「機動戦士GUNDAM SEED―Revival―」@Wiki

アメノミハシラの独立

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
アメノミハシラ独立の推移

オーブ本土壊滅から数日間は、彼らにとって悪夢であった。居場所を失い、肝心の政府は機能しておらず、信用していたウズミはすでに亡く、本来新たなよりどころになるべきだったはずのカガリは愚かにも戦場へ飛び出していた。居場所も、受け皿もなくした彼らを 救ったのが、ロンド・ミナ・サハクだった。「国とは民」の言葉で変わったミナの治めるミハシラは、理想郷であった。ミハシラを守るための兵器を作り、運営を助け、それによってミハシラを守り、治め、代価として食料と居られる場所を得る。人の心は移りゆく。心が変われば、理想もそれに応じて変化することもある。そして、その時点での彼らにとって不条理な死もなく、生きる気力を再び養えるミハシラはこの世で最高の理想郷であったはずだ。 命に関わるほどの災難にあい、さらに信じていたものに裏切られたショックは並大抵ではない。だからこそ受け入れ、守ってくれたミハシラは彼らの心に大きな影響を与えたのである。
そして彼らの傷がある程度癒え、元の居場所に戻ろうとするものが出始めた頃、ミナは「立ち上がることがあればできれば力になって欲しい。強制はしない。」と言い快く送り出した。この言葉を心に刻み彼らは混沌の世界へ戻っていった。

一旦は歴史の表舞台から去ろうとしたアメノミハシラだったが、現実問題としてごく少数の人間でコロニーを運営するのが不可能だったこと、各地に散っていた人員の中で、やはりミナの元にいたいと願う人々、各地に散ったアメノミハシラの人々からミハシラのよさを聞いた戦争に疲れていた人々が大量に難民として受け入れを求めてきたために徐々に人口増加して行き、かつてのような賑わいと活気を見せてゆくこととなる。

アメノミハシラは兵器製造部門で躍進を続けていたが、戦後、平和になって宇宙開発が再開されるときのこと、もしくは再び戦乱が起き難民収容施設のことも考え、ミナの指導の下新型コロニーの試作準備をしていた。

第二次大戦の前、オーブの『世界安全保障条約機構』の加盟に伴いオーブのコーディネーターの移住先としてアメノミハシラを一国家として立ち上げ、そこを移住先としたいとの提案がある。 ミナは反発をおぼえながらも、オーブの国民のことを考え了承する。 この時、ミナが所有していた企業体は国営企業となり国家の財政を支える基盤となった。自国の一部を国家としただけでオーブの連合へのかなり苦しい言い訳となったが、目の前の戦線が近いこともあり、あまり追求されずにすむ。

月への移住地建設の案もあったが、現在の危険な政治状況を鑑み、世界情勢を刺激しないようにコロニー案が採用され、試作コロニーの製作は、0からつくるのではなく廃棄コロニーを利用して改造をおこなうとして急ピッチで進むこととなる。
資金源は資金は色々とあった。ミハシラへの戦闘行為への賠償、技術提供(技術Aを編み出し、そして技術Aの発展形である技術Bを開発後に技術Aを提供)等で準備していき、ジャンク屋ギルドから信頼できるものを限定し、新技術と引き換えに協力要請。 自由に動ける立場を利用してあらかじめ現場と同じ環境でソフト・ハード・技術を試してもらう。 これにより、計画がより早く進行可能になった。(実験データの入手等ギルドにも利点があった)増える難民・国民に対しては、アメノミハシラに一時的に宇宙船、コンテナ等をはりつけ 急場をしのいでいた。 戦争の災禍を免れ、優秀な技術者も集まり、自分たちの国は自分たちで支えるんだ、とモチベーションも高く、奇跡的な経済成長をとげる。

経済・技術に優れた企業国家として成長していき、人が住めるようになったコロニーができあがり移住を開始する。中はまだ手付かずの部分もあったが、そこは暮らしながらより快適にすごせるようにしていった。

そして、月面に新しく統一連合の基礎となる都市郡をつくる計画が持ち上がる。アメノミハシラはそのための中継地点として更なる経済成長を遂げる。 独立をしたばかりの国であったが、実際に短期間でコロニーを作り上げた実績、最先端の技術を持っているという事もあり各国は安心して投資をおこなった。
またアメノミハシラは法人税がとても安く、この期を逃さず名目上の本社席を置く 企業が爆発的に増えた。 そして月面都市が出来上がり、各国の目はそちらに移ったが、アメノミハシラには富が残った。

世界では、戦乱から平和へと歩みだそうと統一連合が発足していた。
平和への道を生み出そうとする統一連合に参加するアメノミハシラ。 しかしその後の統一地球圏連合政府、ラクスの立場、行動をみて、ロンド・ミナ・サハクは表向き恭順の意を示すも、この体制は危険だと判断する。

ヨアキム・ライヒは、親オーブではない首長ミナにきな臭さを感じ、監視の目を緩めない。 しかし相手は、一筋縄でいかないロンド・ミナ・サハク。 ここにキツネとタヌキの化かしあいが水面下で繰り広げられることとなる。

そんな状況の中、密かにレジスタンスに援助をし、反統一連合を結ぼうと 暗躍することとなる。

月日は流れ、ミハシラが決起するときが来た。
再びミハシラに戻る者、それよりも以前に戻ってミハシラを護り続けてきた者、 各地でミハシラ・・・否、ミナのために戦う者。 不思議と、裏切った者は「確認できなかった」。
貧しい状態で受けたパンの、計り知れない価値は、月日と共に衰えはしなかったのである。 今、自分が生きているという事。それが、かつて恩義を受けた確かな証明であったから。 そして、かつてミナのおかげとはいえ再び立ち上がれた者もまた、決して弱くはなかったのであった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー