第3回セッション


まとめ


○チャールウッド森
  • AR4718年デズナ月17日 10:30頃
  • 前回、トレイルゴーントに殺された警備員の死体を姿勢を整えて、道路の上に横たえる。
  • リセリスが〈知識:工学〉に成功すると、砂利道は割と最近整備されたことが分かる(ネサラ:「もしかしてロードキーパーズが本当に整備していたりして」)。(GM注:ネサラ、正解です。)
  • PCにはわからない情報:一度出した犠牲者がトレイルゴーントになったので、ロードキーパーズたちがその対策として道を整備したらしい。トレイルゴーントは整備された道を横切れないので、あの環状道路から外に出られない。(GM注:ここでいう犠牲者とは、ロードキーパーズの犠牲になった旅人です。ロードキーパーズが恐喝はすれど殺人には消極的になった理由が、ここにあります)
  • 全員で〈生存〉を振った結果、踏み分け道や、明らかに動物などではないクリーチャーの痕跡もあるため、数人でああでもないこうでもないと言いながら進み、おおむね時間通りに目的地へ到達することが出来た。

○ロードキーパーズの野営地と石造りの家 12:00頃
  • 荷車か馬車か…車輪のわだちのようなものを発見し、その道をたどっていくと開けた場所に出た。肉の焼けるちょっといい匂いもする(エルヘゼラン:「腹が減ったな」)。
  • そこには荷物を積んだ数台の荷馬車と、ウサギの肉を焼いている焚火と3人の山賊らしき人物がおり、横には石でできた家も建っていた。
  • どうやらロードキーパーズらしい山賊たちと〈交渉〉しようと話しかけましたが、聞き入れてもらえずに戦闘へ(PLたちはイチロー、ジロー、サブローとか適当に名前を付けていた)。
  • 特に苦戦もせずに2人を倒すかといったところで、3人目が家の方へ移動し「マザー、敵だ!敵だ!やべえぞ!!!!」と叫ぶ。もう1人も「敵だ!マザー!マザー・ナイトスラッシュ!」と言った。
  • すると石造りの家から老婆が出てきた(「なんだいうるさいね。落ち着いて本も読めやしないよ」)。
  • リセリスとピーターが〈知識:地域〉をした結果、Mother Nightthrushと呼ばれるロードキーパーズのボスで、尾ひれのついた噂によると100年以上生きている魔女という話もある人物らしい。多分オラクルっぽい。
  • 早速エルヘゼランがホールド・パーソンを撃たれるが何とかセーヴ成功。
  • その間に山賊たちは倒すことに成功した。
  • 建物の中にいるマザー・ナイトスラッシュを倒そうとリセリスが〈軽業〉で回り込んだり、エルヘゼランと守護霊ベンも家の中に入って追いつめようとするが、カラー・スプレーで応戦されベンがセーヴを落とす(ピーター:「ああっお祖父ちゃん!」)。
  • HPが高いマザー・ナイトスラッシュに苦戦し、一時は地下へ続く長い階段まで逃げられるが、リセリスが回り込み最後はエルヘゼランが追い付き倒す。
  • 一度キャンプ地へ戻り、食事と回復、馬車の中の物資を調べることに。マザーとロードキーパーズ、ワゴンの中と建物の中のマザーの寝床にはグリッター・ダストのワンドやアミュレット・オブ・ナチュラルアーマー、足止め袋、オイル・オブ・マジック・ウェポン、艶本24冊等思ったより良いアイテムがあった。
  • 石造りの家は元はもっと高層階があったらしいが、今は2Fと階段が崩れたので屋根を仮設置して居住区画にしたようだ。休憩の後、建物の地下へと向かう。

