| 読み方 | ヴィクトリア エリーゼ ウェルズリー | |
|---|---|---|
| 名前 | Victoria Elise Wellesley | |
| 出身地 | イングランド(アイルランド系イギリス人) | |
| 誕生日 | 1875年08月05日(25歳) | |
| 入国日 | 1900年06月17日(1年21日間) | |
| 職業 | 国営サルーン ミオソティス 店長 | |
| 養蜂事業 GLS社員 | ||
| 初心者案内組織 Arcadia | ||
| 性別 | 女 | |
| 配偶者 | ポセイドン・ウェルズリー | |
| 身長 | 169cm | |
| 体重 | 54kg | |
| 頭髪 | ブロンド | |
| 瞳の色 | ブルー | |
| プレイヤー | 深海彩羽/言吹イノリ | |
| 告知等 | X(旧Twitter) | |
| 配信場所/動画投稿 | Twitch YouTube | |
| テーマ曲① | ヴィクトリア・エリーゼ・ウェルズリー | |
| テーマ曲② | 勿忘草に祝福を |
「私はヴィクトリア・ウェルズリー。長いからリアでもヴィッキーでもヴィックでも好きに呼んでくださいな」
「なに、手が足りないの? 良いわ、私が手伝ってあげましょう。任せてちょうだい」
「私はヴィクトリア・エリーゼ・ウェルズリー。神の誓った勝利を意味する名前よ。私が居る限り、何も諦める必要はないわ」
「なに、手が足りないの? 良いわ、私が手伝ってあげましょう。任せてちょうだい」
「私はヴィクトリア・エリーゼ・ウェルズリー。神の誓った勝利を意味する名前よ。私が居る限り、何も諦める必要はないわ」
| + | 目次を開く |
基本情報
基本情報
フロビバの街へは何か新しい生活がしたくてやってきた。
開拓者が集まるこの街ならば、代わり映えの無い毎日を、何か変えてくれるだろうと。
開拓者が集まるこの街ならば、代わり映えの無い毎日を、何か変えてくれるだろうと。
現在はValentineのサルーンを前店長から受け継ぎ、店長としてその手腕を発揮している。
フロビバの住民たちからは丁寧に可愛がられ、ヴィクトリアだけ過保護に守られているのではないかと言われることも多々あり。
ヴィクトリアとしては、皆に好かれているのだから良いかなと楽観的に考えている。
最近、従業員が皆ヴィクトリアのことになると血気盛んになるため、うちの子たちは過保護ねと認識している。
フロビバの住民たちからは丁寧に可愛がられ、ヴィクトリアだけ過保護に守られているのではないかと言われることも多々あり。
ヴィクトリアとしては、皆に好かれているのだから良いかなと楽観的に考えている。
最近、従業員が皆ヴィクトリアのことになると血気盛んになるため、うちの子たちは過保護ねと認識している。
彼女はコツコツ何かをするのに優れている。店の在庫を作り管理し、長時間釣りをし、狩りに出かけ、木を切り薪を割る。それが彼女の1日だ。
バレンタインサルーンは初代からずっと弓を握る人間が経営してきたと聞く。当代は従業員たちも皆狩人だ。野山を駆け巡る彼らを遮るものは何も無いだろう。
バレンタインサルーンは初代からずっと弓を握る人間が経営してきたと聞く。当代は従業員たちも皆狩人だ。野山を駆け巡る彼らを遮るものは何も無いだろう。
本wiki(街中では「国の歴史書」としている)の管理人。
司書として国の歴史を後世に伝えようとしている。
その理由は、最愛の夫が記憶喪失になりヴィクトリア自身の事さえも忘れてしまい、人の記憶には限界があると感じたため。
司書として国の歴史を後世に伝えようとしている。
その理由は、最愛の夫が記憶喪失になりヴィクトリア自身の事さえも忘れてしまい、人の記憶には限界があると感じたため。
| + | ネタバレ注意 裏情報 |
過去情報
彼女はイギリスで14歳まで生まれ育った。父がイギリス人で母がメキシコ人の、ハーフである。
父はイギリスでそれなりに良い家の出であったようで、ヴィクトリアは十分な教育を受けて育った。今は腕が鈍ってしまっているようだが、ピアノの個人レッスンを受けていたような育ちだ。
彼女は一人っ子であり、大きな邸宅でのんびりと育てられ、穏やかでおっとりとした性格に育った。
音楽を嗜み、絵画を愛で、屋敷の庭で読書を楽しむような生活だった。
父はイギリスでそれなりに良い家の出であったようで、ヴィクトリアは十分な教育を受けて育った。今は腕が鈍ってしまっているようだが、ピアノの個人レッスンを受けていたような育ちだ。
彼女は一人っ子であり、大きな邸宅でのんびりと育てられ、穏やかでおっとりとした性格に育った。
音楽を嗜み、絵画を愛で、屋敷の庭で読書を楽しむような生活だった。
14歳の頃、両親に連れられてアメリカへと移民として移住してきた。
理由は深く聞かされなかったが、メキシコを植民地としたスペイン訛りの英語を話す母を、これ以上キングスイングリッシュの中に置いておけなかったのかもしれない。
元々の気質が合ったのか、ヴィクトリアはコツコツ農作業をすることや料理を作ることに得意を見出した。
商人をする両親に付き添い、商売相手の住民たちにお姫様のように可愛がられた。
理由は深く聞かされなかったが、メキシコを植民地としたスペイン訛りの英語を話す母を、これ以上キングスイングリッシュの中に置いておけなかったのかもしれない。
元々の気質が合ったのか、ヴィクトリアはコツコツ農作業をすることや料理を作ることに得意を見出した。
商人をする両親に付き添い、商売相手の住民たちにお姫様のように可愛がられた。
家族揃ってウェストバージニア州などの大西洋側の州にいくつか住んでいたが、両親共に数年前に夜盗に襲われ死亡。
以降、彼女は一人でこの乾いた土地を生きてきた。
お嬢様育ちのヴィクトリアにとって、生まれ育った土地でもない場所で一人で生きていくのは過酷であった。
頼る宛もない生活の中で、ヴィクトリアは獲物を狩る弓の才能を開花させ、自給自足に近い生活をしていた。
ウェルズリー家の象徴でもある鷹が、ヴィクトリアに遠くを見通す狩人の目を与えたのかもしれない。
以降、彼女は一人でこの乾いた土地を生きてきた。
お嬢様育ちのヴィクトリアにとって、生まれ育った土地でもない場所で一人で生きていくのは過酷であった。
頼る宛もない生活の中で、ヴィクトリアは獲物を狩る弓の才能を開花させ、自給自足に近い生活をしていた。
ウェルズリー家の象徴でもある鷹が、ヴィクトリアに遠くを見通す狩人の目を与えたのかもしれない。
フロビバの街への入居よりも三週間ほど前に一度街へやって来ていたが、一度元いた州へ帰る用事があり、その間に街へハリケーンが襲ったため、ヴィクトリアはハリケーンの被害を受けなかった。
外見
背が高くスラリとしたスタイル
長い金髪を緩く結い上げ、勿忘草の形の髪飾りをつけている
瞳の色は青
長い金髪を緩く結い上げ、勿忘草の形の髪飾りをつけている
瞳の色は青
裏情報(気分で違う髪型にしたこともあるのですべてではない)
街に来たての頃は結ばずロング
↓
店を持ってからはハーフアップ
↓
結婚してからは結い上げシニヨン
↓
夫の記憶喪失からは緩く三つ編みにして前に垂らしたスタイル
↓
夫の記憶が戻り、再度結い上げシニヨン
↓
夫が失踪してからは、結い上げずに三つ編み
街に来たての頃は結ばずロング
↓
店を持ってからはハーフアップ
↓
結婚してからは結い上げシニヨン
↓
夫の記憶喪失からは緩く三つ編みにして前に垂らしたスタイル
↓
夫の記憶が戻り、再度結い上げシニヨン
↓
夫が失踪してからは、結い上げずに三つ編み
性格
勝利を意味するヴィクトリア、神の誓いを意味するエリーゼの名前に相応しく、勇気ある凛々しい女性である。
世話焼きで面倒見がよく、困っている人は放って置けない性分である。
世話焼きで面倒見がよく、困っている人は放って置けない性分である。
愛情深い人物。
自らの店であるミオソティスや、従業員たち、そして最愛の夫に深い愛情を示している。
「うちの子」と呼ぶ彼らに何かあれば、ヴィクトリアは優しい顔を辞めるのかもしれない。怒らせると困る人間というものは、いつも笑っている人間だ。
自らの店であるミオソティスや、従業員たち、そして最愛の夫に深い愛情を示している。
「うちの子」と呼ぶ彼らに何かあれば、ヴィクトリアは優しい顔を辞めるのかもしれない。怒らせると困る人間というものは、いつも笑っている人間だ。
