「
我楽多たちの物語(がらくたたちのものがたり)」とは、ポケモンノベルにて掲載されている作品である。作者は
森羅。短編集である。
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概要
- 個人の短編集である。
- 短編集ゆえ長編は載せておらず、短編中編のみで成り立っている。
- ある種の統一感を持った短編の集まりではないため、世界観は物語ごとに異なる。
あらすじ
‐
風追い人の眠る場所
町と町の外を仕切る“ゲート”の存在する地方。その門番のけだるい昨日の延長は、めったに町を訪れることのない“旅人(トレーナー)”によって実にあっさりと陥落した。
‐HAPPY BIRTHDAY TO YOU.
きっと、そのとき、わたしは、死んだ。
‐愚者狂奏曲
『掃除屋』の彼ともふもふの獣の、これはただ、救えなかった話で、救われない話。
これは、愚か者たちが狂って奏でる物語。
‐
月の光をひとかけら
潮風香るその町で、悪夢にうなされる少年の両親が連れてきたのはひどく不衛生な青年でした。 ある一枚の羽根に魅入られた青年とその羽根の主のお話。
‐欠けゆく月を想うひと
彼女はとても綺麗だった。本当に美しくて、優美で、どうしようもないくらい美麗で。
これは僕の懺悔で大切な日々の記録。
‐眠れる美女的な何か
何か良くわからないノリと勢いと黒歴史で書かれたもの。
注意事項を踏まえたうえでそれでもお許しくださる心優しい方はどうぞ。
(
生あるものの生きる世界の登場人物たちによるパロディである)
‐欠けゆく月の想いびと
嗚呼、ぐちゃぐちゃに、ぼろぼろに、壊して……壊してやりたかったのに。
『幸せ』がわからなくなるくらい幸せでした。(上記「欠けゆく月を想うひと」の続編として位置づけられている)
‐花冠を君に
高層マンションの最上階。そこに住んでいる『サボテン』の、気づかなかったお話。
‐淡雪
一匹のポケモンは、とても綺麗で、不思議で、腹の立つ『彼女』と出会う。
‐
ポッポ屋
その時代には『ポッポ屋』と呼ばれる職業がありました。
‐まもりがみ
神様って、存外身近な存在かもしれない。
‐虚空の指笛
神様、風の神様。どうかどうか返してください。
記憶の中の男の子は、今日もわたしに向かって無邪気に笑う。
‐終わりの世界のRPG
俺の憂鬱の原因はなんといってもこの紙切れと――
――ハネッコだ。
‐箱―Crazy for you.―
ありていに言えば彼女は狂っていたし、ぼくもまた狂っていた。
……きみがしあわせだったなら、ぼくは。
‐生ある番外編 エーデルワイス[トウトイオモイデ]
「ねえ。今日、何の日か知ってる?」
知りたくない知りたくない。そんな言葉、無意味だと身に染みて知っていたはずなのに。
(タイトル通り
生あるものの生きる世界の番外編にあたる)
‐海をみた日
見たいものがあるんだ。昔ね、僕が小さかった頃に僕は『何か』を見たんだよ。『海』だよって、そう言われた。
でも、それがなんだったのかちっとも覚えちゃいないんだ。
‐チョコレート・ゲーム
甘くて苦いチョコレート。どうぞおひとつ召し上がれ?
[それぞれ目次・本編より抜粋もしくは改編]
登場人物
‐愚者狂奏曲
-掃除屋
主人公の男性。危険指定携帯獣の駆除を生業とする。年齢及び外見など一切不明。一人称「俺」。
『オレンジ色の毛玉』を連れ歩いている。
‐欠けゆく月を想うひと
-
だんな様
語り手。男性。本編は彼の手記であるため、手記内の年齢は14歳(下記「欠けゆく月の想いびと」では11、12歳)。
実年齢は不明である(ただし、「年寄」という描写があり、それなりに年を取っていると思われる)。
病気がちであまり長く生きられる体ではないらしい。一人称は「私」と「僕」で区別されている。
-
十六夜
いざよいと読む。ポケモンである、と手記内で描写されているが、姿かたちは人間のそれである。
黒髪を結い、着物袴を好んでいた。一人称は「私」。
‐欠けゆく月の想いびと
-だんな様
上記「欠けゆく月を想うひと」
だんな様参照
-十六夜
上記「欠けゆく月を想うひと」
十六夜参照
-山吹
メスのキュウコン。給仕服姿の少女であり、2本の尻尾を生やしている(9本は邪魔だと言う理由)。
「欠けゆく月を想うひと」には登場せず、こちらで初登場である。
‐花冠を君に
-サボネア
主人公であり本編の語り手。一人称は「ぼく」であるが、女の子という発言からメスであることがうかがえる。通称「さぼちゃん」。
