◎第1回セッション
録画
まとめ
- PCたちは諸々の事情でロデリックス・コーヴの町へとやってきた。
- AR4718年デズナ月14日
- 2~3週間ほど滞在していたが、そろそろ仕事を探すかこの町を出るかと相談しながらThe Circleのサークル・マーケットへ友人のオードラーニと参加。そこで、一週間ほど前にThe Circleで2つのグループの抗争があったらしく、複数の死者が出ているという情報を得る。
- 午後からポッサム・パンチという名物ドリンクを売っている、ポッサムという常連屋台主がやってくる。PCたちはポッサム・パンチを買って飲んだり、市場で掘り出し物を探したりして過ごしていた。そこへホーンドファングと呼ばれる組織員たちに、ロードキーパーズという集団が剣呑な感じで近づいてきた。一触即発な雰囲気だったが、リユーリが〈交渉〉で高い目を出して説得を行う事に成功(リユーリ:「おやめなさい、このような大勢の人前で」)!更に濡れそぼった半透明の人物(非実体のアンデッド)が現れ、人々を恐怖で追い払ってしまった…
- オードラーニによると、あのアンデッドはここの創設者、ロデリック卿であるとの事。10年前の事件の時にも出現したらしい。ロデリック卿は日常的に河口付近をパトロールしていたようだが、家族とパトロール中に海賊に襲われて、彼以外が殺されたらしい。家族の
蘇生救出を試みたが失敗し、ロデリック卿の屋敷の船着き場に彼の遺体が流れ着いたとの事。オードラーニ曰く、「ロデリックスコーヴには英雄が必要」「ここのところロデリックス・コーヴには暴力の匂いが漂っている」
(GMより:10年前の事件とは、港湾長による汚職をきっかけとして暴動が起きた事件を指します。家族とともにロデリック卿が亡くなった日は、おそらくパトロール目的ではなかったと思います。ある程度海賊の活動が落ち着いていたため、家族でクルーズとしゃれこんでいたのかもしれません。ロデリック卿に恨みを持つ海賊がそこを狙ったという説もありますが、真相ははっきりしません。これが4648AR頃です。ロデリック卿は海賊を退けたようですが、彼の船は沈み、家族も運命を共にします。彼は家族を助けようと試みましたが、果たせず、一家揃って溺死することとなりました。彼と家族の遺体は、彼の屋敷へ流れ着きました)
- オードラーニの依頼で、PCたちはここの処ロデリックス・コーヴで起きている事件の調査を行う事となった。
※一週間前の虐殺事件の概要
- 被害者は6人。
- 2グループの抗争で、片方のグループが全滅した。
- 現場検証して埋葬したのはオードラーニとファラズマのクレリック。
- 被害者は全員天涯孤独で、2名が罠猟師、1人が漁師、3人が無職だった。
- 全員サーシロンの憤怒のルーンをつけていた(=ホーンドファングの構成員らしい)。
- 無職のうち一人は死因が判明していて、喉への刺突の一撃、推定凶器はショートソードまたはレイピア。
- 他の5人は目立った外傷がなく、恐怖を顔に張り付かせて死んでいたらしい。
- 一行は目撃者と思しき人に改めて話を聞くことにし、Kelstrop Meatsへ移動。
- ちなみにお昼休憩後に行ったロードキーパーズの知識判定は失敗。
○燻製屋/Kelstrop Meats
- 燻製を買いつつ(リセリス:「みんなよく食えるのう…」)、店主のラディア・ケルストロップに話を聞く。
※ラディアの証言
- 燻製の様子を見るのに毎晩家から店に通っており、あの日も夜に店に行こうとしていたら、北の方へ向かう集団(4~6人)を見かけた。止まるよう呼びかけたが、逃げられた。暗かったのと夜霧もあったので性別・種族は不明。北へ逃げたので、海賊では無さそう。
- 足元を見ると死体が6体。
- PCたちが〈真意看破〉判定をすると、どうやら何か情報を躊躇っているように見受けられた。ピーターが〈交渉〉で聞くと、どうやら現場にはキュネイ・フロンパートンという子供が隠れていたらしい。彼は貧民の子で、父親はろくでなしの酔っ払いなので、あちこちフラフラして他所の家の納屋で寝たりしているようだ。今は Blackberry’s Bakeryに居るらしい。
