第9回セッション
録画
まとめ
○洋上、主甲板の上で/Offshore,On the Main Deck
- AR4718年デズナ月23日 19:00頃
- ヴィラレイン・バルヴィサイの提案で、主甲板上で彼女を歌を聞くこととなった。
ヴィラレイン:「タルドールのオペラ、“オルロスの娘”の悲劇のヒロイン、ミリアムの最後のアリアを歌わせていただきましょう」
ピーター:パチパチパチパチ
ヴィラレイン:「我が父よ! 汝が掴みしものの代償は、汝が最大の重宝なり。我が声を聞き給え、別離の言葉をば贈らん!」
ネサラ:「おお、悲劇のヒロインになりきっている。すごいな」
リユーリ:「本当に登っている!?」
ヴィラレイン:「欲深き者よ!汝が代償こそ、空虚なる闇なれ!」
ネサラ:「あ、素人が急に登ってはあぶな・・・」
エルヘゼラン:「この位置だと見えなくなってしまうぞ」移動
- PCたちが〈知識:地域〉と〈真意看破〉判定を行うと、リセリスはオペラ、オルロスの娘の内容を知っおり、このシーンは悲劇のヒロインミリアムが塔の窓から身投げして死ぬシーンという事が分かった(リセリス:「そういえばこのシーンは…」)。リユーリは彼女が本当に飛び降りる気だという事を看破した。
- ここでPCたちはイニシアチブ判定を行い、リセリスとリユーリは不意打ち判定として動くことが出来た。
リユーリ:何かあった時のために落下地点の近くには行っておく
ピーター:「(あれ?お二人が動いて…?)」
ヴィラレイン:「富は溢れども、心は虚無ならん」
リセリス:「…」
ネサラ:(迫真の演技だなぁ)
ピーター:「ヴィラレインさん!?」
エルヘゼラン:「なに!」
リセリス:「……!」
リセリス:(そういうことか…)
- だが飛び降りた彼女はゆっくりと甲板へ落ちてくる。そして地面へと着く瞬間にヴィラレインは赤い布を出して広げた。〈知識:神秘学〉判定をしたPCたちはフェザー・フォール呪文の効果がかかっている事に気が付いた。〈芸能〉判定では24くらいのパフォーマンスだった。
ピーター:「…あ、あれ?」
リセリス:「フェザーフォールの効果じゃな…」(ぼそり
ベックウッド:拍手
ネサラ:「あの布は血の見立てか」拍手
エルヘゼラン:拍手
ピーター:「いやあ、吃驚しましたよ…素晴らしい!!」パチパチパチパチ
ネサラ:(ただ、落下しても無事な保険とあの赤い布、コレを演る予定で持ち込んでた・・・?)
ヴィラレイン:リユーリとリセリスにウインクする
リユーリ:「……」
エルヘゼラン:「素晴らしい身のこなしだ」
- そこで全員で〈知覚〉を振ると、高い目を出したピーターはコーラがパフォーマンス中に居なかった気がして、コーラが下のデッキから上がってきた気がした。
ピーター:「(もしかして、下の船室に居た?…一応この事は皆に話しておくか)」
サーシャ船長:「素晴らしい!これほどの歌声はきいたことがないかも知れない」
エルヘゼラン:「期待していた以上のパフォーマンスだったよ」
ピーター:「まさか、船の上でこんな演技が観られるとは…感動です!」
- ピーターがパーティメンバーにコーラの事を伝えると、全員後で自分の荷物を確かめた。〈知覚〉で高い目を出したリセリスは取られたものはないが、誰かが荷物をさぐったような形跡を発見した。
リセリス:「何もなくなってはいないが…なんかあさられた痕跡があるのう…」、「共有しておこう」
ピーター:「ふうむ…何か探していた…?まあコーラさんという証拠もありませんけどね」
ネサラ:「なるほど。取られたものは無さそうだけど、警戒しといたほうがいいな。特にエルヘゼラン」
- 本日はこれで終了し、航海2日目。
- AR4718年デズナ月24日 09:00頃
- 全員頑健セーヴが高かったので、よほど酷い揺れでもない限り船酔いしない事となった。リセリスはレポート書き、ピーターは船の荷物整理の手伝い、ネサラはロデリックスコーヴの冒険譚を書いたり、ベンの手伝い、エルヘゼランは力仕事中心に手伝いとたまに牛と戯れ。ベックウッドは部屋にこもっていて、たまに倉庫で荷物が無事か確認しているようだった。ピーターはヴィラレインにサインをねだったりもして、ついでにサーシロン帝国の話をした。彼女は上機嫌でサーシロン帝国を題材にした新企画の意気込みも凄いようだった。
- AR4718年デズナ月25日 09:00頃
- 航海3日目。沿岸沿いを航海してフォックスカー山脈の南端が見えてきた頃。PCたちが〈知識:自然〉や〈動物使い〉判定をすると、リセリスとリユーリは牛の鳴き声に違和感を感じた(リセリス:「ん?牛よ、どうした?」(ペンをうごかしながら))。
GM:もーもー!、ぶもおおおおおおおおお!、もおおおおおおお!
