第8回セッション


録画


まとめ


○食事と宿クリークサイド/Creekside Tavern and Inn
  • AR4718年デズナ月21日 14:00頃
  • 前回気絶させたホーンドファングズ(以下HF)の連中をフレッシュドレッグ、ハイドラグオンの死体と共に地上へと運ぼうとした。途中で買い出しに行っていたHFの連中が帰ってきたが、ジャナのアシストを受けて気絶させることに成功した(ジャナ:「そうそう、こいつが買い出しに行っていたんだわ」)。そして全員を地上に運び、ジャナにはカイル(前回死亡させてしまったHFの一員)の事を謝り、持っていたポーションをもらう承諾を得た。

○警備隊詰所/Cove Guardhouse
  • その後警備詰所へ行き、フレッシュドレッグとハイドラグオンの死体をジュリットに引き渡した(ジュリット:「...今度は何?」、「また化け物か?!」、エルヘゼラン:「井戸の下にいたんだ」、リセリス:「ほらこれも」 フレッシュドレッグとかも、ジュリット:「サークルに現れたあの化け物?!」)。
  • 回復や買い物等をしつつ、今日は休むことに。


○食事と宿クリークサイド 地下再び/Creekside Tavern and Inn Underland again
  • AR4718年デズナ月22日 8:00頃
  • 再び地下へと潜り、モザマーが居るであろう部屋へ向かうために、宴会場の南東にあった受付へと向かうカーテンをめくると、そこにはフレッシュドレッグが居た(リセリス:「あ」、エルヘゼラン:「犬か?」、ピーター:「あ、やっぱり出たかな?」)。受付の東側と南西の角にそれぞれ1体出現し、合わせて2体のフレッシュドレッグが襲い掛かってきた。更に南の廊下からは別のクリーチャーも現れた(ピーター:「奥に居るの…多分シン・スポーンのファスト・ゾンビみたいです」、「武器はランサー!」、リセリス:「ゾンビじゃと…?」、エルヘゼラン:「あれを作ったやつがいるということか?」)。戦闘が始まると、受付の西の廊下からも1体、更に宴会場の東側の会議室からも1体襲い掛かってきた。ネサラやリユーリの魔法とエルヘゼラン、リセリス、ベンの攻撃でフレッシュドレックを3体倒したところで、南側から何かが近づく気配にリセリスとベンが気が付いた(リセリス:「む…」、守護霊ベン:「何か音がするな」、「南だ」)。
  • するとモザマーの部屋があると思しき南側の廊下より、ハルバードを持ったシン・スポーンとフレッシュドレックが2体やってきた。パーティへとアクロ語で話しかけるモザマー。

モザマー:「随分と殺してくれたようだな...」
モザマー:「貴様らは熱き憤怒を見事に証明した。我が主のもとに馳せ参じるに値する」
     「我が軍に加われ。この町を手にするのは容易い。上に住む愚か者どもは思いもよらぬだろう」
     「アラズニストはお喜びくださるに違いない。かのお方が失ったものを取り戻さんとするとき、我が軍に貴様らほどの強者がいることを知ったならば」
     「答えを聞こう!」
ピーター:「やっぱりアラズニストの名前を言ってますよ」
エルヘゼラン:「随分と饒舌な奴が出てきたが?」
リセリス:「アラズニスト!?」
リセリス:「アラズニストの軍に加われと…」
ピーター:「わが軍に加われって言ってますよ」
モザマー:「お前たちほどの強者ならば、アラズニストは歓迎するであろう!」
エルヘゼラン:「お前らの配下に加わる気があると思ったか、一昨日来い!」
リユーリ:「貴方の主ならともかくたかだか下僕に下げる頭はありませんね」
ネサラ:「ば・か・め」
ピーター:「俺たちはこの町を救うために来たのでねー」
モザマー:「懐柔が叶わぬなら、我が憤怒によって貴様らを灰にするまでよ」
エルヘゼラン:「望むところだ!」
ピーター:「憤怒ならウチにはエルヘゼランさんが居ますよ!」

