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“天候変化特性”について

“天候変化特性”について


本来ニョロトノは、皮膚から水分を摂取することで活動エネルギーの一部を補う“貯水”と呼ばれる特性を有しているが、
近年発見された、全く別の特性を持つニョロトノに注目が集まっている。
それは、自発的に雨を降らせることで、周囲の環境を自らの過ごしやすいものに変えてしまうという、極めて強力で驚くべきものだ。

多くの水ポケモンが、わざ“雨乞い”という形でこの能力を有するが、
恒久的で即効性も高くこれを扱えるものは、ホウエン地方で伝説と呼ばれるポケモン、カイオーガのみだ。
貯水の特性を持つポケモンの中でも、何故ニョロトノのみがこの能力を有するのかは現時点では不明だが、
かねてより、ニョロトノは雨天の前後に大声で鳴き続ける習性があることで知られ、
他のポケモンに比べ雨と関わりの深いポケモンとされてきた事が関係しているのだろう。

これは熱エネルギーを自らの活動源の一部に変換する特性“貰い火”を持つポケモンの中でも、
キュウコンのみ“日照り”に長けた個体が発見されたことにも関連している。
古来から、五穀豊穣を願う稲荷大明神の使いとして崇められてきたキュウコンは、我が国では特に日光と関係の深いポケモンとして知れれ、
雨と関係性の深く、同じく五穀豊穣の使いとされるニョロトノと共に科学的、史学的に目下の研究対象となっている。
(日本晴れの中雨の降る特殊な天候のことを“狐の嫁入り”と呼んだ先人達は偉大である)
特性“日照り”を他に持つポケモンは、カイオーガと対になるグラードンのみだ。

この2体の超古代ポケモンは、数少ない報告書を読み解く限り、両者共に体に戦い合うための機構が数多く備わっているとされるが、
周囲の天候を一変させる特性が、互いに互いを封殺し合うための最大の武器となっている可能性が高い。


天候の変化を武器として使うポケモンの代表格といえば、危険携帯獣の代表格であるバンギラスがそれにあたる。
野生のバンギラスは、山から山へ渡り歩く中で自身の発生させる砂嵐を、周囲の生物の弱体化を図るのに用いるのだ。
巻き上がる砂で視界が悪くなり、ダメージを受けた獲物の捕食や立ち塞がる敵の排除を繰り返し、
最悪地図が書き換えられる程にまで暴れ回ることから、バンギラスは常にベテランのレンジャーの監視下に置かれている。

逆に滅多に自身のテリトリーから出ないカバルドンは、外敵から身を守るため呼吸と共に砂を巻き上げる習性を持つ。
草食性で温厚なイメージの強いカバルドンだが、砂嵐の警告を無視して縄張りに入れば、大口を開け襲いかかってくる獰猛な一面も持ち合わせている。
違う群れのオス同士が縄張りを侵すと、どちらかが瀕死、あるいは死亡するまで争いを続けることも少なくない。

バンギラス、カバルドン共に、用途は違えど本来砂嵐の吹かない環境で自発的に砂を巻き上げ、それを利用しているという共通点があるが、
ユキノオーは標高の高い山の、普段から積雪と吹雪の多い地帯に生息している。
彼らが特性として霰を降らすのは、その土地が自身の生育に適さない環境になってきた時くらいで、それでも温暖になってくれば別の山へと姿を消してしまう。

また、イッシュ地方で時折目撃される伝説のポケモン、トルネロスとボルトロスも、暴風や雷雨と共にその姿を現すことから、
当初は天候変化特性を持つ可能性が取り沙汰されたが、研究の結果、この2体共に“悪戯心”により雨風を巻き起こしているだけであったことが確認された。

天候変化特性は周囲の環境を瞬く間に変えてしまうことから、バンギラス、カバルドン、ユキノオーの3系統はいずれも中央リーグでは危険携帯獣指定されているが、
未だに一部の特異個体のみが特性を有するニョロトノとキュウコンを、それらに加えるかどうかは異論が多く、論争の火種となりつつある。
また、その特性を有する特異個体がメスであった場合、その能力は50%の確率で子供に遺伝されることが判明、
これ以上の生態調査は不可能に近いとされてきたグラードンとカイオーガの、天候変化のメカニズムを解明する手掛かりになるとして期待が集まっている。


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最終更新:2012年02月05日 18:35