2007/04/30
『50動詞の英語発想 アメリカ人の頭のなかを知る』 著:引野剛司
1989 ダイヤモンド社 189P
80年代に出たにしては、だいぶ今風のつくりになっています。
二色刷にしてしまえば、完全に当世風。
50個の基本動詞を一つ一つ取り上げて解説していくというもので、
内容的にも最近多く出ているネイティブ思考的なもののはしりといった感じでしょうか。
気軽に読め、そして面白いです。
推奨度
★★★★★
2007/04/28
『民衆防衛とエコロジー闘争』 著:ポール・ヴィリリオ 訳:河村一郎/澤里岳史
2007 月曜社 117P
ヴィリリオ78年原著の訳書。
部分部分で面白かったは面白かったのですが……なんか期待はずれ感が。
ヴィリリオはこれ以後の方が面白いなあ、と思いましたよ。
彼のエコロジー概念だとか、城塞都市の起源だとかは、非常に興味深いものなのですけれどね。
ヴィリリオって誰よ、っていうような人には入門としてオススメはできない一冊です。
他にヴィリリオの著作に親しんでいれば、読んで損はしません。
「「文明」諸国とは、要するに、多様かつ予見不能な諸々の暴力的襲撃を前にしたとき、
そうした偶発事態に対して一致して同盟を汲むであろう、そういった諸国のことなのだ。」
推奨度
★★★
2007/04/26
『カトリシスムとは何か キリスト教の歴史をとおして』 著:イヴ・ブリュレ 訳:加藤隆
2007 白水社文庫クセジュ 164P
相も変わらず文庫クセジュは読みにくい……しかし綺麗な文庫なのでついつい新刊は手に取ってしまう。
これは訳者が変える前の原題ママの方が良かったのではないかと思いましたよ。
原題直訳はずばり、カトリシスムの歴史。
私の理解力が及んでいないだけというのは重々承知ですが、
しかし一読しただけではいまいち、
「カトリシスムとはこういうものだったんだよッ!」「ナ、ナンダッry」
っていう感覚が起こりません。
淡々と、カトリシスム、というかカトリック史についての学術的な記述がつづいているという感じ。
推奨度
★★★
2007/04/24
『ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力』 著:大西泰斗/ポール・マクベイ
2005 研究社 190P
刊行ペースはゆっくりですが、地道に出ています。
この続編はもう出版されたんでしょうか(検索かければ一発ですが……)
冠詞の意味とか動名詞・不定詞の前に、もっと絶対的な基礎が必要だろう、
というスタンスで書かれたのが本書。
とにかく英語は配列が命!ということを謳っています。
推奨度
★★★★★
2007/04/22
『ベルリン・サロン ヘンリエッテ・ヘルツ回想録』
著:ヘンリエッテ・ヘルツ 編訳:野口薫/沢辺ゆり/長谷川弘子
2006 中央大学出版部 151P
ヘルダーの名前が一切出て来ないとは……
さすが彼、人付き合いの下手な人物というだけある。
それに比べてメンデルスゾーンはものすごい社交的で穏和でユーモラスな人ですね。
ここの記述だけではそこまで分からないと思いますけれど。
推奨度
★★★★
2007/04/20
『その「ひとこと」、ネイティブならこう言います』 著:David A.Thayne/小池信孝
2004 主婦の友社 191P
今回はわけのわからない誤解英語が出てくることなく、日本語表現を英語で言うなら、
的なものですので、特に笑うところはありません。
単純に、なるほどそういうのか、と役立つ内容は満載です。
だから本作は電車で読んでも大丈夫。
推奨度
★★★★
2007/04/18
『クイズ! その英語、ネイティブにはこう聞こえます』 著:David A.Thayne/小池信孝
2003 主婦の友社 191P
実質的にはシリーズの第2冊目。
2択クイズが出て、その次のページに正解と解説が載っているという形式。
相変わらず読んでいて笑ってしまうので電車の中では読めません。
