第12回セッション
録画
まとめ
○ブラッドストーン・バンカー地下1階/Bloodstone Bunker BF1
煙?:(モザマーのよこした生贄...か?)
- パーティメンバーたちの頭に直接話しかけてきた煙のようなクリーチャーは、〈知識:次元界〉の結果、アビスの混沌を身に宿したハーフフィーンドのエア・エレメンタル(ヴァリアント)という事が分かった。
ピーター:何そのデビルマンみたいな設定。
リセリス:「あれは…エアエレメンタル。ただしアビスの力を宿して居る」
エルヘゼラン:「こいつでなんとかなるよな」ハルバード+2で
ピーター:「そんなに設定を盛らなくてもいいんじゃないですかね」
エルヘゼラン:「モザマーは死んだぞ」
煙?:(そうか。ヤツは死んだのか)
- 煙のようなクリーチャーは、モザマーが死んだことを伝えても特に意に介すことは無かった。
煙?:(ヤツが死んだという事は...お前たちは生贄ではないようだな)
ピーター:「(そんなわけないでしょ)」
ピーター:「(生贄じゃないです)」
ネサラ:「アビスへ帰りなさい」
リセリス:「サーシロン時代からここにおるのか?」
エルヘゼラン:「ここには用があってきた、その用事はもう済んだがな」
煙?:(ほう。我の言った通りになったな)
煙?:(肉体は生命の媒介としては適切でないとヤツとは議論したものよ)
ピーター:「(結構知的な事をしてますね)」
煙?:(我は長くここを守っておる)
煙?:(エルフよ、用事とはなにか)
エルヘゼラン:「水のポータルを破壊した」
煙?:(ポータル...ああ、モザマーが見つけたアレか)
ピーター:「(結構律義に答えてくれる…帰ってって言ったら帰ってくれるかなぁ…)」
リセリス:「お前はここでなにをしているんじゃ?」
煙?:(ここで何をしているか...)
リユーリ:「あまり興味がなさそうですね(この場所を守っているならそれもそうか)」
煙?:(おもしろいことを聞くやつだ)
- リセリスたちは〈真意看破〉判定を試みるが、種族が違いすぎるからか詳しい感情は読めなかった。
煙?:(...決まっておろう)
煙?:嫌な予感がしたので
ピーター:「(うん?)」
リセリス:「くる…!」
エルヘゼラン:「なに!?」
煙?:(貴様らのような侵入者、冒涜者を)
煙?:(破壊するのが我が役目よ!)
ピーター:「ああー、やっぱり~!!」
煙?:(定命のものたちよ。お前たちの愚かな言葉も、無聊の慰みではあった)
煙?:(ゆえに、慈悲深く、速やかに破壊してやる!)
- 当然のようにイニシアチブ判定を行い、戦闘となった。素早い煙?はアンホーリィ・ブライトを撃ち、格子の中に閉じこもっていたが、エルヘゼランが格子を筋力で破壊し、パーティが突入する。元がエア・エレメンタルだけあって、素早い動きと長い移動距離、ダークネスの呪文などでPCたちを翻弄したが、リユーリのグリッターダストで防御力を下げられ、最後はネサラのエンパワー・スコーチング・レイで倒れた。
- その後調べると、卵の形をした物は香炉であり恐らく煙?がここに潜んでいたと思われる。サーシロン帝国時代の物だが価値は無さそうだった。ヤマソスの祭壇はエルヘゼランとベンで破壊した。〈知識:宗教〉、〈知識:神秘学〉。〈知識:歴史〉判定の結果、ピーターはアラズニストとヤマソスは関連があるという説があり、あるいはこのバクラカンと関係がある可能性に気が付いた。
ピーター:「という説がありませんでしたっけ、リセリスさん」
リセリス:「きいたことは…あるかもしれん。今度調べておこう」
ピーター:「ということは裏付けの1つかもしれませんね」
リセリス:「彼奴(モザマー)がヤマソス神官だった時点でもっと考えておくべきじゃったのう」
ピーター:「確かに」
- あとはメモが見つかり、コーヴのモザマーの部屋で見つけたメモと同じ筆跡のようで、どうやらここでモザマーがポータルの解析をしていたメモのようだった。ふと思い立ったピーターは破壊したポータルの部屋でサイコメトリを行ってみた。
GM:ピーターは、ポータルを見ている
GM:爆砕する前のものだ
GM:君は知っている
GM:このポータルの目的地を変更する方法を
GM:君はその手順通りにそれを行う
GM:そして、部下の1人を先に
GM:ポータルへ進ませる
GM:君は言う「何をビビってる」
GM:「成し遂げねばならんことがあるんだぞ!」
GM:1人の人間がポータルへ入る
GM:そして君も入る
GM:成し遂げねばならないことがある
GM:進まねばならない!
