大阪ナイトブレイカーズ(おおさかナイトブレイカーズ、英語:Osaka Night Breakers)は、PGBに所属する日本の女子プロ野球球団。
本拠地は兵庫県西宮市の阪神甲子園球場、大阪府大阪市の京セラドーム大阪。
概要
チーム名 |
大阪ナイトブレイカーズ |
創設年度 |
2013年 |
加盟リーグ |
シンデレラ・リーグ |
チーム名遍歴 |
大阪ナイトブレイカーズ(2013-) |
フランチャイズ遍歴 |
兵庫県(2013-)→大阪府(2023-) |
本拠地 |
阪神甲子園球場 |
キャパ1 |
47,757人 |
本拠地2 |
京セラドーム大阪 |
キャパ2 |
36,220人 |
監督 |
前田美香 |
リーグ優勝回数 |
2回 |
リーグ優勝 |
2014、2017 |
日本一回数 |
2回 |
日本一 |
2017 2021 |
ユニホーム |
ホーム・ビジターユニホーム |
|
地方・交流戦限定ユニホーム |
歴代監督
球団の歴史
2012年
2013年
2014年
開幕戦は福岡相手に2-3で黒星発進。前半戦は連勝と連敗を繰り返したものの、粘り強く貯金を作り5月下旬から首位に立つ。後半戦は手堅く連勝を重ねて貯金を積み上げ、9月3日の東京戦に5-0で勝利したことで球団史上初の優勝を決めた。
広島レッドリーブスとのチャンピオンシップでは第1戦を落とすが、第2戦で
本庄伊織が好投を見せ勝利、勝敗を五分に戻す。しかし最後は力尽きサヨナラ負け、日本一の座は逃した。
個人タイトルは
川澄あかりが最多セーブ、阪宮が最多本塁打・打点王、
仁科カミュが最多安打、
宇佐美弾が最高出塁率をそれぞれ獲得。
ドラフトでは
愛京大の
川浦英理を1位指名した。
2015年
開幕戦は東京相手に9-8でサヨナラ勝利するものの、シーズン序盤は不安定な戦いぶりで勝率5割前後を下回っていた。それでも15節から19節にかけて5連勝をマークし福岡を抜き去って2位に浮上すると、22節からは6連勝を記録し東京を抜いて首位に躍り出る。直後に6連敗を喫し再び東京に首位の座を譲り渡し一時は借金生活に逆戻りしたものの、そこから引き分けを挟んで5連勝して39節終了時には東京との同率首位に立った。東京が敗戦したうえで大阪が勝てば2連覇が決まる最終第40節は、東京が福岡に敗れたものの大阪も熊本相手に4-12で大敗。勝率の差で東京が上回り、球団史上初となる2連覇を目の前で逃した。
個人タイトルは
本庄伊織が最多勝・最多奪三振、阪宮が首位打者・本塁打王・最多安打・最高出塁率を獲得。シーズン終了後に
鞘ヶ谷綾香が現役を引退し大阪のオーナーに就任している。
2016年
開幕戦は横浜をホームに迎えたが、先手を取りながら3-5で逆転負けを喫する。その後も投打がかみ合わず、主力打者が軒並み打撃不振に陥り、5連敗を喫するなど4月は最下位に沈む。しかし、打線の組み換えが功を奏して5月以降は復調。特に広島から移籍した伊達が打棒を存分に振るって四番に座ると打撃タイトルを独占する活躍。チームも15節から5連勝を記録して2位に浮上した。だが、すでに独走態勢に入っていた福岡に詰め寄ることができず、特に勝率を5割に戻した直後のゲームでは6戦全敗と一度も貯金を作れないままシーズンが終了。オフには
斎木和美監督が退任。後任には斎木監督とミランダGMの推薦で
鏡愛果が就任した。
個人タイトルは伊達がPGB史上初の三冠王を記録し、さらに最高出塁率、最多安打(最多安打は福岡・
敷島秋と同時受賞)も獲得、打撃全5タイトルを独占しリーグMVPに輝いた。また
樋口美遥が最多奪三振を獲得した。
リーグ拡張に伴う分配ドラフトでは開幕投手の本庄のほか、
加賀秋子、
森下明音、
仁科ベティが名古屋へ、前年オフに三角トレードで加入した善行寺と
三浦渚が札幌に移籍した。そのほか葛木が熊本に復帰し、球団間のトレードでは横浜から
馴馬龍子+金銭で
伊達成実・
唯川葉子、広島から
筑紫学子との交換で
メリッサ=橘を獲得。ドラフトでは1位に
大和林間学校野球研究部の
星空小夜を指名するも、重複した福岡が指名権を獲得したため、同校野球部の
舞弓凛衣を指名した。