○石造りの家地下1階 13:00頃
  • 地下への階段は80フィートほどもあった。中は当然のように暗かったが、ライトの呪文や陽光棒を点けて地下へ。
  • 階段を降りると南に広がる通路と、西に木の板が6枚打ち付けられている扉があった。先に西の扉を調べることにしたので、エルヘゼランが木の扉をはがした。扉の前には銀の皿とパンくずがあった。
  • 扉を開けた先には何も居ないように思えたが、エルヘゼラン、ピーター、リセリスが何かの気配を感じた。試しにエルヘゼランが食べた兎の骨を投げると、透明な何かがそれを食べ、消えてしまった。エルヘゼランが目を凝らすと透明なキノコのような存在が一瞬見えた。戦闘に入り、エルヘゼランが移動するとキノコは噛みついてきた。〈知識:自然〉の結果、ファントム・ファンガスという事が判明した。ネサラが早速手に入れたグリッター・ダストのワンドで姿を明確にし、全員で攻撃するとあえなく倒れた。どうやら飢えて弱体化していたようだ。
  • リセリスが部屋の中を探索すると、透明な箱が見つかった。グリッター・ダストのワンドで見えるようにして、リセリスが呪文持続時間内に何とか開錠すると、中にはダイヤモンドの粉末や金のインゴット、巻物10枚、魔法のロッド?(鑑定失敗)等結構なお宝が入っていた。
  • 南に広がる通路には柱がある広間と、西へ曲がった広めの通路があり、〈知覚〉判定をすると何やら気配を感じた。リセリスがそろそろと近づいていくと、柱の影と西の通路からロードキーパーズたちが合計4体現れた。柱を遮蔽に使い、巧みに挟撃をしているロードキーパーズたちに苦戦するも何とか3体を撃退し、1体を逃走させることに成功した。通路の奥にはテーブルとロードキーパーズたちがハロウデッキを使って賭け事のゲームをしていた跡があり、赤みがかった石で作られた女性像があった。女性像には占術の残滓が残っていたが、何の像かは分からなかった。恐らく昔はこの像で部屋に入った者を監視していたのではないだろうか?南側には更に地下へと降りる階段があったので、一行はそのまま降りることにした。

○石造りの家地下2階
  • パーティが降りていくとそこそこ広めの部屋へ出たが、そこへロードキーパーズたちが4人見張りをしていた(山賊?:「ん?誰だてめえら!」、エルヘゼラン:「説明したところでお前たちに理解できるか疑わしいが、上に居た老女に引導を渡してきた」、ピーター:「ああ、またかあ」)。
  • そのまま戦闘に入るが、今回は危なげなく倒すことが出来た。北側に扉があり、リセリスが〈知覚〉をすると西側に気配があることが分かった。気を付けながら扉を開く。
  • すると東西に延びる廊下があり、東の突き当りは南北に折れる通路があり、西の突き当りには両開きの扉があり、更にこちらも南北に延びる通路があった。廊下にはまた4人のロードキーパーズたちがいた。
  • 戦闘に入ったが、リセリスの[強酸]を触媒に使ったグリース呪文等が活躍し、何とか撃退。ロードキーパーズたちの1人が西の両開きの扉を踵で蹴っノックして合図を送っていたが、特に何かが出てくる様子はなかった。
  • 13:30頃
  • 一度東側を確かめようと移動を開始したパーティ一行だが、リセリスが北の通路から扉が開く音に気づいた。一度戻って通路の影で二手に分かれて待ち構えるパーティたちは、いきなり透明な何かに炎のブレスを受けた。ネサラ、ピーター、ベンは反応セーヴに成功したが、失敗したリユーリは大ダメージを受けてしまう。そこへ現れたのはドワーフのアルケミストだった。どうやらインビジビリティで姿を消していたらしい(ドワーフ:「あの扉の奥が狙いか?」、ネサラ:「素直に言うと思う?」、ドワーフ:「なら、死んでもらうか」、ピーター:「わあ、怖いことをさらっという」)。
  • ドワーフはドランドと名乗り、それはマザー・ナイトスラッシュが口にしていた名前であった。戦闘になり、PCたちよりレベルが高いアルケミストの爆弾等に苦戦するも何とかHPを削っていくと、ドランドは命を保証するならと降伏した。PCたちは情報提供と引き換えに降伏を受け入れた。
  • 錬金術道具等の装備を没収し、話を聞いてみると西側の両開き扉の先には宝物庫があり、その扉を開けるのに難儀していたらしい。中にはサーシロン帝国の財宝が眠っていると思い、ここへやってきたとの事。トランドは地下2階の他の部屋の事も知っており、『入口の北の部屋はは危険』、『両開きの扉の南の部屋もちょっと危険』、『両開きの扉の北の部屋の床にルーン(ロードキーパーたちは何か言っていたが詳しくは聞いていない)』、『北西は崩れていて開通させるには土木工事がいる』という事が判明した。
  • このあたりの誘拐事件には関与していないようだ。彼の装備の中にはトランド宛ての手紙も入っていた。

◎ドランドへの手紙の内容:

