勝抜杯(かちぬけはい)は、三木智隆氏が主催する
オープン大会。
概要
毎年ゴールデンウィーク周辺に大阪で開催。
短文クイズのハイレベルな戦いが展開され、東京の
Quiz Road Cupと並び2000年代の短文ブームを牽引した。
そのタイトルの通り、
早押しクイズが行われる全てのラウンドにおいて規定された人数の勝ち抜けが確定するまで行われ、問題数限定や制限時間はない。
また、詳細なデータを集めた記録集「道標」も話題となっている。この記録集は、大会当日の受付時に、前回大会のものが配布される。
2008年の第10回記念大会を最後に休止が宣言されていたが、
2011年に会場を東京に移して3年ぶりに復活。
その後は三木氏の都合もあり大阪・東京の双方で開催されている。
企画内容
予選:50問ペーパークイズ(全員→100)
制限時間18分、50問+
近似値問題1問の
ペーパークイズ。上位100人が勝ち抜け。さらに、上位10人は1回戦が免除され、2回戦に進出となる。
一部の選手のみボタンにつき、残りは予選の順位順に後ろの列に並んで待機する早押しクイズ。ルールは回によって異なる。
勝ち抜けた順に2回戦の好きな組を選択することができる。
第22回以降は
ローリングクイズを取りやめ、上位から順に10名ずつ9組に分けて早押しクイズを行う。
第22回は2
連答で勝ち抜け。誤答は1問で失格。
第23回は3問正解で勝ち抜け。誤答は1回目は勝ち抜け者が出るまで休み(71位以下の組は失格)で、2問で失格。
勝ち抜け枠は以下の通り。
組 |
第22回 |
第23回~ |
11~20位 |
6名 |
7名 |
21~30位 |
5名 |
6名 |
31~40位 |
5名 |
5名 |
41~50位 |
4名 |
4名 |
51~60位 |
3名 |
3名 |
61~70位 |
3名 |
2名 |
71~80位 |
2名 |
1名 |
81~90位 |
1名 |
1名 |
91~100位 |
1名 |
1名 |
2回戦:7○3×クイズ((5→2)×8)
5人ずつ8組にわけて行う早押しクイズ。7問正解で勝抜け、3問誤答で失格。各組2人が勝ち抜け。
3回戦:1対1対決クイズ((2→1)×8)
1対1で戦う早押しクイズ。
対戦相手は、2回戦1抜けの選手が、2回戦2抜けの選手の中から指名する(指名は予選順位の高い順に行う)。
4問正解で勝ち抜け(デュースあり)。誤答罰は、2回戦1抜け側の選手が「読みきって解答権移動(
サイドアウト)」「1×失格」のうちのどちらかから選択できる。
敗者復活戦
ここまでの敗者全員に対して行われるクイズ。ルールは毎回異なり、直前まで明かされない。1名が準決勝に合流。
準決勝:3 points ahead(9→3)
9人で行う早押しクイズ。正解で+1
ポイント、誤答で(残り人数-1)問休み&5回で失格。
ポイントを上位順に並べたときに、ある選手とその次の選手の間に3ポイントの差が開いた瞬間、その境界よりも上位の選手が勝ち抜けとなる(もしくはその境界よりも下位の選手が敗退となる)。
決勝:round trip quiz(3→優勝)
前半と後半の2部に分かれている早押しクイズ。
前半戦では、正解で+1ポイント、誤答で自分以外の2人に+1ポイント。誰かが規定のポイント数に達した時点で後半戦に移る。
後半戦では、正解で自分以外の選手が-1ポイント、誤答で自分のみ-1ポイント。ポイントが0になったら失格となる。
残り2人になると、誤答罰は「読みきって解答権移動」となる。
最後まで生き残った1名が優勝となる。
データ
大会名 |
開催日 |
会場 |
参加者数 |
優勝者 |
ペーパー1位 |
勝抜杯 |
1999年5月8日 |
吹田市岸辺市民センター |
61人 |
木村武司 |
伊藤寿規 |
勝抜杯2000 |
2000年5月6日 |
吹田市民会館 |
120人 |
福田敬史 |
橋本隆弘 |
第3回勝抜杯 |
2001年5月3日 |
淀川区民センター |
123人 |
堀家 敦 |
西村好弘 |
第4回勝抜杯 |
2002年3月23日 |
淀川区民センター |
151人 |
大村哲也 |
大村哲也 |
第5回勝抜杯 |
2003年5月5日 |
淀川区民センター |
166人 |
日高大介 |
石野まゆみ |
第6回勝抜杯 |
2004年5月2日 |
クレオ大阪西 |
168人 |
加藤禎久 |
石野まゆみ |
第7回勝抜杯 |
2005年5月7日 |
淀川区民センター |
168人 |
加藤禎久 |
田中健一 |
第8回勝抜杯 |
2006年6月11日 |
都島区民センター |
179人 |
加藤禎久 |
田中健一 |
第9回勝抜杯 |
2007年4月29日 |
淀川区民センター |
204人 |
田中健一 |
大村哲也 |
第10回勝抜杯記念大会 |
2008年5月5日 |
阿倍野区民センター |
215人 |
片岡桂太郎 |
田中健一 |
第11回勝抜杯 |
2011年4月30日 |
文京シビックセンター |
245人 |
為季正幸 |
秋田芳巳 |
第12回勝抜杯 |
2012年4月29日 |
文京シビックセンター |
256人 |
片岡桂太郎 |
田中健一 |
第13回勝抜杯 |
2013年5月4日 |
文京シビックセンター |
263人 |
安藤正信 |
田中健一 |
第14回勝抜杯 |
2014年4月26日 |
すみだリバーサイドホール |
194人 |
宮川 敬 |
廣海 渉 |
第15回勝抜杯 |
2015年5月3日 |
クレオ大阪西 |
227人 |
五島大裕 |
秋田芳巳 |
第16回勝抜杯 |
2016年5月5日 |
大阪市立こども文化センター |
200人 |
田中健一 |
田中健一 |
第17回勝抜杯 |
2017年5月3日 |
大阪市立こども文化センター |
216人 |
廣海 渉 |
松尾 浩 |
第18回勝抜杯 |
2018年4月30日 |
文京シビックセンター |
263人 |
秋田芳巳 |
萬谷祥輝 |
第19回勝抜杯 |
2019年4月27日 |
文京シビックセンター |
273人 |
田中健一 |
田中健一 |
第20回勝抜杯記念大会 |
中止(新型コロナウイルスの影響により) |
第21回勝抜杯 |
中止(新型コロナウイルスの影響により) |
第22回勝抜杯 |
2022年4月29日 |
銀座ブロッサム中央会館 |
206人 |
鈴木淳之介 |
鈴木淳之介 |
第23回勝抜杯 |
2023年4月29日 |
クレオ大阪中央 |
224人 |
出川 塁 |
大森孝宏 |
第24回勝抜杯 |
2024年4月29日 |
クレオ大阪中央 |
240人 |
徳久倫康 |
大森孝宏 |
第25回勝抜杯 |
2025年4月27日 |
クレオ大阪中央 |
286人 |
野田修平 |
為季正幸 |
- ※「クレオ大阪西」と「大阪市立こども文化センター」は同一会場(ホールを管理する部署の変更によるもの)。
外部リンク
最終更新:2025年04月29日 17:37