2017年
開幕戦は新設球団となった名古屋に公式戦初勝利を献上したが、翌試合からは
小森玲子の初登板初勝利を含む3連勝。その後も目立った連敗をすることなく爆発力の高い打線で勝ち星を積み上げていく。6月上旬に一時は連勝した福岡に首位を譲るもそこから7連勝して首位に戻り、その後は追い上げる名古屋の猛追を振り切って首位は譲らず、2014年以来となるリーグ制覇を達成した。
プレーオフでは初戦を落とすものの2戦目に勝利でチャンピオンシップへ進出。チャンピオンシップでは2014年に日本一を争い敗れた広島と対戦、第1戦に勝利し迎えた第2戦では打ち合いになる中、9回裏に
鹿島志乃がサヨナラ3ランホームランを放ち、球団初の日本一に輝いた。
個人タイトルでは
羽田色が最多奪三振、
大和純恵が最優秀中継ぎ、伊達青葉が2年連続となる最多打点、メリッサが29盗塁のシ・リーグ記録で最多盗塁を獲得した。
シーズンオフは小森、
唯川葉子、
四条姫子、
川嶋琴織、
シンディー・アンダーソン、メリッサ、
松永永夜姫の7名が引退・退団。横浜から羽田・
右川優を
宮本春香・
阪利荒・
諸星美唯との、札幌から
八十嶋叶・
相川雫を
真喜城遙との交換トレードで獲得。ドラフトではシーズン途中で入団した
森友恵の後輩、
掛百合を指名、札幌との競合抽選の末に交渉権を獲得した。
2018年
ホーム・甲子園球場での対福岡戦は延長12回引き分け。その後はやや負けが先行するものの、4月29日の広島戦で12得点の大勝とするとそこから5連勝と立て直した。5月以降も連勝と連敗を繰り返しながら最終的に勝率5割以上を記録したが、勢いに乗る名古屋を捉えるは出来ず、シーズン2位で公式戦を終えた。プレーオフでは初戦に勝利するも2戦目に敗れ、チャンピオンシップへの進出はならなかった。
個人タイトルは樋口が最多勝・最優秀防御率を獲得、阪宮が2015年以来となる最多本塁打、また伊達成実がプラチナグラブに選出された。
シーズンオフに
沢渡知美、
伊達青葉らが退団。福岡の
嘉祥寺千弦・
桃園涼子を金銭トレードで、東京の
菜ヶ咲調を
中氏京子との交換トレードでそれぞれ獲得した。
ドラフトでは
阪海運輸の
冴島涼子をはじめ、計8選手を指名。また捕手コーチに
リュース・ファン・ハウゼンが、投手コーチに
陣内結花が入閣した。
2019年
2020年
開幕投手は今季から先発転向した
川澄あかりを立てたが敗れ、その後も大型連敗を繰り返してしまう。5月下旬からようやく投打ともに調子を上げ後半は巻き返すも、2年連続のシーズン最下位に終わった。
個人タイトルは
猪狩律が最優秀中継ぎを獲得。また
鹿島志乃、
川浦英理がベストナイン、プラチナグラブの両方に選出された。
シーズンオフに
桃園涼子、
阪利荒ら4選手が退団、引退。
宮本春香が選手兼任監督から選手専任に戻り、
小村舞が現役引退と同時に新たな監督として就任した。
今北彼方は作戦コーチに転任。トレード広島から
馬殿朋美を
涼宮彩生・
アイシャ・アル=マンスールとの交換トレードで獲得する。また
仁科ダリアがFA権を行使したが、残留している。
ドラフトでは1位に
観月聖を指名し、福岡との競合の末に交渉権を獲得。この年は計6選手を指名した。
2021年
開幕カードは連敗を喫するが3戦目から3連勝を飾り、中盤戦まで首位をキープ。しかし中盤以降は失速して首位から陥落し、後半は東京と熾烈な首位争いを演じたが、競り負けて2位でレギュラーシーズンを終える。その後のプレーオフでは優勝した東京を相手に投打が嚙み合って勝ち進み、チャンピオンシップへ進出。
横浜アクアマリンズとのチャンピオンシップでは初戦を落としたが2戦目以降は3連勝を果たし、チームとしては2017年以来、さらにPGBでは史上初となる「レギュラーシーズン2位チームの日本一」を達成した。
個人タイトルは鹿島が最多本塁打・最多打点、最多安打、首位打者、
神崎天満が首位打者・最高出塁率を受賞。プラチナクラブに嘉祥寺千弦、またベストナインに
川浦英理・神崎・鹿島、最優秀新人賞に
守藤琴音が選出された。