GM:君の背中で、何かが蠢いていた...
ピーター:「はっ」
ピーター:「…という感じでした」
ピーター:「何処まで行ったかは流石に」
リセリス:「ふうむ…やつらか」
ピーター:「さて、どうしましょう?」
ネサラ:「ミスラル鉱石の引き上げ、どうする?」
ピーター:「今度ゆっくりやりましょう」
ネサラ:「メンディングならあるけど」
リセリス:「急ぐべき用事は済んだが…
ピーター:「別な場所が気になるんですよねぇ」
- 取り合えずミスリル鉱石は後回しにして、呪いのファルカタはパスファイダー協会に預けるために回収し、ケルフードのキャンプへと戻ることにした。
ピーター:「戻りました~」
ケルフード(剣):「帰って来たか」
ネサラ:「ただいまー」
ケルフード(剣):「まあ座るといい」
エルヘゼラン:「上手くいったよ」
ケルフード(剣):「そうか」
ケルフード(剣):「それならよかった」
ピーター:「お陰様で」
ケルフード(剣):「今日はゆっくり休むといい」
ネサラ:「仕事が終わって食べる食事は美味しい」
ネサラ:「それがたとえ保存食でも」
エルヘゼラン:「ドライフルーツがあるんだ、食べようか」
リセリス:むしゃむしゃ
GM:食事をし、君たちは休息することにした
- 一行は食事して眠りにつく。野営地では念のため交代で見張りに着いたが、ピーターが当番の時にソレは起きた。野営地に別な服を着たリユーリが現れる。ピーター以外は寝ていたが、同様の夢をパーティメンバーは見ることになる。
ピーター:「…あれ?」
ピーター:「リユーリさん?」
ピーター:「今夜はまたいつも以上にお美しいですが…?」
ネサラ:「リユーリの双子の姉君かなにか?」
リユーリ?:「私はルーンロード、ソルシェン」
ピーター:「!?」
ネサラ:「?!?!」
エルヘゼラン:「ソルシェン……?」
リセリス:「……?えっ」
リセリス:「ええええええええ」
- 突然現れたリユーリそっくりの女性は、驚愕の言葉を告げる。
ピーター:「どういうことです?」
リセリス:「リユーリにそっくりじゃ…」
リユーリ?:「私はルーンロード、ソルシェン。しかし、あなたの敵ではありません。
エルヘゼラン:「リユーリの真似をしてるのか」
ピーター:「…」
リユーリ?:アラズニストが蘇ったことで、我々双方が彼女の敗北から利益を得ることになりました。
ピーター:「双方?」
リユーリ?:「彼女は力を求め、ホロウ・マウンテンを去りました。備えなくてはなりません。」
リユーリ?:「あなた方の様子を見させてもらいました。彼女に対峙するに足る英雄の資質を備えているようですね。」
ピーター:「…」
ネサラ:「もしかして貴女とアラズニスト、帝国時代からの政敵だった?」
リユーリ?:「しかし、手助け無しという訳にはいきません。」
リユーリ?:「涙を流す竜を超え、「打ち捨てられし埋葬所(the Forlorn Sepulchers)」へ行きなさい。」
リユーリ?:「そこで、アラズニストの先代にあたる老テュビドスを見出すのです。」
ネサラ:(答えるつもりはなさそうね)
ピーター:「…」
リユーリ?:「「憤怒の試練場(the Gauntlet of Fury)」で勝ち得た「奈落の秘文石(Abyssal runestone)」があれば、彼の安らげぬ魂に、あなた方への支援を強いることができるでしょう。」
リユーリ?:「ただし、何の争いも無く、という訳にはいかないかもしれません。」
リユーリ?:「そして、注意してください。堕ちたとはいえ、蛇は未だその牙を失ったわけではないのですから。」
リユーリ?:「彼の件を片付けたなら、コルヴォーサで会いましょう。」
