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食料供与(イベント)」を以下のとおり復元します。
*食糧供与(イベント)

**名称
-食糧供与(イベント)
**要点:
・食料・炊き出し
**周辺環境:
・長い人の列、廃墟
**評価:
-なし
**特殊:
- *このイベントを取った藩国は、国内イベントで大炊き出しを行うことが出来、それに応じて最大250万tまでの食料報酬を受け取ることが出来る。
**→次のアイドレス:
-モシン・イブラヒム(ACE)、砂漠の騎士サウド(ACE)、黄金騎士団(職業4)、仮面のお兄さんシン(ACE)、栄光の野戦炊飯具1号(兵器)

**イラスト・設定
#ref(http://www2s.biglobe.ne.jp/~gokou/i_bbs4/img/670.jpg)
(イラスト:和子@わかば)

#ref(http://www2s.biglobe.ne.jp/~gokou/i_bbs4/img/688.jpg)
(イラスト:さやさん@わかば)


「にゃんにゃん共和国の皆さん、そしてニューワールドに生きる全ての皆さんにお知らせいたします。
 私リワマヒ国藩王室賀兼一は、皆様の心をわずかばかりでも癒すため、炊き出し大会を開催いたします。
 犬も猫も異邦人も問いません。どうぞお越し下さい。」
――ある日の国営放送での室賀兼一の宣言 92407002

 リワマヒ国は小国である。戦記では最悪の国とまで言われるほどの小国、だが漢の居る国である。
小国なれど大国相手に渡り合える二つの武器を持つ。
一つは唯一発展させつづけた医療部隊。二つ目は「豊かな生産系国家リワマヒ」を合い言葉に、
海と森の豊かな生態系と農業に向いた豊かな土壌に基づいた食糧生産地、長期貯蔵を可能にする大量の国営食糧倉庫建設、
多種多様な食糧に対応出来る食品加工工場と、それを国の売りとPRもせず黙々と生産量を増やし続けた食糧生産量。
この2つのアドバンテージである後者を続く戦災に疲弊した民の為に投入しようと言うのだ。

理由はただ一つ。
「漢が、『誰も飢えさせてはいけません』と言ったから」である。

リワマヒ国政府は、藩王の意を受け、非常用備蓄までを含む全食糧備蓄の使用、
国民に非常事態通達を出し現時点で収穫・調達可能な全食料品の徴収計画を開始。
足りない分は国庫に残った資金・資源・娯楽・燃料の全てを売却する覚悟で国外からの買い付けの仕度を始めた。

国民はどいつもこいつも、国を食い潰すかもしれないのに笑顔で準備を始めた。
「私達しか出来ないことをやってやる」
「そして、上をみよう。空に太陽に何一つ恥じる事はしてない」
今リワマヒ国はアイドレス界にて、前例の無い大炊き出しを開始する。

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政庁の中にある最高議会である八畳のコタツの間では準備が淡々と進行していた。
コタツの上に地図を広げ会場候補地の選定を進めているところである。
蒼燐「この間、国民の休日で廃墟の銀の街を直したのでそこを炊き出し会場にしましょう」
シコウ「やはり大量の人が集まるなら、サカサコタツ遺構とビ○ザムの方がいいネウ」
うに「それ、コm……天鎮祭と変わらないようなー」
蒼燐「……やるからには最大規模を見込みますか。」
蒼燐「(TRR……)あ、もしもし倉庫の資材部ですか? サカサコタツで開催にしました」


部屋の外では車座になって数は多くない歩兵達がヤ○キー座りで相談をしている。
東 恭一郎「歩兵隊で行列の整理と会場の警備を行います」
和子@わかば「入国管理局から連絡は来ました?」
さやさん@わかば「いつもの開店休業状態で準備だけは進んでいます。希望者が殺到して長蛇の列が出来たら目を回すでしょうね」
ダース「年数回が1回増えたぐらいご愛敬だ」
薊「それもそうですネウ」
東 恭一郎「では、配布資料に基づき各自適当に準備を開始しましょう」
一同「おー!!」


また、医者のチームも栄養面について監修をおこなっており
イド「提供メニューの用意おわりました」
平 祥子「戦時動員等で炊き出しをやった経験がこんな所で訳に立つとは思いませんでしたね」
室賀兼一「医食同源。しっかり食べて正しい栄養を得る。これもまた医療です」
幻痛「何かを壊すよりずっとイィィ!ですよ、藩王様!」
イド「(いつも塩おにぎりの藩王様が言うと説得力ないのは何故だろう……)」

/*/

夜も明けきらぬ、廃墟に動く影。ここはサカサコタツ遺構。
ひとつ、ふたつ、みっつ、片方の手では数えられない。
影は刃物を握っている者もいれば、巨大な麻袋を引きずっている者もいる。
それぞればらばらの荷物を持ち、殺伐とした廃墟の広場を目指していた。

一箇所に荷物を積み上げた影達は、ある影の前に整列する。
白衣の者がいたり、学生服のものがいたり、服装はバラバラだった。
整列からしばらくすると影達は荷物に飛びつき、
その荷物があった場所をあっという間にキッチンにしてしまった。
積み上げられた荷物は、半分に減っている。


指示を出している影、室賀兼一は言った。
「さぁ、全力で炊き出しを始めよう」

その一言を合図に数十のコンロに火が入り、なにかを刻む規則正しい音が聞こえた。
米を研ぐ音はリズミカルで、まるでマラカスのようだった。

こうしてアイドレス界を揺るがす、史上最強最大にして究極至高の炊き出しは始まった。
炊き出し大会の噂を聞きつけた、犬と猫と異邦人とそれ以外の何かと、
早くも香り始めた香ばしい臭いを嗅ぎつけた、犬と猫と異邦人とそれ以外の何かが会場に迫っていた。

(文:東 恭一郎と幻痛)


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