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ベス(SC19~SC109)

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邪推SS/ベス(SC19~SC109)


地球の軍人一族に生まれ、軍人になる事が使命だという家庭の中に育ったベスは
本人もその期待に応える事が当然であり、この宇宙の混乱を収めるには連邦政府による統一を持ってするよりなく、
自分はその力になると心に誓い、その為の努力を欠かす事はなかった。
軍学校でもそれを欠かす事はなく、後の天王星司令を勤めたサルトンですら
格技を含めた総合点では後れを取ることになった。
軍学校を卒業後、ベスはセントラル以西の攻略艦隊参謀を命じられた。
22才という年齢で大艦隊の参謀を務めるという事例は連邦軍始まって以来の事であり、
攻略艦隊司令の青田買いとも噂された。

セントラル以西は未だ地球の勢力が行き届かず、ロ族の影響の強い地域であったが
この攻略艦隊の派遣によりロ族は降伏、サウスとウェズにわたった大領土から
マレングとラエの2惑星にまで減らされる事となった。
攻略艦隊の主な人材であるオンゴ、キートンと共にベスも武功を立て、
マレング宙域での会戦ではロ族の名将ロドアムの策を読み、逆に利用して五分五分の戦況を
一度に地球有利にするという働きを見せ、連邦政府に紋章 勲3等を授与された。

戦後、艦隊にはウェズとノースの治安維持を命じられたが、ウェズとサウスには連邦議長の縁故であるア族の司令が配属され、
ア族の配属が決まらなかった惑星をすべて治安維持艦隊が管理する事になった。
(後のアベモイガの領地が飛び地であるのはこれが原因である)

ストーに着任後、人員が足りないために手伝った政務に追われている間に交渉能力が高まり、
ベスの名はいつのまにか「万能将軍」という二つ名を付けて呼ばれるようになった。
しかし、ベスにとって連邦政府による宇宙統一が夢であり、それを実現する事ができた以上、
自らの軍人としての心の炎が静かに消えていくのを感じていた。

そんな折にア・スランによるクーデターが発生し、ア族はそれを良しとせず一斉に独立、
宇宙は混乱の渦に逆戻りしてしまう。
アベモイガの父となった治安維持艦隊司令も独立を宣言し、ウェズとノースの管理を任されていた惑星を領土とした。
ベスにとってはア・スランの行為も、ア族の行為も許しがたい事であり、かつての上司から自軍に仕官するよう求められても、
かつての友サルトンを通じての故郷地球軍への仕官要請にも首を縦に振る事はせず、ストーに建てた家で静かに暮らし、30年間をすごした。

そんな彼の運命が急遽として変わるのはSC80年のことである。
ア・スランの没後、ア・グデッパが地球の支配を継承し、
宇宙の統治を地球の手に戻すべく、各惑星に進撃を開始しようとしていた。
冷戦は終わりを告げ、各国は争うように優れた人材を求め、軍人としていた。
ストーで隠居をしていたベスにはノースやウェズだけではなく、セントラルやイーズからも
参戦要請が届き、他国に彼が仕官する事を恐れた覇王バンは「仕官するか、さもなくば死か」
という文面の手紙を送ったと言われるが、バンがそのような手紙を送る人物かと考えると、
デマであるという見方が正しいのではないだろうか。
その後ベスはストーを去り、眼帯をつけて変装し諸国を放浪することになった。

ベスが死んだのはSC109年であるとこの歴史書にはしたためたが、他の歴史書には105年であったり102年であったりと統一されていない。
二つ名を付けられた軍人の最後というのはほとんどが知られているものだが、彼に関しての資料は連邦政府時代のものしか残されておらず、
その最後に関しても地球で人知れず息を引き取った、海賊として宇宙を我が物顔で走り回った、激戦区ラバウルで流れ弾に撃たれたなど数多の説があるが、
それを確証できる証拠は未だに見つかっていない。
109年というのは地球で息を引き取ったとされる説のものである。
宇宙の安定を夢見、一度はそれを果たす力となった彼の最後は、安らかであってほしいという後生の我々の願いをこめて。


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