2007/05/31
『和文独訳のサスペンス 翻訳の考え方』 著:田中敏/W.E.シュレヒト
1991 白水社 199P
読み応えたっぷり、読み切るのに相当時間かかりました。
一つの日本語文章に対して、二人の著者がそれぞれドイツ語に訳し、
その後でお互いの訳文について検討対話していくという内容。
それが12題あります。
初級者には全く向かず、中級者以上向け。
推奨度
★★★★
2007/05/29
『はじめての政治学 子どもと語る政治とのつきあい方』 著:牧野雅彦
2003 平凡社新書 200P
これまた政治学ではなく政治論。
ですが、こちらはイデオロギーが前面に押し出されるというより、
政治学以前の政治とは何かという、入門の入門という意味での政治論入門です。
何か前にも読んだっけなあと思いながらも最後まで読んでましたが、
対話編でしかも小学生程度でも理解できる書き方をされていますので、気軽に読めて楽しかったです。
読んでいて特におかしいと感じたところもありませんでした。
推奨度
★★★★★
2007/05/28
『姜尚中の政治学入門』 著:姜尚中
2006 集英社新書 190P
これもタイトルに騙される一冊。
政治学の入門ではなく、著者の政治論です。
だからダメというような内容ではなく、中身自体は政治論ですから異論はありますものの面白かったです。
「戦後民主主義」だけは読んでいてもサッパリ実感理解ができませんでした。
クダランの一言で斬り伏せたくなるような……
推奨度
★★★★
2007/05/27
『世界一わかりやすい国際法入門』 著:尾崎哲夫
2005 ダイヤモンド社 205P
名前を見れば、ああこの人ね、というくらいに多作な人。
世界一分かりやすい、というタイトルはダテではなく、本当に分かりやすいです。
結構読むのに時間かかりましたが、それでも苦には感じなかったです。
国際法入門なら確かにこれから入っておくのが無難かと思いますし、現代史を理解する上でも必要な一冊かと。
もちろん、詳述に期待してはいけません。
それと、いくつかのコラムに書かれている歴史関連では通俗的間違いが散見されるのが気になりました。
推奨度
★★★★
2007/05/26
『全図解 わかりやすい労働基準法 改訂新版』 著:矢島忠純ほか
2007 自由国民社 143P
この前に読んだ本が読んだ本だっただけに、至極真っ当、きっちりと明快に解説されていて、
抵抗感もなく(まぁ当然のことですが)理解しやすかったです。
必要に迫られて読んだというわけでもないですが、
成人の基礎知識として労基法は多少知っておいた方がいいなというのが読後感。
本文より何故か図解の方が詳しかったりするので、図解だけ読んでいくのも一つの手かと。
推奨度
★★★★
2007/05/25
『知っていますか? 有事法と人権 一問一答』 著:西田信隆
2004 解放出版社 115P
このタイトルからすると、著者は有事法に対して中立的な立場であると見られるでしょう。
しかし内容は、断固反対の一点張り。
有事法の問題点をこれでもかというくらいにあまり論理的でない感情論的記述で挙げられています。
すると不思議、読んでいて有事法反対という意見に反対したくなってきます。
部分的にまともなことももちろん書かれているのですが、それすらも受け入れがたくなってきてしまうほど。
なので、色々な意味でオススメできません。
日本語もオカシナところがいくつか。
とりあえず、著者の言葉をそのまま……
「曲げられた一方の価値のみ強調した教育では、偏見が増幅されるだけです」
推奨度
★
2007/05/24
『30分で学ぶ心理学の基礎』 編著:今在慶一郎
2007 北樹出版 138P
タイトルに騙された感が全開。
一冊を30分でなく、大体一単元を30分でということらしいです。
記述はもっぱら用語羅列な教科書的。
なので教科書として使用するぶんにはよくまとまっている良著だと思います。
が、30分で一冊読もうと手にした身からするとかなり厳しいものが。
推奨度
★★★
2007/05/23
『ドイツ語の新しい学び方』 著:藤田五郎
1971 講談社現代新書 222P
面白かったのでそのまま続編。
本著は、ドイツ語というよりドイツ文学の方にややシフトされています。
初級から中級へ、というコンセプトの模様。
やや面白味は減りましたが、とはいえそれでもスラスラ読めます。
推奨度
★★★★
2007/05/22
『ドイツ語のすすめ』 著:藤田五郎
1964 講談社現代新書 211P
講談社現代新書最初期。
入門中の入門書ですが、今まで古いからと食わず嫌いしていました。
その判断は失敗。
いやはや43年も前のものなのに何とも面白い。
43年前といえば、まだ我が父もドイツ語に触れる前ですよ。
当時にありがちな、妙に字が小さかったり潰れていたり行間が無かったり、というようなこともなく、
紙質劣化以外は文体含めてとても読みやすいです。
読み物としてもオススメ。
推奨度
★★★★★
2007/05/20
『死刑制度の歴史[新版]』 著:ジャン=マリ・カルバス 訳:吉原達也/波多野敏
2006 白水社文庫クセジュ 153P
文庫クセジュの割には読みやすかったと思います。
古代の旧約聖書、ギリシアから、現在に至るまでの、死刑制度を、
当然のことながらフランスを中心とした観点で概観。
現代であきらかになりますが、著者の基本スタンスは死刑反対。
その理由も、多分「有用ではないから」ということ。
