戦場に煌めく銀色のSB、そしてその周りを縦横無尽に動き回る4基のガンバレル。エルスティンに敵対するMSは1つ、また1つと壊れされていく。
「何故、貴方達は伯父様の邪魔をするの?」
感情の無い声を呟きながら、次から次へと淡々と敵機を破壊していく。その一連の動作は正確無比――ミリ単位のミスもなく、ただひたすらコクピットだけを確実に射抜いていく。
「何故、貴方達は伯父様の邪魔をするの?」
感情の無い声を呟きながら、次から次へと淡々と敵機を破壊していく。その一連の動作は正確無比――ミリ単位のミスもなく、ただひたすらコクピットだけを確実に射抜いていく。
「あれは……随分と高い空間認識能力を持ってる見たいだな」
銀色のSBを見つけたカナード。直ぐさま、愛機をその方向に向け走らせる。手応えのない敵ばかりに飽き飽きしていた彼にとって、目の前に現れた獲物は彼の心を擽るには十分だった。
「なんだ、俺の事なら心配するな。……何故笑ってるかって?それは、お前と戦った時のような感覚を再び感じられるとは思っていなかったからだ」
誰もいないはずのコクピットで、カナードはまるで誰かがいるかのように話す。その話し方は実に穏やかで、今まで戦っていた人間とは思えない程だった。
「さぁ、俺を楽しませくれ!お前は奴に匹敵するだけの力を持っているのか?」
今から起きるであろう最大の娯楽に、カナードは好奇心で満ちあふれていた。
銀色のSBを見つけたカナード。直ぐさま、愛機をその方向に向け走らせる。手応えのない敵ばかりに飽き飽きしていた彼にとって、目の前に現れた獲物は彼の心を擽るには十分だった。
「なんだ、俺の事なら心配するな。……何故笑ってるかって?それは、お前と戦った時のような感覚を再び感じられるとは思っていなかったからだ」
誰もいないはずのコクピットで、カナードはまるで誰かがいるかのように話す。その話し方は実に穏やかで、今まで戦っていた人間とは思えない程だった。
「さぁ、俺を楽しませくれ!お前は奴に匹敵するだけの力を持っているのか?」
今から起きるであろう最大の娯楽に、カナードは好奇心で満ちあふれていた。
「左方からMS……何処の誰かしら?」
モニターに表示された"unknown"の表示を見つめ、エルスティンは呟く。
「何処の誰であろうと、伯父様の邪魔をする物は排除するだけ」
4基のガンバレルを飛ばし、さらにビームライフルを放つ。だがビームライフルは疎か、ガンバレルによるオールレンジ攻撃の包囲網ですらドレッドノートには掠りもしなかった。
『まずは挨拶代わりって所か?……それとも今ので俺を討とうとしたのか?だとしたら、貴様の考えは浅はかすぎる!』
無駄のない動きで全てをかわしてみせたカナード。ガンバレルの追撃を許さないスピードでSBとの間合いを詰めながら、お返しとばかりにビームマシンガンを連射する。
「そんな射撃で当たるはずが……狙いはそっちなのね」
単調な射撃を容易く避けるエルスティン。だが直ぐに単調な射撃の意図を読みとると、SBを強引に後方に動かす。
『俺も相手を嘗めていたって事か!?』
エルスティンのSBが先程までいた場所には、ビームサーベルを振り下ろしたドレッドノートがいた。そのドレッドノートにCIWSをくらわせるSB。だが、ドレッドノートには傷一つ付かなかった。
「フェイズシフト持ちなのね……接近戦が一番手っ取り早いみたい」
ビームライフルを4、5発放ってからビームライフルをビームサーベルに持ち替え、さらにドレッドノートの遙か後方にいたガンバレルを全基最高速度で戻す。たった一機の為にこれ程までの時間を浪費するのは惜しい、それがエルスティンの判断だった。だが、彼女の目の前に立ちはだかる壁は彼女の想像以上に遙かに高く、厚い壁だという事を彼女は知らない。
『短期決戦を望むのか?核駆動と読んでの事なら素晴らしいが……相手が悪い!』
先に放った5本のビームを追うように猛スピードで向かってくるSB。それに対し、先に届いたビームを悉くかわしていくカナード。そしてドレッドノートを半身にすると、後方から接近するガンバレルにビームマシンガンを流れるように浴びせる。しかし、放たれたビームの雨はガンバレル1基を沈めただけだった。
『ッ!残っただと!』
「3つ残っていれば十分だわ」
ガンバレル1基を犠牲にした代わりに、かなりの距離まで接近する事の出来たSB。ビームサーベルで切り裂こうとするが、カナードはそれを最小限の動きで回避する。そして反撃の一撃を返そうとするが、ガンバレルがそれを許さない。
『ッ!……全く邪魔くさい奴らだ!!』
