室賀兼一(ACE)
iデータ
L:室賀兼一 = {
t:名称 = 室賀兼一(ACE)
t:要点 = 南国人,女装,キセル
t:周辺環境 = リワマヒの穀倉地帯
t:評価 = 全能力10
t:特殊 = {
*室賀兼一のACEカテゴリ = ,,,{逗留ACE,PLACE}。
*室賀兼一のみなし職業 = ,,,{<藩王>,<医師>,<歩兵>,<補給士官>}。
*室賀兼一の特殊能力 = ,,,通常の部隊に組み入れて使うことができる。
}
t:→次のアイドレス = 世界忍者(職業),繁茂(技術),ジョージ・タフト(ACE),王の勺杖(アイテム)
}
※
SHQ認定により、全能力+2される
※食糧供与
HQ認定の継承(第2世代)により、全能力+1される
※以上のHQ補正により、全能力+3される。
使用可能な特殊
- 藩王の権利と義務 = ,,,藩王の持つすべての権利と無限の義務を持つ。
- 藩王のアタックランク = ,,,AR12。
- 藩王の白兵距離戦闘行為補正 = 白兵距離戦闘行為,,,(白兵距離での)攻撃、評価+2、燃料-1万t。
- 藩王の指揮能力 = ,,,藩王自身及び藩王搭乗機を除く藩王の指揮を受ける部隊に<藩王の指揮>を付与することができる。
L:藩王の指揮 = {
t:名称 = 藩王の指揮(定義)
t:評価 = なし
t:特殊 = {
*藩王の指揮の定義アイドレスカテゴリ = ,,,判定補正。
*藩王の指揮の判定補正 = ,,,(<藩王>の指揮に関する)全判定、評価+2。
}
}
- 医師の治療行為補正 = 治療行為,歩兵,任意発動,治療、評価+3、燃料-2万t。
#治療判定
((器用+知識)÷2)
- 歩兵の近距離戦闘行為補正 = 近距離戦闘行為,歩兵,任意発動,(近距離での)攻撃、評価+1、燃料-1万t。
- 歩兵の中距離戦闘行為補正 = 中距離戦闘行為,歩兵,任意発動,(中距離での)攻撃、評価+2、燃料-1万t。
- 歩兵の遠距離戦闘行為補正 = 遠距離戦闘行為,歩兵,任意発動,(遠距離での)攻撃、評価+1、燃料-1万t。
- 補給士官の消費削減効果 = ,,,所属部隊の戦闘での食料、燃料の消費を75%削減する。この特殊能力による効果は重複しない。
設定
室賀兼一(Kenichi Muroga I、1978年8月10日 - 、在位2006年 - )はリワマヒ国の現王朝である第二王朝の5代目の藩王。室賀惟岳2世の次子。リワマヒ国王朝の基礎を固める善政を行う。
幼少時の称号は倖宮(さちのみや)。印は雁木輪に蔓柏。
間接アプローチを得意とし、戦闘においては“リワマヒ戦術(後述)”“時間をかけて行動”などの新戦術の開発で知られている。
苦境においてルールを利用したピンポイント攻撃を行うことが多い。
正式名称 室賀兼一王
英語表記 King Kenichi Muroga I
別名・通称 室賀兼一
称号 伯爵 兼一卿 兼一王
王朝・代 リワマヒ国第二王朝第5代
統治地域 現在のリワマヒ国
誕生 1978年8月10日(リワマヒ暦2396年)
即位期間 2006年 -
(リワマヒ暦2424年 - )
その他の呼称 漢国筆頭 (the head of loyal feudal)、
忠王 (Kenichi the loyalty) 、向日葵王、病弱王、失言王
前の王 室賀惟岳2世
目次
1 経歴
1.1 生い立ちと即位
先代藩王、室賀惟岳2世の側室の子として生まれる。
嫉妬深い藩王妃との面倒を嫌った藩王により、生まれてすぐ家老(家令も兼ねる)に預けられ、教育を受ける。
幼いころの得意は組み立て式ジャングルジムの設営と登頂であったという。
にゃんにゃん共和国大統領府に留学中は海軍に入らず、本人の志望により辺境偵察局に所属。
宇宙船パイロットとして辺境宙域の調査任務に就いた。 荒川真介(芥辺境藩国)とは辺境偵察局時代の友人。