  • モザマーは首からなにやら飾りを下げていた。リセリスが〈知識:宗教〉判定で確認すると、クリフォトロード、ヤマソスの邪印のようだった(リセリス:「クリフォトロードのヤマソスの邪印か!」、ネサラ:「くりふぉとろーど?やまそす?」)。モザマーはどうやら信仰系キャスターで、ハルバードが使えるようだった。現れるとスピリチュアル・ウェポンを唱えてきた。かなりの強敵と判断したネサラが、モザマーのハルバードにグリースの呪文を投射すると、モザマーはセーヴに失敗しこれを落とした(モザマー:「ぬ...ちっ...」)。だがモザマーはブルズ。・ストレンクスを自分に唱え、襲い掛かってきた。
  • 武器を落としても手強いモザマーに一行は全力で挑む。後半は負のエネルギー放出で全員にダメージを与えるモザマーに苦戦するパーティだったが、最後はリセリスが止めを刺した。
  • その後探索すると、奥の廊下にはルーンが数多く書かれており、ルーンロード、アラズニストの名がいくつか書かれており、アラズニストに対する忠誠・崇敬を示した文章が多かった。モザマーの部屋の手前の廊下に一部崩れている処があった。そこの壁には螺旋状にルーンが掘られており、螺旋の中央は空白でルーン自体はオレンジ色になり、鼓動のような周期的な輝きを放っていた。
  • 〈知識:神秘学〉判定の結果、どうやらこれは魔法のポータルのようだが、機能が不完全で恐らく一方通行らしいということが分かった。こちらから破壊したり機能停止するのは困難であり、向こう側からなら壊せるかもしれない。更にルーンを調べると、このポータルはHallow Mountainにあるらしい、『憤怒の炉/Forges of Wrath』に続いてるようだった。Hallow Mountainはアラズニストの領域の首都、Xin-Bakrakhanがあった辺りのはずであった。Xin-Bakrakhanには、当時そういうポータルネットワークが存在したという説があり、他にも生きているポータルがあったとしたら、これは非常に不味いことになるというのは想像に難くなかった(リセリス:「サーシロン時代は首都と国境をこれでつないでおったということか」、ピーター:「それで、モザマーが動いて来たって事は結構まずいのでは」、エルヘゼラン:「これで軍勢を行き来させていたのか、便利だ」、リセリス:「やつはスカウトだったということか」、ネサラ:「ハロウマウンテンの奥でアラズニストが蘇っている可能性も…?」、ピーター:「…考えたくないです」)。
  • モザマーの部屋にはハエや虫がたかっている食べ残しなどと一緒に、アクロ語で書かれた書類があった。読むとポータルが不完全で、それをどうにかしなければ..というモザマーのメモだった。ただ不完全でもシン・スポーンやクリフォトなどは召喚できたらしい。『憤怒の炉/Forges of Wrath』において、ポータルに再度力を注ぎ込めればよいのだが...などと書いてあった。逆に、Forgesで魔力を奪うとか、魔法装置の破壊なども可能かもしれない。
  • モザマーの装備はハルバード+2、チェインシャツ+2、パール・オブ・パワー(2レベル)、125gp相当のオニキス、鉄製のヤマソスの邪印などだった。
  • その後ジャナの部屋を試しにちょっと覗いてみると、ロックされている棚がありどうするか悩んでいるとジャナ本人が現れた(リセリス:「ヒャ!」、ネサラ:「潜んでる残党がいないか探していただけさ」、リセリス:「あけてないあけてない」、ジャナ:「なんだ、開けなかったのか」)。
  • ジャナが言うには、この棚にあるのが重要で切り札であるという。改めて名乗った彼女の名前は『ジャナ・ギルダースリーヴズ』という。〈知識:地域〉の結果、リセリスはギルダースリーヴズという名前に覚えがあった。先代の港湾長の名前がジェス・ギルダースリーヴズといい、汚職でこの町を逃げ出したのだった。リドルポートの後ろ暗い連中とジェスは繋がりがあったので、10年前の夜逃げの際にそこに逃げ延びた。その際に得た情報をまとめたメモを持っていたようだった(ジャナ:「リドルポート連中に一泡吹かせてやれるってわけよ」)。HFの連中はモザマーに脅されて操られていたようだった。
  • 地上に上がり、この事を警備隊詰所へ報告した。事が事だけに港湾長のラレンザ・ソートもやってきた。モザマーの死体等を証拠に引き渡し、地下の様子や監視が必要な事も伝える(ラレンザ:「そういうことなのね」、「よくわかりました」、「協議にかける必要はあるけれど、ギルダースリーヴズ氏に協力してもらいましょう」)。丁度地下に見張りが必要な事もあり、HFたちはポータル監視員として町に雇われることになりそうだった。