リユーリ:「……なんです、あの鳴き声は?」
エルヘゼラン:「牛は今日も元気そうだな」
リセリス:「ちょっと牛の様子をみにいく」
ピーター:「牛の声も慣れましたね」
- リセリスがそっと牛が居る船倉を覗いてみると、ベックウッドの荷物がガタついており木箱が内側から爆発して粘体っぽい何かが現れた。
リユーリ:「皆さん起きて! 何かが家畜小屋に潜んでいますよ!」
ピーター:「何が起きました!?」
- パーティメンバーは全員イニシアチブ判定を行う。〈知識:ダンジョン探検〉を行うと、自立行動する腫瘍、ハングリー・フレッシュに似たクリーチャーだという事が分かった。ただハングリー・フレッシュに比べると一回り小さいようだが、その代わり厄介な能力がありそうだった。肉を食ったりして成長ポイントを得て、それがたまるとジャイアント・テンプレートが乗り、ガルガンチュアサイズまで成長するらしい。エルヘゼランが早速剣を抜いて斬りかかったが(エルヘゼラン:「牛をどうにかするつもりなら許さん」)、斬りつけたところの組織が再生した。斬撃だとあまり効かず再生し、いずれ巨大化しそうだった。
- リセリスがスコーチング・レイを当てると[火炎]ダメージは普通に効くようだった。ピーターは守護霊ベンを呼び出し船倉へ向かわせ、リユーリはネサラの部屋の扉を開ける(リユーリ:「炎の光線が必要な時ですよ!」)。ネサラはロッドを取り出し、まずは通常のスコーチング・レイを粘体に当てる。[火炎]ダメージを与えている間は再生が止まっているようだった。粘体はエルヘゼランに反撃し攻撃を与える。そのままエルヘゼランを掴もうとしたが、これは辛くも避けた。だが頑健セーヴを落としてしまい、ダメージを受けた腕が壊死しかけている。どうやら病気のようだ。粘体の再生が止まっているうちに、ネサラのエンパワー・スコーチング・レイや全員の攻撃で粘体はドロドロに溶けていった。そこにベッグウッドが現れ、騒ぎたてる。
ベックウッド:「ああ!なんてことだ!」
エルヘゼラン:「これはなんだ!」
ピーター:「ええと、ベックウッドさんの箱から出たんですか?」
ベックウッド:「なんということだ...」
ピーター:「何ですか、これ」
ネサラ:「なんということだ、というかなんてことをしてくれたんだ、というか」
リユーリ:「事情を聞かせてもらえますか? 仲間がやつの疫禍に晒されたのですよ」
ベックウッド:「粘液に触れてはダメだ!」
エルヘゼラン:「もう遅い」
- こいつは移動先に粘液を残し、触れると危険らしいが1分たつと乾燥して無効化されるので掃除して大丈夫のようだった。
ベックウッド:「あの薬は効くはずなのに...おかしい」
ピーター:「(…ううん、同じ大学の出身者として気持ちは分かるけどなぁ…)」
- 彼が話すには、生きた標本として運びたかったらしく無力化する薬剤を投与したらしい。もしかしたら量が少なかったかもしれないという事だった。ベックウッドはOozeclot Unguentというウーズをを無力化する薬を開発したらしい。
エルヘゼラン:「乗船するときにもまだ動いていなかった」、「時間経過で効きが悪くなったんじゃないか?」
リセリス:「薬剤によって小さかったのか」、「強力な個体で効きが悪かったんじゃのう…」
リユーリ:「影響を受けた者への対処手段などあるならすぐ出していただきたいですね」
エルヘゼラン:「まあ、牛に被害が出なくてよかった」
- 普通のハングリーフレッシュだったら一週間は無力化されてた量を投与されていたが、小さい代わりにCRが上がっていたこの改造個体は、効果が切れるのが早かったようだ。リユーリはベックウッドを〈威圧〉する。
リユーリ:「事によっては裁判ですよ」
ベックウッド:「すまなかった...できることはしよう」、「他に犠牲が出なくてよかった」
ピーター:「でもまあエルヘゼランの言う通り、牛に被害が無くて何よりでした」
- ベックウッドからいくつかのポーションとOozeclot Unguentを受け取った。彼はその後船長たちに拘束された。
サーシャ船長:「申し訳ないがあなたの身柄を拘束する」、「安全な航行の妨害と、危険なクリーチャーの輸送の疑いだ」
リセリス:腕組をしながらうなずいておく
サーシャ船長:「マグニマールへ着いたら当局へ引き渡す!」
ピーター:「(…あー、それくらいのことになりますか)」、「…大学では粘体の研究を?」>ベックウッド
ベックウッド:「...まあ、それもあるが」
- 彼は実はニダル人で、ゾン=クーソン信徒が多いニダル人は身体を傷つけることをよくするので、再生とまではいかずとも、治癒能力を付与できれば便利なんじゃないかという発想からの研究のようだった。
- その後3日目は穏やかに過ぎていき、エルヘゼランの病気の看病は〈治療〉判定が高いベックウッドが行うこととなった。
船乗り:「そういえば、この人は誰?」>ベン
ピーター:「ああ、その…これは僕のお祖父ちゃんで…助けに来てくれたんです…」
船乗り:「ちょっと言ってる意味がよくわからない」
リセリス:「密航に思われるぞ」
ピーター:と言って、引っ込めて訳を話します。
船乗り:「ああ、なるほど」、「そういう事ならいいけど、最初に言って欲しかったな」
ピーター:自分の中に納めます。「いやあ、変に驚かせたくなくて…すみません」
(GM注:ここの船乗りの台詞は多分船長の台詞かと思います(少なくともGMはそのつもりでした))
- AR4718年デズナ月26日 09:00頃
- 航海4日目。ベックウッドの看病が効いたのか、エルヘゼランは治療1回目のセーヴに成功し、大分顔色等は良くなった。