-キレイハナ
サボネアの友人。
-マダツボミ
キレイハナと同じ。
-フシギソウ
キレイハナと同じ。姉御肌。
-マスター
サボネアたちのトレーナー。マンションの屋上を改築した当人だと思われる。性別年齢などは不明だが、働いているようである。
‐淡雪
-シャンデラ
語り手。一人称は「おれ」。奇妙なやつが来たらしい、という仲間内の噂に乗っかってユキメノコに会いに行った。
-ユキメノコ
語り手。一人称は「私」。ガラクタ(墓場に備えてある品々)を集めては埃をぬぐったり抱きしめたり、いとおしんでいた。
消えるしかない自分に対して思い出が残っていて祈ってくれるひとがいる死者たちが羨ましいとこぼす。
‐まもりがみ
-わたし
主人公にして語り手。森番の少女。フシギダネを連れており、朝と夕方に毎日小さな森を巡回している。
祖母と父がいることは明記されているが母親・祖父・兄弟は不明。
-青年
極度の方向音痴(半日で抜けられるはずの森を1日かかっても抜けられなかった)の旅人。
“わたし”曰く年齢は16~18歳。バクフーンを連れている。一人称は「俺」。
‐虚空の指笛
-ミワ
語り手の一人。ボブカットの少女。年齢は明記されていないが学生である。相棒はリザード。
“アイツ”を毎日のように探し回ってはポケモンバトルを吹っかけている。一人称は「わたし」。
-アイツ
語り手の一人。“アイツ”“ソイツ”“コイツ”と呼び方のレパートリーは様々。
ミワ曰く「黒髪黒目でどこにでもいそうな普通の容姿」で「少し何かないのかと突っ込みたくなるような素晴らしいコーディネート」とのこと。
右手に緑色のバンダナを巻いている。『風読み』という昔からの仕事に就いており、ピジョンを放し飼いにしている。
‐終わりの世界のRPG
-俺/りっちゃん
語り手であり主人公。町の風習によって一年間遊牧の暮らしを強いられる羽目になった二十代。一人称は「俺」。
特段明記されてはいないが、会社員のような描写がある。手持ちポケモンは存在すら不明。
名前の明記はないが“りっちゃん”と呼ばれることから名前に「り」が入っていると思われる。本人はそう呼ばれるのを嫌がっている節がある。
-彼女
上記“りっちゃん”の女友達。本当にそれ以上でもそれ以下でもないようで、比較的さばさばとした関係である。
去年度の“風渡り”で、彼にシンボラーを託す。本人曰く『賢者』な『ぽんこつ魔法使い』。
‐箱―Crazy for you.―
-ぼく
スカンプー。語り手。『彼女』のポケモンである。
-彼女
妙な『クセ』のある少女。スカンプー曰く「狂っていた」。
‐海をみた日
-僕/おにーさん
語り手。シンオウ地方コトブキシティの大学に通う。幼いころにテンガン山で『海』を見た記憶がある。
下記ユカリ曰く「運動してなさそう」。それについては本人も認めている。ユカリには「おにーさん」と呼ばれる。
一人称は「僕」。手持ちはメスのオオタチだが、運動不足気味で太り気味。バトルは弱いらしい。
‐ユカリ
“僕”を「おにーさん」と呼ぶ少女。カンナギ在住で、“僕”の要望によりテンガン山の案内を買って出る。
一人称は「あたし」。正確にユカリの手持ちであるかは不明だが、サーナイトがいる。
‐チョコレート・ゲーム
-水城(みずしろ)
主人公であり、語り手。苗字のみの表記のため、名前は不明である。
ジョウト出身、カントー在住。大学二年生である。入っているサークルは「オカルト研究会」
-むー/むーちゃん
メスのムウマ。水城の手持ちであり、物語のキーパーソン的立ち位置を占めるポケモン。
恐怖心とは別にチョコレートなど甘いものが好き。嫌いなものは「雷」と「悪魔」。
-早瀬(はやせ)
水城の同期の女子。水城とは同じ学部学科で同じサークル(「オカルト研究会」)。むーを気に入っている。
水城曰く「すらっとした体育会系の体型の女性」であり、「その明るい髪色に良く似合う快活な性格でムードメーカー的存在」。
-橘(たちばな)
水城の同期の男子。同じサークル(「オカルト研究会」)。水城にむーのことで相談を持ちかける。
水城曰く「オカ研の人間かよと思うほどとびぬけて明る」く、「いじられ役に徹することのできるタイプの男」。
手持ちはゲンガー。
-会長
オカルト研究会の会長。水城曰く「どこからどう見ても好青年」。彼女がいるらしい。
関連項目
リンク
最終更新:2014年05月23日 02:54