ピーター:「その場所は何処に?」
リユーリ?:「話すことが沢山あるのです!」
ピーター:「…はっ」
ピーター:「あ、あれ?俺寝てました?」
- ルーンロード、ソルシェンを名乗ったリユーリそっくりの女性は、そのまま姿を消した。ピーターはあるイメージを抱く。それは半ば崩れかけた、2匹の竜が涙を流す石のアーチでなんとなくこの山のあの辺、という感じだった。
ソルシェンの発言まとめ:「私はルーンロード、ソルシェン。しかし、あなたの敵ではありません。
アラズニストが蘇ったことで、我々双方が彼女の敗北から利益を得ることになりました。 彼女は力を求め、ホロウ・マウンテンを去りました。備えなくてはなりません。 あなた方の様子を見させてもらいました。彼女に対峙するに足る英雄の資質を備えているようですね。 しかし、手助け無しという訳にはいきません。 涙を流す竜を超え、「打ち捨てられし埋葬所(the Forlorn Sepulchers)」へ行きなさい。 そこで、アラズニストの先代にあたる老テュビドスを見出すのです。 「憤怒の試練場(the Gauntlet of Fury)」で勝ち得た「奈落の秘文石(Abyssal runestone)」があれば、彼の安らげぬ魂に、あなた方への支援を強いることができるでしょう。 ただし、何の争いも無く、という訳にはいかないかもしれません。 そして、注意してください。堕ちたとはいえ、蛇は未だその牙を失ったわけではないのですから。 彼の件を片付けたなら、コルヴォーサで会いましょう。 話すことが沢山あるのです!」
ピーター:「エルヘゼランさん、起きてください」
エルヘゼラン:むくり
ピーター:「…実は夢の中にリユーリさんが出てきまして」
エルヘゼラン:「俺もだ、ソルシェンとか言ってたな」
ピーター:「お、そうですか」
ピーター:「ええ、そう名乗ってました」
エルヘゼラン:「あのあたりの石のアーチに行けと言っていた」
ピーター:「ですねぇ」
ピーター:「これは…正直引っかからなくも無いですが、行くしかなさそうです」
エルヘゼラン:「そうだな、朝にみんなに確認してみよう、他にも夢を見たやつがいるかもしれない」
ピーター:「…『憤怒の試練場(the Gauntlet of Fury)』で勝ち得た『奈落の秘文石(Abyssal runestone)』、ねぇ」
リセリス:「なんか妙な夢をみたんじゃが」
エルヘゼラン:「リユーリ、昨日の夜お前の夢を見たぞ」
リユーリ:「…どんな夢です?」
ピーター:「(…来ている服が違う。やはり、リユーリさんではない?)」
エルヘゼラン:「ルーンロード、ソルシェンだと名乗っていた」
リセリス:かくしか
ピーター:「俺も、リユーリさんが夢に出てきてですね」
リセリス:「リユーリの顔をしていたが、顔をかりたのかのう」
ネサラ:「リユーリ、実はソルシェンのファンで変装してたりする?」
ピーター:「優しく微笑むと、色々話してくれましたよ」
リユーリ:「いえ…この顔は船上で話した通りなっていたというか…」
リセリス:「しかしあの具体的なお告げ、皆同じ夢を見てるとなると」
- 〈知識:神秘学〉判定を行ったリセリスは、この夢はどうやらドリーム・カウンシル呪文の効果に似ており、本物のルーンロードならこのくらい強力な術を使えて然るべきと考え、そして他のルーンロードの復活もあり得ると思い至る。場所に関しては〈知識:地域、地理〉判定をして見たが、よく分からずケルフードも名前は聞いたことがあるが、詳しく分からないらしい。ティビドスに関しては〈知識:歴史〉判定を行うと、リユーリが聞いたことがあり、アラズニストの先代のルーンロードの名前で、テュビドスの象徴はとぐろをまくヒュドラのようだ。ちなみにケルフードは同じ夢は見ていないようだった。