ベックウッド:「すまないことをしてしまった。だが、アングウェントは効くはずなんだ」
エルヘゼラン:「少し良くなった気がするが……」
ベックウッド:「明日うまくいけば治るかもしれない」
エルヘゼラン:「その薀蓄は明日治ってから聞いてやる」
ピーター:「顔色が良くなってきましたね。もうすぐ完治しますよ」>エルヘゼラン
- 船は岬の近くを通るようだった。岬の上には建物があり、〈知識:地域、宗教、歴史〉に成功したPCはあれがウィンドソングアビーという修道院だという事に気が付いた。宗教的な中立地帯で、善と悪の信者たちが平和的に共存していたようだった。シェリアックス独立騒乱の際に成立し、宗教的中立地帯となっていて主要な善神悪神がそろって祀られていて、信徒同士が仲良くしていた。政治への介入・政治からの介入を嫌がっていた。修道院長は仮面を被っている。崖沿いに建っていて、風を受けて音がなるのでウインドソングと呼ばれ、今は打ち捨てられた廃墟になっている。ネサラの母は多分行ったことあるという話をしていた(※ここはShattered Starキャンペーンの舞台になりました)。
ネサラ:「母上がエティンかなんかを退治したっていってた場所がそこだったような・・・」
ピーター:「結構風流な由来ですねぇ」
リセリス:「観光名所じゃの」
ピーター:「今では、といった処でしょうかね」
- 4日目の午後に修道院が見えてきた。修道院のステンドグラスに反射した光が綺麗に見える。
ピーター:「ここからでも反射が見えますねー」
ヴィラレイン:「なんと素晴らしい光景でしょうか...」
リセリス:「ほえー」
- 彼女はヴァリシアの詩人、Eulac Kezalliの詩をよみ、この建物の建築のすばらしさを讃えた詩をよむ
ピーター:「良いですねぇ…」
ネサラ:「昼の風に吹かれて修道院が歌う」
ピーター:「ネサラさん、詩人ですねぇ」
エルヘゼラン:「この情景も劇に使えるかもな」
ヴィラレイン:「こんどやる劇は、もっと古い時代ですので...」
リユーリ:(どこまでも才人か…)
ネサラ:「歌は母上が好きだったからね」
ピーター:「へえ~」
オードラーニ:無言でその光景をみつめていた
ネサラ:「船長、空を気にしているけど嵐でも来るの?」
サーシャ船長:「ああ、来るかもしれない」
ピーター:「えっ」
サーシャ船長:「それてくれればいいんだが」
リセリス:「嵐か…」
- 船長の見立てでは、夜半くらいに嵐が来るかもしれないので、その時には皆に手伝ってもらうことになるかもしれないと伝えてきた。夕方、エルヘゼランがふと気が付くとシールド・オヴ・フェイスのポーションが無くなっている事に気が付いた。そこで荷物を確認していると、部屋の扉をノックされ、オードラーニが訪ねてきた。
オードラーニ:「どうかした?」
エルヘゼラン:入ってきたのは確認したけど、荷物をゴソゴソしている、「ポーションがないんだ、この辺りに入れたのに」
オードラーニ:「変ね。どこか違うところじゃないの?」
エルヘゼラン:「そうかもしれない、後で探してみよう」、「それで、どうかしたのか?」
オードラーニ:「...少し、話をしたくて。今いいかしら?」
エルヘゼラン:「もちろん、だが、飲み物はないぞ」
オードラーニ:「...私の過去について、話しておきたくて」、「それと、少しだけだけど、未来のこと?」
エルヘゼラン:「もちろん、聞かせてくれ」
オードラーニ:「聖サズレル像の建設に関わっていたという話だけれど...」
- 彼女の話によると、元アシャーヴァのクレリックであった時に建設に携わったようだった。イルサイノール(Ilsynor)という人物にデザインと建設を依頼した。ところが、彼はthe Brotherhood of Sevenという殺人者カルトのメンバーだった。官憲に垂れ込んだがJustice Ironbriarは、アシャーヴァ僧を皆殺しにしようとした。だがオードラーニは復讐を果たした。聖サズレル像の建設現場に細工をし、足場が崩落するようにしたのだ。イルサイノールはその事故で生き埋めになって死んだ。アシャーバの戒律でやってはいけない3項目、Intentionally mislead someone, desecrate graves, abandon a creature in darknessを冒してしまった彼女はクレリック能力を失い、ロストコーストを放浪することになったということだった。
オードラーニ:「今でも夢に見る...イルサイノールが、あの瓦礫の下で永遠に安らげずにいるところを」
オードラーニ:「でも、私はこのままではいられない」
オードラーニ:「エルへゼラン、あなたは仲間と共に、誰にもできないことをやってのけた」
オードラーニ:「己の良心に従って」
オードラーニ:「私もこのままではいられない」
オードラーニ:「...だから...」
オードラーニ:「マグニマールへ、戻らなくては」
オードラーニ:「あの場所へ、戻らないと」
エルヘゼラン:「同伴が必要なら行ってくれ」
オードラーニ:微笑をうかべ
オードラーニ:「是非お願いするわ。できたらみんなにも来て、見届けて欲しい」
オードラーニ:「そこで儀式をするわ」
エルヘゼラン:「わかった」
リセリス:「ああ、インクが服に跳ねた!」
ピーター:「さて、マグニマールではどんな事が起こるかなぁ…ねえ、お祖父ちゃん」
守護霊ベン:「直ぐにわかる。いや、本来は既に...いやなんでもない」
ピーター:「お祖父ちゃんが思わせぶりな事を!」
守護霊ベン:「......]