義理というものを理解する人物でもある。
一度「ミオソティスの人間たちが何かしでかして詰められでもした際、貴女は怒るのか」と聞かれ、「己のしでかしたことは己で臀を拭くべき。一方的であったりいわれのない責め立てでない限り、私は怒らない」と返した。
一度「ミオソティスの人間たちが何かしでかして詰められでもした際、貴女は怒るのか」と聞かれ、「己のしでかしたことは己で臀を拭くべき。一方的であったりいわれのない責め立てでない限り、私は怒らない」と返した。
夫であるポセイドン・ウェルズリーには、普段落ち着いた態度で接している。
彼が感情をオープンにする性格の為、ヴィクトリアはそれを受け入れるスタイルであることが多い。
愛称としてたまに「セディ」と呼んでいる。
自ら愛を伝えることは少ないが、行動には深い愛情が示されている。
彼が感情をオープンにする性格の為、ヴィクトリアはそれを受け入れるスタイルであることが多い。
愛称としてたまに「セディ」と呼んでいる。
自ら愛を伝えることは少ないが、行動には深い愛情が示されている。
エピソード
1900年5月18日
フロビバ国に入国。少し街で過ごし、事情のためひとつ前に滞在していた街に戻った。
その間にハリケーンがフロビバ国を襲った。
フロビバ国に入国。少し街で過ごし、事情のためひとつ前に滞在していた街に戻った。
その間にハリケーンがフロビバ国を襲った。
――ハリケーン・ゼロ・デイ後――
1900年6月
フロビバ国に帰国。前Valentineサルーン「アメジスト・サドル」が店長一人の営業であったため、就職して副店長となる。
フロビバ国に帰国。前Valentineサルーン「アメジスト・サドル」が店長一人の営業であったため、就職して副店長となる。
1900年7月-8月
店長が失踪。フロビバ国において、ヴィクトリアが食事を作らないと皆が食事に困る状態に陥る。
数週間ほど一人で営業することに。
店長の失踪直前、フェイスを採用してくれていたため、フェイスが飲食店店員として働けるようになってからは二人で営業。
8月5日に誕生日を迎え、25歳となる。
店長が失踪。フロビバ国において、ヴィクトリアが食事を作らないと皆が食事に困る状態に陥る。
数週間ほど一人で営業することに。
店長の失踪直前、フェイスを採用してくれていたため、フェイスが飲食店店員として働けるようになってからは二人で営業。
8月5日に誕生日を迎え、25歳となる。
1900年9月5日
現Valentineサルーン「ミオソティス」を開店。正式に店長として就任。フェイスを副店長に任命する。
従業員の雇用再開。ハインリヒ・フォン・ドラッヘンブルク伯爵、ランチ・マックス、クリード・ベネットを採用し、五人体制で営業。
現Valentineサルーン「ミオソティス」を開店。正式に店長として就任。フェイスを副店長に任命する。
従業員の雇用再開。ハインリヒ・フォン・ドラッヘンブルク伯爵、ランチ・マックス、クリード・ベネットを採用し、五人体制で営業。
1900年9月29日
伯爵とランチに冤罪を着せられる被害が起こる。ヴィクトリアが休暇を取っていた日であったため、後日関係者に話を聞き、ヴィクトリアらしくない怒りの一面を見せることとなる。
伯爵とランチに冤罪を着せられる被害が起こる。ヴィクトリアが休暇を取っていた日であったため、後日関係者に話を聞き、ヴィクトリアらしくない怒りの一面を見せることとなる。
1900年10月
9月の半ば頃に入国してきたポセイドン・アンピトリテに1か月ほぼ毎日ラブコールをされる。
10月16日に結婚。ウェルズリーの苗字を渡し、夫はポセイドン・A・ウェルズリーと名を改めた。
9月の半ば頃に入国してきたポセイドン・アンピトリテに1か月ほぼ毎日ラブコールをされる。
10月16日に結婚。ウェルズリーの苗字を渡し、夫はポセイドン・A・ウェルズリーと名を改めた。
――記憶喪失事件――
1900年11月16日
11月22日に結婚式を予定していた直前の日曜日、ポセイドンが急遽大統領府の令で水質調査に行くこととなる。帰還予定が1週間後とのことで、結婚式は延期に。
11月22日に結婚式を予定していた直前の日曜日、ポセイドンが急遽大統領府の令で水質調査に行くこととなる。帰還予定が1週間後とのことで、結婚式は延期に。