リセリス:「アラズニストトソルシェンが復活していて…ザンダーグルも疑いがある状況か」
リセリス:「ソルシェンは、アラズニストが蘇ったといったが」
ピーター:「ルーンロードが次々に、ですか(渋い顔)」
リセリス:「逆にソルシェンは……そもそも死んでいたのだろうか」
ピーター:「ああ、そういう意見もありますね」
ネサラ:「伝え聞く情報によると、活動が表沙汰になってないだけで、死んでないとしても不思議じゃないよね」
エルヘゼラン:「ルーンロードか……」あんまり現実感がない
リセリス:「ともあれ、ゴーントレットとやらを探さなくては」
ピーター:「ですね」
ネサラ:「もしかしたら生きても居ない状態かもしれないけど」
リセリス:「まずは自称ソルシェンの導きにのってみようとおもうが」
リユーリ:「あれだけの技を使って無意味な場所ということはないでしょうが…」
ピーター:「ピーコック・スピリットが向かったという社が気になりませんか?」
リユーリ:(私に何をさせようと…?)
エルヘゼラン:「行ってみればわかるだろう」
ネサラ:「他に手がかりもないしね」
ピーター:「無論、乗るしかないですね」>リセリス
ピーター:「近いなら、確認しませんか?」
- パーティ一行は他に行く当てがなかったのもあり、ピーコック・スピリットが向かった社へ翌日向かうことにした。ピーターが受けていた負のレベルは朝になると消えていた。どうやらエナヴェイションの効果だったようだ。
○怪魚人の社
- AR4718年サーレンレイ月6日 9:00頃
- ケルフードに聞いた社らしき場所へ向かった。怪魚人の社という名は見れば分かるとケルフードは言っていたが、はたして建物の表面には年月を経てアバタだらけになったレリーフがあり、下半身がうなぎっぽい禍々しい魚人の姿が何度も描かれていた。〈知識:宗教〉を試みるとピーターは思い出せなかったが、リセリスがデーモンロード、イブドゥレンジアン/Ibdurengianの姿ではないかと気が付いた。入口付近には野営の跡があり、先に入った連中のお陰か入り口には罠も鍵も無さそうだったので、明かりを点けて中に入ると内部にも悪魔的な水生生物が悦びに顔を歪めて互いを切り刻み合ってる壁画があり、床には6本首のヒュドラのモザイク画があった。
ピーター:「む、ヒュドラ」
リユーリ:「これが話に聞いた…」
ピーター:「リセリスさん、これはもしかして当たりでは…?」
リセリス:「なるほど…」
- 部屋の中央には祭壇があり、血の染みのような物で覆われ、床にもその染みは広がっていた。ディテクト・マジックを投射すると祭壇に魔法反応があった(死霊術・中程度)。どうやら祭壇には触らない方が良さそうだったので、無視して奥の壁を調べると、巧妙に隠してある隠し扉があった。開いた先の部屋には、すぐ北側に地蔵のような顔が付いた石像が4つ、祭壇と同様に床に血だまりのようなものがあったが、魔法の反応は無かった。南側奥の円形の部屋には下半身がウナギのような魚人、イブドゥレンジアンの像が立っていた。〈知覚〉判定の結果、ピーターが像の下の床の血だまりが動いたような気がした。エルヘゼランが奥の像を調べると、一部埃が薄い処を発見した。自身にロングアームの呪文をかけその部分を押すと、入り口が開いた。先に入った連中はそこから降りていったようだ。リユーリがリセリスにマジック・サークル・アゲンスト・イーヴルを投射し、リセリスが血のような跡へアシッド・スプラッシュを打ち込むと、血だまりのような塊は動き出した!
