第11回セッション
まとめ
○リヴンレイク島/Rivenrake Island
- AR4718年サーレンレイ月5日 7:30頃
- パーティが林道を進むと、川と丸太橋が見えてきた。鎧を着たり<軽業>が苦手なメンバーがちょっと嫌な顔をしていると、〈知覚〉が高いエルヘゼランとリセリスが、橋の下にいる何かに気が付いた。
“この人間サイズの蚊のようなクリーチャーには殺傷能力のありそうな針で終わる長いしなやかな鼻がある”
- 中型サイズの蚊に似たソレはピーターとリセリスが〈知識:ダンジョン探検〉でブライトスポーンだと見抜いたが、能力までは分からなかった。20フィート以内のクリーチャーをスロー呪文と同様の効果にさせるオーラを放ち、パーティの殆どを減速状態にしたブライトスポーンに一行は苦戦する。リセリスが食いつかれ、吸血されたが毒は何とか耐えた。ブラーがかかっていたようだが、リセリスがフェアリー・ファイアーで無効化する。エルヘゼランとベンの攻撃、ネサラのスコーチング・レイ、リセリスのバースト・オヴ・レイディアンス、リユーリのマーダラス・コマンドなどで倒すことが出来た。呪文とワンドで回復する。
- 丸太橋は落ち着いてゆっくり渡れば問題なかったので、パーティは先へ進んだ。10分くらい歩くとT字路へ出た。東と西に道が分かれており、東の道には石がばらばらと散らばっており、上から見ると矢印の形になっていて東の道へ進めという道しるべにも思えた。
エルヘゼラン:「こっちじゃないのか?」石で描かれた矢印を指さす
リセリス:「ふむ」
ピーター:「行ってみますか?気にはなるし」
- 〈知覚〉判定をすると足跡を見つけるが、巧妙に足跡を偽装した跡があった。腕のいい狩人やその類ならばこういう跡になるだろう。リセリスが念のために矢印の石を回収した。進んでいくと茂みの奥の方に開けた場所があり、野営地のような物が見えた。そこに居る人物に声をかけられる。
ケルフード:「友人たちに告ぐ。私は矢をつがえている。君たちを視線にとらえている」
ケルフード:「一歩たりとも近づかないでくれ。君たちの心臓に矢じりを近づけたくないんだ」
ケルフード:「私に何を望むんだ?」
リユーリ:「警告してくるだけ紳士ですね」
リセリス:(リユーリ、リユーリ!)(小声)
ケルフード:「おっと、それ以上はいけない」
ケルフード:「君に矢を放ちたくはないからな」
- パーティが判断力判定をすると、ピーターはケルフードらしき人物が矢をつがえていると言いつつ、弓を持たず腰に剣を下げたままであり、本気で撃つ気がなさそうだと感じた。(GM:実際には抜き身の剣を手にしていました。構えていたわけではないですが、すぐに対応できる状態です)
ピーター:「(本気で撃つ気はないかもしれません)」>リセリス(小声)
リユーリ:「シーラ・ハイドマーチならびにシェードロン評議会からの指令を受けているのです」
ケルフード:「ハイドマーチか...狼煙があがったのでそんなことだろうと思った」
ケルフード:「だが君たちはパスファインダーではなさそうだ」
ケルフード:「何用かな?」
リユーリ:「ルーンロードの遺産およびその動向を追ってきてここまで…」
ケルフード:「ルーンロード?剣呑だな」
リセリス:「ホロウマウンテンのどこかにあるフォージオヴラス」
ケルフード:「それを探しているのか。なるほど」
リセリス:「そこにバクラカン全土につながる可能性のあるポータルがあるらしいのじゃ」
ピーター:「(二人とも流石に話が早いなぁ)」
エルヘゼラン:「あんたはホロウ・マウンテン内部へ至る様々な入口を知ってるんだろ?」
ケルフード:「ふうむ」
リユーリ:「我々は
ロデリックス・コーヴの近隣を捜索して発見しました」
ケルフード:「いくらかはな」
エルヘゼラン:「それと、土産もある」バッグを叩く
ケルフード:「おっと、妙な動きはするな」