兼一王の生母。煙占いを行う旅芸人だったが、室賀惟岳2世に見初められ側室となる。
兼一王を産み落とした後に逝去された。心不全といわれている。
室賀兼一の持つキセルは形見の品。
イラスト製作:シコウ・アル・ナスライン
1.2 即位
その後藩王、王太子のあいつぐ病死により、藩王の座に着く。
即位したのちは王猫タロ・ターマ・ハーナ7世とともに藩国政改革に努めた。
閉鎖的、呪術的だった藩王および王猫一族の雰囲気を一掃し開明的な政権に転換するよう努めた。
1.3 テラ領域入植
新たに発見されたテラ領域へ、にゃんにゃん共和国所属リワマヒ国として入植。
ポケットサイズ藩国としてささやかに活動。
同胞、芥辺境藩国に根源種族艦隊が出現した際は
戦争避難民の受け入れを開始し、回廊突破作戦にて戦死した兵に対し直ちに弔文を送った。
また、平行して
新たな国歌を制定、リワマヒ国飛行隊
出撃の際に演奏するなど、人情味ある国事行為や政策を採ることが多い。
1.4 新時代・第二次黄金戦争
リンクゲートを使って第五世界(ガンパレードな世界)へ脱出、東京を根拠地とし伯爵として封土される。
封土後は若き王猫タロ・ターマ・ハーナ8世と共に藩国内イベントの采配を振るった他、市場経済への取り組みや生活ゲーム(後述)などで活躍した。
1.5 経済感覚
市場経済や取引を有効活用することでは各国に知られている。
1.6 多面的イベント采配
1.7 生活ゲーム
生活ゲーム(旧名 小笠原ゲーム)のサポート要員としても一定の評価を得ている。
エースゲームにおいては、シーズ・スター(ACE)、高位南国人治療師の藤崎(紅葉国)らによるトラオ・テンダーブルー(ACE)、竹内優斗(ACE)、田島順一(ACE)治療に協力、采配を振るった。
また、ニューヨークにおいては
セプテントリオン本部襲撃においてモシン・イブラヒム(ACE)を助け、玖珂ミチコ(ACE)を取り逃がすも青森恭平(ACE)、熊本武士(ACE)、ハードボイルドペンギン(ACE)、今日子(ACE)を救った。
現在は黒にして黒光のバッド(ACE)、斉藤奈津子(ACE)らとともにコロッケ屋チェーン「ナッコーズ」設立へ向けて活動中のほか、帝国・共和国初の二重登記団体である教育支援財団、「HOKE財団」の運営を砂漠の騎士サウド(ACE)とともに行っている。
1.8 リワマヒ戦術
1.9 大統領擁立と健康上の不安
共和国大統領、参謀部幹部へ擁立などの声が上がったこともあったが、自身は健康上の理由により固辞している。これについては、周辺諸国の諸氏からも「室賀さんでは(挙げられた職務における)激務に耐えられないだろう」との指摘がなされている(要出典)。
2 質素な生活
2.1 おこたの間
藩王としては質素な生活を好む。
藩王として即位後、王城を設定国民に開放し厳しい冬季に住まわせ、自身は旧謁見の間である広間に据えたプレハブ小屋に住居している。 このプレハブ小屋はアプロー時代より愛用され、国民は誰でも訪れて藩王に意見を言うことができる。
プレハブ小屋の中央には調度品として掘りこたつと高床配線がおかれており、藩国内では「
おこたの間」と称され受け入れられている。
なお「おこたの間」には黒電話のほか、PSP、任天堂wiiなどの各種ゲーム機が置かれ、国民らは藩王の遊んでいる姿をしばしば見かけることができる。
リワマヒ国はこの「おこたの間」の設置によって、国民からの意見をよく吸い上げて藩国経営上に集約することに成功している。
「おこたの間」にて集約された意見は藩国方針としてまとめられ、この方針によって藩国運営がなされている。 電網適応アイドレス開始当初からの「生産・支援特化」「制裁的戦争イベントへの不参加」「他国への人道支援」「兵站支援国家への移行」などはすべてこの方針に基づくものである。
また、「おこたの間」は藩王および国民が藩国設定に気を遣う雰囲気の醸成にも寄与している。