- ちなみに北側に物騒な連中がいるかなという質問では、特に思い当たることは無いが、〈知識:地域〉判定で北側の大きな屋敷は『孔雀屋敷』といって、コルステラ・ロストラータという人が3つあった屋敷を一つに改装して出来たという情報が手に入った。その屋敷の改装費で町は結構潤ったようだ。鉄柵で囲まれた庭があり、孔雀が10羽ほど放し飼いになっているようだ。ロストラータ女史は歴史に詳しく、光輝会/Order of Resplendanceというサークルを主宰しているらしい。
- キュネイの証言を聞くためにBlackberry’s Bakeryへ移動。
○パン屋への道中
- パーティ全員で〈知覚〉判定。高い目を出したネサラとピーターが寒気を感じる。街道の一部に強烈な寒さが発生。リユーリ、リセリス、ピーターの3人が頑健セーヴをするも全員成功。特に何も受けることは無かったが、リユーリによれば恐らく霊障と思われる。
○ ブラックベリーのパン屋/Blackberry’s Bakery
- パン屋にはキュネイ少年が居た。パンを買い、少年に渡して恐怖を和らげる為にリユーリが説得を行い、成功(リユーリ:「恐れることはありませんよ、その恐怖を和らげてあげたいと思っているのです」)。
※キュネイの証言
- 夜釣りに行った(実際は嘘で、港で寝ようと思ったら港湾労働者に追い出されたらしい)ら、サークルの辺りで話声が聞こえた。
- 雨樽の影に隠れたら、2グループが言い争っているのが見えた。
- 片方はホーンドファング、もう片方は光輝会の連中っぽかった。
- 構成員はよく見えなかったが、光輝会の方から女性の声で非難する声が聴こえて、「ルーンロードのルーンを身に帯びるとは…」みたいなことを言ってキレていたらしい。
- 聞くに堪えない罵声でホーンドファングが言い返すと、女性は刃が無いレイピアを抜いて突き出したら、1人の喉から血が噴き出した。
- そうしたら霧の中からお化けが這い出てきて、取り巻かれたホーンドファングの人たちが急にバタバタと倒れた。
- こっちにも向かってきたので、慌てて逃げてきた。
- ホーンドファングの連中が倒れた状況に対してリユーリとピーターが〈呪文学〉判定を行うと、もしかして9レベル呪文ウィアードの効果かもしれないと気づく。
- 次は警備隊長に話を聞くためにCove Guardhouseへ。
○コーヴ警備詰所/Cove Guardhouse
- 警備隊長のジュリット氏が相手をしてくれた。警備隊員たちが見たのは、死体が転がるサークルだけで、ラディアの目撃証言以外手掛かりはないとの事。
- 逃げた集団が何者かは不明。
- 光輝会もホーンドファングも特に争いごとをする集団ではないらしい。ホーンドファングはジャナという女性がリーダーで、Creekside Tavern and Innによく泊っているらしい。
- ロードキーパーズは川の南岸のチャールウッドの森のあたりに巣食う山賊らしい。町に訪れる人たちから通行税を巻き上げているが、意外と払ってしまう人も多いようだ。今までロデリックス・コーヴに近づくことはほとんどなかったので、今日の昼間のような騒動は珍しいとの事。
- さらに他に事件が無かったかリユーリが〈交渉〉で聞くと、チャールウッド付近で誘拐された人が居るらしい。数日前に解決の為にチャールウッドに数人派遣したが戻ってこない。その所為で人手不足になっている。
- 次は港湾長のラレンザという人に話を聞くためにCove Hallへ。
○コーヴ・ホール/Cove Hall
- 港湾長へ面会を申し込んだが忙しく、事件の調査は警備隊の方でやっていると断られる。交渉して翌日のアポイントメントが取れた。
- 宿へ戻る前に情報収集判定を行うと、「夜、らんらんと輝く瞳を持った化け物を見た」 「逃げ出したコーヴハウンドでは」 「あれは犬なんかじゃなかった」「サークルであった殺人は、山賊の仕業だと思うな」という噂話を得る。
- 宿へ向かう途中で〈知覚〉判定を行うと、高い目を出したピーターが何かに気づく。
- シン・スポーンの一種のフレッシュドレックが出現→戦闘へ。
- 苦戦したが、何とか撃退する事に成功!