- AR4718年デズナ月27日 00:00頃
- PCたちは揺れが強まって目が覚める。大分揺れており、雨風の音がどんどん強くなる。そして鐘の音が鳴り響いた。甲板に上がると凄い嵐で高波が次々と船を襲っていた。どうやら〈軽業〉である程度の目を出さないと、甲板の移動もままならない状況のようだった。
ピーター:「ていうか、真夜中なんで何が何だか分からないなぁ」
リセリス:「おおおおお」
ネサラ:「暗視がないと、何かに捕まるのもきつくないか、これ?」
- 船の後方で、安定させるための錨を降ろすのに船員たちが手こずっているようだった。〈軽業〉判定に成功したネサラ、ベン、リセリスが手伝いに向かい、筋力判定で降ろすのを手伝った。
エディ:「錨だ、錨を投下しろ!」
ピーター:「これはダメだ…お祖父ちゃんに行ってもらおう」
リセリス:ふんぬううううう、「ハァハァ…」
- 船が安定したことにより、投げ出されそうだった船員が難を逃れた。
エディ:「よし、よくやった!!」、「次は...帆を調整する!」
ピーター:「なんで湾内でこんな嵐が…」
エルヘゼラン:「これも賃料の一部か? 過重労働だ」
- メインマストまで移動、もしくは、ちゃんと作業ができるか判定。〈軽業〉判定に成功したエルヘゼラン、ネサラ、ピーター、ベン、リセリスが向かう。調整しやすい位置へ上がるのに〈登攀〉、〈職能:船乗り〉か、上に上がらずに帆を調整する〈装置無力化〉、〈脱出術〉を行う。リセリスが装置無色化で高い目を出し帆を調整。風の力をある程度削ぐことができた。
リセリス:「こいつはこうしてこうじゃ」
ピーター:「凄い、リセリスさんががっちり動かしてくれましたね」
エディ:「やるじゃないか、船乗りに向いてるぞ」
- その時、ひときわ高い波が横殴りにPCたちを襲う!飛ばされそうになった船乗りをエルヘゼランとベン、リセリスが攻撃判定で無事つかみ事に成功した。
守護霊ベン:「オラアッ」
守護霊ベン:がしっ
エルヘゼラン:ガシッ!
リセリス:がし
守護霊ベン:「危なかったな」
船乗り:「うおおお、あぶねええ。助かったぜ!!!」
エルヘゼラン:「危ないところだった」
船乗り:「ラム酒を1杯ずつ奢らせてもらおう」
守護霊ベン:「…本体にやってくれ」
船乗り:「本体????」
エルヘゼラン:「急に陸地が恋しくなってきた」早く飲みたい
ピーター:「うわー、いい加減止んで欲しい…」
- 休憩をはさみながら、夜明け近くまで、嵐との格闘は続いたが、船員たちに犠牲者は出なかった。そして太陽が昇ってきた。
- AR4718年デズナ月27日 06:00頃
エルヘゼラン:「過酷だ」ゼエゼエ
ピーター:「何とか、乗り切りました…かね」
サーシャ船長:「どうもね...梶がいかれたかもしれない」、「誰かに様子を見に行かせたいんだが、行くなら今だろう」
エディ:「確かに。さっきまでサメがいましたからね」、「奴ら姿を消してる。今なら潜れますかね」
サーシャ船長:「もし、可能なら...」と言ってPCたちの方を見る船長。
エルヘゼラン:「行けばいいのか?」
ピーター:「ええと、お祖父ちゃんに観に行かせましょうか?非実体に出来るので」
ネサラ:「内部のクランクとかシャフトの方は無事なの?」(舵
サーシャ船長:「潜って、舵の状態を見て欲しい」
リセリス:「もぐる????」
サーシャ船長:装置無力化があれば状況判断が可能だろう
ピーター:「ううん、お祖父ちゃんにそれは無理か」
リセリス:「およげないんじゃが」
- しかし、ここでリセリスは服を脱ぎ下着姿になって、盗賊用具を持ち、メイジ・アーマーとライトの呪文をかけ。命綱を付けて戻っていった。
ピーター:「リセリスさん、お気をつけて」
リセリス:「溺れたらすぐタスケテ」
エディ:「あんたやっぱり船乗り向きだよ。泳ぎを練習すれば完璧だ」
エルヘゼラン:「分かった」
- 海はもう凪いでいた。〈水泳〉判定で出目20を出し、順調に泳ぐリセリス。
ピーター:「…やっぱりリセリスさん、船乗り向きですかねぇ」
- 〈装置無力化〉判定を行い、4ラウンドほどかけてチェックした処、応急修理は可能だがドック入り案件という事が判明した。リセリスが戻り、縄梯子に手をかけたタイミングで〈知覚〉判定を行うと、何かの影が水面下にいて近づいてくるのが見えた。水面上に跳ね上がる姿を見て〈知識:自然〉判定をすると、ダンクルオステウス/Dunkleosteusという超大型サイズの古代魚という事が分かった。
エディ:「そうか、サメがいなくなったのはこいつのせいだったのか!クソッ!!」
ピーター:「そ、そういう事ですか」
- ここでパーティはイニシアチブを振り、戦闘となった。ダンクルオステウスが一番早かったが、こちらが早めに気づいたのでダブルムーヴで近づいて終了。リセリスは倍速で縄梯子を登り、船尾楼へ上がることに成功した。その後、うっかり船の縁で電気光線を撃ったネサラが噛みつき&つかみで危うく飲まれることろだったが、船員たちの弓での攻撃や、呪文、錬金術の火などが功を奏して追い払うつもりだった魚を何とか撃退できた!