- 〈知識:ダンジョン探検〉判定の結果、『イブドゥレンジアンの息吹』と呼ばれる粘体クリーチャーであり、悪のヴァリアント・ロイリング・オイルという事が判明した。叩きつけ攻撃を受けて頑健セーヴを落とすと吐き気がする状態となり、[火炎]や[雷撃]ダメージの攻撃を行うと、爆発を起こすという粘体である。
ピーター:「中々酷い粘体ですねぇ」
リセリス:「オイルじゃからな、火気厳禁!!」
- 戦闘になりベンが殴ったが、DR/斬撃および善があるため攻撃が通らない。少々苦労したが、リセリスのアシッド・スプラッシュやネサラのイアピアッシング・スクリーム、リユーリのアライン・ウェポンから受けたエルヘゼランがハルバードで斬り倒した。
- 改めて北側の像を良く調べると宝石がはまっていたので、リセリスが〈装置無力化〉で取り外した。その後南側奥の像の隠し扉に入り、階段を地下へと降りていった。
○怪魚人の社地下1F
- AR4718年サーレンレイ月6日 10:00頃
- 階段を下りていくと逆L型の部屋へと出た。南側は行き止まりで西側の壁にドアが2つあった。東側は奥の方で幅が少し狭くなっており、東へと続く足跡が残っていた。先ずは近い西側の2つの扉を調べてみることに。2つの内北側の部屋の扉を開けると、書見台と椅子があり書庫のような狭い部屋だった。本屋巻物があったが、経年劣化で触るとボロボロと崩れてしまった。南側の扉を開けると、北側とほぼ同様の部屋だったが書見台に骸骨が2体突っ伏していた。ピーターがディテクト・アンデッドを使ってみると、首に革ひものようなものが巻き付いている気がするのと、何か嫌な予感がした。するとそれは浮き上がってきた。〈知識:宗教〉判定をすると、以前アシャーヴァの神殿跡で戦ったことがある、チョーキング・シェイド(絞殺タイプ)×2だった!
- 以前戦った非実体のアンデッドの複数出現に、パーティ一行は2人ほど憑依されたりと苦戦するが、アシャーヴァの加護もあり何とか撃退に成功した。部屋の中は北側の部屋と同様に、経年劣化した書物以外は自ら首を絞めて自死した白骨死体があるのみだった。
- 部屋を出て、逆L型廊下の東側の通路を進む。東へと続く足跡は3~4人分あるようで、ちょっと狭くなった先は楕円型の部屋のなっており、南北に伸びた廊下、東側には丸いアルコーヴがあり、床には憤怒のルーンが大きく描かれていた。東のアルコーヴには古いテーブルと丸い椅子があり、そこには金属でできた人形のようなものが座っていた。
- リセリスが〈知識:工学〉で人形を調べると、人間型のオブジェとも思ったが、関節的な物もありそうだった。斧を持ち腹も解放出来そうで、中には歯車が見えた。〈知識:神秘学〉を行うと、これが元々動いており、今も残った技術ではあるがサーシロン時代にはクロックワークという、ネジを巻いて動力にする人造テクノロジーがあったことを思い出した。
リセリス:「サーシロン時代のクロックワークでは??!!」
ピーター:「どうしました?」
エルヘゼラン:「ふうん、動くのか?」
ネサラ:「そういえば、サーシロン製絡繰竜がどうのとか聞いたことがあるような」
リセリス:「クロックワークというのは人造クリーチャーで技術的にゴーレムの従兄弟であるといわれており、魔法と内部で回転する数千の複雑なゼンマイと螺子と歯車という精巧な技術を組み合わせて造られるものじゃ、純粋な秘術の御業の職人によって命を吹きこまれた被造物のただの模倣であると、彼らの技を嘲笑する者もいるが」
- クロックワーク一般の特徴として、スリープモード的なもので動力の消耗をおさえていたクロックワークの可能性はあるようだ。腹の部分を開け調べてみると、明らかにギアのような機構が組み込まれているのが分かった。ここにある種の鍵のようなものを組み込むと、鍵に記された命令に従う可能性があるようだ。