○食事と宿クリークサイド/Creekside Tavern and Inn
  • 話がまとまったので、その夜は宿でどんちゃん騒ぎとなった。ちなみに宿代は英雄たちが町のために活躍したという事でタダにさせてもらった。
  • AR4718年デズナ月22日 8:00頃
  • 次の日、朝食を取っていると噂を聞いたオードラーニもやってきた。これからの事を話し合い、パーティがホロウ・マウンテンへ行くつもりである事を伝える。他にもバラケットをどうしようか話していた時、突然ロデリック卿が現れた。当然宿は騒ぎとなるが、卿は危害を加える気は無いようだった。

リセリス:「!?」、「ももももう怖くないぞ!!!」
ロデリック卿:「我がコーヴは再び平穏な地となった。ここ何年かで言えば、これほどの平穏を得たこともあるまい」
エルヘゼラン:「ごきげんよう、ロデリック卿」
ピーター:「ろ、ロデリック卿!?」
ロデリック卿:「よくやってくれた、英雄たちよ!」、「”大罪の剣”を君たちが手にしたことで、我が家とコーヴから、忌まわしき遺産が除かれることになる。私の最後の望みをかなえて欲しい。コーヴからこの呪われた武器を持ち出すのだ」
ピーター:「…ええー」
ロデリック卿:「そうすれば、私は安息の時を得るだろう。コーヴが存続するという確信が得られたならば」
エルヘゼラン:「これを外部に持ち出せということか」、「ついでだからいいんじゃないのか?」
ピーター:「まあ、確かに危なっかしいですし、町にあっても困りますよね」
ロデリック卿:「...英雄たちよ、ありがとう。この老いぼれに安息の時を与えてくれて...」

  • これで卿も魂の川の流れに加われるとオードラーニも喜んだが、確かにバラケットの存在は問題だった。そこでオードラーニからシェードロン評議会に託すべきではないかと提案が出た(オードラーニ:「彼らならば、武器を託すにはふさわしいでしょう」、「そして、ルーンロードたちが蘇りつつあるという危険を彼らに知らせることにもなる」)その為にマグニマールへ行くべきだとオードラーニは語った。
  • 遺跡の街マグニマールへ行くために、耳よりの情報をオードラーニは持っていた。何日か前にとある船が入港していて、その船長とオードラーニは知り合いであり、近いうちにマグニマールへ出港できるとの事だった(※凄く都合が良い展開だと思われるかもしれないが、シナリオとはそういうものであり、あくまでも偶然である)。

オードラーニ:「そして....私も行きます」
ピーター:「えっ」
オードラーニ:「マグニマールで...やることがあるので」
ピーター:「そうなんですか」
エルヘゼラン:「マグニマールに"戻る”のか?」
オードラーニ:「ええ。今のままではいられないから」

―――ここで第1章が終了し、第2章へと舞台は移る―――

  • と、その前にリセリスが地下にあったHFのアジトの受付にあったクローゼットを思い出し、気になったので見に行くことととなった。調べてみるとこれは施設作り付けの異次元クローゼットで、壊れかけのようだった。<魔法装置使用>で中の物を取り出すことが出来そうだった。試しにやってみると、500gp相当の豪華な外套やクローク・オヴ・レジスタンス+1が出てきた。

リセリス:「おかしいとおもったんじゃこんなところにクローゼット」
GM「さり気なく描写したんで、見逃すと思ってたんだけどなー」
GM:これでホントにシーズン1終了!

  • 冒険者たちは5レベルにレベルアップした!

GM:シーズン2だ!
ピーター:第2章だ!

