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10話 神話





部屋に戻ると、ベルクさんがベットに腰掛けていた。

べ「おかえりなさい。少しは気分も良くなりましたか?」

ベルクさんには、私が散歩に出た理由が分かっている様だった。

沙「…うん、良い気分転換になりました。ちょっとシャワーを浴びますね。」

そう言って鎧等をはずそうとすると、さっきスモーキーさんに貰ったドラゴンソウルが床に落ちた。

べ「それは…、ドラゴンソウル?!」

ベルクさんが驚いた様な顔で叫んだ。

沙「え?うん、さっきスモーキーさんがくれたの。」

べ「スモーキーさんが…。沙羅さんは、それが何か分かっているんですか?」

沙「どうして?私はお守りって聞いたけど?」

べ「それはお守りなんかじゃない、ドラゴンソウルは竜の魂なんです!」

ベルクさんはそう言いながら私に近寄ってきた。

べ「戦人が死にあえぐ時、古代の竜が現れ、民を救う…。という神話があります。」

沙「それがこのドラゴンソウルと関係あるんですか?」

私がそう言うと、ベルクさんがもうちょっとで顔がぶつかるのではと思うくらいに近づいてきた。

べ「だーかーら、その戦人が身に着けていた物こそが、そのドラゴンソウルなんですッ!
  私も本でしか見たことが無かったのですが、世界でも数個しか存在しない物なんですよ!」

世界でも数個しかない…、そんな貴重な物を私に?

沙「数個しかないって、私の他にもスモーキーさんが持ってたよ?」

べ「詳しくは知りません。でもそのドラゴンソウルが貴重なのは確かです。」

決勝まで勝ち進んだご褒美だって言ってたけど、それがどうしてこれなんだろう?
私が少し考えていると、ベルクさんが不気味な笑みを浮かべた。

沙「何?何か私の顔についてる?!」

べ「…いえ、そんな貴重な物を沙羅さんにプレゼントするということは、
  もしかするとスモーキーさんは沙羅さんの事が」

沙「違いますッ!」

そんな事、あるわけが…。
その日は遅くまでドラゴンソウルに纏わる伝説や、色々な神話を聞いた。




翌日、朝食をとる為に食堂に向かった。
食堂に入ると、やふやふさんを中心にアマテラスの副隊長格の人達が集まっていた。

べ「主だった副隊長格の人達が集まっていますね。」

何かあったのかな?
空いているテーブルに着くと、理奈さんが朝食のパン等を持ってきてくれた。

沙「理奈さん、何かあったんですか?」

私がそう言うと、バスケットを置こうとしていた理奈さんの手が止まった。

理「…私にはちょっと分からないです。」

そう言って他の物を手早くテーブルに乗せて、足早に去っていった。

べ「何か様子がおかしいですね」

ベルクさんと一緒に朝食をとっていると、やふやふさん達の声が聞こえてきた。

や「そろそろですね。」

やふやふさんがそう言うと、周りに居た副隊長さん達が一斉に騒ぎ出した。

ア「まだ4ヶ月しか訓練させてないのに、それは時期尚早だと思います。」

二「せめて後2ヶ月は訓練せねば、ただの的になるぞ!」

エ「今はそんなに急ぐ必要は無いんじゃないか?」

や「上からの命令です。」

やふやふさんがそう言うと、皆黙り込んだ様だ。
私がどうしたのか聞こうとしたが、ベルクさんが止めた。

べ「聞かない方が良いでしょう。やふやふさんの為にも、私達の為にも。」

…いったい、何があったっていうの?


そろそろ第1部の終盤に突入するぜw byスモーキー

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最終更新:2008年06月29日 14:13