- 魚が沈んだ後に舵の応急措置を済ませたが、ドッグへ行かなければならないようだった。
ピーター:「ではマグニマールまでは持ちそうですか?」>船長
ネサラ:「そこまでは保たないんじゃ?」
サーシャ船長:「難しいねえ」
ピーター:「この辺でドッグがあるというと…」
サーシャ船長:「修理は応急的なものだから、これは、サンドポイントを目指すしかないか」
エルヘゼラン:「サンドポイント、田舎か」
ピーター:「ほうほう。行くのは初めてですね」
サーシャ船長:「そこなら大規模な修理も一応はできる」
リセリス:「サンドポイント。昔いったことがあるのう」
ピーター:「どんな町です?」
サーシャ船長:「大きい町ではないけど、過ごしやすいいいところさ」
リユーリ:「まったくなんて船旅…」
エルヘゼラン:「うまい飯が食えるといいな」
サーシャ船長:「10年くらい前だっけ、巨人に襲われて大変な目にあったらしいけど」
ピーター:「美味しいといいですねぇ」
エルヘゼラン:「へぇ」
サーシャ船長:「あそこの港湾長があの時だったかな、亡くなったんだよ」、「まあ、今のは口は悪いが信頼はできる。ちゃんと修理してくれるさ」
○サンドポイント/Sandpoint
- 5日目は損傷した船でかろうじて航海を続け、日暮れも近づいたころ、ようやくサンドポイントにたどり着く。
- AR4718年デズナ月28日 17:00頃
- 2回目の病気の治療判定に成功したエルヘゼランは病気を克服した。そうこうしているうちに、「ティアリーの気まぐれ」号はサンドポイントの港へと入港した。今はケレッシュ人のジャレヴィア・ステンシンという女性が港湾長になっていた。
ピーター:「ここがサンドポイントか…確かにロデリック・コーヴくらいの大きさの町ですね」
ジャレヴィア:「随分なボロ船だな。こんな船でよくまあ航海できたもんだ。で、このオンボロを可及的速やかに修理しろってか」
サーシャ船長:「そういうことだ」
ピーター:「…口が悪いですね」
ジャレヴィア:「しかたねえ、やっといてやるさ」
ピーター:「あ、優しい」
リユーリ:「陸に上がれるだけでも言うことはないですよ」
ジャレヴィア:「徹夜仕事とはありがたくねえなあ」
サーシャ船長:「修理が終わるのはおそらく12時間後。その程度だな。よって、皆には上陸を許可する!」
船乗り:「いやっほう!!」
ヴィラレイン:「活躍、聞かせていただきました。命の恩人に報いさせていただけませんか」
- 彼女は知っているいい酒場があるのでご招待してくれるようだった。
ピーター:「宜しいんですか?」
エルヘゼラン:「そこでラム酒も飲めるかな」
ヴィラレイン:「とてもいいお店ですよ」
リセリス:「地面がゆれてる」、「もう船旅はこりごりじゃがまだ続く…」
- ヴィラレインにサンドポイントシアター近くの酒場、クラックトゥースへと案内されることとなった。リユーリは気は進まないが、荷物あさった人物が今は分からないので、今はまとまって行動したいと同行することにした。
エルヘゼラン:「オードラーニ、果物くらいは口にできるよな?」
オードラーニ:「大丈夫だけど」
エルヘゼラン:「分かった、少し出てくるよ」
オードラーニ:「楽しんできてね」
エルヘゼラン:うなずく
ピーター:「地面がまだ揺れてる気がします…」
クラックトゥース:「いらっしゃい。おお、ヴィラレインじゃないか」
- クラックトゥースの主人はJess Berinniという名前がだが、もっぱらクラックトゥースで通っているようだった。
クラックトゥース:「随分久しぶりじゃないか」、「そちらは?」
ヴィラレイン:「そうね。わたくしの「儀仗兵」といったところかしら?」
クラックトゥース:丁寧アイサツをする、「てことは、今夜あんたの歌が聴けるってことかな?」
リユーリ:儀仗兵扱いはイラッとするけど黙っている
ピーター:「顔なじみなんですね」
エルヘゼラン:「儀仗兵その1のエルヘゼランだ」
ヴィラレイン:「...そうねえ、今日は喉の調子がよくないから...」
- ヴィラレインの奢りでPCたちはそれぞれ好きな飲み物や食べ物を注文する。そして今までの冒険の話や遺跡の話で盛り上がった。〈真意看破〉判定により、ヴィラレインは遺跡の探検に興味があるようで、詳しく聞きたがるのが分かった。本気で芸の肥やしになると思って聞いているようだ。
- エルヘゼランが試しにさりげなくガントレットを付けた手でジョッキを持ち、遺跡で見つけたものだと説明すると、ヴィラレインの目が籠手に一瞬釘付けになっていたをリユーリが看破した。
- そうこうしているうちに、店主のクラックトゥースが他の客にヴィラレインが酒場に居ることを紹介し始めた。それを聞いて盛り上がる客たち。
クラックトゥース:「最後に一つだけ言わせてもらう」
クラックトゥース:「ヴィラレイン・バルヴィサイ、あんたの歌を聞かせてくれ!A Lucky Spar in Magnimarを!」
客:「なんだ、誰だって?」
客:「ヴィラレインて、あの...」
- PCたちが〈真意看破〉判定をすると、歌を頼まれたヴィラレインが、もしかしたら歌うかも、と態度を軟化させたときコーラが不安そうな顔をしたのに気が付いた。
客:「あのオペラ歌手だぜ。あそこにいる」
客:「ああ、エゴリアンでみたけど、よかったよ」
エルヘゼラン:「今日はのどの調子が悪いんじゃなかったか?」>ヴィラレイン
ピーター:「無理はしなくていいんですよ?」
GM:「ヴィ!ラ!レイン!ヴィ!ラ!レイン!」
客:「ヴィ!ラ!レイン!ヴィ!ラ!レイン!」
客:「ヴィ!ラ!レイン!ヴィ!ラ!レイン!」
客:「ヴィ!ラ!レイン!ヴィ!ラ!レイン!」
客:「ヴィ!ラ!レイン!ヴィ!ラ!レイン!」
リセリス:「もりあがってきた」
ピーター:「これは…収まりがつかない感じですか」
ヴィラレイン:「なんと愛くるしい方たちかしら。皆さんにご満足いただけるなら...少しだけ」
コーラ:「......」
- コーラがヴィラレインに小声で声をかけたが、ヴィラレインはそれを拒絶するような雰囲気を示した。彼女は両手を広げ、静寂を求める仕草をする。
ヴィラレイン:美しい歌声が彼女の口から洩れ始める
ヴィラレイン:マグニマールへと若者は旅立った、その胸に宿るは誠実さと大胆さ
富と名声をわが物とするため 幸運が続くかを見定めるため...
