第20回セッション


録画



まとめ


○コルヴォ―サ、お祭り中央広場/Korvosa Festival Central Plaza
  • AR4718年エラスティル月21日 0:00頃

  • 前回の続き。パーティ一行はルーンロード・ソルシェンへ会うためにコルヴォ―サへ。そこではクリムゾン・フェスティバルという、イレオサ女王から解放されたコルヴォ―サの街を祝うための祭りの真っ最中だった。ソルシェンと祭りの中で交流を深めるPCたち。そして祭りのクライマックスで、巨大なイレオサ女王の像に火がつけられるのだが、像は不自然な緑の火に覆われる。そこにピーコック・スピリッツの信徒たちが現れ、PCたちに襲い掛かってくるのであった…

  • イレオサ女王の像はあり得ないくらいに燃え上がり、人々はパニックになっていた。そのお陰でエリア全体が移動困難となっており、像のある4マス×4マス×高さ20フィートの範囲が燃えていて、進入するとダメージを受けるようだった。〈知識:地域〉判定を行い、ピーコック・スピリッツの信徒がモンクであることが判明する。

ピーター:緑の火柱ってのも、クトゥルフ的には宜しくないw
リユーリ:トゥールスチャね
ネサラ:ピーコックスピリットのモンク。
リセリス:「ピーコック=モンクか!」
ピーター:「武器を持っていないのが、嫌な感じですねぇ」
エルヘゼラン:この数のモンク……ロデリック・コーヴの戦いを思いだす

  • ピーコック・スピリッツ信徒たちの狙いはどうやらソルシェンのようだった。ここでイニシアチブを行い、戦闘開始となる。だが、その中でピーターは妙に落ち着いている自分に違和感を感じていた。

リユーリ:(正体が知られている!?)
エルヘゼラン:「気をつけろ!」
ソルシェン:「ああ、ヤマソス信徒を虐殺した人たちかもしれません」
エルヘゼラン:敵の敵は味方じゃなかったw
ピーター:「へー…そうだったんですか」
ピーター:「ううん、前みたいに時間が止まっていないので、範囲魔法が使えないのが厳しいですね」
ピーター:「(…しかし、なぜ僕はこんなに冷静なのだろう)」

  • 観客のお陰で移動困難になっている中、ピーターは仲間にヘイストを投射する。ソルシェンは透明化し信徒たちの視線から消えるが、信徒は精神集中を行うことによってソルシェンの大まかな位置を掴み、ジャンプを使用してソルシェンに近づいていく。そして《朦朧化打撃》でPCたちを止めようと動く。パーティ一行も呪文で信徒の動きを止め、攻撃を当てていく。
  • その時信徒の1人が祈りを捧げると、炎がひと際燃えさかり…炎の中から何かが現れた!

エルヘゼラン:「なんだ? 炎が……」
見物客2:「来たれ、ピーコック・フェニックスよ!」
見物客2:「仇敵を撃ち滅ぼすのだ!」
エルヘゼラン:でかーーー
ピーター:「何ですか、その色々載ってそうなクリーチャー!?」

  • 炎から強風が沸き上がり、炎が消えテントが飛んでいく。そこには炎のような羽根を生やし、孔雀のような巨大な鳥のようなクリーチャーが出現した。

リセリス:「わぷ」
エルヘゼラン:「おい、こいつは何だ!」知識無いマン
ピーター:「見た事ないですねぇ…」

  • 〈知識:神秘学〉判定により、リセリスが嵐をまとい稲妻を放つ巨鳥、サンダーバードの一種であることを見抜く。更に〈知識:次元界〉判定でリセリスとリユーリは、エレメンタル・インフューズド・クリーチャーである事が分かった。これは火の次元界の力を帯びたサンダーバードで、ピーコック・フェニックスとして教団が崇めているようだった。こういうクリーチャーを召喚するには強力な儀式が必要であり、実行役のモンクではなく、教団上層部が儀式の準備をしたのだろうと思われた。