ケルフード:「上から君たちを見ている。射撃の腕前は保証するよ」
- 〈知覚〉判定を行うと上からも視線があり、樹上に弓を構えた人影があるのを見つけた。そしてそれとは別にリセリスは別の誰かに見られているような感覚を感じた。
リセリス:「話の途中じゃが2つ…気づいたことを離させてくれ」
リセリス:「私は樹上の者がみえている」
リセリス:「そしてそれとは別に……誰かから見られている気がする」
ピーター:「(ううん、流石リセリスさん)」
エルヘゼラン:「3人目がいるということか?」
ケルフード(剣):「樹上にいるのは私だ」
リセリス:「うむ」
ケルフード(剣):「その他は知らん」
ピーター:「…そうなんですか?」
ケルフード(弓):「...」
リユーリ:「…つけられていましたか?」
エルヘゼラン:「つけられていたのなら対応しなければらないぞ」
- リセリスは判断力判定を行い、見られている気がするときはその方向にリユーリが居ることに気が付いた。一行が〈真意看破〉判定を行うと、ケルフード(剣)は普通にしていて冷静であり、ケルフード(弓)が機嫌悪そうだと感じた。
リユーリ:「用心されるのはもっともですが、実際にそのポータルを使った攻撃計画も露見しています」
ピーター:「そうですね。それをまとめたレポートもあります」>攻撃計画
エルヘゼラン:「そんなに警戒されるとやりずらい」
- エルヘゼランは武器を床に全部投げるとお土産を取り出す。ケルフード(弓)が容赦なくエルへゼランに狙いをつけているが、本人は涼しい顔をしていた。リユーリが〈交渉〉判定を行うと2人(?)は話を聞く態度となった。しかしケルフード以外の視線に不信感があるリセリスは、リユーリにディテクト・マジックを行うと装備品以外に占術・強力の魔法がかかっていることが分かった。〈知識:神秘学〉で呪文推察を行うと、どうやらグレーター・スクライングである事が分かる。リセリスはピーターをちょっと離れたところに呼ぶ。
ピーター:「り、リセリスさん?どうしました?」
リセリス:(ひそひそ
ピーター:「はいはい?」
リセリス:(グレータースクライングがかかっておる)
ピーター:「(ええっ)」
エルヘゼラン:「なんだ?」リユーリの近くで
ピーター:「(一体誰が…)」、「(それはそうと、これから全てバレるのは拙いですね)」、「(バックレて、このまま行きますか?)」
ケルフード(剣):「いったいどうしたんだ?」
リセリス:地面にリユーリにグレータースクライングがかかってると地面にかく
リユーリ:「……!?」
リセリス:静かにするようなジェスチャー付きで
エルヘゼラン:「グ………」リセリスのシッで黙る
ケルフード(剣):(大変なんだな、という顔)
ケルフード(弓):ますます不機嫌そうな顔になる
リユーリ:心当たりがあるとすれば自分の外見だな
GM:リユーリはふと思う
GM:自分に「あの人」がスクライングしたら
GM:セーヴペナルティえぐいんじゃないだろうか...
リユーリ:(まさか……?)
エルヘゼラン:「リユーリ、大丈夫か?」
リユーリ:「……見ているのが“誰か”はわかりませんが、用心は必要ということでしょう」
ピーター:「…そ、そうなんですね」
リユーリ:「覚えておくようにしておきましょう、ありがとうございます」
ネサラ:「じゃぁキャンプの外で見張りしてる?」
ピーター:「リユーリさんをお一人にするのは…」
リセリス:文字消しとこざっざっざ
リユーリ:「とはいえここまで来て事情を聞かないわけにもいかないですからね」
リユーリ:「ここまで来たからには
シェードロンの英雄達に代わって立ち向かうとしましょう、ご安心を」
ピーター:「ええと…」
リセリス:1d20+5 知力判定
<BCDice:リセリス>:Pathfinder : (1D20+5) → 15[15]+5 → 20
リセリス:「うむ、わかった」
ピーター:「分かったんですか!?」
ネサラ:(??)