痺れを切らしたカナードは、まず三角形状に取り囲むガンバレルに対し、右方の1基を左手に持ったビームマシンガン狙い撃ち、左方の1基はその持っていたビームマシンガンを投げつけた。その間もSBはビームサーベルで斬りかかり、ビームライフルを撃ったりしているのだが、それを全て回避しつつの行動だった。その動きに対し、エルスティンも驚嘆としていた。
「何なのこいつは……まるで化け物だわ。エネルギー残量も残りわずか……しょうがないわね」
自分に分が悪い事を悟ったエルスティン。後方に下がりつつもビームライフルを放ち続ける。一直線上に放たれた射撃がカナードに当たるはずがなかった。
『どこを狙っている?もう諦めたというのか?』
敵に攻撃に対し、呆れた口調で言い放つカナード。それに対し、敵パイロットが答えた。
「今回は相手が悪すぎたみたい。それにガンバレルを3つも失っちゃ勝ち目なんて無い……でも、次会った時は必ず殺すから」
その直後、ドレッドノートの後方で爆発音がした。爆風によって左前方に強く飛ばされる。直ぐさま姿勢制御を行ったが、その頃には銀色のSBは姿を消してた。
『残ったガンバレルを破壊したのか?……不覚だったな』
モニターに表示された"unknown"の表示を見つめ、エルスティンは呟く。
「何処の誰であろうと、伯父様の邪魔をする物は排除するだけ」
4基のガンバレルを飛ばし、さらにビームライフルを放つ。だがビームライフルは疎か、ガンバレルによるオールレンジ攻撃の包囲網ですらドレッドノートには掠りもしなかった。
『まずは挨拶代わりって所か?……それとも今ので俺を討とうとしたのか?だとしたら、貴様の考えは浅はかすぎる!』
無駄のない動きで全てをかわしてみせたカナード。ガンバレルの追撃を許さないスピードでSBとの間合いを詰めながら、お返しとばかりにビームマシンガンを連射する。
「そんな射撃で当たるはずが……狙いはそっちなのね」
単調な射撃を容易く避けるエルスティン。だが直ぐに単調な射撃の意図を読みとると、SBを強引に後方に動かす。
『俺も相手を嘗めていたって事か!?』
エルスティンのSBが先程までいた場所には、ビームサーベルを振り下ろしたドレッドノートがいた。そのドレッドノートにCIWSをくらわせるSB。だが、ドレッドノートには傷一つ付かなかった。
「フェイズシフト持ちなのね……接近戦が一番手っ取り早いみたい」
ビームライフルを4、5発放ってからビームライフルをビームサーベルに持ち替え、さらにドレッドノートの遙か後方にいたガンバレルを全基最高速度で戻す。たった一機の為にこれ程までの時間を浪費するのは惜しい、それがエルスティンの判断だった。だが、彼女の目の前に立ちはだかる壁は彼女の想像以上に遙かに高く、厚い壁だという事を彼女は知らない。
『短期決戦を望むのか?核駆動と読んでの事なら素晴らしいが……相手が悪い!』
先に放った5本のビームを追うように猛スピードで向かってくるSB。それに対し、先に届いたビームを悉くかわしていくカナード。そしてドレッドノートを半身にすると、後方から接近するガンバレルにビームマシンガンを流れるように浴びせる。しかし、放たれたビームの雨はガンバレル1基を沈めただけだった。
『ッ!残っただと!』
「3つ残っていれば十分だわ」
ガンバレル1基を犠牲にした代わりに、かなりの距離まで接近する事の出来たSB。ビームサーベルで切り裂こうとするが、カナードはそれを最小限の動きで回避する。そして反撃の一撃を返そうとするが、ガンバレルがそれを許さない。
『ッ!……全く邪魔くさい奴らだ!!』
痺れを切らしたカナードは、まず三角形状に取り囲むガンバレルに対し、右方の1基を左手に持ったビームマシンガン狙い撃ち、左方の1基はその持っていたビームマシンガンを投げつけた。その間もSBはビームサーベルで斬りかかり、ビームライフルを撃ったりしているのだが、それを全て回避しつつの行動だった。その動きに対し、エルスティンも驚嘆としていた。
「何なのこいつは……まるで化け物だわ。エネルギー残量も残りわずか……しょうがないわね」
自分に分が悪い事を悟ったエルスティン。後方に下がりつつもビームライフルを放ち続ける。一直線上に放たれた射撃がカナードに当たるはずがなかった。
『どこを狙っている?もう諦めたというのか?』
敵に攻撃に対し、呆れた口調で言い放つカナード。それに対し、敵パイロットが答えた。
「今回は相手が悪すぎたみたい。それにガンバレルを3つも失っちゃ勝ち目なんて無い……でも、次会った時は必ず殺すから」
その直後、ドレッドノートの後方で爆発音がした。爆風によって左前方に強く飛ばされる。直ぐさま姿勢制御を行ったが、その頃には銀色のSBは姿を消してた。
『残ったガンバレルを破壊したのか?……不覚だったな』
これがカナードとエルスティンの最初で最後の戦いだった。