○波止場/The Docks
  • AR4718年デズナ月23日 5:00頃
  • 船は「ティアリーの気まぐれ」号といい、日の出の1時間前に出港のようだった。港に着くと町の人々が見送りに来てくれていた(GM:一般人「おお、英雄たちが来たぞ!」)。マグニマールへは4~5日、風の具合によっては6日の船旅らしい。
  • そこへ船長らしきカタナを下げたハーフエルフの女性がやってきて、船長と名乗った(サーシャ船長:「久しぶりね。オードラーニ」、「私は船長のサーシャ・アンティファーレ」)。ハーフオークの一等航海士のエディを手伝ってくれるなら、船賃はタダにするという(エディ:「“ELBOWS” EDDIだ」)。サーシャ船長の話によると今夜はささやかな晩餐会を開くので、参加して欲しいとの事だった。
  • その後牛を積んだりしていると、箱を運ばせている神経質そうな男がやってきた(ベックウッド:「気をつけてくれよ。揺らさないでくれ」、「違う、大事に扱うんだ!!」、「全く、困ったものだ」)。エルヘゼランが運ぶのを手伝ったが、男が言うにはガラス製の物が入っているらしい。もうそろそろ出港の時刻になったが、船長が言うには乗客が揃っていないらしかった。定刻になったら判断すると言っていると、時間ギリギリになってその客はやってきた。派手な服を着た赤毛の女性と、そのお供らしい鋭い目つきのハーフリングの女性だ。〈知識:地域〉に成功したピーターとリセリスは、ヴィラレイン・バルヴィサイというアヴィスタン大陸の西や南の沿岸地域で有名な俳優・オペラ歌手ということが分かった(ピーター:「あれ?まさか…ヴィラレイン女史じゃないですか?」、エルヘゼラン:「誰だそれは」、リセリス:「雑誌でみたことがあるぞ」、ピーター:「有名な女優さんですよ」>エルヘゼラン)。オペラファン(という設定が生えた)のピーターは大喜びだった。
  • 全員が揃った「ティアリーの気まぐれ」号が出港すると、パーティメンバーを見るものが居る。

GM:ふと視線を送った先に、1人の男の姿があった。
GM:その男は、妻と思しき女性を連れ、
GM:子供たちに囲まれている
GM:その顔に見覚えがあるような気がした
ネサラ:在りし日のロデリックス卿・・・?
GM:肖像画でみた家族の絵を思わせるその姿を君たちはみた
GM:男が、微かに微笑み、頷いたのを見た気がした
ピーター:「ご家族と会えたんですかね…なら良かったですが」
GM:しかし、ふと視線をそらすと、彼らはいなかった
ネサラ:「無事に成仏できたようね」
エルヘゼラン:「それほどまでにこれが疎ましかったのだろう」
GM:ということで、彼が逝ったのだとなぜか確信があった。
リセリス:「……オバケではなくなったか」

  • 昼に船員たちを手伝ったりしているうちに、夜となり、晩餐会は船の船尾楼で行われた(サーシャ船長:「全員揃いましたね」、「では始めましょう」)。料理はパンと、ケッパーを詰めたオリーヴ、キンムツのレモン蒸し、つけあわせはフライドポテト、ハーブで風味付けしたチーズをスライスしたものが出た。小さなグラスにブラックベリーワインが注がれる。これはチーズに合うように計算されたお酒らしい(ピーター:「(ちゃんとしてる! 船だと、てっきり塩漬けの肉とか乾パンとかかと思った)」、エルヘゼラン:早速パンを1つ平らげる、「魚がうまいな」、サーシャ船長:「ヴァリシア湾の旅のいいところは魚に不自由しないことだからね」)。
  • 食事が進んだところで船長から自己紹介の提案があった。

サーシャ船長:「同じ船に乗り合わせたのも何かの縁というやつです」
サーシャ船長:「お互いをよく知るというのは有益でしょう」
サーシャ船長:自己紹介スピーチタイムがはじまるのだ
サーシャ船長:「船長のいいところは、船の上では王だということです」
サーシャ船長:「ではエルへゼラン!」

○エルヘゼラン
エルヘゼラン:「エルヘゼランだ、この通り力仕事と剣術は得意だ。友人のオードラーニのよしみでこの船に乗船することになった。困ったことがあったらいつでも声をかけてくれ」
ヴィラレイン:「タルドールの名優アルネインにも劣らぬ美丈夫ですこと」
ヴィラレイン:「しかも剣の腕前は本物ときている」
ピーター:「おお、あの方も有名ですねぇ」