面白いことは間違いなしですので、是非オススメする一冊。
推奨度
★★★★★
2007/04/16
『文明の死/文化の再生』 著:村上陽一郎
2006 岩波書店 106P
双書時代のカルテシリーズ。
村上さんの著作の中でも、特にさっくりと読める一冊ではないでしょうか。
お得意のファイヤアーベント紹介もされているので、誰それ、という人は一度お読みあれ。
内容を一言でいえば、独自の文化概念・文明概念を打ち出す、というもの。
推奨度
★★★★
見出し
文化は死なない 寛容という原則を巡って 揺動的平衡というヴィジョン
2007/04/15
『猫の嘆きと白ネズミ ドイツ語の動物表現』 著:瀬川真由美
1996 白水社 153P
ドイツ語での動物・虫にまつわる諺を集めたもの。
とはいえその数はそれほど多くなく、著者独特の語りがメインです。
10年以上前の本だから仕方ないのかもしれませんが、
もう少しレイアウトに気を遣って二色刷にすれば、一般受けもするんじゃないかと思うのですが……
推奨度
★★★★
2007/04/13
『デリダと歴史の終わり』 著:ステュアート・シム 訳:小泉朝子
2006 岩波書店 114P
ポストモダンブックス。
こんなに読みやすいデリダ解説書があっていいのか!
と驚くくらいにスラスラ読めます。
まさかデリダ関係で推称度を五つ星にする本が出るとは思わなんだ。
「すべてのエクリチュールには差延の(意味が変わり/先送りされる)働きが刻印されていると考えられるため、
いずれかほかのものよりも大きな権威を有しているなどとは主張はできないはずである。
デリダ自身のエクリチュールにも、当然、同じことが言えて、その主張にも、
クエスチョン・マークのようなものがつくと考えるべきなのだ。」
推奨度
★★★★★
2007/04/12
『理性の限界内の『般若心経』 ウィトゲンシュタインの視点から』 著:黒崎宏
2007 春秋社 127P
久しぶりに、あー読書おもしれー、と血湧き肉躍ったですよ。
般若心経解説の中では、確かに黒崎氏自身言っているように、外道なのでしょうけれど、
しかし私はこれを推したい。
もちろん完全同意できるわけではなく、そこの解説少々飛躍しすぎじゃないか、と思うところはありますが、
ウィトゲンシュタインとオースティンの言語哲学を持ってきての大展開は、呑み込まれますし、
のみならず説得力も十二分。
「神仏を信仰し、拝む事など、そして、『般若心経』自体を含め、思考停止の状態でお経をただ唱える事など、
必要ないのである。」
推奨度
★★★★★
見出し
この世は空である 色は空であり、であるからこそ、色が色でありうるのである 色は空に異ならず、空は色に異ならず
色は即ち空なり、空は即ち色なり 六不の成立 小乗を否定 大乗を自覚
2007/04/11
『「生きた英語」でいきいき話そう』 著:上木劭夫
2006 大河書店 175P
中身を読む限り何だかあまりいきいきしていないような感が否めない、少々古い形の本。
ブリティッシュイングリッシュで、
少し昔の文法書から文法解説を消して代わりに英会話の例文を大量に載せたような感じ。
世に出ている英会話本はアメリカばかりなので、イギリス英語を知りたい人には最適。
推奨度
★★★
2007/04/10
『映画こそ生きた英語の宝箱 ワンレベル上の英語を目ざして』 著:仙福健治
2005 三修社 174P
これまた単色刷りでレイアウトも崩れていて、少し見にくい感じはしますが、
内容が面白いので特に気にせず読めると思います。
特に映画好きの人なら一気に、あるいは映画を観ない人でも、映画の紹介が三分の一くらいを占めているので、
そちらを併せて読んでいけば楽しいのではないでしょうか。
下で紹介したピーターセン氏のよりもっと多くの映画を取り上げています。
推奨度
★★★★
2007/04/10
『映画こそ生きた英語の宝箱 ワンレベル上の英語を目ざして』 著:仙福健治
2005 三修社 174P