ピーター:「という事は、補修すれば動かせるかも?」
リセリス:「おおおお…なんと精巧な」
リセリス:「先行者は無視していったか…鍵があればいいんじゃが」
リセリス:「鍵じゃ、鍵をみつけるんじゃ」
リユーリ:「どこかにまだ鍵があるかもしれないと」
エルヘゼラン:「探してみるか」
- 楕円形の部屋の北側の廊下を進むと西へと折れており、進むとさらに8つに分かれていて、突き当りの壁には男性の顔の像があった。8つに分かれた先は、狭い自習室があった。廊下には白骨死体が倒れており、アンデッドでは無さそうだが先ほどのチョーキング・シェイドが居た部屋にあった死体と同じくらいの古さで、〈治療〉で調べてみると昔の死因以外に刺突武器や殴打武器による新しい傷があり、廊下にも新しい血痕があったので、最近ここで戦闘があったかもしれないと一行は推測した。自習室には特に価値のあるものは何もなく、突き当りの男性の顔を見てみると、片目だけ露わになっており、口を開けている。目は多分宝石がハマってたのかえぐり取られていた。どうやら先行した者たちはここまでは来たようだった。
- 像を改めて調べてみると、難易度がかなり高かったが隠し扉があった。開けた奥には他の部屋よりちょっと広めの自習室が隠されていた。部屋を調べると、触っても崩れない本が1冊あり、その本の脇からは歯車がいくつか飛び出していた。〈知識:神秘学〉で調べるとどうやらクロックワークの起動に必要なパーツであり、命令に必要な(今風で言えば)ROMのような物だということが分かった。ディテクト・マジックと併用して調べると、ハンディ・ハヴァサックやサーシロン帝国時代の貨幣(GM注:実際には宝石でした。GMのミスですスミマセン)、ダガー・オヴ・ヴェノムなども見つかった。
- 楕円形の部屋の東側のアルコーヴに戻り、リセリスは鍵となる本を早速クロックワークの腹へと設置した。
ピーター:「嬉しそうですねぇ」
リセリス:「はぁ…はぁ…」
エルヘゼラン:「落ち着け」
リセリス:「挿れていい??」
ネサラ:「暴れると困るから離れてよっと」
リセリス:シャコン
- するとギアがかみ合い、駆動する音がし始めた。クロックワークの人造は動き出し、立ち上がるとアルコーヴの北側にある隠し扉を開け、廊下を先に進んでいった。その後をリセリスが追いかけ始める。奥には北側が丸い鍵穴型の部屋があり、壁に作り付けの本棚があった。
ピーター:「おお、動いた!」
リセリス:「動いたっ」
ピーター:「おっとっと」
ネサラ:「動いたけど融通が効かなさそう?」
ピーター:「リセリスさん、早い、早いよ!」
リセリス:「はっ、ここは?」
- クロックワークの人造は本棚から本を何冊か取り出したが、後ろからリセリスたちが入ってきたのが分かると、侵入者と判断し襲い掛かってきた!判定の結果、人造はクロックワーク・ソルジャーという事が判明した。
エルヘゼラン:「破壊してもかまわんのだろう?」
リセリス:「ノーノー!」
ピーター:「死ぬよりましです」
リセリス:「まて我々は戦いは望まない」(サーシロン語)
エルヘゼラン:「俺と お前 戦う」サーシロン語
ピーター:「エルヘゼランさんがサーシロン語を?」
エルヘゼラン:「読めないと不便だからな」
エルヘゼラン:「リ、リセリス……」
リセリス:「こうなっては一端無力化するしか!あとでなおせばいい!」」
エルヘゼラン:「わかった」
- 攻撃力も防御力も高いクロックワーク・ソルジャーに苦戦するも、ネサラの電気光線のダメージを見て[雷撃]ダメージに弱いと知ったリセリスが、ショッキング・グラスプ呪文を叩きこんで破壊することに成功した(時間がかかったのは、リセリスのPLさんは知っていたが、キャラクターがそこまで知識判定を抜いていない為の苦肉の策である)。
人造:バチバチ!