○サーシャ・アンティファーレ
サーシャ船長:「では、私がやらせてもらおう」
サーシャ船長:「私は幼いころから海の上で生活してきた...」
サーシャ船長:母はSurety
サーシャ船長:この船も前はSuretyだった
サーシャ船長:この鎧は父から贈られたもので
サーシャ船長:「この剣が気になっているようだね」
ピーター:「見たことが無いもので…」
サーシャ船長:「これはあるティエン人に贈られたものでね」
リセリス:「よく斬れそうじゃのう」
サーシャ船長:「ああ、よく斬れるよ」
サーシャ船長:「あるティエンの商人が恋に落ちたんだけど」
サーシャ船長:「それがなんとまあ、よりにもよって1人の船乗りだったわけ」
サーシャ船長:「まあ、サーシャっていうんだけどね」
サーシャ船長:プロポーズを断った。
サーシャ船長:「ああ、まあね」
サーシャ船長:「いい人がいなかったわけじゃないんだけど...」しゅん
ピーター:「立候補する人は多そうですね。まあ船上の花には手は届きにくいでしょうから」、テーブルの上を見て。
オードラーニ:「ああ、そういう話は、ね...」
ピーター:「失礼しましたッ(黙る)」
ネサラ:「ピーター、今日は息を吐くように口説くね……」
オードラーニ:「もう少し楽しい話がいいわ。誰もがその、過去の事を思い出したいわけではないでしょうし」
ピーター:「口説いている訳ではないんですよ。話してないと落ち着かなくて(;´Д`)」

〈真意看破〉判定の結果、サーシャと誰かの過去の悲しい出来事に、オードラーニは心当たりがあるようだった。

○ピーター・ランドック
サーシャ船長:「じゃあピーター!」
ピーター:「ピーター・ランドックです。ウースタラヴのシンコマクティ科学大学出身です。ええーと内なる魔術を磨いてます。したいことは自分探しです」
ピーター:「あ、あと結構オペラとか好きです、はい」
ネサラ:「……さっきまでの饒舌さはどうした?!」
エルヘゼラン:「ピーター、しっかりしろ」
ヴィラレイン:「自分探しですか。自分も知らない自分を探すのって...」
ピーター:「急に振られたので!」
ピーター:「そうなんです」
ヴィラレイン:「....刺激的ですよね」
ピーター:「もっと刺激を探したいと思ってます!」

〈真意看破〉の結果、ベックウッド(神経質そうな、箱を積んだ男)がそれまでは特に興味がなさそうだったが、一瞬ピーターのほうに視線を送った気がしたのが分かった。

○ベックウッド・ルース
ピーター:「ではお次はベックウッドさん、如何ですか?」
サーシャ船長:「そうね。ベックウッドさんにしよう」
ベックウッド:「私はウースタラヴのヴェルセクス(Versex)の出で」
ピーター:「ほう」
ベックウッド:「皆さん聞いたこともないであろう小さな村の出身でして」
ベックウッド:「シンコマクティ科学学校で学びましたが、研究のために旅に出たのです」
ベックウッド:「ウースタラヴの埃を払うことができてせいせいしますよ。もう戻るつもりはありません」
ピーター:「それはちょっと親近感湧きますね…気持ちも凄く分かります」
ネサラ:「よほど嫌な思い出があるんだろうな…」
ピーター:「…碌な場所じゃないですからね(こそっと)」
ベックウッド:もういいですか、とでもいうように船長を見る
ネサラ:「ちなみに、ご研究の専攻はなにを?」
ピーター:「何処へ行かれるんですか?自分たちはマグニマールですが」
ベックウッド:「研究ですか...
ベックウッド:皆さんが興味を持つとは到底思えませんね。なにせ複雑怪奇でして」
ピーター:「自分は時間次元上の現象が物質界に及ぼす影響でした」
ベックウッド:「...ほう?」
ピーター:「まああまり成果は出ませんでしたが」
ベックウッド:「私はマグニマールへ行くのです。研究に必要な書物をおさめた図書館がいくつかあるらしいので」
ピーター:「なるほど」

〈言語学〉判定の結果、かすかにニダルっぽいアクセントを聴き取った。

エルヘゼラン:「あの荷物も研究資材か何かか? 随分重かったが」
ベックウッド:「...そのようなものだ」

○ネサラ=S=ブリュンヒルデ
サーシャ船長:「では、ネサラ」
ネサラ:「マグニマールの生まれで、母上の後を継いで冒険者になろうと思ってロデリックすこーヴに来たら事件に巻き込まれてな。こっちのみんなと一緒に色々冒険した仲だ」
サーシャ船長:「母上というのは?」
ネサラ:「ん、ああランコ=K=ブリュンヒルデという。一部で有名らしいが」