1900年11月22日
結婚式を予定していた土曜日、ポセイドンがフロビバ国に帰国。しかし、ヴィクトリアを含めすべての記憶を無くしていた。
結婚式を予定していた土曜日、ポセイドンがフロビバ国に帰国。しかし、ヴィクトリアを含めすべての記憶を無くしていた。
| + | 当日のRP記録 |
1900年11月25日
大統領に事の展開を聞く。
エマーソン商会所属で地質や水質に知識があったこと、エーデルワイス救急隊で隊長補佐を務めていた腕の立つ医者であること、見習いではあるものの現時点で保安官の立場を持っていたことを加味してポセイドンを選んだとのこと。
大統領に事の展開を聞く。
エマーソン商会所属で地質や水質に知識があったこと、エーデルワイス救急隊で隊長補佐を務めていた腕の立つ医者であること、見習いではあるものの現時点で保安官の立場を持っていたことを加味してポセイドンを選んだとのこと。
1900年12月1日
フェイスと会話。
フェイスと会話。
| + | ネタバレ注意 |
1900年12月3日
ヴィクトリアはポセイドンに課題を出した。二人の思い出の場所を思い出してほしい、と。
ポセイドンは周囲の人間たちに聞いて回り、プロポーズの場所にヴィクトリアを呼び出して2度目のプロポーズを行った。
ヴィクトリアはポセイドンに課題を出した。二人の思い出の場所を思い出してほしい、と。
ポセイドンは周囲の人間たちに聞いて回り、プロポーズの場所にヴィクトリアを呼び出して2度目のプロポーズを行った。
1900年12月9日
2週間ほど経ち、多くの人に気にかけて貰った。
一番に声をかけてくれたユズ・ロックハートや、2度目の出会いの場面に立ち会った人たち、途中行われた飲食店オーナー会議で会った人たち、そしてミオソティスの従業員たちなどが、崩壊の瀬戸際にあったヴィクトリアの心を保つ手助けとなった。
愛した人は2度と帰らないのだと受け入れ、今いる愛する人を受け入れるために、2週間という時間は有効であった。
前を向いて生きていくことをこの日ヴィクトリアは決断することとなった。
2週間ほど経ち、多くの人に気にかけて貰った。
一番に声をかけてくれたユズ・ロックハートや、2度目の出会いの場面に立ち会った人たち、途中行われた飲食店オーナー会議で会った人たち、そしてミオソティスの従業員たちなどが、崩壊の瀬戸際にあったヴィクトリアの心を保つ手助けとなった。
愛した人は2度と帰らないのだと受け入れ、今いる愛する人を受け入れるために、2週間という時間は有効であった。
前を向いて生きていくことをこの日ヴィクトリアは決断することとなった。
1901年1月
フロビバ国に冬が訪れ、比較的温暖なヴァレンタインも雪に包まれた
それと同時にヴィクトリアへ病の魔の手が迫り寄る
寝台から降りることもままならない病の中、心の支えであったのは自室の階下で営業が続くミオソティスの賑やかな音だった
病の波が落ち着いた時に少しだけ起きられるヴィクトリアを憂い、従業員たちは日々店を開き、最も歴史のあるサルーンの名を磨き続けてくれた
健闘を労り、ヴィクトリアは彼らのランクを上げる行動をとった(若干1名は高い地位を固辞し、皆が横並びにはならなかったが)
フロビバ国に冬が訪れ、比較的温暖なヴァレンタインも雪に包まれた
それと同時にヴィクトリアへ病の魔の手が迫り寄る
寝台から降りることもままならない病の中、心の支えであったのは自室の階下で営業が続くミオソティスの賑やかな音だった
病の波が落ち着いた時に少しだけ起きられるヴィクトリアを憂い、従業員たちは日々店を開き、最も歴史のあるサルーンの名を磨き続けてくれた
健闘を労り、ヴィクトリアは彼らのランクを上げる行動をとった(若干1名は高い地位を固辞し、皆が横並びにはならなかったが)
彼らに支えられ、元救急隊である夫や博識な大統領の治療もあり、飲食店会議にサルーンの長として出席出来るまでには回復した
従業員の付き添いがあってのことだったが、彼もひとつの商会長のため付き添いが許可された
従業員の付き添いがあってのことだったが、彼もひとつの商会長のため付き添いが許可された