ピーター:「大丈夫、なんですよね?(リユーリさんの問答は回りくどいです…)」
- 釈然とはしないものの、肝心のリユーリが気にしないのであればという事で、パーティはケルフードと話をすることにした。ケルフード(剣)はエルヘゼランのお土産のコーヒーを淹れてくれた。2人のケルフードは別々に行動しているようなので、幻術でも無さそうだった。何故2人なのかを尋ねてみたが、どうやら話したくはないようだった。
- 改めて憤怒の炉の話をすると、ホロウ・マウンテンの害意の保管庫/Baleful Repositoryと呼ばれる領域の一部にあると思うとの事だった。ここはかつてアラズニストが武具を保管していた場所だという。そこへの入り口はいくつかあるが、最も分かりやすい入り口はブラッドストーン・バンカー/Bloodstone Bunkerという、打ち捨てられて久しい武器庫にあるものだと教えてくれた。山の北東の斜面を登っていき、10マイルほどの旅になるらしい。ただし、気を付けなくてはいけないことがある。
ケルフード(剣):「よそ者がいたので気をつけたがいい」
ケルフード(剣):「船がやって来た。私は高い木の上から、7-8人が上陸するのを見た」
ピーター:「ははあ、あのイメージの連中かな」
ケルフード(剣):「彼らは言い争っていたようだ。そのうち、船員風の者2名が、他の者たちに殺された」
ケルフード(剣):「殺害者たちは、森の中へ入って行った。私は少しの間彼らをつけた」
ケルフード(剣):「彼らはBloodstone Bunkerへ向かったようだが、私は彼らを追跡するのが危険であると判断し、野営地に戻った」
ケルフード(剣):「ただ、そのうち1人は...」
ケルフード(剣):「妙な奴だった」
ケルフード(剣):「彼らのリーダーらしき男は、背中に触手を生やす、変異した化け物だった。この島には相応しいかもしれない」
ピーター:「やはり」
リセリス:「うげー」
- 更に島へ来た者が居るようで、それは港での噂と一致していた。
ケルフード(剣):「コーヒーは久しぶりだ...」
エルヘゼラン:「島にはないと思ったんでね」ズズッ
ケルフード(弓):ずずっ(コーヒーすする)
ピーター:「お土産を買ってきて正解でしたね」>エルヘゼラン
ケルフード(剣):「化け物に率いられた例の数人の他に、3人組がいた」
ケルフード(剣):「この気障な連中を見たのは2-3日前だろうか。どうやって上陸したかは知らないが」
エルヘゼラン:「俺にしては気が利いて板だろ?」>ピーター
ピーター:「流石です」>エルヘゼラン
ケルフード(剣):「最初に煙が立ち上るのに気付き、その出所を探った。それは彼らの野営地の煙だった。怪魚人の類を祭った古い社の前だ。ここから西、さほど遠くはない」
ケルフード(剣):「レイピアを持ち、明るい青に輝くブレストプレートを身に着けた人間の男、孔雀の羽でできているようなドレスを纏い、ルツェルンハンマーを持ったハーフエルフの女、大仰なオペラで演者が身にまとうような、革の衣装を身に着けた赤毛の女だった」
ピーター:「…彼女ですか、やれやれ」
ピーター:「怪魚人の社とやらも気になりますね」
ケルフード(剣):「そちらは憤怒の炉に繋がるかどうかはわからない」
ケルフード(剣):「私にできるのはこのくらいかな?」
ピーター:「十分です」
ケルフード(剣):「コーヒーのお礼に、他にもこたえられることはこたえよう」
GM:ここで野営は可能
ネサラ:「それはありがたい」
- 1ヶ月前(バラケットが目覚めた頃)には島には何も異常は(少なくとも地表では)なかったらしい。ピーターは怪魚人の社の方も気になったが、ブラッドストーン・バンカーの方が遠く、先に行った連中に余計な事をされても困るという事で、ブラッドストーン・バンカーへ向かうことにした。
- オールドマンズ・ローンチの老人が不浄なる猟犬に生きながら食われたという伝承は、ケルフードの話では真実であったとしても、噂にあるような、呪いや亡霊の類はみたことがないとの事だった。
- 一行はケルフード2人に礼を言い、一先ず旅を再開した。
※PCたちは知る由もないが、ケルフードはホロウ・マウンテンのポータルを通った時に副作用で分裂したようだった。同じ精神を共有しているので、心術のセーヴィング・スローに失敗してももう一人が振ることができるらしい。この事故の為、ケルフードは協会にも戻らずに島で過ごすことにしたようだった。彼自身が話すことはないだろうし、PCたちは知る由もない事だが(笑)