〈知識:地域〉判定の結果、ピーターとリセリスはシェードロン評議会のメンバーにそんな名前があったことを思い出す。

ネサラ:「私にとっては愉快で優しい母上だよ」
ピーター:「…シェードロンの英雄じゃないですか?」
リセリス:「ほう…」
ピーター:「ええー!凄いじゃないですか」
リユーリ:イイトコの出だった!
サーシャ船長:「シェードロンの英雄?!」
ヴィラレイン:「シェードロンの英雄?!」
コーラ:ちょっと驚いている
ベックウッド:無言で驚いている
ネサラ:「守秘義務とかあるから、そこらへんの詳しい話はあまり・・・」
リセリス:「天使と悪魔の力を使いこなし空中で大鎌を振り回していたというあの…!?」
ネサラ:「そう、その」
ヴィラレイン:「そのような方と同席できるなんて、光栄です。また詳しい話をお聞かせ願えませんか?次の作品の参考にしたいので」
リセリス:「ほえー」
ピーター:「…やばい人と冒険してたんだなー…いや、娘さんですが」
ネサラ:「いいですよ。さっきもいった通り全ては明かせないと思いますけど」
エルヘゼラン:「一度母上と手合わせ願いたいものだ、今の俺じゃひとひねりだろうが」
ヴィラレイン:「勿論ですとも。感謝します!」


○オードラーニ
サーシャ船長:「ではオードラーニ」
オードラーニ:「私は...色々あって旅をしていて、ここ何年かはロデリックス・コーヴで墓所の管理をしていました」
サーシャ船長:「君にはロデリックス・コーヴで色々助けられたっけね」
サーシャ船長:「その、例の件の後で」
オードラーニ:その話はやめておけと視線をおくる
ピーター:「まあ、色々ありますよね!」
エルヘゼラン:「急に大声出してどうした?」
ピーター:「いや、ほら、ねえ」
リセリス:ビクッ
エルヘゼラン:「何があったんだ?」>オードラーニ
リセリス:「ロデリックスコーヴにいる前にはどこにいるんじゃ?」
ネサラ:(今のはエルヘゼランが友人としてフォローする場面だったのでは?)
オードラーニ:(後でね)>エルへゼラン
エルヘゼラン:(わかった)うなずく
オードラーニ:「色々なところを転々としていて...その前は...マグニマール」
エルヘゼラン:「そうだったな」
ピーター:「やることがあるっていってましたもんね」
リセリス:「おお…」
オードラーニ:「そこでは、聖サズレルの像の建設に関わっていたんだけど...」
オードラーニ:聖サズレルについてはなしはじめた

〈知識:宗教〉判定の結果、ヴァリシア人を隷属させていたデーモンを追い払ったという伝説の聖人であることを思い出した。デーモンはMisbegotten Princeと呼ばれたUvaglorというデーモンを追い払ったようだった。〈知識:次元界〉判定をすると、Uvaglorはパズズとラマシュトゥの落とし仔だとも言われる3つ目のデーモンらしい。更に〈真意看破〉判定をすると、オードラーニはサズレルに対する敬意と失望というか悲しみというかが感じられた。