ドランド
あなたの帰還を、そしてなにより、あなたが宝物庫から驚異的な品々を持ち帰ってくれることを期待しています。
重ねて申し上げますが、こちらに戻られた際に、お仲間のロードキーパーズからの報復を恐れる必要はありません。
孔雀屋敷の守りは、あなたの身の安全を保障してくれるからです。
例の魔法のバッグはお納めください。私からの贈り物です。
あの扉の暗号を解読できるといいのですが。
その間、こちらは代替手段を探し続けるつもりです。マグ二マールの知人たちが、魔術的な解決手段を提供してくれるかもしれません。
また、リドルポートの知人が約束を守ってくれるなら、アダマンティン製のピックという手もあります。きっと役に立ってくれるでしょう。
いずれにせよ、近いうちにお話しできるよう願っています!
C

  • 全員で手紙等をチェックする(リセリス:「C…。孔雀屋敷ときたらコルステラじゃが」、ネサラ:「…光輝会からのスパイだった?」)。
  • バッグの中には、羽の模様が開いた目になっている孔雀の羽のようなシンボルの付いた首飾りがあり、〈知識:宗教〉が高かったピーターがピーコック・スピリットという謎のカルトがある事を思い出した。
  • リセリスがドワーフ語で聞いてみると、孔雀屋敷とドランドの繋がりは最近のようだった。彼を柱にロープで縛り付け、西側の部屋の宝物庫へ。

○宝物庫
  • 宝物庫の扉にはサーシロン帝国の七芒星のマークがあり、その頂点がノブになっているようだった。普通に開こうとするならば、かなりの難易度の鍵で7回成功しなければいけないが、ロデリック卿の残したメモのお陰で、リセリスが星の頂点がルーンを指すように回していくと鍵は開いた。(GM注:鍵は7つあり、各々の鍵の装置無力化DCは34で、7つの鍵全てを失敗することなく全て解除しないと、開かない仕組みでした。ルーンの正しい組み合わせで開けることも可能ですが、このルーンの組み合わせは78125通りの組み合わせになり、正しい組み合わせを知らない限り、開けるのはかなり大変でしょう)
  • 宝物庫の中は霧で何も見えない状態となっていたが、中には居ると霧は全く見えず中が見通せるようになっていた。中は大理石でできており、柔らかな光を放つルーンが大量に掘られていた。ルーンは渦を巻いているようにも見えた。そしてセコイアの木でできている剣台、下にバラケットと書いた銘板があった(リセリス:「やはりバラケットここにあったんじゃな、もともと」)。床は灰が薄っすらと積もっている。
  • さらに鉄製の箱があり、開けると腐ったベルベットの赤いクッションだったものがあり、その上に金属でできた篭手が安置されていた。革紐で縛るタイプのようだ。リセリスが〈知識:工学〉判定をしてみると、この籠手はどうやらスカイメタルの1種のノクオール/Noqualで出来ているようだ。魔法の物品の鑑定に失敗したので、リセリスが装備をしてみると、どんなアイテムか理解することが出来た。

◎RUNEWARDED GAUNTLETS
 この篭手は、ノクオール(希少なスカイメタルで、魔法を防ぐ能力があるという)と革ひもから作られている。
 この篭手の金属と革の表面では、数百にも及ぶサーシロンのルーンが、柔らかな輝きを放っている。
 ルーンウォーデッド・ゴーントレッツは、着用者が知性ある魔法のアイテムから身を守るのに役立ち、その効果は、着用者がはじめてこの篭手を身に着けた時、即座に明らかになる。
 この篭手を身に着けている間、着用者が所持する知性ある魔法の武器1つの魔法的特性は、全て抑止される。
 この篭手は、知性のない魔法の武器、あるいは武器ではない知性ある魔法のアイテムに対しては、何の効果も及ぼすことはない。
 ルーンウォーデッド・ゴーントレッツは、これを身に着けた者の呪文詠唱を困難にし、着用時のすべての呪文詠唱に対し、10%の呪文失敗確率を(秘術呪文以外にも)与える。
 この呪文失敗確率は、他の着用アイテムの失敗確率とは累積しない。

