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LD8035E六桁時計

LD8035Eを用いた時計の製作


共立電子や若松でLD8035EというVFD管が安価に出回っている。
見た目が可愛いので時計にしてみた。

コンセプト

  • 実用になるものを→ケースにちゃんといれる
  • VFD管は古いものなので、ノスタルジックさを感じられるものに→DIP部品だけで作ってみる
  • 電源確保がめんどい(ACアダプタはどっか行ってしまう)→USB-C一本で動くものに
  • 部品を少なく→モジュールを活用

構成

項目 コメント
マイコン AE-RP2040 秋月で扱っているラズピコ。USB-Cコネクタであることと、安価なのがポイント
点灯方式 ダイナミック点灯 部品を少なくしたいので
電源系統 VFD駆動電源生成:NJM2374を用いて、USBバスパワー5Vから、昇圧回路で20Vを生成する 単電源化のため
計時方法 電気二重層コンデンサバックアップのRTC搭載 実用にするため

回路


基板設計

両面基板で作成。
発注先はElecrowとした。アクリル板のレーザーカットサービスを同時に利用したかったため。
10枚製造して$35.09であった(送料別)。
提出ガーバー:https://img.atwiki.jp/phktech_tips/attach/50/19/GERBER.zip



基板設計上はVカットを上下に2本入れたが、試作はVカットなしで実施(追加費用をケチったため)。特に問題なく基板を割ることができた。
基板の分割を容易にするため、"Mouse bit"を配置している。程よい強度を実現できた。
Mouse bitの利点は、単なるドリルのため、追加コストが要求されないこと。

メカ設計

3Dプリンタによるガワ+透明アクリルによる前後カバーの構成とした。

締結に用いるネジは、低頭のタッピングネジとした。ひとえにタップを立てるのがめんどいからである。
型式:FLAB-0306E
タップタイトの下穴はΦ2.4とした。下穴径は3Dプリンタによって異なってくると思うので、適宜調整されたい。

3DCADファイルとSTLファイル:https://img.atwiki.jp/phktech_tips/pub/LD8035_Mecha.zip

3Dプリンタを用いた設計の備忘録:
基板を二段重ねにする場合、多くの場合は六角スペーサを用いる。
3Dプリンタを用いる場合、スペーサの機能を部品に持たせることが容易である。これにより六角スペーサの調達の手間を省くことができる。

カバーアクリル板の手配:
ELECROWのレーザーカットサービスを活用した。
t=2の透明アクリル板で10枚作成し、$8.8である。自分で切るよりきれいで安価である。
オーダー時にアップロードしたファイル:https://img.atwiki.jp/phktech_tips/attach/50/18/CoverPlate.zip
2D図面とstepファイルをzipで固めたもので注文を請けてくれた。

ファームウエア

RP2040をArduino環境で開発した。
完成していない(未実装機能:タクトスイッチ入力)が、まあ一応実用になるのでアップロードしておく。
https://img.atwiki.jp/phktech_tips/attach/50/20/VFDClock.zip
ターミナルで時刻設定が可能。
teratermで接続し"HELP"コマンドを実行して雰囲気でつかんでほしい。
※開業コードは"CR+LF"にしてください。送受信とも。

時刻設定コマンド"SETDATE hh mm ss"で時刻設定が可能。

バックアップ付きのRTCを搭載しているため、電源を切っても時刻は失われない。

実用になる?

普段使いの時計としては、表示が小さく、見やすいとは言えない。
机の上のアクセサリ的な使い方が良いと思われる。
USBケーブル一本だけで動くのはやはり便利である。ACアダプタだと電圧を確認したりで面倒だが、USBだとこれがない。

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最終更新:2024年12月17日 12:39