リセリス:「フェニックスというが…あれはサンダーバードじゃ!しかし火の次元界の力を帯びておる…」
ピーター:やっぱり色々乗せすぎなんだよなぁw
エルヘゼラン:「サンダーバード……殴り甲斐がありそうだ」

  • PCたちは上空(20フィート)にいるピーコック・フェニックスを後回しにして、先ずは信徒たちを倒すことにした。ピーターはソルシェンを守りやすくするためにシー・インビジビリティを擬呪で唱え、ソルシェンにウィンクをされた。エルヘゼラン、ベン、リセリスは近くの信徒を倒すために攻撃を行う。ネサラ、リユーリもピーコック・フェニックスと信徒を止めるため、呪文を唱えた。
  • ピーコック・フェニックスはエルヘゼランへ[雷撃]+[音波]光線を当て、大ダメージ!リーチも長く、上空から全力攻撃をしかけ、つかみも行う強力なクリーチャーだった。
  • エルヘゼランが掴まれるも武器をスキャバード・オヴ・メニー・ブレーズで持ち替えて攻撃を行い、そのまま落とされたり(リセリスのフェザー・フォールで事なきを得た)、ネサラがグリッター・ダストを投射するも、高い意志セーヴで中々盲目にならなかったりと苦戦を強いられる。ソルシェンは透明化後、自分にミラー・イメージを投射して、マジック・ミサイルで信徒を攻撃してPCたちを援護する。

ソルシェン:「どのモンクがお好み?」
ソルシェン:5d4+5
<BCDice:ソルシェン>:Pathfinder : (5D4+5) → 17[4,1,4,4,4]+5 → 22
リセリス:「そんなところに…?!」
エルヘゼラン:スゲー
ピーター:「強いですねぇ!」
ソルシェン:「愚か者どもめ!私はここだ!」
ネサラ:「さっすがー」
ピーター:「演出過剰な気はしますが、流石です」

  • そうこうしている内に(4ラウンド後)、群衆が広場から離れていき移動がスムーズとなってくる。その間にも信徒たちは、再び消えたソルシェンを精神集中でおおまかに特定していた。リセリス、ベンが信徒たちを倒していき、大勢がパーティに少しずつ傾いてくる。リセリスが透明化からのスノーボール+急所攻撃を叩きこむと、ピーコック・フェニックスは悲鳴を上げて悶えた。どうやらエレメンタル・インフューズド・クリーチャーであるピーコック・フェニックスは[氷雪]ダメージが弱点のようだった。
  • ソルシェンは信徒の1人にファンタズマル・キラーを投射すると、その信徒はセーヴを落とし恐怖のあまり絶命した。

ソルシェン:「愚か者め。死ね!」
リセリス×5:「こわ」
ピーター:「ああっ心臓が…怖っ」

  • リユーリがピーコック・フェニックスに減衰の呪いを放つが、セーヴされてしまう。その時ネサラのグリッター・ダストがピーコック・フェニックスを盲目化させる!そこに能力と《踏み込み》でリーチを伸ばしたエルヘゼランが、ここぞとばかりに間合い武器で攻撃を与える。リセリスもアシッド・スプラッシュでダメージを蓄積させた。
  • 盲目のピーコック・フェニックスはエルヘゼランにクリティカル攻撃を与える大暴れをみせるが、エルヘゼランは高いHPで猛攻を何とか耐えた。グリッター・ダストの盲目からもセーヴ成功で復活した処で、ネサラが会心のマジック・ミサイルを当てる。ダメージは何と5d4+5で25点(最大ダメージ)!そのダメージでピーコック・フェニックスは気絶し、落下ダメージで死亡したのだった。