難しい問題ですが、考える材料として良いものを提供してくれると思います。
この問題には誰しもがぶち当たるだろうということを考えて、難易度による推奨度と相殺。
推奨度
★★★★
2007/05/18
『響きあう言葉と音楽』 著:小塩節
2005 日本キリスト教団出版局 62P
ゲーテの専門家で有名な著者が、インフルエンザで40度という高熱の中おこなった講演。
出版元を見て分かるとおり、日本キリスト教団で、とのこと。
内容は見出しの通り。
文章は平易で読みやすいので、キリスト教臭いのが嫌だという人以外なら、気軽にオススメ。
推奨度
★★★★
見出し
詩人と作曲家たち 幼い日に聴いたバッハ 生演奏の息吹 ゲーテのこと ゲーテとシューベルト ゲーテとメンデルスゾーン
バッハ 言葉と音楽と 詩と音楽 言語と音楽と火と 始原としての祈り 音楽の存在理由 なぜ、何のために
バッハの生涯と作品 神を見上げて
2007/05/16
『こんどこそ! わかる数学』 著:新井紀子
2007 岩波科学ライブラリー 126P
著者は法学から院で数学科に移ったという経歴、何故でしょう。
数学嫌いだった著者が、数学嫌いな人へ送る本、とのこと。
有理数とは、無理数とは、分数とは、小数とは、という定義づけから始まり、
方程式、関数、確率、証明について易しく論じていきます。
中学三年生までの数学を一通りやっていれば、そのまま中学生でも読めるでしょう。
推奨度
★★★★
2007/05/14
『論より詭弁 反論証的思考のすすめ』 著:香西秀信
2007 光文社新書 193P
タイトルや見出しからして、この人流のトリックです(あらゆる意味でレトリックに非ず)。
論理的に一貫していることを求めて読むとか、無意味千万です。
ただ読んで、へぇ、ふぅん、はぁん、などと思うだけでいいと思います。
この本から多くのことを学ぼうとしたり、あるいは批判しようとする時点で、著者の罠に引っ掛かります。
そういう著作(多分この説明も微妙)
個人的には、楽しいところもあり、当たり前じゃん、と思うところもあり、いやいや、と思うところもあり。
で、ふぅん。
推奨度
★★★★
見出し
論理的思考批判 言葉で何かを表現することは詭弁である 正しい根拠が多すぎてはいけない
詭弁とは、自分に反対する意見のこと 人と論とは別ではない 問いは、どんなに偏っていてもかまわない
2007/05/12
『3単舌』 著:町田健
2007 主婦の友社 127P
さすがに今年出ただけあってカラフル、とはいえ基本三色刷ですが。
言語学で有名な町田氏が英会話入門書を、と結構驚きました。
根っからのエンターテイナー気質があるわけではないようで、本著もどこか少し固いところがあり、
それは日常会話ではあまり言わないんじゃないかなぁ、とか……
真面目な人柄がこんなところから窺えて面白い(まあひとによっては古臭いと捉えるかもですが)。
読み方は、「さんたんたん」……、「tongue」でしょう。
三つの単語で気軽に使えるフレーズ、ということです。
推奨度
★★★★
見出し
論理的思考批判 言葉で何かを表現することは詭弁である 正しい根拠が多すぎてはいけない
2007/05/10
『英語が面白くなるQ&A150 表現』 著:石田雅近
1992 NHK出版 189P
下記著作との同時発売でセット品。
こちらの方が、発音の基本からしっかりと手堅い作りで、土台から作りたい人はこちらからがオススメ。
気軽に
推奨度
★★★★
2007/05/08
『英語が面白くなるQ&A150 基本単語』 著:石田雅近
1992 NHK出版 189P
これも90年代初頭に出たにしては、レイアウトの整った見易い一冊です。
気軽に会話だけを特に文法深く気にせずやりたい人は、こちらがオススメ。
150の、NHKに寄せられた視聴者の疑問に答える形です。
推奨度
★★★★
2007/05/06
『ハッチとミッツの楽楽英会話』 著:尾島恵子 絵:高橋和枝
2006 朝日新聞社 126P
表紙絵でもしかしたら分かる人はいるのかもしれませんが、シニア向けの英会話入門書です。
パッと見幼児向けにも見えるのですが……いやそうとしか思えなかったです、絵柄が絵本。
いやシニア向けだから何だというのは別に内容的には無いのですが、
それならもう少し文字を大きくした方が優しいのではないかと。
文法的解説はほぼ無く、問答無用でこういう時はこういえばよし、といった感じになっていますので、
もの足りなく思う人も多いかもしれません。
絵本として読んでいけばそれほど苦にはならないでしょう。
推奨度
★★★★
2007/05/04
『日本人のエイゴ言い間違い!』 著:ティム・ヤング
2005 アルク 184P
これまたとても面白い、ついつい噴いてしまうトンデモ間違い本。
電車の中などでは読まないように。
言いたい日本語、間違っている英語、誤訳とそれに合った挿絵が一ページ目に描かれていて、
ページを開くと正しい英文と解説が、といった体裁です。
挿絵がイイ感じに笑えますし、英語学習というよりエンターテインメント目的で手に取るのもアリでしょう。
続編に期待。
推奨度
★★★★★
2007/05/02
『通じる英語55のヒント』 著:高橋美津子/マイク・ゲスト
2004 エール出版社 191P
面白さはどちらかといえば薄く、より実践的に多くの英文が載っているといった傾向。
ただ、英文量が多いぶん、一つ一つの解説は少ないので、中級者以上向け。
初心者は少々辟易してくるのではないかと思ってしまいます。
推奨度
★★★★