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メサイア攻略戦直後

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そもそも、ラクス=クラインのメサイア攻防戦時の行動原理を考えてみると、
ディスティニープランという外敵への拒否反応と考えることが出来る。
ディスティニープランの末に構築される世界を一言で言うならば「統制社会」
となると考えられる。

「婚姻統制」「出生統制」「勤労統制」そして…「死亡統制」

全ての現象をロジカルに制御・統制することそのものがディスティニープラン
の本質といえるだろう。

ラクス=クラインはその統制社会に異議を唱えたのだろうか?
いや、ラクス=クラインは異議を唱えてはいない。異議を唱える前に攻撃した
のだから。ただ「良くないと思ったから」攻撃したというのが実体であろう。

しかも、その際に用いられた武力はオーブという1国家の保有する武力である。
そのオーブの代表首長カガリ=ユラ=アスハを個人的なつながりから懐柔し、
その上で、世論の意思を問うこともなく、その武力を行使させたのである。

首長に対して絶対的な権力委譲が行われる首長国連邦という政治形態をとる
オーブであろうとも、民主主義の根本である民意が戦争というきわめて重大な
政治意思決定に全く反映されないという「事件」はそれまでの民主主義を基本
として社会構造に深刻なダメージを与えることとなった。

さらに、重大であったのは、メサイア攻防戦後、オーブ代表首長カガリ=ユラ=
アスハの行った演説、いわゆる「併合演説」である。

併合演説でカガリ=ユラ=アスハは以下のような主張を全世界に向けて発した。

  • メサイア攻防戦の勝利宣言
  • 同戦闘におけるギルバート=デュランダルの死亡確認
  • 同戦闘の原因となった大量破壊兵器「レクイエム」の破壊
  • 同戦闘にてプラントが「ネオ・ジェネシス」を使用した事実
  • プラントが大量破壊兵器の使用に至った理由は「国家主義」によるものである
  • そもそもプラントの建国の経緯は「ナチュラルの迫害からの自己防御」である
  • ブルーコスモスの解体がロゴス崩壊により事実上行われた事実
  • 旧連合の地方圧制に対して行ってきたプラントの行動に伴うコーディネイター
 迫害への嫌悪感の広がり
  • ナチュラルの迫害が形骸化している事実がプラントの国家存在意義をも形骸化
 している事実
  • プラントの政府機能が事実上形骸化している事実が世界平和に与える影響の
 深刻さ
  • 上記危険性を回避し、プラントの人々の安全と幸せを保証するためにはどこかの
 国家に属するしかない。そして、それが出来るのはナチュラル・コーディネイター
 の融和を図ってきたオーブでしかなしえない(プラント併合宣言)

当然のことながら、当初プラントはこの併合を受託しないものと考えられていた。
ギルバート・デュランダルを失ったとはいえ、メサイア攻防戦におけるプラント
の勢力はいまだ衰えてはおらず、戦う力は残されていると考えられたからである。

しかし、歴史は予想とは異なる方向に転がり始める。

併合演説が始まる前、プラント内部では一つの内乱が勃発する。
プラント内部に潜伏するクライン派の一斉蜂起である。

そもそもプラントの民意はパトリック=ザラの暴走から自らを断ち切ったと
信じていた。その信頼を裏切ったもの。ギルバート=デュランダル。
クライン派はその微妙な民意を利用してクーデターを起こしたのである。

メサイア陥落の報から1時間20分後、クライン派は同時多発的に要所の占拠を
実施する。議事場、裁判所、各党の事務所、警察署、収容所。それらの占拠は
非常にスムーズに進む。

そして、メサイア陥落より9時間15分後。

プラント評議会の占拠をもってプラントの事実上の政府機能は消滅した。

政府機能の消滅に伴い、ラクス=クラインはプラントに限定して演説を行う。
この演説でラクス=クラインは非常にシンプルな主張となった。

「意味のない戦いはしてはならない」

今まで、プラントは迫害と戦ってきた。そして、その迫害がない今、私たちは
戦うべきではない。そうプラント市民に訴えたのである。

厭戦気運が最高潮になっていたプラント市民はそれを受け入れたのである。
実に併合演説の50分前の出来事であった。

そうして、メサイア攻防戦およびプラント併合宣言をプラントは受け入れ、
これによって、オーブの国力は世界有数の規模を有することが全世界に
示されることとなった。

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