リセリス×5:「わ!」
エルヘゼラン:「うおっ、降ってきた」
リセリス×5:「ひえー」
ネサラ:「落ちろカトンボ!」
ピーター:「危ない!」

  • パーティ一行はピーコック・スピリッツ信徒8名中7名を倒し、1名には逃げられた。ソルシェンも含めて、PCたちは回復を行う。

ソルシェン:「ありがとう、リユーリ」
リユーリ:「…貴方とは話が途中でしたから」
ソルシェン:「そうですか」
ソルシェン:「...あなた方は命の恩人ですね」
ソルシェン:「お礼をしなければなりませんね」
ネサラ:「あいつら、なんか高位術者の支援受けてそうだったよね、あの孔雀召喚といい」
ソルシェン:「いったんここを離れましょう。英雄をもてはやしたい人々につかまる前に」
リユーリ:「英雄ですか……」
リセリス×5:「孔雀霊の信徒か…」
ピーター:「孔雀霊の信徒くらいだったらまあ何とか出来ましたが、まさかあんなのが出てくるとはなぁ…」

  • パーティ一行はソルシェンに連れられてゲートフットへと戻った。

ソルシェン:「まずは改めてお礼を申し上げます。ありがとうございます」
ソルシェン:「いささか連中を甘く見ていたかもしれません」
エルヘゼラン:(あの鳥、強かったな……次に会ったら、こうして、ああして……)ブツブツ
ソルシェン:「ピーコックフェニックスまで呼ぶとは」
ピーター:「強かったですね」
ソルシェン:「我が敵もそういう気なのでしょう」
リセリス:「フェニックスなのかピーコックなのかサンダーバードなのか」
リセリス:「わが敵……やはりザンダーグルなのか?」
ネサラ:「わぁい」
ピーター:「なるほど」

ソルシェンの情報:ルーンロードたち…カルズークは滅び、クルーン復活も阻止された。しかし、ズーサ復活の危機がある他、ザンダーグルとアラズニストは既に復活している。PCたちは彼らにも対処しなければならないだろう。ソルシェンも戦いを支援するつもりだ。しかし、彼らは非常に強力であり、然るべき準備を整えるべきである。ベリマリウスについては、差し迫った危険はなく、現状では無視できる。

ソルシェン:「余興に使うつもりが忘れていましたね。これを差し上げます」
エルヘゼラン:「余興……?」
ピーター:「ううん、貴女が強力だと言っていたルーンロードと戦うことになりますか…」
ソルシェン:「あなたがたの他に戦える者がいますか?」
ピーター:「そう言われると…」

  • ソルシェンはPCたちにストーン・オヴ・グッド・ラックを渡した。

ピーター:「…!これは…」
エルヘゼラン:装備部位なしってのがね
ソルシェン:「最後のお礼はたいしたものではないのですが」

  • ソルシェンはおもむろにリセリスに近寄ると、おでこに接吻をした。

リセリス:「ナッ」
エルヘゼラン:「ハハッ、よかったな」
ピーター:「!?」
ソルシェン:「親愛のしるしです」

  • これはソルシェンの口づけというもので、彼女の口づけを受けたPCは、ルーン・ウェイキングの儀式で行う全ての技能判定に+10の士気ボーナスを得るとの事だった。

ピーター:「(世の中不公平だっ!)」
リセリス:1d20-2 魅力判定
<BCDice:リセリス>:Pathfinder : (1D20-2) → 6[6]-2 → 4
リセリス:顔があかくなっているだろう
エルヘゼラン:「リセリス、顔が赤いぞ」
リセリス:「なんじゃあ接吻くらい!」
ネサラ:(「あなたがたの他に戦える者がいますか?」か・・・多分この騒動片付くまで母上たち(行方不明の英雄たち)帰ってこないんだろうなあ)
エルヘゼラン:やばい接吻w
ソルシェン:「この後、あなた方はケルマーガに向かうべきでしょう」
ソルシェン:「出発をいつにするか、どのような手段で行くかは、あなた方にお任せします」
ピーター:「異邦人都市と呼ばれる街ですか…」
ソルシェン:「ただし、遅くなり過ぎない方がよいでしょう」
ソルシェン:「エリガントゥスはさほど無能というわけでもないようです」
ソルシェン:「いえ、ある意味では無能かもしれないわね。それと知らずにズーサ復活の機会を世にもたらすのですから」
エルヘゼラン:「次は本探しか」
ソルシェン:「骨の魔導書です」
ネサラ:「無能な働き者?」
ソルシェン:「扱いにはくれぐれも注意してください」
ピーター:「そうですね…気を付けましょう。魔導書は危険ですし」
ソルシェン:「ズーサ復活の危機を世にもたらすかもしれませんので」
リセリス:「封印の廟堂か…」
ソルシェン:「ええ。そこはケルマーガの地下、アンダーシティにあるようです」
ソルシェン:「そこを探り当てるのもあなた方のなすべきことです」