今は病の気も治まり、発作はほとんど起こらないようになった
休息を少し長めにとっていれば、起きることに支障は出ない
病に伏している間にも、街に新しい漁業組合ができ、飲食店の価格改定もあった
気が付けば夫はヴァレンタイン市長になっていたり、病の合間に新しい従業員を雇用したりもした
寝込んでいる暇もない 足を進めなければ
ヴィクトリアをサルーンの長として駆り立てるのは、たった数週間2人きりで共に国の食事の全てを賄った店長の去り際の言葉「この国の飲食の未来をヴィクトリアに任せた」という言葉一つだ
休息を少し長めにとっていれば、起きることに支障は出ない
病に伏している間にも、街に新しい漁業組合ができ、飲食店の価格改定もあった
気が付けば夫はヴァレンタイン市長になっていたり、病の合間に新しい従業員を雇用したりもした
寝込んでいる暇もない 足を進めなければ
ヴィクトリアをサルーンの長として駆り立てるのは、たった数週間2人きりで共に国の食事の全てを賄った店長の去り際の言葉「この国の飲食の未来をヴィクトリアに任せた」という言葉一つだ
1901年2月9日
夜遅くに目が覚めて店に立ち入ったヴィクトリアに、駆け込んできた客の忙しない声がかけられた。
「――が、――を――て、ポセイドンさんが、」
唐突な知らせに、その全文を聞き取ることが果たして出来ただろうか。ただ一つ、夫の名前だけははっきりと聞き取れた。その彼が、今犯罪者と対峙しているのだということも。
夜遅くに目が覚めて店に立ち入ったヴィクトリアに、駆け込んできた客の忙しない声がかけられた。
「――が、――を――て、ポセイドンさんが、」
唐突な知らせに、その全文を聞き取ることが果たして出来ただろうか。ただ一つ、夫の名前だけははっきりと聞き取れた。その彼が、今犯罪者と対峙しているのだということも。
現場に辿り着いたヴィクトリアを野次馬たちが取り囲む。
記憶を取り戻すための薬、ミネット先生の誘拐、真実の愛。
どの単語もヴィクトリアの気を動転させるのには容易であった。
震える足を叱咤し、遠くに見える夫の側へと歩みを進める。
不安だった。薬の効果のために双方からの真実の愛が必要だという。私の愛は愛しい人を救うのに足るものなのかと、彼女は内心恐れていた。
ただ、自らの言葉を聞いて顔を綻ばせる彼が、記憶を失う前の彼と重なって、ただそれが救いだった。
記憶を取り戻すための薬、ミネット先生の誘拐、真実の愛。
どの単語もヴィクトリアの気を動転させるのには容易であった。
震える足を叱咤し、遠くに見える夫の側へと歩みを進める。
不安だった。薬の効果のために双方からの真実の愛が必要だという。私の愛は愛しい人を救うのに足るものなのかと、彼女は内心恐れていた。
ただ、自らの言葉を聞いて顔を綻ばせる彼が、記憶を失う前の彼と重なって、ただそれが救いだった。
その彼が、目の前で燃えてしまうまでは。
彼が、衣類が、足場の木が燃える嫌な音が耳にこびりつく。
為す術なく立ち尽くすことしかできない。
幸いにも彼は救急隊に助けられて一命を取り留めた。
だが、幸いにも、である。
次何かあった時、ヴィクトリアにはどうする事もできない。
その恐怖が彼女の心に「火への恐怖」として根を張り、この日ヴィクトリアは店のかまどに火を入れることなく1日を終えた。
彼が、衣類が、足場の木が燃える嫌な音が耳にこびりつく。
為す術なく立ち尽くすことしかできない。
幸いにも彼は救急隊に助けられて一命を取り留めた。
だが、幸いにも、である。
次何かあった時、ヴィクトリアにはどうする事もできない。
その恐怖が彼女の心に「火への恐怖」として根を張り、この日ヴィクトリアは店のかまどに火を入れることなく1日を終えた。
1901年3月6日
夜の帳が降り、皆が穏やかな時間を過ごしていた時。
ヴィクトリアは良い知らせと悪い知らせを得ることになった。
良い知らせとは、国外に出ていた親しい友人の帰還。
悪い知らせとは、その彼が記憶喪失であるということ。
近しい人の記憶喪失だなんて、そう何度も経験することではない。
夜の帳が降り、皆が穏やかな時間を過ごしていた時。
ヴィクトリアは良い知らせと悪い知らせを得ることになった。
良い知らせとは、国外に出ていた親しい友人の帰還。