「おこたの間」から生まれた設定としては、設定上の遊園地「
王立リワマヒランド」などがある。
2.2 黒革の手帳
文具好きであり、つねに手帳を携帯していることで知られる。
手帳の1ページ目に書かれている文言についてはテンダイスに詳しい。なお、使用している手帳は5穴システム手帳であるが、現在併用する6穴システム手帳も注文中とのこと(要出典)。
3 評価
3.1 歴史的評価
“リワマヒ戦術”“時間をかけて行動”などの新戦術開発で知られる事も多いが、にゃんにゃん共和国の歴史的には将軍としてより藩王としての活動について評価がなされている。 にゃんにゃん共和国屈指の善政を敷いたとする説もあるが、その像には若干の粉飾が見られる(要出典)。
また、即位に関して父の室賀惟岳2世、兄の室賀兼光をクーデターで殺害している可能性を示唆する文献も存在する(要出典)。
3.2 藩国民からの信頼
各種イベントをはじめとする地方経済の活性化プログラムを自ら指揮する他、人道的支援運動のために王室の資産を提供したり、
環境破壊対策の生態系回復植物作成プロジェクトを推進するなどしている。また、王猫とともに地方視察も精力的に行い、堅実に国民の尊敬と信頼を勝ち得ている。
現在室賀兼一がリワマヒ国で広く支持されているのは、上記のような様々な功績が評価されている為と、国内外より評価されている。なお、リワマヒ国には不敬罪という罪はない。
こうした信頼がリワマヒ国の政治的安定を維持している事実のある一方で、これが為に民主主義の成熟が阻害されているという指摘もまた存在しているのは、善政が必ずしもよい結果に結びつくわけではないという好例であろう。
3.3 人柄・性格・エピソード
行動的で粗野な反面、繊細な神経の持ち主で、他人をあまり信用せず、友人も作らず常に孤独であった。また、他者とのかかわりにおいては正面衝突を避け、間接的に相手を無力化・減衰させる戦略を採ることが多く、その好悪について評価は二分される。
一方で大変な激情家であり、精神面の弱さがキャリアを通じて課題であるとされた。しかしそうした弱さは、かえって彼の人間的な魅力にもなっている。
大変な勉強家で、演説家でもあった。
好物は果物で、健康の秘訣は果物だと本人も述べている。が、食事に際してはプロテイン牛乳を常用する姿も国民からは指摘されており、蛋白質過剰気味の食事について肥満や結石、アレルギーなどの発症が心配されている。
3.4 女装
かつて黒オーマとのお見合いが企画された際、リワマヒ国より
室賀兼一子なる人物がエントリーした記録が残されている。



イラスト製作:和子・シコウ・アル・ナスライン
4 語録
「ゲーム上にては(私の国においては)、システムと他の参加者に対して、可能な限り誠実であろうとされるのが望ましいです。
それを完全に行うことは、ゲームの神ならぬ身にはもちろん不可能なことですが、 卑小な身なりとも個々人が、そうあろうとする自分を信仰することこそが 大事なのです。(=これをして義と呼んでいます)」
「システムに沿って行動し、自分の定めた勝利条件を達成するべく活動し、
時に勝敗を越えた見過ごせないなにかのために少々の遊びを入れる。 と、ゲームを定義すれば、
なんのことはない、ふだんの生活だってゲーマーにとってはゲームの一環に違いあるまいと思うのです」
国民から藩王さまへ一言メッセージ
平さんのメッセージ
いつもみんなのためてに働いてくださっていて、反動で体調不良になっているイメージが・・・。
いつもありがとうございます。というか倒れるほど仕事させてしまってすいません。
睡眠、食事をしっかりとって健康にはお気をつけください。
室賀兼一:「ありがとうございます、心配させてしまってごめんなさい。ここ数ヶ月では三度しか倒れてないのでご安心を……」
薊さんからのひとことふたこと
んー。常人とは視点が違うひとって気はするです。