  • 囁きの道について〈知識:宗教、神秘学、歴史〉判定を行い、それが闇の中で囁くように口伝で伝えられた、アンデッドの理想郷が訪れる事を望む思想という事が分かった。
  • ケルマーガについて〈知識:地域〉判定を行うと、コルヴォ―サから直線距離にして170マイル程度の、シンダーランドへ向かう崖の上にある街で、崖の下にはTwited Doorというのがあり、ここからHalflight Pathを通るのが一般的な道という事が分かった。そこはDuskwardenという組織が管理しており、2gp払うと通行許可が出るらしかった。Duskwardenは、アンダーシティについてもある程度知っており、地下の地図を作ったりもしている。Duskwardenたちは案内人としても優秀なので、アンダーシティについて教えて貰えるかもしれなかった。

エルヘゼラン:「金を積めば案内してもらえそうだな」
ピーター:「アンダーシティと言うからには、何か地底に住んでいる種族とか居るんでしょうか?」
リユーリ:「貴方はどうするんですか?」
ソルシェン:「私はやることがありますので。見送りには参りますよ」
リユーリ:「わかりました」
リユーリ:1d20+25 〈はったり〉秘密のサイン「内密に聞きたい話があります」

  • サーシャ船長はPCたちが相談すると、ケル・マーガへ向かう間の10日間くらいは待ってくれるという事だった。PCたちは戦利品を処分したり、ソルシェンから頂いた物を分配したりした。

○マグニマール港/Magnimar Port
  • AR4718年エラスティル月22日 9:00頃

  • ソルシェンとリユーリは出発前にお互いの思う処を話し合うことになった。

エルヘゼラン:「同じ格好の女が2人、何を話してるんだろうな」
リセリス:1d20+24+0 〈知覚〉 罠発見+4
<BCDice:リセリス>:Pathfinder : (1D20+24+0) → 10[10]+24+0 → 34
ネサラ:1d20+9 〈知覚〉
<BCDice:ネサラ>:Pathfinder : (1D20+9) → 12[12]+9 → 21
エルヘゼラン:1d20+15 〈知覚〉
<BCDice:エルヘゼラン>:Pathfinder : (1D20+15) → 14[14]+15 → 29
エルヘゼラン:見て見よう
エルヘゼラン:「離れたぞ……」
リユーリ:「貴方は私の事をどこまで知っているんですか?」
ソルシェン:「正直に言いますね」
ソルシェン:「実はあまり知りません」
ソルシェン:「あなたの本名や、それを呼ばれたくないらしいということや
ソルシェン:これまでの勲については、理解しているつもりです」
リユーリ:「そうでしょうね、私がコルヴォーサ出身であることも貴方は知らなかった」
リユーリ:「では、私が私でなくなってからのことは?」
リユーリ:今の姿になったいきさつ
ソルシェン:「あなたは今でもあなただと思います」
ソルシェン:「いきさつについてはハッキリ知っているわけではありません」
リユーリ:「……」
ソルシェン:「ですが、何があったかは分かります」
ソルシェン:「こう言ってはあなたは面白くないかもしれませんが、あれは不運な事故です」
ソルシェン:「私のクローンを守っていた魔法の罠が作動したのではないですか?」
リユーリ:「……このような姿を生成する装置だと」
ソルシェン:「その姿を生成するのが目的ではないのですが、結果的にはそうなりましたね」
リユーリ:「ではその上で聞きます。貴方は私に何をさせたいんですか?」
ソルシェン:「かつての私であれば...
ソルシェン:あなたを利用し尽くすことしか考えなかったでしょう」
ソルシェン:「いいえ。あなたに何かを『させたい』とは思いません」
ソルシェン:「あなたは自らの運命を切り拓く力があります」
ソルシェン:「あの夜申し上げた通りです」
ソルシェン:「『時』に挑む宿命すら負っているのかもしれません」
ソルシェン:「あなたが自由意志で行動することに意味があるのです」
ソルシェン:「それは、純粋に私の利益の問題でもありますし...」
ソルシェン:「単純に、敵意や隷従に基づかない関係性を以前よりも切実に求めているからでもあります」
ソルシェン:「あなたとは親友にはなれないかもしれませんが、同盟者としてのこの関係性を育てていきたいと思います」
ソルシェン:「私に言えるのはこれだけです」
リユーリ:「わかりました。信じる信じないのは私の勝手ですが、少なくとも私になすべきことは果たすつもりです」
ソルシェン:「勿論。自由意志が大事ですからね」笑み
リユーリ:「この姿が都合がいいからといって念視されれば多少気分も悪くなりますがね」
ソルシェン:「念視については、必要ない限りもうやりません」
ソルシェン:「その必要もなくなりましたから」
リユーリ:「……そうなんですか」
ソルシェン:「それではごきげんよう。厳しい戦いが待っていますが、あなた方ならやり遂げられるはずです」
ソルシェン:「ズーサを片付けたら、また話し合いましょう」