ヴィラレイン:最後のフレーズの「定める」
ヴィラレイン:のところで…
ヴィラレイン:盛大に音程を外す!
ピーター:「(あれっ!?)」、「(ヴィラレインさんが音を外した!?)」
GM:酒場は一瞬静まり返り、かなりの人数の観客が、笑い声をあげはじめる!
客:「見定める?音程も定まらないのによくもまあ!」
- ヴィラレインは赤い顔をしているが、酒に酔っただけではないようだ。ここは演者の技能判定がDC16超えないと、嘲笑と罵声が飛んでくることで有名な酒場だったよう。〈真意看破〉判定に成功したネサラはヴィラレインが屈辱、羞恥心、怒り、悲しみ、恐怖…恐怖というか不安というか、こうなる可能性をある程度予期していた?いやまさかという事を感じた。ちなみに〈芸能〉達成値9くらいの出来だった。
- エルヘゼランが客を〈威圧〉して少々治まったが、騒ぎは続いている。
ヴィラレイン:「悪臭ぷんぷんたる水飲み百姓にごろつきたち!」、「この烏合の衆からわたくしの名誉を守ろうという者はいないの?」
エルヘゼラン:あーあという顔で天を仰ぐ
- ピーターが〈交渉〉を行い、ヴィラレインを落ち着かせて店から退出した。
ピーター:「きっと場の空気が(色んな意味で)合わなかったのですよ」
ヴィラレイン:「この野蛮人どもを厳しく打ち据えなくては、と思いましたが」、「ピーター、あなたに免じて、下がらせていただきますわ...」
客:「おい、逃げるのかよ」
客:「しまらない芸ねえ...」
- エルヘゼランは帰り際にオードラーニへのお土産を買い、船へと戻る。
エルヘゼラン:コンコン
オードラーニ:「どうぞ」
エルヘゼラン:「気分はどうだ?」
オードラーニ:「だいぶ良くなった」
エルヘゼラン:「よかった、サンドポイント名物を持ってきた」
エルヘゼラン:「これはなかなかうまかった、こっちはジューシーで……」
オードラーニ:「ありがとう。...何も食べてこなかった...わけじゃないよね」
オードラーニ:「え、これ2人ぶんじゃないの?」
エルヘゼラン:「もちろん食べてきたが?」
エルヘゼラン:「これくらいあれば足りるだろ?」
オードラーニ:「えーと、じゃあこれから食べるわ。日持ちしなさそうだから...」
オードラーニ:「残りは...明日の朝、昼、晩...」
オードラーニ:「明後日の朝はこれかしら」
エルヘゼラン:「待ってくれ、そんなにか?」
オードラーニ:「このくらいが1食分じゃないの?」
エルヘゼラン:「……余ったら引き取るよ」
オードラーニ:「そうね、せっかくだから一緒に...」
エルヘゼラン:「そうか、ちょっと足りないと思っていたところだ」
オードラーニ:「マグニマールへ着いたら...行かないと。イルサイノールのもとへ」昨日よりは決意が固まったようだ
エルヘゼラン:「それならちゃんと食べないとな」
オードラーニ:彼女はただただ微笑んでいた
- リユーリがヴィラレインとコーラの2人は警戒すべきとパーティメンバーへ相談を。ヴィラレインの曲の外し方はプロではありえないという事と、エルヘゼランのポーションも無くなったままという話もした。そうこうしているうちに夜は更けていく。
リユーリ:「サーシロンの研究家とその遺産の所持者、探るならこのお二人でおかしくはないですね」
ピーター:「コーラさんも船の上のヴィラレイン女史の演技中に消えてましたしね」
ネサラ:「じゃぁ、エルヘゼランの部屋を探した後皆の荷物を点検してみよう」
リセリス:「そういえばそんなことをいっていたのう…ふむ…?」
エルヘゼラン:「あのハーフリングが怪しい」、「俺のポーション……」
ピーター:「だとしたら、目的は何でしょう?サーシロンの遺跡のアイテムでしょうか」
○洋上/Offshore
- AR4718年デズナ月29日 6:00頃
- 航海6日目。夜明けとともにサンドポイントを出港した。船長の話では、7日目の夜明けにはマグニマールに到着するだろうとの事。
- 昼ごろに進行方向に島が見えてきた。2つの島の間の水路を通って抜けるようだ。
- PCたちが気が付くとヴィラレインの部屋に船長とコーラが入って話をしているようだった。船長がPCたちにも話を持ち掛けてきた。
サーシャ船長:「みんな聞いてくれ!」
サーシャ船長:「積み込んだ水が汚染されている。水を捨てて、入れ替える必要がある!」
サーシャ船長:「幸い、あの島には泉がある。コースを変更する!」
リセリス:「水が腐ってたのかの?」
リユーリ:「私の浄水の呪文が使えるかもしれませんが」
ネサラ:「サンドポイントで入れ替えておかなかったの?」
サーシャ船長:「サンドポイントでも積み込んだんだが、むしろそっちが汚染されていたのかもしれない」
サーシャ船長:「いずれにせよ、淡水を島で補給する」