○ブラッドストーン・バンカー/Bloodstone Bunker
- AR4718年サーレンレイ月5日 13:00頃
- 冒険開始から5時間ちょっと経った頃、森の中に建物が見えてきた。煙が立ち上がり何だか騒がしい。ピーターがサイトメトリーで見たならず者たちが3人、野営しながら戦闘訓練をしているようだ。彼らはPCたちを確認すると、血に飢えているのか殴りかかってきた。だがならず者たちはさほど強くなく、あっさりと倒された。気絶した一人を回復して話を聞くと、リーダーの名前はマーガといい、何か目的があって中に入ったらしい。
人間3:「俺たちのリーダーは目的を達成して戻って来る!」
人間3:「その時はお前たちも終わりだ...そして、お前たちだけじゃない...」
人間3:「おっと、喋りすぎたな...」
人間3:「殺せ。俺たちは死を恐れん!」
ピーター:「死を恐れない、ですか」
ネサラ:「ま、お前が死んだらボスに聞けばいいか」
リユーリ:「御親切にどうも…」
- そこには紙切れが1枚あり、共通語のアルファベットが書いてあるが、そのままでは意味をなさない羅列だった。サーシロン語を知っているピーターが見てみると、共通語で音だけ転写している事が判明し、口に出すとサーシロン語の「開け、アラズニストの栄光のため」という言葉であることが判明した。ブラッドストーン・バンカーの入り口らしき扉に触り、合言葉を唱えると扉は音もなく床へを沈んだ。紙きれの文字はサーシロン語を知らない人物のために用意したようだった。
- 中は暗かったので明かりを点ける。入った部屋は高さはおよそ30フィートあり、天井のドームにはおぞましいカニのようなクリーチャーが、人型クリーチャーを虐待して生贄にしている様子のフレスコ壁が描かれていた。クリーチャーたちを見下ろしているのが、触手を持つ太陽で、それには目が描かれていた。一行が〈知識:次元界〉を振ってみると、カニのようなクリーチャーはゴンゴリナンというクリフォトで、〈知識:宗教〉の結果、触手の生えた太陽はクリフォト・ロード、ヤマソスを現しているのではないかという事に気が付いた。穴の底は暗くて見えず、エルヘゼランが石を落とした結果かなり深そう(100フィートくらい)だということが分かった。穴の右側の端に、下に続いていたであろう階段の残骸があり、ロープが結び付けてあった。先に入った者たちはここを降りていったようだが、他の部屋が気になったので、先ずは1Fの探索を続けた。
- 部屋の左側に丸い柱があり、リセリスが手を振れて合言葉を唱えると柱が回転して入り口が現れた。そこには崩れた棚があり、恐らく元はウェポンラックだったと思われた。ガラクタしかなさそうなので、リセリスが反対側の丸い柱を調ると、そこには魔法の罠があるようだった。危なげなく解除し、手を振れ合言葉を唱えてさらに奥の部屋へ。
- そこは半月型の部屋で、壁には人が自分の首を切っている壁画が描かれており、 鎖と枷、骸骨もあった。骸骨は曲刀を自らの胸に差しているかのような格好だった。擬呪でディテクト・アンデッドが唱えられることを思い出したピーターが、部屋の中に向かって唱えるも特にアンデッドの反応は無かった。部屋を〈知覚〉するも危険は無さそうだったので、骸骨や絵画を調べるために中へと入る。骸骨は人間の骨で、ディテクト・マジックを投射すると剣に反応があった。リセリスがアイデンティファイのワンドを振って鑑定してみると、+2クルーエル・ファルカタ…と思われるが、実は呪われた剣だった。呪いは、この剣で自殺したものの呪いだろうと思われ、何かの拍子に、自らの命を捧げようとする可能性があるという物だった。
リセリス:「げっ、呪われておる…がセーフ」
リセリス:「どうする?」
ピーター:「呪われてるんですか?」
リセリス:「呪いはこんなかんじじゃ」
リユーリ:「地下に降りていくと呪いが発動しさせる者と会いそうですね…」
エルヘゼラン:「後で回収してもよさそうだが」
ネサラ:「破壊してしまったほうが良くない?」
エルヘゼラン:「質のいい武器だぞ?」もったいないな、という顔
リセリス:「……とりあえずおいておこう」
ピーター:「呪われてるんですよ!」>エルヘゼラン