  • ソルシェンはリユーリにアイテムを1つ渡した。彼女が身に着けていたスカーフであった。これはダンス・オブ・セブン・ベイルズというアイテムで、着用者の【知力】と【魅力】強化ボーナスを与え、〈交渉〉と〈はったり〉に+2の技量ボーナスをもたらし、さらにディスガイズ・セルフとレビテート呪文を使えるようにする強力なアイテムだった。

リユーリ:(私の故郷に戻っても守ったとしても、私の事を知っている人は誰もいない……)
エルヘゼラン:「おーい、また会おう!」ソルシェンに別れの挨拶
ソルシェン:手を振り返す
ネサラ:私も手をふりかえしておこう
ピーター:「何を話しているか分かりませんが、微笑みあっているようで良いですね」

  • パーティ一行はソルシェンと別れ、アイテムの整理を行った。

ピーター:「ええと、僕が(スカーフを)受け取っていいんでしょうか?」>リユーリ
リユーリ:「彼女にご執心でしたし、どうぞ」
リユーリ:物思いにふけっているので
ピーター:「え、いや…確かに美人さんでしたが、そこまでは💦」
エルヘゼラン:「リユーリ、腹でも減ってるのか?」元気がないから
リユーリ:「いえ、お気遣いなく」
ピーター:「ではこれを」>アイウーン・ストーン

  • ラックストーンは、厳正なるダイス勝負の結果リセリスがゲットした。そしてPCたちはリセリスが唱えたファントム・チャリオット呪文でケル・マーガへと向かった。

○ヴァリシア荒野/Varisia Wilderness
  • AR4718年エラスティル月23日 20:00頃

  • その途中の岩場の野営地でのこと。野営をしていたパーティ一行は、奇妙な生物の襲撃を受ける。長い髪をした、白い体の腕のない女性の上半身に鳥のような脚が何本も生えており、目のない眼窩からは血の涙が流れている、そういうクリーチャーだった。

守護霊ベン:「来るぞ。ぼやぼやするな」
ピーター:「…何か嫌な予感がします」
ネサラ:「また時の番人とか猟犬的なやつか?」
リユーリ:キモイのが出てきた
エルヘゼラン:見た目がキモチワルイ
ピーター:「空中を歩いている、だと?」
エルヘゼラン:「なんだあれは」
ピーター:「うあああ、あれは…ついにここまで?」
ピーター:「…はっ」

  • PCたちの〈知識:次元界〉判定により、シクテンポラという時の次元界で強烈な感情が実体を得たものであり、その中でもこれはミザリーという苦痛の感情を持つシクテンポラということが分かった。