シーズンオフに鹿島が海外挑戦のため退団。また猪狩律、来島かなめも退団した。FA戦線は川澄あかり、仁科カミュ、栗林七海の3人が行使し、川澄は残留。仁科カミュは札幌へ(人的補償に
犬養晴陽)、栗林は東京へ(人的補償に
スヴェートラナ・ウスペスカヤ)へ移籍した。また
仁科ダリアとの交換トレードで横浜
小瀬村早夜を獲得。ドラフトでは
天花寺脩華を始め3人を指名している。
2022年
今季から小村舞監督が助監督に、新監督に前田美香監督が就任。開幕戦は開幕投手に新人の天花寺脩華を抜擢し勝利を飾るがその後は振るわず、シーズン途中に6連敗を喫するなど低迷し最下位でシーズンを終えた。
個人タイトルは
森友恵が首位打者・最高出塁率、
水野遥奈が最多セーブを獲得。プラチナグラブに
冴島涼子・
妙高奈緒子が、ベストナインに森がそれぞれ選出されている。
シーズンオフはFAで福岡・
鳴上聖那を(人的補償に
沓掛真白)、トレードでは神崎との交換トレードで横浜の
如月麗子を獲得した。ドラフトでは
稲瀬菊子を1位逆指名で獲得したほか、4人を指名している。
2023年
開幕戦は2年連続で天花寺脩華が開幕投手を務めたが、名古屋に完封負け。序盤は負けが先行したものの、中盤にPGB新記録となる9連勝と引き分けを挟んでの12連勝を記録。一時は首位を快走していたが、2位名古屋も白星を重ねて食らいついていたためにゲーム差が広がらず、最終戦までもつれ込んだ末に名古屋に優勝を許した。
個人タイトルは
今村紡が最多勝・最高勝率を獲得。ベストナインに
川谷文奈、
鳴上聖那、
冴島涼子が選出された。
オフシーズンでは、主軸である冴島涼子、犬養晴陽を含む9名の選手が退団した
FAでは、福岡から
アニス・ホワイト選手を獲得、トレードでは、横浜アクアマリンズから、
国崩乱選手、
林田飛鳥選手を獲得し、
馬殿朋美選手を放出、
広島レッドリーブスから、
濱口野乃花選手を獲得し、
小椋凪選手を放出した。
ドラフト会議では、
柳里乃選手を単独一位指名、二位に、
浮羽依里子選手、三位に
ルーナ・マイロード選手を指名し、獲得した。
チーム成績・記録
年度別成績
年度 |
順位 |
試合 |
勝 |
負 |
分 |
勝率 |
2013 |
3 |
40 |
13 |
24 |
3 |
.351 |
2014 |
1 |
40 |
23 |
17 |
0 |
.575 |
2015 |
2 |
40 |
21 |
18 |
1 |
.538 |
2016 |
2 |
40 |
19 |
21 |
0 |
.475 |
2017 |
1 |
40 |
26 |
14 |
0 |
.650 |
2018 |
2 |
40 |
21 |
16 |
3 |
.568 |
2019 |
4 |
40 |
13 |
26 |
1 |
.333 |
2020 |
4 |
40 |
16 |
24 |
0 |
.400 |
2021 |
2 |
40 |
20 |
18 |
2 |
.526 |
2022 |
4 |
40 |
18 |
21 |
1 |
.462 |
2023 |
2 |
40 |
24 |
14 |
2 |
.632 |
通算:11年 |
440 |
214 |
213 |
13 |
.501 |
タイトル
- リーグ優勝:2回(2014、2017)
- 日本一:2回(2017、2021)
歴代開幕投手
- 2013年:沢渡知美
- 2014年:沢渡知美
- 2015年:羽田色
- 2016年:本庄伊織
- 2017年:樋口美遥
- 2018年:樋口美遥
- 2019年:樋口美遥
- 2020年:川澄あかり
- 2021年:樋口美遥
- 2022年:天花寺脩華
- 2023年:天花寺脩華
- 2024年:天花寺脩華
チームの特徴
- チーム名は「夜を破る者たち」の直訳。大阪のエネルギッシュなイメージを当てはめたもの。
所属選手
コーチ・スタッフ
※前田勝久はペンギンズ副監督を兼任
投手
捕手
内野手
外野手
OG選手
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
監督・コーチ
最終更新:2024年04月13日 01:50