GM:破壊された!
リセリス:「くぅうううう……!!!」
ピーター:「これは見事に」
リセリス:「あああああ…壊れちゃった…」
エルヘゼラン:「一撃だったな」
リセリス:「あとで…なおせるよね
ピーター:「ま、まあ多分思い通りにはなりませんでしたよ」
エルヘゼラン:「良い一撃だった」
リセリス:なんか泣いてる
エルヘゼラン:「リセリス?どうした?」
ピーター:「いずれ暴走しましたよ、多分」
ネサラ:「サーシロン工学に詳しい人を協会に探してもらえばいいんじゃない?」
リセリス:さめざめ
リセリス:「そ、そうじゃな」
- クロックワーク・ソルジャーが本棚から取り出した本は、魔法反応がある本だった。鑑定してみるとサーシロン時代のブレストブックであることが分かった。本棚には他にも魔術研究の困難さを詳述した書物が10巻1セットとクレイ・ゴーレム・マニュアルであることが判明する。
※PCが知らない裏話として、ねじ巻き機構がイカレているため、残り活動時間が6Rだった。中に入ってブレストブックを持ってくると、そこで力尽き、動かなくなる程度の時間しかなかったそうで、まあPCたちはそんなことは分からないのでこういう行動をするだろうというGMの談。
- 楕円形の部屋の南側の通路の先には分厚いオーク製の扉があった。罠、鍵は無さそうだったのでそのまま開けると、南側に通路が続き東西に扉がある、東側が丸い半円形の部屋があった。南の通路へはホコリがきれいに積もっており、東西の扉へは足跡でホコリが乱れていた。床にはフレスコ画があり、元は鮮やかな色をしていたと思われたが、抽象画なのでよく分からなかった。
- 床には4本腕の金属製の何かが転がっていた。〈知識:神秘学〉判定で、クロックワーク・メイジが破壊されて転がっているのが分かった。
リセリス:「サーシロンのクロックワークを破壊しおってー」
ピーター:「リセリスさんもですよ」
リセリス:「そうじゃった…な…(´・ω・`)」
- クロックワーク・メイジの指の間に赤い繊維のようなものが付着しており、見ると赤い服の切れ端のようだった。この赤色には見覚えがあり、ヴィラレインの服の色に似ている気がした。
リセリス:「だんだんはっきりしてきたのう」
ピーター:「…そうですね」
ネサラ:「南に行ってない、ってことは東西のどちらかで詰んだか前みたいにポータルがあった可能性があるね」
- パーティはまず足跡が付いていない南側の方を調べることにした。突き当りを西側に曲がると扉があり、罠、鍵を確認して開くとそこは少し広めの四角い部屋で、テーブルと椅子が8つあり書類が積んであった。すると誰もいないところから4体の非実体クリーチャーが現れ、[恐怖]効果を与えてきた。ロデリック卿の屋敷にも出現したポルターガイストだった。アドヴァンスド・テンプレートが付いていたが、グリッター・ダストの呪文で姿が見えるようにしたりしたお陰で、今回は難なく倒すことができた。部屋には触ると崩れる本とかポルターガイストが飛ばした金属片等、大した物は無かった。
- その先にも四角い部屋があり、そこにも机と椅子が1つずつあり、壁には本棚が取り付けられていた。棚には書類が入っていてきれいに並べられていた。机にはプレートが置いてあり、アウグス・プレム/Augus Premmと記載されていた。そして一人の人物がそこには立っていた。見たところサーシロン帝国様式の格好をした非実体アンデットのようにも見えるが、リセリスがサーシロン語で話しかけても忙しそうに動くだけで、返答は一切なかった。〈知識:宗教〉判定の結果、この部屋やこの人物自体が霊障ではないかという事が判明した。〈知覚〉判定で、この人物は机の上や棚の書類を整理したいが非実体で書類が掴めず、このままでは永遠に書類整理が終わらないという悲劇に居ることが分かった。