リセリス:「あれはミザリーのシクテンポラ…?」
ピーター:「また時の次元のクリーチャーですか…」

  • どうやら次元を跳躍できる能力をもっているようだが、厳密には瞬間移動ではなくディメンジョナル・ロックは効かないようだった。PCたちはイニチアチブ判定を行い、戦闘へと入った。
  • シクテンポラはパーティ一行の間に割り込んでくると、標準アクションで《大旋風》攻撃を仕掛けてきた。攻撃を与えられたPCには急所攻撃が入り、そして意志セーヴを落とすと絶望の感情にさいなまれ、攻撃ロール、意志によるセーヴィング・スロー、技能判定が-4になるという厄介な攻撃だった。更にピーターはシクテンポラの即行アクションの精神攻撃により意志セーヴを落とし、混乱状態となった。

ピーター:「うわああああああ」
エルヘゼラン:「ううっ、何だこれは……」
リセリス:「わしらの冒険はここで終わりじゃー」
リユーリ:「なんなんです、こいつ!?」
エルヘゼラン:「さよなら、オードラーニ……」
ネサラ:「母上…先立つ不幸をお許し下さい…」

  • 絶望にさいなまれる中、ピーターは幻視を見ていた。見ていると棺桶が6フィート下へと安置され、土がかぶせられていく。これが最後なのか。 あの人が、埋葬されていく。 ...これでいいのか? あの人が、こんな最後をむかえていいのか...?!

ピーター:「…ああ、あの方が棺に…土が被されていく…そんな馬鹿な…もう、終わりなのか」

  • 混乱中にもピーターは通常に動き、ヘイストを投射する。そしてベンやエルヘゼランが攻撃を行い、リセリスは透明化し急所攻撃を当て、ネサラとリユーリが呪文で支援を行う。
  • その間にもピーターは幻視を見る。父は、祖父の書斎に殆ど興味を抱かなかった。自分もそうだった。だが、今は違う。成すべきことを成すためには、祖父が持っていたという知識が必要なのだ。書斎の鍵を握りしめる。錆びた金属の感触が、右手のうちにあった。

ピーター:「ああ…やっぱり何故こんなことに…」
ピーター:「鍵が…鍵がこんな処に…」
リセリス:「あれ?ピーター…?!いつもの発作か?」
エルヘゼラン:「ピーター……?」

  • ベンが攻撃を与えると、シクテンポラは血の涙を流しつつ、消えていった…

守護霊ベン:「オラオラオラッ」
リセリス:「き、消えた…」
リユーリ:「……なんなんですかね」
リセリス:「最近へんなクリーチャーに襲われるのう…ピーター?」
エルヘゼラン:「ひどい気分になった……」
ピーター:「いま、酷いものが見えました」
守護霊ベン:「まだあまり状況は変わっていないか...」
リセリス:「??」
ピーター:「お祖父ちゃん、どういう事!?」
守護霊ベン:「今知るべきではないということだ」
ピーター:「何か知ってる!?」
リセリス:「狙われているなら姿を変えてみるのもいいのでは」
リユーリ:「しかし……姿を変えただけで済みそうな敵でもなさそうですね」
ピーター:滂沱しながら、みたイメージの事を話しますよ>皆
リセリス:「昔の記憶…か?そういえば記憶喪失じゃったのう」
ピーター:「そうかもしれません…でも見慣れたような、見慣れないような…」
ピーター:「サイコメトリーに近いですが…」
エルヘゼラン:「姿を変えて、気休めにはなるかもしれない」
ネサラ:「ふーん、厄介じゃのう」
リユーリ:プレイヤー的視点からすると他人の感情や記憶の導管にピーターがなっているとか…
ピーター:「ちょっと考えてみます」