- 宿に戻り、休息。
- AR4718年デズナ月15日
- 次の日、オードラーニが宿にやってきたので、これまでに調べた事を報告。光輝会についてはもう少し証拠固めをしてからが良いとアドバイスを受ける。残る手掛かりは恐らくロデリック卿の屋敷跡。
- キュネイから聞いた女性のレイピアの技の話をすると、オードラーニはそれは技ではなく武器で、「Sword of Sinの1本、傲慢の剣、バラケット/Baraketの可能性がある」との事。
- オードラーニから探索の役に立つようにと、キュア・ライト・ウーンズのワンド(13チャージ)と聖水6本を頂いた。ロデリック屋敷へ行く前に、港湾長の事務所へ向かう。
○コーヴ・ホール/Cove Hall再び
- 予定時間にコーヴ・ホールへ向かう。港湾長のラレンザが申し訳ないけどあまり時間はさけないと言いつつ、相手をしてくれたので、山賊団のこと、光輝会のこと、ロデリック屋敷、昨夜の化け物の事について質問する。
※ラレンザ・ソートの証言
- 山賊団の事:山賊が入ってくるのは珍しいのでなにかあったのか気にしているが、詳細は知らない。
- 光輝会の事:町の住人も参加してるが、中心人物は外から来た人たちなのでよく知らない。街の経済に貢献しているので悪く言う人は少ない。ちょっとエキセントリックな歴史や哲学の学者さんたち。暴力沙汰とは無縁そうというのが港湾長の印象。
- ロデリック屋敷:何十年も廃墟。通過儀礼として肝試しの若者が立ち寄ったりすることもある。野生動物や浮浪者が雨風を凌ぎに入ったりすることもあるかもしれない。
- 昨夜の化け物が出るような来歴:はっきりとは知らない。サークルは街ができる前からこの形状だったので、掘ったら何か遺跡が出る可能性はある。
- ちなみにリドルポートから来た人は特に素性を隠しがちであり、出身地がわからない人は、この街では珍しくない。
○ロデリック屋敷
- 木造建築の2階建てであちこち釘が外れた板が散乱しており、昔は建物に沿って土地があったが、川に削られており若干川に向かってかしいでいる。草が生い茂っていて、虫の声がする。川沿いなのでしけっていて、カビや苔まみれで中は伺えない。扉はかろうじて蝶番にぶら下がっている程度で、玄関前のポーチの床板も腐っている。
- そこにスタージが
23体現れ、PCたちに襲いかかってきた。リセリスとピーターが血を吸われるものの、何とか撃退。
- 入口部分に床が腐っている場所があったが、〈知覚〉判定に成功し避ける。その時にかなり古い銀のロケットを見つけたが、現段階では誰の物かは不明。
- 1階を探索中、川沿いの部屋にジャイアント・コックローチ3体が床の穴から現れる。中々攻撃が当たらず苦戦するも、ネサラ、リセリスの遠隔接触魔法(リセリス:ゴキジェット)とリセリスのレイピアの攻撃で止めを刺し倒す。部屋を探すと紙切れがカビのようなもので引き出しに張り付いており、「St.Hs.」という文字とXマークが書いてあった。元は何処かの森の地図のようだ。ワンドで回復し、探索を続ける。
- 北側の部屋にやたら蜘蛛が多いと思ったら、集まってスパイダー・スウォームとなった。物理攻撃は無効の相手に苦戦するかと思いきや、ネサラとリセリスのバーニング・ハンズの出目が走り、1ラウンドで倒すことに成功!