ピーター:「(敬意と失望、ですか…)」

○リユーリ
サーシャ船長:「リユーリ頼むよ」
リユーリ:身内にガチ英雄の娘がいるとわかるとすごくやりづらいのだが
ヴィラレイン:「どうかされましたか?」
リユーリ:「い、いえ、事情がありまして……今はリユーリと名乗っていますが仮の名と姿です」
ピーター:「えっ」
ネサラ:「仮の名、はわかるけど姿・・・?」
エルヘゼラン:「まさか、本当か?」
リセリス:「どういうことじゃ?」
ネサラ:「え、変装?」
リユーリ:「コルヴォーサを発してとある調査のうちにこの名前と姿を得まして……そして運命に導かれるようにロデリックス・コーヴに辿り着き、次々と問題を解決してきました」
オードラーニ:「知られたくないこともあるでしょう」
リユーリ:あとはがんばって脚色して活躍を語ろう
リユーリ:1d20+14 〈はったり〉
<BCDice:リユーリ>:Pathfinder : (1D20+14) → 1[1]+14 → 15
リユーリ:うろたえている
エルヘゼラン:(いつもより滑舌が悪いか?)
ヴィラレイン:「そんな遺跡があったのですね!なんという冒険でしょう。素晴らしいわ!」
リユーリ:一番刺さるセリフなんだよなあ
ピーター:「そ、そんなことがあったんですか…知りませんでした」
ヴィラレイン:「ええ、森の中に?!」
ヴィラレイン:「そんなことがあったのですね」
リユーリ:そこは脚色なしで色々ありすぎたからな
サーシャ船長:「いや、実に面白い話だった」
サーシャ船長:「演劇のテーマになりそうだね」

○コーラ
サーシャ船長:「では、コーラ、君の番だよ」
コーラ:「ヴィラレイン様に感謝しています。食事を与えられ、自由を与えられましたから。彼女の為に働いています。こんなんでいいすか?」

〈真意看破〉判定をすると、コーラはいかにも陰気で控えめなキャラクターに見えるが、言葉の端々、動作からいって自信のあるさまがうかがい知れ、それと、ヴィラレインに対する強い敬意を抱いていることが分かった。

ヴィラレイン:ヴィラレインは補足として巧みな話術でコーラに関することを語った。

〈知識:地域〉判定では、コーラの動きも優雅に見え素早い動きができそうで獲物を狙うネコ科動物を思わせた。

サーシャ船長:「では、リセリス!」
リセリス:「リセリス・ヴァルトリア。超古代文明研究をしておる!」
リセリス:「今の専門はサーシロン文明じゃな!」
ヴィラレイン:「サーシロン文明!」
ピーター:「良いですね」
リセリス:「師匠兼祖母だったリリエン・ヴァルトリアは古代アズラントの研究に旅立ってしまったので」
リセリス:「サーシロンの遺跡研究はわしのものじゃな!!」
リセリス:「リドルポートの出で、ロデリクスコーヴには立ち寄っただけじゃったが……あそこでは2つのサーシロン遺跡を発見して探索することができた」
リセリス:「この研究結果をマグニマールのシェードロン評議会に提出し、そして、遺跡の街マグニマールの地下に潜る許可などをもらう予定じゃ!やった!」
ヴィラレイン:「素晴らしいわ!実はわたくし、企画をあたためていまして」
リセリス:「サーシロン遺跡というのは……企画?」
ヴィラレイン:「サーシロンの興亡というタイトルですの」
リセリス:「ほう!」
ピーター:「へえー」
リセリス:「劇にすると?」
ピーター:「それは観たいですねぇ」
ヴィラレイン:「はい。ですので有識者の協力があれば...」
リセリス:「時代考証じゃな!」
ピーター:「これは協力するべきでは!?」
ヴィラレイン:「是非詳しいお話を」
リセリス:「いいじゃろういいじゃろう」
ピーター:「自分も及ばずながら、お手伝いします!」