悪い知らせとは、その彼が記憶喪失であるということ。
近しい人の記憶喪失だなんて、そう何度も経験することではない。
必死に頭を働かせた。不安を見せないために。動揺を大きくしないために。
引き合わせてくれた彼の家族たちの方が辛いだろう。
同じ気持ちを知っている。同じ立場を知っている。
引き合わせてくれた彼の家族たちの方が辛いだろう。
同じ気持ちを知っている。同じ立場を知っている。
幸い、彼もこの国でまた生活する気持ちを強く持っているようだった。
ならば、問題ない。この国は、どのような状態の誰にでも、開拓の扉が開かれる。
ならば、問題ない。この国は、どのような状態の誰にでも、開拓の扉が開かれる。
願わくば、あの時の彼が帰ってきてほしいと、そう願って。
愛しい人も戻れたのだから。きっと親しい友も。
愛しい人も戻れたのだから。きっと親しい友も。
1901年5月3日
穏やかな日々を過ごしていたヴィクトリアの元に、大統領府の印が押された書類が届く。
それは彼女に国の飲食の一片を託すというもの。
未だ発展途上のフロビバ国の飲食を反映させるために下された命であり、ヴィクトリアはそれに謹んで了承の返事を返した。
全ては、この国のために。
穏やかな日々を過ごしていたヴィクトリアの元に、大統領府の印が押された書類が届く。
それは彼女に国の飲食の一片を託すというもの。
未だ発展途上のフロビバ国の飲食を反映させるために下された命であり、ヴィクトリアはそれに謹んで了承の返事を返した。
全ては、この国のために。
1901年5月19日
かたり、とペンが取り落とされる。
ペン先からインクが滲み出て、紙上の美しい筆記体を暗闇に染め上げた。
普段のヴィクトリアであればおよそしないであろう所作も、今の彼女には気にとめる余裕すらない。
かたり、とペンが取り落とされる。
ペン先からインクが滲み出て、紙上の美しい筆記体を暗闇に染め上げた。
普段のヴィクトリアであればおよそしないであろう所作も、今の彼女には気にとめる余裕すらない。
夫の失踪を耳にしたのだから。
報せを届けた大統領府職員は、後に周囲にこう言ったという。
人が真に絶望する瞬間を目の当たりにした、と。
人が真に絶望する瞬間を目の当たりにした、と。
震える手で愛鳥を呼び出し、何がしかの救いを求めて空へと放つ。
どうか、と願う思いも虚しく。
自宅へ飛んで帰ってきた鷹は、「すまない」と「愛している」とだけ綴られた手紙を咥えて帰ってきた。
どうか、と願う思いも虚しく。
自宅へ飛んで帰ってきた鷹は、「すまない」と「愛している」とだけ綴られた手紙を咥えて帰ってきた。
その夜、ミオソティスのランプは灯されなかったという。
『カウンターに置き忘れられた誰かの手記』
淡い金の絹糸のような髪が緩やかに編まれる。
普段の朗らかさを失った、自らの主のためにその手は動かされる。
指で掬って、内側に織り込む。どうか、少しでも顔に光が差し込むように、と祈りを込めて。
結い上げるか、と聞けば、緩く顔が左右に振られた。
ああ、そうだった。その左手にダイヤが飾られる前は、髪を下ろしていたのだったか。
淡い金の絹糸のような髪が緩やかに編まれる。
普段の朗らかさを失った、自らの主のためにその手は動かされる。
指で掬って、内側に織り込む。どうか、少しでも顔に光が差し込むように、と祈りを込めて。
結い上げるか、と聞けば、緩く顔が左右に振られた。
ああ、そうだった。その左手にダイヤが飾られる前は、髪を下ろしていたのだったか。
昏い黒が差した目元と、血色を失った唇に朱をいれる。
「ほら、君は美しいよ。 。」と声をかければ、前を向けずとも宝石のように煌めくサファイアの瞳でこちらを見上げた。
細くしなやかな手を取り、階下へとエスコートをする。
分かっている。
彼女を外に出せば、また何事もなくその顔に笑顔を浮かべるのだろう、と。
あらゆる人間を魅了する勝利の旗印として立つのだろう、と。
分かっている。
彼女を外に出せば、また何事もなくその顔に笑顔を浮かべるのだろう、と。
あらゆる人間を魅了する勝利の旗印として立つのだろう、と。
ただ、隣で
なんの憂いもなく
笑っていて欲しいだけなのだが
アーカイブ
yyyy年mm月のアーカイブ
| - |
|