  • 何とかシクテンポラを撃退した一行は旅を続け、ケル・マーガの街の崖の下へたどり着いた。

○ツィテッド・ドア/Twited Door
  • AR4718年エラスティル月24日 9:00頃

  • そこには列ができていて、人が並んでいた。制服を着た男女がいて、これがダスクウォーデンたちだと思われる。彼らに話しかけて案内人を雇うことにした。

ダスクウォーデン:「1人2gpだ」
エルヘゼラン:「こっちは6人だ」
ダスクウォーデン:「6人か。少し待ってもらうか」
リセリス:「なるほどのう」
ダスクウォーデン:「ふうん」
ダスクウォーデン:「逃亡者かね?」
ダスクウォーデン:「ああ、気にするな。ここはそういう街だからな」
リセリス:「研究者じゃ」
リセリス:「サーシロンのことを調べておる」
ダスクウォーデン:「研究者か...まさかアンダーシティを探索したいなんて言わないだろうな」
リセリス:「なにか…まずいのかのう?」
ダスクウォーデン:「まずくはないがな」
ダスクウォーデン:「愉快な目に会えるかもしれんぞ」
ダスクウォーデン:「ハーフライトパスは何が起きるかわからんからな」
エルヘゼラン:「同伴者だ」ズイ
ダスクウォーデン:「アンダーシティについてあまり知らんようなら」
ダスクウォーデン:「案内くらいはできるかもな」
ネサラ:(まぁ、本来の目的を隠すには便利か)
リユーリ:ちょっと積もうか
ダスクウォーデン:「サービス料を頂いてるがね」
ピーター:「いくらくらいです?」
エルヘゼラン:「リセリス、サービスしてやれ」
リセリス:「さ、サービス!?」
ダスクウォーデン:「行先しだいだな」
ピーター:「なるほど」
エルヘゼラン:「そうか、それなら……」
ピーター:「危険な場所もあるでしょうしね」
エルヘゼラン:「ブラザーフッド・オブ・ザ・シールの拠点なんだが、知っているか?」
ダスクウォーデン:「するとシュラインオブザシールのことか?」
エルヘゼラン:「ああ、そうだ」
ダスクウォーデン:「案内できる。サービス料は100gpだ。一文たりともまけないぜ」
エルヘゼラン:「いいんじゃないか、払っても」
ピーター:「そうしますか」
リユーリ:ドワーフ相手なら気前の良さと道理を見せた方がいいな
ダスクウォーデン:「場所が場所だ。もう出発するか」
リユーリ:「話が早くて助かります」
ダスクウォーデン:「あまり目立ちたくないんだろう?」
ピーター:「早くていいですね」
ネサラ:「話が早くて助かる」
エルヘゼラン:「髭の手入れが行き届いてるやつは気が利くな」
Crottle:「髭も武器も手入れは万全だぜ」
エルヘゼラン:「頼もしい」
Crottle:「現地まで案内はするが、あとは責任は負わないぜ」
ピーター:「ではお願いします」
Crottle:「まあ、あんたたちは運がいい」
Crottle:「そのままいってあの隠し扉を見つけるのは大変だからな」
エルヘゼラン:「現地でやることを終えたらケルマーガまで案内してくれるのかい?」
エルヘゼラン:上行く必要ないのかもな
Crottle:「いつになるか分からんものは待てんな」
ピーター:「まあ、ちょっとくらい見物するのもいいかもしれませんね」
エルヘゼラン:「分かった、何とかなるだろう」
Crottle:「よし。取引成立だな」
Crottle:「じゃあ行こう」
ピーター:「噂に名高い、トロルの占い師とか」
Crottle:「ははは」
Crottle:「奴らの言う事がどれだけあてになるかねえ」
ピーター:「僕も会ったことが無いので」
Crottle:「当たるも八卦ってやつかな」
Crottle:「用事が済んだら行ってみればいい」
リセリス:「ようしおねがいしよう」

