
1 |
8 |
27 |
2 |
.358 |
.418 |
.776 |
通算:7年 |
229 |
.285 |
801 |
737 |
210 |
316 |
151 |
28 |
15 |
16 |
77 |
383 |
57 |
5 |
0 |
1 |
1 |
134 |
10 |
17 |
120 |
40 |
.340 |
.429 |
.769 |
プレースタイル
捕手ながらPGB一二を争う走力を持つ。
右打者であり、しっかり振り切るバッティングフォームなので一塁までのタイムは他俊足選手に及ばないがベースランや盗塁時のタイムは他選手を追い越すタイムをたたき出す。
スライディングはほぼヘッドスライディングで行うが一塁は必ず駆け抜けている。「フォースプレイなのでメリットよりもデメリットの方が多すぎる」との事。
コリジョンルールが実装されるまでは、重量級に分類される体格と上記の速度,総合格闘技のタックル技術で体当たりしてくるため他チームの捕手に恐れられていた。
しかしながら広島RLの
城下和とのクロスプレー時にブロックが顎に直撃し、KOされてしまう。これは総合格闘技時代を含めて初めてのKOだったため格闘雑誌にも掲載された。
現在はコリジョンルールの関係もあり、回避するスライディングを徹底している。
リード面
投手の長所を生かすリードに偏りがちなため、投手の調子に左右されやすい。
フライが苦手
フライが苦手である。登板した投手はキャッチャーフライが上がっても良くて半分ぐらいは諦める必要がある。
フライが上がったときの”葛木劇場”は格好のネタにされる。
前方宙返り
ホームラン時、ホーム手前で前宙をする。通算1号ホームランが記録されるまでに2年以上かかってしまったため嬉しくて思わずやってしまったらしいが受けが良いため、現在も続けている。
表彰
- 最多盗塁(マ・2015)
- ベストナイン(マ・2015:指名打者)
- ベストナイン(マ・2017:捕手)
- 最多盗塁(マ・2018:PGB記録)
- ベストナイン(マ・2018:捕手)
記録
- 1試合最多盗塁(5回成功,PGB記録)
- シーズン最多得点(33得点,記録開始時より最多)
初記録
- 初出場:2014年4月6日 対東京フレイズ開幕戦(藤崎台県営野球場)、8番指名打者で先発出場
- 初安打:2014年4月16日 対横浜アクアマリンズ2回戦(藤崎台県営野球場) 9回裏川浜透子からセンター前ツーベースヒット
- 初打点:2014年4月23日 対広島レッドリーブス2回戦(広島メモリアルスタジアム) 2回表花井香織からレフト前2点タイムリーヒット
- 初盗塁:2014年4月23日 対広島レッドリーブス2回戦 6回表に二盗(投手:花井香織-捕手:藤瀬麻佑)
- 初本塁打:2016年4月13日、対東京フレイズ2回戦(明治神宮野球場)、延長11回表に七川のぞみからレフトへ決勝ソロホームラン
節目の記録
背番号
登場曲
- Detect /ゲーム『Armored Core2 Another Age』より(2014)
- Frighteners /ゲーム『Armored Core2 Another Age』より(2014)
- We Are The Swallows /林田健司(2014)
- 追究~つきとめたくて~ /ゲーム『逆転検事』より(2014)
- Apex in the Circle /星野康太(2014-2016)
- Winner /M.O.V.E(2014-2016)
- 華火 /和楽器バンド(2015-2016)
- 風になれ /中村あゆみ(2015-2016)
- Moon over the arcadia /如月千早(2017)※第二打席以降
- 眠れる本能 /Choucho(2017-)※第一打席時
- High-Flying Future!! /佐咲紗花(2017-)※7回以降ビハインド時(2017年)、第二打席以降(2018年)、第二打席以降偶数打席時(2019年)
- ルパン三世のテーマ'80 /大野雄二(2017-)※代走時
- Grand symphony /佐咲紗花(2018-)※7回以降ビハインド時、代打時(2019年-)
- Glory Story /ChouCho(2019-)※第二打席以降奇数打席時
能力推移
年度 |
パワ |
ミー |
選球 |
走力 |
送球 |
守備 |
チャ/特1 |
対左/特2 |
バン/特3 |
盗塁/特4 |
捕手 |
一塁 |
二塁 |
三塁 |
遊撃 |
左翼 |
中堅 |
右翼 |
総合 |
2014 |
15/B |
18/A |
16/B |
20/S |
16/B |
8/E |
4 |
2 |
4 |
5 |
8 |
|
|
|
|
|
|
3 |
160/S |
2015 |
19/S |
16/B |
13/C |
20/S |
16/B |
8/E |
4 |
3 |
4 |
5 |
8 |
|
|
|
|
3 |
3 |
3 |
165/S |
2016 |
17/A |
14/C |
9/D |
20/S |
14/C |
8/E |
3 |
3 |
3 |
5 |
8 |
|
|
|
|
3 |
3 |
3 |
129/B |
2017 |
16/B |
14/C |
8/E |
20/S |
14/C |
8/E |
4 |
3 |
3 |
5 |
8 |
|
|
|
|
|
|
3 |
129/B |
2018 |
16/B |
19/S |
14/C |
20/S |
16/B |
8/E |
4 |
4 |
走塁◎ |
捕手○ |
8 |
3 |
|
|
|
|
|
|
165/S |
2019 |
16/B |
19/S |
14/C |
20/S |
16/B |
8/E |
走塁◎ |
チャ○ |
LG |
捕手○ |
8 |
|
|
3 |
|
|
|
|
165/S |
2020 |
16/B |
19/S |
14/C |
20/S |
16/B |
9/E |
走塁◎ |
チャ○ |
対右○ |
捕手○ |
9 |
|
|
|
|
|
|
|
165/S |
pixivリンク
最終更新:2021年09月05日 10:52