- パーティメンバーは〈真意看破〉判定を行ったが、船員たちは意外そうな顔をしているが、船長を疑う気も逆らう気もないので、命令に従っている感じだった。水を汲みに島へ船をつけたところで、ヴィラレインがエルヘゼランに話があると声をかけてきたので、2人で晩餐を行った部屋へ入っていった。ヴィラレインが話すには、彼女は不倫関係にあった相手の妻に呪いをかけられたという。舞台の上で必ず失敗するという呪いを。
ヴィラレイン:「彼女は、腰に下げた剣で、レゲムスの心臓を一突きにしました」
ヴィラレイン:「そして彼の血のしたたる剣を手に、言ったのです」
ヴィラレイン:「呪われよ、売女め!と」
ヴィラレイン:「それ以来、わたくしの舞台はいつも失敗に終わりました」
ヴィラレイン:「ですので、大きな舞台には今まであがらずにいたのです」
ヴィラレイン:「...昨日はお酒も入っていましたし、もしかしたらと思ったのです。呪いの効果は発揮されないのではないかと」
ヴィラレイン:「でも違いました...
ヴィラレイン:あんな醜態をさらすのはもう嫌なの」
ヴィラレイン:「あなたは優しい言葉をかけてくださった」
ヴィラレイン:「とても優しかったわ。あの愚かな貧民の顔」
エルヘゼラン:「あんたも"このままではいられない"んだな」
ヴィラレイン:「そうです。ですから、もう少しだけ、あなたに甘えさせていただけないかしら」
- ヴィラレインはエルヘゼランをじっと見つめ、チャーム・パーソンをかけた!
ヴィラレイン:「あなたが腰に下げている、剣をわたくしに頂戴!」
エルヘゼラン:「いくらあんたの頼みでも、それはだめだ」
ヴィラレイン:「では、見せていただけないかしら」
エルヘゼラン:「見せるだけだ」
エルヘゼラン:「これに触れさせる訳にはいかない」
ヴィラレイン:「あなたは平気なんでしょう?」
エルヘゼラン:「平気なのは俺だけだ」
ヴィラレイン:「一体どうして平気なのかしら?」
エルヘゼラン:「これで何がしたい?」質問には答えない
ヴィラレイン:「人生を取り戻したいのよ!」
ヴィラレイン:「どうして平気なの?」
エルヘゼラン:「ガントレットがあるからだ」
ヴィラレイン:「それが必要なのね...」
ヴィラレイン:「篭手と剣をわたしてくださらない?」
エルヘゼラン:「俺の一存だけでは決められない、これは仲間とともに得たものなんだ」(※ここの返しが素晴らしいとパーティメンバーに大好評)
ヴィラレイン:「わかったわ...」
エルヘゼラン:「あんたも仲間になるというなら……」
- ここでヴィラレインはエルヘゼランにホールド・パーソンをかけ、エルヘゼランは麻痺してしまう。外で待っていたパーティメンバーは、エルヘゼランが遅いのと、会話がおかしいのでここで中へと踏み込んだ。中に一緒に居たコーラが、気づかれたかとククリを抜く。メスメリストであるヴィラレインとローグのコーラとの戦闘になった。エルヘゼランが麻痺状態になったことを看破できなかったり、ベンが呪文を落として戦闘不能になったりしたが、呪文やリセリスの攻撃でヴィラレインを追い詰めるパーティ。動けないエルヘゼランから、バラケットの盗み取りを試みたヴィラレインだが、失敗すると捨て台詞を残して瞬間移動で消えてしまった。コーラはヴィラレインが逃げたことが分かると、意気消沈し拘束された。
- コーラの話によると、ヴィラレインは彼女が語った通り呪いで舞台に上がれなくなった。ヴィラレインは呪いを解こうとしたが果たせず、ただそれをかのうにしてくれる人に(GM補足:マグニマールで)出会ったらしい。それはどうやら「ピーコック・スピリット」を名乗っていた(GM注:コーラは「ピーコック・なんちゃら」という表現を使ったかと思います)。ヴィラレインは彼らが呪いを解いてくれると信じ、飛びついた。その為にパーティメンバーを狙ったとの事。バラケットを手に入れろとハーフエルフの女性に言われたらしい。光輝会とは直接つながりがなく、カルトなので術者が占術かなにかで探られたかもしれないようだ。コーラはベックウッドと同じように、拘束の上マグニマールの当局に引き渡すことになる。船長もどうやら呪文で操られ(恐らくサジェスチョン)、水を汲みに行かなくてはならないと思っていたようだった。
- AR4718年デズナ月30日 7:00頃
- 航海7日目。ようやくマグニマールへ到着しそうだ。〈知識:地域〉の結果、シェードロン評議会の議長は、パスファインダー協会のベンチャー・キャプテンであるシェイラ・ハイドマーチという事をリセリスは知っており、彼女の屋敷が拠点であるらしかった。
サーシャ船長:「君たちのおかげで助かった」
リセリス:「世話になったのう」
サーシャ船長:「また何かあったら呼んでくれ。君たちの為に航海することもあるだろう」
ピーター:「その時を楽しみにしてます~」
エルヘゼラン:「船長、次は乗船料を払うから、もう少し楽な船旅を頼むよ」
ネサラ:「つぎの機会は無難な航海になるといいな」
サーシャ船長:「そうだな」
- 船長からお礼を言われ、船を降りたPCたちはハイドマーチ屋敷へと向かうのであった。