- 2回に行く階段とクローゼットのような場所を念入りに板で塞いである箇所を発見する。一行は碌でもない物が出てきそうな予感がしたものの、好奇心が勝りエルヘゼランが激怒し筋力判定で破壊。すると中から水が飛び出しエルヘゼランを包み込み運ぼうとした。どうやらアクアス・オーブ呪文のような現象を起こす霊障のようだ。エルヘゼランが溺れかけたものの、皆で聖水を投げて何とかその場を治めることに成功。中には履物が1足あり、〈呪文学〉判定で鑑定した結果、フェザー・ステップ・スリッパーズだと判明した。
- マップの東側(上側)の部屋を順番に回ることにして次の部屋へ。そこはどうやらキッチン跡地のようで、すえた臭いがあり苔とカビが繁茂していた。竈門があり、竈門のオーブンの扉は開いていたが、〈知覚〉判定の結果、北側の窓のカビが動いているような気がしたので、ピーターの守護霊のベンが近くの木片を投げつけると擬態を解いて動き出した(守護霊ベン:「オラッ」)。〈知識:ダンジョン探検〉の結果、ガーデンウーズ(1体)という事が判明。エルヘゼランが[強酸]ダメージを含めて結構なダメージを負うも、全員で攻撃しからくも撃退。その後部屋を探索するも何も無し。
- 1階最後の部屋で〈知覚〉を行うと霊障発生。全員で意志セーヴを行うが、リセリスが失敗。恐慌状態になってしまう。玄関のロビーまで逃走するも、その後特に何事もなかったのでとぼとぼと帰宅(リセリス:「実はオバケが苦手なんじゃぁ…」)。
- ここで今回はタイムアップ。次回はロデリック屋敷の2階から探索予定。
- 次回は6/11から。
キーワード整理
ホーンドファングズ/Horned Fangs
- リーダーの名前はジャナ
- クリークサイド(Creekside)によく泊っている
- 憤怒のルーンをあしらったものを身に着けている
- 1週間前に起きた事件の被害者側
ロードキーパーズ/Roadkeepers
- チャールウッド森を拠点とする山賊
- 旅人等から通行税を巻き上げている
- チャールウッド付近で起きた誘拐事件に関わっているかも?
光輝会/Order of Resplendance
- コルステラ・ロストラータ(Corstela Rostrata)が主催する歴史研究会
- 1週間前に起きた事件の加害者側と思われる
孔雀屋敷/Peacock Manor
- コルステラ・ロストラータが3つの屋敷をくっつけて作った大屋敷
- 鉄柵で囲まれた庭で孔雀10羽ほど放し飼いにしているからそう呼ばれているとか
- ただしPeacockと言われたらどう考えてもアレ
1週間前の事件
- 深夜「サークル」にてホーンドファングズの6名が殺された
- 光輝会の面々と言い争った末の出来事だったらしい(光輝会は彼らがルーンを帯びていることが不快?)
- 警備長曰く双方とも暴力的な組織ではないということだが…
- 光輝会の女性は「刃の無いレイピア」でファングズの1人を刺した
- ファングズの他の面々はウィアード呪文のような効果で絶命した可能性が高い
- 刃の無いレイピアは「バラケット」かもしれない
バラケット/Baraket
- Sword of Sinと呼ばれるアーティファクトの1振り
- Sword of Sinとはルーンロードに仕えるチャンピオンに渡される武器
- 不可視の刃を持つバラケットを鍛えたのはXanderghulであり「傲慢の剣」とも
フレッシュドレッグ/Fleshdreg
- 不完全なシンスポーン、犬っぽい?(町の人がコーヴハウンドと見間違えた)
- 調査1日目の夜にPTはサークル付近で「憤怒」のフレッシュドレッグに襲われた
ロデリック卿
- ロデリックス・コーヴの創設者であり海賊たちと対峙していた
- AR4648に海賊の襲撃を受けて家族とともに亡くなったらしい
- 彼ら家族の遺体はロデリック屋敷(Roderic Wreck)に流れ着いたという
- サークルでいざこざがおきそうになったとき彼と思われる霊体(?)が現れた
- 10年前、港湾町の汚職事件に端を発する暴動があったときも現れた
最終更新:2023年06月11日 01:05