《科学世紀の少年少女》
このゲームの間、あなたの
ターンの
ドローフェイズの規定の効果は以下に変更され、あなたの手札の上限は無くなる。その後、〔このカード〕をゲームから除外する。
「…夢の話なのに、何でその夢の中の物が現実に出てくるの?」
「だから、貴方に相談してるのよ」
コメント
効果はゲームルールへの干渉。自分だけドローフェイズに2ドローできるようになり、気分はもはや別のゲームである。
手札枚数の多さはそのままプレイヤーの取れる行動の選択肢の多さに直結するため、その効果は絶大である。毎ターン
強引な取引を解決していると考えるとその効果の強力さが分かるだろう。
手札の上限がなくなる効果も、ターンごとに増え続ける手札を
ディスカードフェイズで無駄に破棄してしまう心配がなくなるためかみ合っている。
- 当然のことではあるが「デッキにある」カードしか引くことはできない。いくら手札が多かろうとノードが多かろうと、自分のデッキでは対処できないものにはどうすることもできない。(例:八雲 藍/13弾)
- どのようなデッキにも言えることだが、どのようにして勝つか、相手の攻撃をどのようにして防ぐかなどのプランがなければ手札の多さも活かせないだろう。
効果は強力だが、手札からノードを
セットしているだけではこのカードが打てるのはゲーム終盤もいいところの10ノードであり、その頃にはこのカードで十分なドローをする前にゲームが終了してしまうことも少なくない。
このカードを打った時点では単に手札を1枚減らしただけというのも痛く、2回ターンが回ってきてやっと
強引な取引並の
アドバンテージという悠長さは、必要ノードの重さと相まってますます長期戦向きのカードとなっている。
そもそも毎ターン2ドローしたいのならより軽く、
術者を据えられる
贖罪「旧地獄の針山」で十分という見方もある。
ただ、
贖罪「旧地獄の針山」と異なり盤面に残らず、カードの効果によるドローでもないため第十六弾の時点では解決後に妨害されることは一切無い。場に残らない点を活かし、
天符「焦土曼荼羅」のような大規模リセットと組み合わせると、その後の立て直しにおいて相手と差をつけられる。
必要ノードが同じ
千年幻想郷との相性も良好で冥界やノード、手札も含めて一度リセットできる。盤面立て直しの際に有利になるだけでなく、ノードをより大胆に伸ばせるため、次の千年幻想郷にも繋げやすくなる。
- 昨今では1回のドローフェイズで2枚ドローするTCGも珍しくなく、「WIXOSS」「Z/X」などが該当する。これらのTCGは多くがVisionより後発であり、「近代的なカードゲームはドロー枚数が多い」という発想からこの効果が科学世紀の少年少女としてデザインされたのかもしれない。
- 完全に余談ではあるが、ドローフェイズで2枚ドローというルールは「Lycee」のようにVisionより以前からあるTCGにも見られる。
収録
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最終更新:2014年10月23日 15:54