- ここで今回はタイムアップ。次回はマグニマールのパスファインダー・ロッジへ向かう予定。
キーワード整理
■ティアリーの気まぐれ号
- ロデリックスコーヴからマグニマールまで「ティアリーの気まぐれ号」という船で移動
- サンドポイントにも立ち寄りつつ色々あったが7日目にはマグニマールに到着した
サーシャ・アンティファーレ Sursha Antefalle
- ハーフエルフの女性でティアリーの気まぐれ号船長
- 母の名はシュアティ(Surety)でかつてこの船の名前はシュアティ号だった
- 鎧は父からの贈り物、カタナはサーシャに恋したティエン商人からの贈り物
- かつては想い人がいたようだが現在は独身(このあたりオードラーニが何か知っているらしい)
Elbowsのエディ "Elbows" Eddi
- ハーフオークの男性でティアリーの気まぐれ号一等航海士
- “Elbows” と呼ばれるのか、誰も知らない
ベックウッド・ルース Beckwood Roos
- 人間の男性、シンコマクティ科学学校で学んだあと研究の旅に出たという
- ウースタラヴのヴェルセクスの村の生まれと語っていたが実はニダル人
- ニダル人はゾン=クーソン信仰の影響が強く身体を傷つけることが多いため治癒能力の研究をしていた
- 生きた標本としてハングリーフレッシュをOozeclot Unguentで無力化して無断で船内に持ち込んだ
- しかし強力なハングリーフレッシュは想定より早く動き出し船内で暴れ出した
- 危険物持ち込みの咎でお縄となった
ヴィラレイン・バルヴィサイ Viralane Barvisai
- 人間の女性で、アヴィスタン亜大陸の西部や南部沿岸で有名な女優でオペラ歌手
- 旅芸人の一座にいたがコルヴォーサで認められ、各都市の舞台で評価を得た
- 「サーシロンの興亡」という舞台の企画があるらしい
- シェリアックス貴族のレゲムスと不倫し、その妻に呪われ、舞台はいつも失敗するようになった
- マグニマールで「ピーコックなんちゃら」を名乗る人物(ハーフエルフの女性)と出会った
- 呪いをとく代わりにバラケットを手に入れろと言われ、PCたちを狙った
- PCに敗北して船から瞬間移動で逃走、行方知れず
- たぶんメスメリスト
コーラ Corla
- ハーフリングの女性でヴィラレインに仕える召使い
- 元奴隷だったがヴィラレインのおかげで自由を得たとのことでヴィラレインに敬意を抱く
- ヴィラレインとともにバラケットを狙って色々と船内で暗躍していた
- ヴィラレインに置いて行かれて意気消沈、お縄となった
■聖サズレル像関連
オードラーニ Audrahni
- エルフの女性でアシャーヴァの元クレリック(Ex-Cleric)
- ロデリックスコーヴの墓所の管理人
- コーヴに来る前はロストコーストを放浪していたが、かつてマグニマールで聖サズレル像の建設に関わっていた
- 聖サズレル像の建設とデザインを依頼したイルサイノールは殺人カルトのメンバーだった
- 通報したがその官憲(判事)は当の殺人カルトのリーダーであり、アシャーヴァ僧たちを皆殺しにしようとした
- オードラーニは建設中の像に細工をしてイルサイノールを生き埋めにして復讐を果たした
- しかしこれはアシャーヴァの戒律に背くことでありオードラーニはクレリックの力を失った
アシャーヴァ Ashava
- 至高天の主(Empyreal Lord)の1柱であるアザ―タ(混沌善)
- 権能:踊り子、孤独なる魂、月光
- 不義(Anathema):Intentionally mislead someone, desecrate graves, abandon a creature in darkness
聖サズレル
- アシャーヴァの僧
- ヴァリシアからウヴァグロールというデーモンを追い払った伝説の聖人
ウヴァグロール Uvaglor
- またの名を「卑賤なる公子」(Misbegotten Prince)というデーモン
- かつてヴァリシア人を隷属させていたが聖サズレルによって追い払われた
- パズズとラマシュトゥの落とし仔といわれ、3つの目を持つ
イルサイノール Ilsynor
- 聖サズレル増の建設とデザインを受注した
- 殺人カルト Brotherhood of Seven のメンバーであった
- オードラーニの細工によって生き埋めにされて死亡(したと思われる)
Brotherhood of Seven
- マグニマールを拠点にして活動していた犯罪組織、殺人カルト
- リーダーのIronbriarはマグニマール法廷の判事であった(Justice Ironbriar)
- プレイヤー向け補足情報:ノルゴーバーに仕えるいわゆる Skinsaw Cult(詳しくはRise of the Runelords参照)
最終更新:2024年02月11日 10:18