  • 1時間ほどで、ハーフライト・パスのとある場所へ着いた。

ピーター:「おおー」
リセリス:「こんなところに」

  • ついて降りていくと、岸壁に隠し扉があり、そこから通路が伸びていた。

リセリス:「知らなければ通り過ぎるじゃろう」
Crottle:「この通路をまっすぐ行けばいい」
Crottle:「200フィート程あるはずだ」
Crottle:「中の連中は部外者を歓迎しないだろうがな」
ネサラ:「助かったよ」
Crottle:「まあ、あとはあんたたち次第だ」
ピーター:「助かりました」
ピーター:「ここまでは順調ですね」
エルヘゼラン:「案内ありがとう、じゃあいくか」

  • ここでパーティ一行はバフを行い、洞窟の中を先へと進んでいく。しばらくしてシュライン・オブ・ザ・シールという、ブラザーフッド・オブ・ザ・シールの拠点らしき場所へと辿り付いた。扉にはエラスティルの聖印が描かれており、そばにボウルのような物があった。3spと2cpが入っていて、どうやらお布施を入れるものらしかった。〈知覚〉判定を行うと、北の壁に反対側から覗けそうな穴が巧妙にかくしてあるようだった。リセリスは〈知識:宗教〉判定を行い、エラスティル的な正しい作法で礼拝を行った。

ピーター:「こ、こうですかね…」
エルヘゼラン:適当にリセリスの真似
リセリス:「罠はないのう」
リセリス:「鍵か」
ネサラ:鍵かかってる
リセリス:「開けるぞー?」
リセリス:「お?」

  • すると、中から反応があった。

GM:「どなたです?」中から男性の声
エルヘゼラン:「誰かいたな」
リセリス:「この廟堂にとあるものを探しにきた」
リセリス:「Brotherhood of the Sealの者と交渉がしたい。あけてもらえるか?」
GM:「今当寺院はお客人を迎え入れることはありません」
GM:「お引き取りを」
リセリス:「エリガントゥスとやらに用がある。奴が持っている者に用があるのじゃ」
GM:「エリガントゥス?誰です? それに、今は寺院内に病人も出ておりまして...おはいりにならない方がいいかと思いますよ」
リユーリ:ほんまかいな

  • PCたちはここで〈真意看破〉判定を行うも、正しいことを言っているように感じた。

リセリス:「病気?もしや身体が変異する病気ではないか???」
ネサラ:嘘は言ってないようだ
ピーター:「ふむ」
GM:「そんな病気があるんですか?何にしましても、うつる病気ですし」
リセリス:「……」
ピーター:「(…怪しいですね)」
エルヘゼラン:(怪しい、やってしまおう)
守護霊ベン:「(いざとなれば、私が行こう)」

  • リセリスが〈隠密〉をしながら〈装置無力化〉で扉の鍵を解除する。

エルヘゼラン:リセリスがカチャカチャしている間適当に話すわ
エルヘゼラン:「ここは元々エラスティルの神殿だったのか?」
リセリス:(ひっそり)
GM:「なんてことをするんです!やめてください!」
ピーター:「むむ!これは一大事では?」
エルヘゼラン:「向こうで何かあったのか?」
エルヘゼラン:「よし確認してみよう」ドーーン!
男性:「警告する。踏み込めば生きては帰れぬぞ」
ピーター:「結構広いですよ…ってあれ?」

  • リセリスが扉を開けると、結構な広さの東西に広がる部屋が現れた。奥に居たフードを被った男がオープン/クローズを唱えると、北東の奥の扉が開き、大型の人造が現れる。そして男は変身を解くと上半身がドラウの女性、下半身が蜘蛛のクリーチャーに戻った。

蜘蛛女:「代償はあんたたちの命ってことになるわね...」
ピーター:「蜘蛛女?」

  • PCたちは〈知識:ダンジョン探検〉を行い、クリーチャーが特殊な薬でドラウの死体から作られる、ドライダーという事が判明した。奥に居た人造は、〈知識:神秘学〉によりクレイ・ゴーレムという事が分かった。ドライダーは短剣を持っていた。


  • 今回はここでタイムアップ。次回はダンジョン内でドライダー、クレイ・ゴーレムと戦闘予定。


  • 次回は1/12から。

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最終更新:2024年12月31日 17:26