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荒ぶるKAITO兄さん




「そんな………殺し合いだなんて………。
 ドラえもんもいない、僕一人だけがここにいるし……。
 何よりここはどこだよ~………」

いじめられっ子代表、野比のび太君の始まり。
研究所という不気味な施設から始まったのである。
のび太としては、こんな変な所さっさと出たい。
殺し合い以前にここにいる怪物に殺されるんじゃ?
そんな嫌な予感がしたのだ。

「この袋の中……くそっ!銃はないか!」

射撃の腕には自信がある為、武器としては銃が欲しい所だった。
だが期待通りには行かず、中にあったのはおはぎセットと白旗。
武器にもならない………この支給品の引きは最悪レベルだろう。
のび太は自分の運の悪さを呪いつつも、移動を始めた。
歩きつつ、そのアイテムの説明を見る。
その説明を見て、のび太は一つの文に目が入った。

『なお、一つだけ中に針が入っています♪圭一君♪』

圭一って誰?という疑問以前に、針という事にのび太はもしや?
と思い、おはぎセットの蓋を開けておはぎの中身を確かめる。

「痛っ」

2個目のおはぎを見た時に手に痛みが襲った。
おそらくこの中身には針があるのだろう。
その針をのび太は取り出す。

「………とりあえず、武器かな?」

一応、ズボンのポケットに入れておいた。
あまり武器として役には立たなさそうだけど、
しばらくは我慢するしかない。

次にのび太が求めるのは仲間達の声だ。

「ドラえもーん!しずかちゃーん!ジャイアーン!スネオー!」

皆が僕の友達だ。
友達に会いたいなんて当然だけど……。
まあ、ジャイアン達にいじめられるのは勘弁ではあったけど………。
でも根っからはいい奴なんだ。
ジャイアン達……喧嘩でも売ってなかったらいいんだけど………。
ドラえもんもいないし、これじゃ秘密道具は頼れないし。
あーもー!何でこんなことに………。
とりあえず誰か大人の人でもいたら……どうしよう。
殺し合いの中だから襲われる可能性もあるし……。
相手が暴走して考えずにも来るかもしれない訳だから………。
と、そう考えると、僕は凄く冷静だなって思った。
―――とりあえず僕は殺し合いなんかしたくない。
ドラえもん、皆と一緒に僕はこの場から脱出して元の世界に戻るんだ!
絶対に、諦めない。

(まあ、脱出の方法なんてわからないんだけど………)

頭が働く方ではないのび太だから、脱出への案は大丈夫なのか……?
そんなのび太が考えてる時に通路を一瞬横切る誰かが見えた。
のび太はそれに声をかけようと大きく声を出して言った。

「あ、あのー!すいません!」

聞こえなかったのか?返事は返ってこない。
のび太がもう一度呼ぼうとした時、
一瞬で恐怖へと追い込む声が聞こえて来る。

「うわあああああああああ、くるなああああああああああ」

「っ!?」

男の人の声が聞こえてくる。
のび太は激しい嫌な予感を感じる。
ここに長居するのは危険、一刻も早く抜けるべきだと。
今まで来た道をのび太は180°回転して走った。
この先の危険性が先程の叫びで嫌な程に感じた。
本当は助けに行きたかった、けれども今の自分に助けれる様な、
打開出来る様な物が無い事を悔んだ。

長い通路を走る内に、大きい部屋に辿り着いた。

「ここは………」

画面がたくさんある部屋。
モニター室のようだった。
さっきの人の様子が気になったのび太は画面を見る。

「うわっ!!」

画面を見た時、移っていたのは………。
生きた屍、ゾンビの姿にリッカーという奇妙な生物の二つがあった。
見てしまった。のび太はこの場所を直ぐにでも去る気となった。
殺し合いよりも、こいつらに殺される。
そんな気持ちしか芽生えないのだから………。
あの場で見た青髪の男などとうに忘れていた。


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「はぁ……はぁ……何だよアレはぁぁぁ………。
 冗談じゃねぇ!冗談じゃねぇぇよ!」

青髪の男、KAITO。
さっき出会ってしまった生きた屍、ゾンビの存在。
死ぬ、殺される。そんな絶望で負の思いしか感じさせない。
それにさっきおわれていた。
とにかくKAITOは殺し合い以前に死ぬという恐怖しかない。

「死にたくない………俺は………」

けれども、絶望的な程においつめられている。
早く抜け出さないといけない。
なのに、動くのが怖い。
………でも。

「動くしか……ねぇよな……」

地面に座っていたKAITOが立ち上がると同時に―――。

『ウウウウウウウウウ』

「ヒッ!い、嫌だ……嫌だぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ゾンビの声。
KAITOの顔は青ざめ、その場を走り去って行った。
その後、その部屋に来るのは生きた屍。
しっかりとKAITOの位置を掴んだ筈だった屍は、
KAITOの位置を見失うと、通路を後ろへと戻って行った。
そして、のび太の方へと……忍び寄るのであった。


