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ピンクパンサー

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ピンクパンサー

The Pink Panther

監督:ショーン・レヴィ
制作:ロバート・シモンズ
出演:スティーブ・マーティン
    ケヴィン・クライン
    ジャン・レノ

ご存知ピーター・セラーズの「クルーゾー警部」シリーズのリメイクです。世には「ピンク・パンサー」シリーズの方が通りは良さそうですが、あえてピーター・セラーズの「クルーゾー警部」シリーズと呼ばせていただきます。理由は後程。

事件はサッカー・チャンピオンズシップの準決勝、フランスvs中国戦でフランスが劇的勝利をおさめた歓喜の渦の中、ヘッドコーチのグリュアンが殺害され彼の所持していた高価なダイヤモンド、ピンクパンサーの指輪が消えてしまっていた事から始まる。
政治的意図で、ドレフェス警視により田舎の巡査から突如警部に昇進させられ事件の担当に任命されたクルーゾーが、運転手兼助手兼ドレフェス警視の密偵のポルトンと共に事件解決に乗り出すのだが・・・

当然ストーリーはスティーブ・マーティン演ずるクルーゾー警部を軸に進んでいくのですが、ジャン・レノのポントンが実に良いキャラクターで、この二人のコンビが絶妙さが好きです。
全体的には、残念ながら笑いを優先しすぎてキャラクターの掘り下げが甘く感じました。ポントンのクルーゾーとドレフェス警視との板挟みの苦悩をもっと描いてほしかった、とは個人的な要望ですが。

この映画、僕は楽しめました。が正直、過去の作品を知っていての楽しみだったと思います。あのルーティンギャグをやってくれた、ああ、懐かしい・・・と言った感じ。それを除けば・・・

日本人受けはしない映画だと思います。日本で大ヒットはまず無いでしょう。笑いの質などという高度な評論は出来ないの、ここではフィーリングの違いとでもしておきましょう。基本的な笑いは、本人はいたって大真面目で悪気は無いのに他人に迷惑をかけてしまう、本当に側にいると迷惑この上ないであろうクルーゾー警部が事件を解決しようと奮闘する中で生まれます。これは「Mr. Bean」に共通する笑いであると思っています。(そういえばローワン・アトキンソン、映画「ライオンキング」のザズの声をあてていたとは今日知りました。これを書きたくて「Mr. Bean」を引き合いに出したのは言うまでもありません)本人が真面目なだけに、見ていて若干の痛さが残ります。これが日本人受けしない所なのでは、と勝手な解釈とさせていただきます。

それにしても、あの指輪のデザインはいかがなものかと・・・まるで指輪型キャンディーを彷彿とさせ、本当に値打ちものなの?と考えさせられます。


クルーゾー警部(ピンクパンサー)シリーズは、
ピーター・セラーズ出演で
  • 「ピンクの豹」 The Pink Panther (1964年)
  • 「暗闇でドッキリ」 A Shot In The Dark (1964年)
  • 「ピンク・パンサー2」 The Return Of The Pink Panther (1974年)
  • 「ピンク・パンサー3」 The Pink Panther Strikes Again (1976年)
  • 「ピンク・パンサー4」 Revenge Of The Pink Panther (1978年)
  • 「ピンク・パンサーX」 Trail Of The Pink Panther (1982年)
他に
  • 「クルーゾー警部」 Inspector Clouseau (1968年)
  • 「ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ」Curse Of The Pink Panther (1983年)
  • ピンク・パンサーの息子 - Son Of The Pink Panther (1993年)
があるそうですが、僕が知っているのはセラーズのシリーズのみで、他の作品は存在すら知りませんでした。勉強不足ですね。(Wikipadia調べ)

1作目の「ピンクの豹」ではクルーゾー警部は脇役で、いわば銭形警部のような役回りなのですが、そのキャラクターが大受けで、後のシリーズに発展していったのですから、シンデレラ的ヒットシリーズと言えるでしょう。
で、先にピーター・セラーズの「クルーゾー警部」シリーズと書いたのは、2作目の「暗闇でドッキリ」ではあのピンクダイヤモンドが登場しないからと言うだけです。小さなこだわりです。

本作の「ピンクパンサー」は「ピンク・パンサー2」以降の作品を軸に焼き直しています。

あ、やっぱ俺、昔の方が好き!でたらめで面白かった。
(2006.5.19)


【追記】「クルーゾー警部」以外の作品は全てブレイク・エドワーズ監督の手によるものでした。ちゃんとシリーズとして(無理矢理にも)繋がっているようです。ピーター・セラーズは1980年に亡くなっています。「ピンク・パンサーX」は総集編的作品のようです。
「クルーゾー警部」はバッド・ヨーキン監督、アラン・アーキン主演。
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