○ヴィラレイン・バルヴィサイ
サーシャ船長:「では、いよいよ、ヴィラレインかな?」
サーシャ船長:「もしかしたら歌など聞けるかもしれないね」
ピーター:「よっ待ってました!」
ヴィラレイン:「いえいえ、楽しい会話に水を差すことになっては...」
ヴィラレイン:「さて、わたくしについてですね」
ヴィラレイン:彼女は自分の経歴を話す
ヴィラレイン:最初は旅芸人の一座に加わっていたが、後にコルヴォ―サで認められ
ヴィラレイン:そこから本格的な舞台人として、
ヴィラレイン:エゴリアン、アブサロム、オパーラなどめぐって評価を得た
ヴィラレイン:抑えた感じで誇張し過ぎないように語っている
リユーリ:(コルヴォーサ南の劇場だ…)
ヴィラレイン:「シェリアックスのオペラは、このところ人気がありますが
ヴィラレイン:実のところ、盛りのついた猫の立てる不協和音を聞いているみたいで
ヴィラレイン:好みではありませんの」
ピーター:「ははあ」
エルヘゼラン:(そんなに違うものか)
リセリス:「おぺら」
リユーリ:ロックだね
ヴィラレイン:「わたくしが名を成す以前のことです。わたくしはオパーラにおりまして、"ジマールの兵士"でアマラヤ侯爵夫人の侍女の役を演じていました」
ネサラ:「それは本当にオペラなのか・・・?」」
ヴィラレイン:「ある晩、ひとりのドルーマのカリストクラートが、私の演技に心を奪われました。それほど重要な役ではなかったのですけれど」
ヴィラレイン:「ある晩、ひとりのドルーマのカリストクラートが、私の演技に心を奪われました。それほど重要な役ではなかったのですけれど」
ピーター:「なるほど、ヴィラレイン女史にもそんな時代が…」
ヴィラレイン:「彼はわたくしにこう言いました。”我が妻になってくださるのなら、あなたの重さに劣らぬ宝石の数々を贈りましょう”」
ヴィラレイン:「秤に乗るということが、これほど喜ばしく思えるのははじめてでした」
エルヘゼラン:(人間はこんな口説き文句を使うのか、本当に???)
ヴィラレイン:「ただ残念なことに、この殿方には口を開けたまま呼吸を続けるという悪癖があるだけでなく、顎鬚の脂じみていることといったら言葉にならないほどで、彼の申し出は全く魅力的には思えませんでした」
ヴィラレイン:「そして当然ながら、この方には奥方がいらっしゃる、という別の問題もあったのです」
ピーター:「それは確かに」
ヴィラレイン:「まずは、この哀れな奥方を殺さなくてはならない、そう彼は言いました。彼は本気のようでした」
ヴィラレイン:「彼は、今夜にも配下の兵に奥方を絞殺させるつもりだ、とわたくしに言いました。もとはわたくしの衣装の一部だったもの、わたくしが彼に贈ったスカーフで」
ヴィラレイン:「そして、さらにこう言いました。"ただあなたの口づけをこの頬に受けることが叶うならば、事は成就するだろう"」
ヴィラレイン:「勿論のこと、わたくしはその後すぐに、彼の奥方に対する彼の意見を、奥方ご本人に直接お伝えしたのです」
ヴィラレイン:「殿方の中には、信じられないくらい大胆になられる方がいらっしゃるのですね」
ピーター:「良くない、良くないですよ」
エルヘゼラン:「痛快な話だな」
リセリス:「恐ろしいのう…」
ヴィラレイン:「傑作でしょ?」エルへゼランに笑顔を
エルヘゼラン:「ああ、あんたも相当肝が座ってる、面白い」
リセリス:「その後のその貴族はどうなったんじゃろうなあ…」
ネサラ:「冤罪を被せる相手に、その計画をぺらぺら喋るとは知性に欠けますね・・・」
ヴィラレイン:「ドルーマで幸せにやっているといいと思います」にっこり
ネサラ:「よくそれで結婚できたものです」
エルヘゼラン:「結婚ねぇ」
エルヘゼラン:「あんたほど著名で機転が利くなら、もっと面白い話がありそうだな」
リユーリ:初めて自分を客観視させられている!
ネサラ:「いやぁ、面白い話でした。そうだ、今度歌を教えてもらえます?」
ヴィラレイン:「わたくしコメディアンではないのですよ」
ピーター:「また貴女の劇を観劇したいものです。確かエゴリアンで公開されていた『神の封印と世界の復興』をまた観たいです。あれはレナータ女史とのWヒロインでした。ヴィラレイン女史は確かサーレンレイ女神でしたね」

○晩餐会が終わって…
サーシャ船長:「ではそろそろかな。あなたの歌が聞けないのは残念ですが」
ヴィラレイン:「...そうねえ」考えこみつつ
エルヘゼラン:「サーシャ船長、今日は航海初日だ。もっと彼女と親しくなってからでもいいだろう」
ヴィラレイン:「では、こうしてはいかがでしょう」
ヴィラレイン:「主甲板に出ませんか?」
ピーター:「おおー!」
ヴィラレイン:「夜空を目にし、風を感じながら、大海原で歌を聞くというのは?」
ピーター:「粋ですねぇ!」
ネサラ:「いいですね」

  • ここで今回はタイムアップ。次回はヴィラレインが主甲板でソロライヴを開く予定。

  • 次回は1/14から。

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最終更新:2024年01月13日 19:31