「ハァ……どこだよ!出口!」

KAITOの焦りが見える。
相当、ゾンビによる恐怖心が芽生えたのだろう。
とにかく出る事しか目になかった。
走って通路を駆けるKAITO。
横から誰かが走って来ている事に気付かなくて、

「うわっ!」
「うおっ!」

横から来る存在にぶつかってしまった。

「ち、違うんだ!俺はここから出たいだけなんだ!」

KAITOはここが殺し合いという事を忘れちゃいない(一応)
殺されるって思って誤解だと言うのだ。
それを聞いた相手は―――。

「こっから出たい?それならコッチだ!ついてこい!」

走って向こうへと行く。
そのスピードがかなり早かったものの、
KAITOは何とかそのスピードに着いて行く。
本当は誘導する者が手を抜いて走ってくれてる訳だが………。

そうして走る内に、明るい研究所内に一つ、暗い場所が見えた。
通路の先にあるその闇、まさに出口を表していた。
出られる、その希望を見たKAITOは足を速めた。


―――そして、ついに研究所からKAITOは脱出した。


「ハァ……ハァ……あ、ありがとな」

「いや、いいってもんだ!ところで、お前名前は?」

「俺はKAITOっていうが………」

「そうか、俺はキャプテン・ファルコンだ。
 まあ、ファルコンと呼んでくれればいいぜ」

互いに研究所外で自己紹介を通す。
その次にお互い、知ってる者の事を話した。
KAITOは他のVOCALOIDの事を。
卑怯戦隊うろたんだーの事については黙っておいた。
どんな卑怯な事をしてでも………そんな事、話せば許せないと思われるだろうから。
対して、ファルコンはスピード感最高のレースの選手共を紹介した。
正直、殺し合いに乗りそうな奴は幾つかいる為に気をつけろと忠告をした。

「で、何でここから出たかったんだ?KAITO」

気になってた事の一つ。
出たいと言った時の形相。
恐怖に侵食され尽くした様な顔だった。

「あ……ああ………信じられないかもしれないけど……。
 死んでた人間っぽい奴が俺を追いかけてきたんだよ………」

「な………」

信じられなかった。
死んだ人間が追いかける、つまり動いてるという事だ。
嘘っぽいが、あの時のKAITOの様子を見て本当としか思えない。
ファルコンはこの研究所を調べようと思って入ったのだが、
どうやら恐ろしいみたいなので、調べるのはやめるべきだなと、
そう心に決めて、ファルコンは研究所調べの考えを捨てた。

「そうか……とりあえず、ここにいるのは危険っぽいな。
 KAITO!ここを移動するぞ!カモン!」

「おま……待ってくれよ!ファルコン!」

研究所を調べる目的を捨てた今、
次に立てた目的は―――――。

―――――KAITOは守る、ということだった。


【H-1 - 研究所 モニター室】
【野比のび太@ドラえもん】
【状態】健康
【服装】私服
【装備】針(ポケット入)
【道具】基本支給品 おはぎセット@ひぐらしのなく頃に イタリアの白旗@ヘタリア Hetalia Axis Powers
【思考】基本思考:ドラえもん達を探し、ここから脱出する。
1、ドラえもん達を探す。
2、研究所から脱出する。
※おはぎセットの針は抜かれています。


【G-2 - 研究所外】
【KAITO@VOCALOID(卑怯戦隊うろたんだー)】
【状態】健康 安心 疲労(小)
【服装】私服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:死にたくない。
1、ファルコンと共に行動する。
2、研究所にはもう行きたくない。
※ファルコンと情報交換しました。
※ゾンビの存在を確認しました。


【G-2 - 研究所外】
【キャプテン・ファルコン@F-ZERO】
【状態】健康
【服装】いつものあの服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:KAITOを守る
1、KAITOと共に行動。
※KAITOと情報交換しました。
※KAITOから研究所にいるゾンビの情報をもらいました。


【おはぎセット@ひぐらしのなく頃に】

 レナ達の手作りおはぎのセットが詰まっている。
 が、彼女達は既にL5発症している為、
 圭一を殺そうと中に針を入れたのだ。


【イタリアの白旗@ヘタリア Hetalia Axis Powers】

 パタパタ、パタパタ。
 降参します!


sm018:神は言っている、ここで乗るべきだと 投下順 sm020:歪みねぇ蟹になりたい
START 野比のび太 sm058:目前の悪夢
START KAITO sm052:勘違いプラス
START キャプテン・ファルコン sm052:勘違いプラス


最終更新:2011年07月24日 16:59