デンチュラ
英名:Galvantula
学名:incarnatus tonitros
標準体高:0.8m 標準体重:14.3kg
分類:電気蜘蛛ポケモン
電気蜘蛛ポケモンに分類される大型のポケモン。
バチュルの時とはうってかわり、デンチュラに進化すると積極的に巣を張り狩りを行うようになる。
食性が雑食から肉食系に変化するためで、コロモリやマメパトなど小型の飛行ポケモンなども捕食するようになる。
またそれに加え自家発電器官が可能になったので、獲物が捕食できる場所へ自由に移動するようにもなった。
【デンチュラの生態】
通常蜘蛛類が巣を作る際、粘性のある糸とない糸の二種類を用いることが一般的だ。
これは蜘蛛型として近縁種と考えられている
イトマル・アリアドスにも見られている。
しかしデンチュラが用いる糸は通電性と絶縁性の2種類である。
巣の骨組みである縦糸は絶縁性で張り、獲物を捕獲するトラップの役割をする横糸通電性の糸は横糸で編まれる。
この絶縁性の糸はゴムのように大変伸びが良く、強い弾力を持っている。
罠糸で感電した獲物はこのゴム状の糸で動きを封じられ、抵抗できぬまま時間をかけて頂かれるという寸法だ。
なお他の蜘蛛類と同じく、獲物がかかるまでの数日から十数日の間なら絶食にも耐え得る。
最近の研究では木のみや雨露で飢えを凌いでいる事も発見され、それらを総合すれば獲物がかかるまで一月ほどは待てると見られている。
しかしそんな状態になるまでデンチュラが同じ場所で巣を張っている事はまずありえない。
空腹が過ぎると、場合によっては
ゼブライカサイズのポケモンも捕食しようとすることさえあるのだ。
飢えたデンチュラの前では人間ほどのサイズでも十分狩りの対象となりえる。
そのため第二級危険携帯獣に指定されており、町中で野生種が発見された場合は即座に駆除対象となる。
またバチュルの時とは食性や生活様式が著しく変化するポケモンであるため、
ギャラドスなどと同じく、事後申請の後ポケモンセンターで飼育講習を受けることが義務づけられている。
【第二級危険携帯獣のデンチュラ】
場合によっては人間も捕食しかねないデンチュラであるが、その分類はドラゴン族よりも低い第二級指定である。
彼らが万が一暴走した場合の被害規模が一級ポケモン達と比べれば狭いのがその理由である。
またこちらはあまり知られていないが、デンチュラは社交性の高いポケモンでもある。
野生種のデンチュラは電気エネルギーの見られない場所で生活する際、互いの電気エネルギーを指標とし寄り集まる性質がある。
協力して狩りを行うことで、群れ全体での生存率をあげる生存戦術である。
この性質を利用し、トレーナーやその手持ちの「群れ」にいることで餌にありつける事を覚えさせれば、無闇に大型の獲物を狩ろうとはしなくなる。
しかし巣を張り獲物を仕留める行為は本能であるため、完全に無くすことはできない。
場合によっては群れの仲間に餌を分け与えるため、野生のポケモンを生け捕りにしてくることまである。
一応彼らなりに群れのことを考え尽くしてくれているので、頭ごなしに怒ると関係の悪化を引き起こすので注意すること。
デンチュラがご近所の飼いポケを生け捕りに……というトラブルもまま起こっている。
空腹感を感じさせなければ、これらの被害の大多数は押さえることができる。
デンチュラの飼育をする者は常にこの事を念頭におかなければならない。
以上の通り、デンチュラは御すために知識を兼ね備えていれば普通のポケモンとなんら変わりなく飼育可能なのである。
飼育に関していえば三級指定のポケモンの方が難しいものも存在するのではないだろうか。
むしろ彼らを二級たらしめているのは、何度も記しているが場合によってはヒトを捕食しかねないという事実だろう。
【デンチュラの飼育について】
バチュルの頃から継続して飼育しているトレーナーに注意してほしいのが、食性の変化である。
前述の通りデンチュラはバチュルと違い、生き餌がほぼ必須である。
肉食ポケモン向けの餌用コロモリやマメパトを、数日に一度与えてやろう。
野生では獲物がかかるまで何日も待ち続けるのが普通であるため、あえて毎日与えてやる必要はない。
しかし他のポケモンの食事を羨ましそうに見ているようであればポロックや木のみなどのおやつを用意してやるのも良い。
またボール外飼育をするしないに拘わらず、デンチュラが巣を張れる環境作りは必要である。
この巣を張る行動は自分の縄張りである主張であり、また縄張りへの侵入者を察知するレーダーでありトラップである。
縄張りに糸が全く無い状態はデンチュラにとって非常にストレスの大きい環境に他ならない。
どんなに狭くてもいいので、家の中に糸を渡せる場所は確保すべきであるし、ボール外飼育であれば広さもなお必須である。
(余談だが筆者のお勧めはベランダだ。
糸のお陰で泥棒の侵入もいち早く察知が可能であり、防犯に役立つ。
泥棒が
ガーディ対策に所持する水や地面のポケモンにも、電気ショックやエナジーボールで対処できるのも魅力だ)
最後に、もしこれからデンチュラを飼育しようと考えている方がこのレポートを読んでいるのであれば、
第二級危険携帯獣ということを決して忘れないで欲しい。
人に慣れたどんなに温厚なポケモンであっても、いつどんな理由で牙をむくか分からないからである。
危険携帯獣を飼うという事は、それだけの責任を取る覚悟があるということに他ならないのだ。
最終更新:2011年06月19日 19:53