メンテナンス物語 - ポップン楽曲コメント避難所

楽曲コメント

優雅に踊る機械仕掛けの人形は
その動きで多くの者を魅了した

しかし動くことは命を削るもの
自然と全身のネジが緩んでいき
ふと気づくと歯車は欠けている

とうとう動かなくなった人形は
誰の手にも触れられることなく
部屋の隅で物言わず座り続けた

それから多くの時間が経過した
気紛れに人形を手にした誰かは
最新の技術を用いて修理を施す

かつて人形が生きた古い時代と
電子の文明が混ざり一つになる

ベースラインは人形の心を映す
世界と隔絶したベースラインは
コードが動いても同じままの音
それは人形が止まっているから

移ろう調と人工知能に弄ばれて
人形は目覚めと眠りを繰り返す

＜７４２＞

デザイナーコメント

【担当キャラクター】オディール
欠けたことにも気付かずに　軋むドレスで踊り続ける　
錆びた月夜の物語

スタッフコメント

この曲はうさ猫を作っているときの早くからロングポップ君
担当曲だったので沢山プレーした記憶があります。
かっこいい曲でオディールさんも新イラストでおめでたい～。眼力がすごいです。
＜とっきー＞

メンテナンス物語…とは…？
タイトルが目を引いて、ロケテスト時から気になっていた1曲です。
いろんなアプローチで『うさ猫』の世界を表現してくださっている、すごいことです～
＜ちっひ＞

オディールさんにぴったりな曲ですね…！
クラシカルでドラマチックなメロディの一方で
おもちゃのように軽い現実味のなさも受け取れます。
彼女は欠落した悲喜劇を、踊り明かすのでしょうか。
＜MarL＞