これまた単色刷りでレイアウトも崩れていて、少し見にくい感じはしますが、
内容が面白いので特に気にせず読めると思います。
特に映画好きの人なら一気に、あるいは映画を観ない人でも、映画の紹介が三分の一くらいを占めているので、
そちらを併せて読んでいけば楽しいのではないでしょうか。
下で紹介したピーターセン氏のよりもっと多くの映画を取り上げています。
推奨度
★★★★
2007/04/09
『英語らしい英文を書くためのスタイルブック』 著:富岡龍明 英文校閲:ロバート・ノリス
2006 研究社 180P
当然のことながら書き言葉メインなので、英会話としては使われない、NG、
などとされるような言い回しが、フツーにOKになっていたりもします。
単色刷りでレイアウトは特に工夫されておりませんが、行間空いているので見にくいということはありません。
が、一般向けよりは少し固めです。
英語中級者向け。
推奨度
★★★★
2007/04/08
『心にとどく英語』 著:マーク・ピーターセン
1999 岩波新書 190P
年数が空き名前こそ変わりましたが、実質的には続編。
今回は方向性が少し変わっていまして、古典的名作映画に使われている名台詞の中で、
今も生き生きとしている言い回しを中心に紹介するというもの。
基本ベクトルはしかし前作までと変わっていません。
英語は英語の常識で考えよう、というもの。
取り上げられている頻度が一番多いのは、『カサブランカ』で、ここまで何度も出されると観たくなってきます。
推奨度
★★★★★
2007/04/07
『続日本人の英語』 著:マーク・ピーターセン
1990 岩波新書 185P
文字通り前著の続編。
方向性も特に変わっておらず、二冊合わせて前編後編という感じさえします。
読むなら両方とも。
推奨度
★★★★★
2007/04/06
『日本人の英語』 著:マーク・ピーターセン
1988 岩波新書 196P
もはや岩波新書・英語関連本の中では古典的名著になっている感のある一冊。
名高いのは知っていましたが読むのは初めて。
噂通りに良い本でした。
何より冠詞の考え方が、ジョースター卿ばりに逆に考えるもので、震えるぞハート。
逆に考えるんだ。
名詞にaやtheがつくのではなく、aやtheに名詞がつくと考えるんだ。
推奨度
★★★★★
2007/04/05
『その英語、ネイティブにはこう聞こえます ビジネス会話成功編』
著:David A.Thayne/小池信孝
2005 主婦の友社 191P
第四弾。
第二弾と同文的。
にしてもここまでページ数を合わせているというのは、編集者の魂を見る気がします。
推奨度
★★★★★
2007/04/04
『その英語、ネイティブにはこう聞こえます 海外旅行パーフェクト編』
著:David A.Thayne/小池信孝
2005 主婦の友社 191P
第三弾。
第二弾と同文的。
推奨度
★★★★★
2007/04/03
『その英語、ネイティブにはこう聞こえます 日常会話&ビジネス編』
著:David A.Thayne/小池信孝
2004 主婦の友社 191P
第二弾。
文法は合っていてもニュアンスが違っていてこんな意味になってしまう、系の本では最高峰だと思います。
何度となく笑ったことか、と。
前作と合わせてエンターテインメント的に読める一冊ですが、
笑うこと必至なので電車で読むことはオススメできません。
推奨度
★★★★★
2007/04/01
『日本人に共通する英語のミス151 増補改訂版』 著:ジェイムズ・H・M・ウェブ 訳:ウェブ康子
2006 The Japan Times 208P
二色刷、基本一ページ一題と、レイアウトや見やすさは良いです。
内容も、表題の通りで日本人が間違いやすいところを揃え解説しているので、
誰が読んでも参考になるレベルかと。
何よりこの本の一番の売りは、解説が全部対訳になっていること。
英語での解説も読めるので、よりいっそうの理解の深め方が可能です。
推奨度
★★★★★