リセリス:最終的には持ち帰ってレポートとともにおさめたい…
ピーター:「(良かった、サイコメトリをしろとか言われなくて良かった)」
取り合えず一旦置いて後で回収することにした。他には何も無かったので、パーティは穴のある部屋へ戻った。
- 崩落した階段を、ロープを伝ってヘルへゼランと非実体化したベン、リセリス、ピーター、ネサラ、リユーリの順番で降りていく。
○ブラッドストーン・バンカー地下1階/Bloodstone Bunker BF1
- 100フィートほど降りた先は炉がいくつか並ぶ場所だった。炉は大分使われていないようで、石炭が残ったままだった。注意しながら進むと炉の中から火が付いた人型のクリーチャーがずるずると3体這い出してきた。〈知識:宗教〉判定の結果、リセリスとピーターがコンバスティッドという、焼死した者がなるアンデッドである事が分かったが、詳しい事は分からなかった。
- 戦ってみると、[恐怖]で朦朧状態にさせる苦悶の叫び声と、悪臭のオーラ、叩きつけられて頑健セーヴを落とすと
突き当りの壁には[火炎]抵抗を無視する炎をオーラを与えてくるという、非常に厄介なクリーチャーだった。かなり苦戦したが、一行は何とか倒すことが出来た。
- 炉の奥にはゲートがあり、そこには判別も付かないほどの黒焦げの死体があった。剣と鎧は残っていたが、装備からすると上に居たならず者たちの仲間の死体のようだ。ゲートをくぐるとT字路があり、突き当りの壁には大きなアラズニストの顔の浮彫が突き出ていた。リセリスが調べてみると、鼻の穴からガスが噴き出てくる罠が仕掛けられていたが、訳なく解除をした。改めて調べると顎にヒンジがあり、左耳の内側にレバーがある作りになっており、レバーを操作すると顎が開き、宝石類が入っていた。リセリスが開いた顎を更に調べると、コンパートメントがあり鍵がかかっていたが、これを解除して追加の宝石を手に入れることが出来た。
- 北へ向かってみると、削りだしたばかりの鉱石がさんらんしている、深さ30フィートほどの四角い穴がある部屋へと出た。部屋の奥にホイールに鎖が巻き付いた機構があった。
リセリス:「炭坑?」
ピーター:「なるほど」
エルヘゼラン:「あの穴で昇降しているのかもな」
ピーター:「鉱山ですか」
リセリス:「そういえば…フォージということか」
- どうやら板をホイールと鎖で昇降させることが出来るようで、昇降機の床には何かの鉱石が積んであった。調べてみると、一種のエレベーターなのだが、鎖が一部絡まり錆びて固着したりしているので、ホイールがスムーズに回転しない事が分かった。リセリスの〈装置無力化〉判定で動かせるようになったが、この機構は大分劣化しているので。動かしたり、降りるのも危険かもしれない事も判明した。根本的なオーバーホール(メンディング+〈装置無力化〉もしくは〈知識:工学〉)をすれば、動かしても大丈夫になるかもしれなかった。鉱石は緑色の輝きを宿しているので、エメラルドかもしれない。危険とお宝を見つけたパーティ一行は一旦引き返して別な方へと向かった。(GM:鉱石は銀色じゃないかと思います。昇降機の修理は、かなり時間がかかりそうに思えました)
- 鉄の扉があり、開いた部屋にはかつては武器を積んでいたであろうプッシュカートが3台ほどあった。誰かが漁った後があり、魔法反応は無かった。どうやら先を越されたようだ。
- その先には同じ形の棚の残骸が転がってる部屋が3つ、ワークテーブルっぽい石の机が4つある部屋が1つあった。ディテクト・マジックをしながら進んでいくと、棚の残骸に埋まっている場所に魔法反応があった。調べると魔法のククリと魔法のヘヴィ・メイスを発見した。リセリスが鑑定すると、ブラッドレッティング・ククリとボルダーヘッド・メイスということが分かった。回収して部屋を出ようとすると、〈知覚〉が高かったリセリスが嫌な予感とともに遠くから聞こえる微かな叫びを聞いた。
「我らが造り上げたものが! 打ち捨てられ、朽ち果てた! 我らが遺産に災いあれ!」
- どうやら霊障らしい叫び声は、ククリを持ったピーターとメイスを持ったエルヘゼランに、それぞれ3レベルと1レベルの負のレベルを与えると消えていった。リセリスとリユーリは二人に魂刺激剤をそれぞれ一つずつ渡し、急場をしのぐことにした。