  • その後、ピーターが心霊鑑定を行うと

あなたは、この部屋に入って来る
ただし、いつもより見え方が違う気がする(身長の違いか?)。
霧の中を通って部屋に入ってきた
あなたは、部屋を見回す。
部屋の壁にルーンが描かれ、西には鉄の箱がある
だが、あなたの目はすぐに、中央にある武器スタンドに注がれる。
そこには、1本のレイピアとおぼしき武器がある
あなたは、武器スタンドの銘板を読むが、見知らぬ言語である
貴重な宝を目にし興奮が高まる
警戒しながらも、おそるおそる剣に手を伸ばす
その瞬間、床にそれまでみえなかったルーンが煌めき、
辺りは炎に包まれる!!!(ピーター:「うわあああ!」)
あなたは悲鳴をあげながら、この場から走り去る!
レイピアを手にしたまま…

という映像が見えた。
  • 恐らく映像の主はロデリック卿で、罠が発動したのでバラケットだけしか持ってこれなかったのではないかと一行は推測した。籠手はこのパーティは全員が術者で、誰が装備しても10%の呪文失敗確率を受けてしまうので、まだ呪文を発動できないエルヘゼランが取り合えず預かることに。
  • 籠手を持って部屋から出ると、待っていたドランドがそれに気づいて悔しがった。約束通り彼を森へと解放した。
  • 念のため、リセリスが石造りの家の扉を〈装置無力化〉で固く閉じ(難易度31)、地上のロードキーパーズの使っていたワゴンを使用し、装備品と途中の警備兵たちの遺体を積んで町へと帰還した。

○コーヴ警備詰所/Cove Guardhouse
  • 警備詰所でジュリット隊長へ警備兵の死体と装備を返還すると、300gpの現金を報酬に渡してくれた。
  • そこへ何年か前に移り住んできた、フレイリーフ中毒のホームレスであるコルトンという男がPCたちを探しにやってきた。ヤク中でホームレスなので蔑まれているが、どこか憎めない人柄でいつの間にか街に溶け込んでいるらしい。
  • コルトン曰く、英雄を探しており、なんでも従業員がさらわれた実業家がいるとの事だった。
  • ジュリエット隊長は実はこの従業員を探すために警備兵を派遣したらしい。追加派遣は具申しているが、港湾長の許可が出ていないようだ。話を聞きにコーヴ武器屋/Cove Armoryへ向かう事に。

○コーヴ武器屋/Cove Armory
  • 武器屋には店主のリンドウィン・スーヴァーサと2人のドワーフが居た。2人のドワーフ、ガルズブレッザとフォードレンは他所から来たのだが、チャールウッド森で野営中にゴブリンが、御者とその妻をさらっていったという。以下はガルブレッザの依頼。

◎ガルズブレッザの依頼
 ガルズブレッザ・モーグモンは、アイアン・ピークスからリンドウィン・スーヴァーサを訪ねてやって来た武器鍛冶であり、リンドウィンとは古くからの友人である。
 彼女は、ビジネス上の助手であるフォードレン・クルソスと、積荷を運ぶ馬車の御者トーガス・シェイルステップとその妻カギィを伴い、ロデリックス・コーヴを目指した。
 チャールウッドの危険は承知していたが、いつものように山賊には「寄付」をすれば良いのだし、安全な旅が可能と考えていた。
 しかしある夜、彼女らの野営地は突如火を放たれ、馬は殺され、トーガスとカギィがゴブリンたちにさらわれたのである。
 運よく生き延びた2人は、やっとの思いでロデリックス・コーヴにたどり着き、ガルズブレッザの友人、リンドウィンに身を寄せている。
 警備隊や港湾長にかけあい、救助の兵を派遣してもらったが、彼らは帰らなかった(みなさんが発見した遺体はこの派遣された警備兵です)。
 追加の兵の派遣を希望したものの、ロデリックス・コーヴの警備隊はもともと十分な人数がいるとは言えず、サークルでの虐殺以降奇妙な事件がしばしば起きており、チャールウッドに兵を派遣する余裕はなかった。
 ガルズブレッザは、近隣の知人らを通じ、増援を要請中ではあるが、到着には1週間以上かかる。ゴブリンたちに仲間がどんな目にあわされているか考えると、救助は早いにこしたことはない。

  • コルトンは見かけによらずお人好しなので、話を聞いて助けてあげないと、と思って英雄を探していたようだ。彼はレンジャー・ローグで森に詳しいので、ゴブリンが居そうな場所を地図に記してくれた。どうやら石造りの家の反対側の斜面っぽい。

  • ここで今回はタイムアップ。翌日に石造りの家の地下の残りの部屋を探索した後、ゴブリンの棲み処へと向かう予定。

  • 次回は8/13か19か20から。

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最終更新:2023年07月20日 01:26