- イニシアチブ判定を行い、エルヘゼランが既に手にしていた聖水やディスラプト・アンデッドでダメージを与えるが足らず、非実体の人物は手に持った非実体の書類を癇癪を起こして破り始めた。そうすると、部屋に居る他の人物にも書類を割いたダメージが波及するという霊障だった。ピーターがキュア呪文で霊障を一時的に破壊し、消えているうちに書類を整理(〈職能:司書〉、無ければ【判断力】判定)しようとしたが、霊障は1分後に復活。再びイニシアチブ判定を行うことになった。書類整理にかなり手間取り、ピーターはダメージで気絶をしてしまった。最終的に部屋の外で様子を見ていたエルヘゼランが業を煮やして部屋に入り、出目20で書類整理を終了させた!聖水の用意といい、この部屋のイベントはエルヘゼランの殊勲賞だった。特に役に立つものは無さそうだったので、治療を行い半円の部屋へと戻った。(GM補足:ここで隠し扉と、下へ続く階段を発見していたかと思います)
- 東西の扉のうち西側の扉を調べあけると、そこは瓢箪のようなバイオリンのような形をした行き止まりの部屋だった。壁に沿って沢山の本棚が並び、本が数多くあったが、かなりの数が床に散らばっていた。どうやら急いで家探しした感じであった。ディテクト・マジックをするも特に魔法の反応は無く、本の整理にはかなりの時間がかかりそうだったので、取りあえずは置いておき東側の扉を調べることにした。
- リセリスが聞き耳を立てると、どうやら中に何者かが居る気配がした。扉を開けると、そこは南側が丸くなっているU型の部屋で、1人の男が机に座って本を読んでいた。男は腰にレイピアを2本下げており、ネサラ:青いブレストプレートを着ていた。どうやらレイピアを二刀流で使うようだ。男は本を閉じると奥へ声をかけた。
剣士:「ご婦人方、お客さんだぜ!」
剣士:「誰だか知らんが、ここを通すわけにはいかねえな」
リセリス:「おまえこそ誰じゃ!」
剣士:「俺はダミル。ダミル・ラッソーだ」
エルヘゼラン:「俺はエルヘゼラン、いい勝負ができそうだな」
- ここで今回はタイムアップ。次回はパーティより早く入っていた恐らくピーコック・スピリッツの連中との戦闘予定。
キーワード整理
ホロウマウンテン/Hollow Mountan
- ヴァリシア湾沖にあるリヴンレイク島にある山
- リヴンレイク島にはサーシロン時代にバクラカンの首都(シン=バクラカン)があった
憤怒の炉/Forges of Wrath
- バクラカン時代のポータル施設があった(PCたちが破壊済)
- ブラッドストーンバンカーの地下にある
打ち捨てられし中二階/Forsaken Mezzanine
- ピーコックカルトのハーフエルフ女性が任務があるといっていた場所
- イブドゥレンジアン(Ibdurengian)の社の地下の遺跡
打ち捨てられし埋葬所/Forlorn Sepulchers
- ソルシェンが言及した場所
- そこでアラズニストの先代にあたる「老デュビドス」を見いだせとのこと
憤怒の試練場/Gauntlet of Fury
奈落の秘文石/Abyssal runestone
- 憤怒の試練場で勝ち得ることができる?
- これがあれば老デュビドスの魂に支援を強いることができる
ルーンロード情報
- ソルシェンはPCたちにドリームカウンシルのような効果で接触してきた、コルヴォーサで逢いましょう
- アラズニストは蘇ってホロウマウンテンを去ったらしい(ソルシェン談)
- ザンダーグルも力を取り戻している可能性がある(バラケットの状況から推測)
ヴィラレイン・バルヴィサイ Viralane Barvisai
- 人間の女性で、アヴィスタン亜大陸の西部や南部沿岸で有名な女優でオペラ歌手
- シェリアックス貴族のレゲムスと不倫し、その妻に呪われ、舞台はいつも失敗するようになった
- 解呪してもらう条件としてピーコックカルトに協力している
ダミル・ラッソー
最終更新:2024年05月11日 23:53