- 戻って別の廊下に入ると壁に締め切られていない隠し扉があり、覗くと中は高さ20フィートの深緑色の大理石の部屋で、ブロンズのアーチがあり何やら文字が刻まれていた。アーチにはプールのような物が付いており、中では何かの映像がチラチラと映ったり消えたりしているようだった。サーシロン語を読み、〈知識:神秘学〉を振ったリセリスは、これがモザマーが使っていたポータルではないかと思い当たった。数種類のクリーチャーが現れては消えている。それは『ランサー持ちのシン・スポーン』、『ハルバード持ちのシン・スポーン』、『背中の形が変な人間』、『剣を持った人間』、『魚っぽいクリーチャー』、『フレッシュドレック』のようだ。
- 座標の変更方法は不明で、座標設定(いくつかセットしてある中から選択)した場所にしか行けないようだった。リセリスがアイデンティファイのワンドを振り更に調べてみると、今は故障していて一方通行なのが分かった。壊す場合はいくつか方法がある。
1.殴って壊すことは可能。だが力場エネルギーが飛んできそう。
2.魔力をシャットダウンすると壊れるので、ディスペル・マジック。だが術者レベルは高そう。
3.プールの水は装置にエネルギーを供給する液体電池なので、プールを空にすれば破壊できるかもしれない。
- それに気づいたリセリスは、クリエイト・ピットの呪文を唱えてプールの水を空にするという方法を思いついて、実行した!4ラウンドほどでプールの水はピットの底に溜まり、プールは空になった。
リセリス:クリエイトピッドをキャストしてみる
エルヘゼラン:「……大丈夫なのか?」バケツを手にしている
GM:水が流れ込む
ピーター:「ははあ、これはアイディアですねぇ」
リセリス:「おー、ながれとるながれとる」
エルヘゼラン:「おお、これは良いぞ」
GM:水が流れ出ていく
ネサラ:ロッド使ってエンパワースコチンを使わなきゃいけないかと思ったがなんとかなりそうだ
リセリス:「な、流れ切った…」
ピーター:「いやあ素晴らしい」
GM:プールの水は全てピットに流れ込んだ!!
GM:そうすると...
GM:プールがカラになって1-2ラウンドすると
GM:光が消えた!
ピーター:「どうです?」
GM:シャットダウン成功?!か?
エルヘゼラン:「あの穴はいつなくなるんだ?」
ネサラ:シャットダウン成功したっぽい
リセリス:「やったか?!」
GM:ぶーん、ぶーん
GM:ぶーん、ぶーん
ピーター:「変な音がしません?」
リセリス:「ん???」
エルヘゼラン:ドアをパタン
ピーター:「うわあ」
リセリス:KABOOOOOOM
リセリス:「!?」
リセリス:おそるおそるみにいく
エルヘゼラン:「おや、水は来なかったか」
リセリス:「粉々になってる!?」
ネサラ:「おお、水浸し」
リユーリ:ヒューと口笛
守護霊ベン:「…壊れている」
GM:ゲートを破壊した!
リセリス:「くっ……危険とはいえ……サーシロンの遺物を」
リユーリ:「いいザマですね」
リセリス:「しかしまぁ…目的じゃからな」
エルヘゼラン:「これで任務完了か?」
リセリス:「あいつらは戻ってこれないのう」
ピーター:「行った人間が何処へ行ったかがきになりますけどね」
ネサラ:「実はあの触手男、このゲートを使ってどこかに飛ばされた過去があって、今回の船で戻ってきた、ということはあるじゃろか」
- リセリスの機転で無事ゲートを破壊した一行は、さらに先へと進む。奥にはまた深緑の大理石の大きな部屋があり、北東隅に毛皮やらなんやらが積み上げられた巣のようなものがあった。さらに格子状のゲートの奥に赤い大理石の祭壇のような物があり、ゲートの中央に扉があった。祭壇には卵のような形をした、金属製の置物(?)があり、祭壇にはヤマソスのルーンが刻んであった。
ピーター:「アレがルーンフォージ…とか?」
ネサラ:インペリアル・イースター・エッグみたいな感じかしら
リセリス:「!?」
ピーター:「ヤマソスのルーン…卵…巣…猛烈に嫌な予感がします」
- 卵の上部の蓋が開いており、そこから煙のようなものが現れると全員の頭の中に語り掛けてきた。
煙?:(モザマーのよこした生贄...か?)
ネサラ:「あいつ、頭の中に直接…!?」
ピーター:「(モザマー?生贄?)」
- ここで今回はタイムアップ。次回は一行の頭に話しかけてきた何者かと話す予定。
最終更新:2024年04月12日 20:53