いつもテラ全体を見てて、バランスをとろうとしてるのかも。
でもそっちにかまけてる間にうちの国が滅亡しそうになるパターンが多いんで、視野が広すぎるてのも大変なのかもですねぇ。
ほっとくとブレーキ忘れて突っ走ったりするんで昏倒させてでも休ませたげなきゃとは思ってるです。
室賀兼一:「ううん、いつもリスキーな判断にて皆さんにはご心配おかけしています。ごめんなさい。なるべく楽で安定感ある藩国を目指してはいます。なかなか達成出来ないのですが…。」
シコウさんのつぶやき
藩王様がどんな人……? そうですね、藩王様を端的に表す言葉を選ぶなら、ナンパ・女装・ドドメ色プロテインでしょうか。
声をかけられたらついて行きたくなる人柄、状況が許せばノリノリで女装するお茶目なところ、行動し始めたら寝食を忘れてやせ細るので体重維持に処方されるドドメ色プロテイン。どれも藩王様を語るのには欠かせません。
無茶するなら手伝うのでどんどんやってください。ただ、ご自愛を忘れずに。
室賀兼一:「ナンパが気になりますが(笑)ありがとうございますー! ぷろていん頑張って飲んでますよ!」
和子さんからのメッセージ
王様は胃薬といつもお友達なイメージがあります。
王様の健康がもどりますようにー(なむなむ
室賀兼一:「ありがとうございます。胃は割と丈夫なんですが、食欲が……」
さやさんさんからのメッセージ
見た目の線は細いですけど、骨は太いイメージですね。
体に無理はさせないでください。
室賀兼一:「ありがとうございます。ブレーキの壊れた車のような日々ですが、皆さんの舵取りで無事でいられております。」
銀 倖斗さんからのメッセージ
いつも国民(設定・PL共に)のことを第一に考えて下さっている誰にも誇れる王様です。
でもなるべく無理はしないで、ご自身のお体も大事になさって下さい。
室賀兼一:「ありがとうございます。まあでもリアル大事で! 余暇の範囲越えちゃうと大変なので!」
皆見一二三さんからのメッセージ
いつも国民第一で働いてくれているイメージです。
いつもありがとうございます、王様もどうか御自愛下さいませ
室賀兼一:「こちらこそ、いつもありがとうございます。
みなさんあっての藩王です。」
ちひろさんからのメッセージ
ほっそいのにめっちゃパワフルなお方です。本当にどこからそんなエネルギーがわいてくるのだろうと常々感嘆しております・・・が、パワフルすぎてガス欠起こしても突っ走っていきなりエンスト、というイメージもありますんで(笑)、どうぞどうぞ、体も大事にしてくださいまし。
室賀兼一:「ありがとうございます。燃費向上が今後の課題です(笑)これからもよろしくお願いします。」
物語で見る室賀兼一像
とある国民の悲喜劇
ここに、一人の男がいる。
リワマヒ国民で名を島津といい、他人より少し、ほんのちょっぴりだけ多く、摂政の東に朝まで付き合う程度に酒を嗜むのが特徴といえば特徴か、というくらいの平凡な南国人である。
この男、今はちょっとだけ特殊な精神状態であった。なんのことはない、ある程度の年齢の男にはたまにある「嫁さん(または彼女)欲しいな症候群」であり、それを紛らわすために酒が入っているだけのことである。
そんなこんなで、彼は道の端に座り込んで夜風に当たりながら延々と愚痴っている。
正直みっともない姿であった。
「みんな幸せそうだなぁ。砂糖を投げてやるえいえい……ぶつぶつ」
「お立ちなさい」
凛としたハスキーな女の声である。
道に落ちた砂粒を砂糖に見立てて虚空に放っていたあまりにも惨めすぎる男は、意識の覚醒を感じながら声の持ち主を見上げた。
紫の着物を見事に着こなし赤い長煙管を持った、そして何より美しい女である。
よく見れば煙管に中身は入っていなかった。持っているだけで煙草は嗜まないのだろうか。
「今のアナタ、男ですらないわ。それで伴侶が欲しいなんてよく言えたものね」
ぴしゃり、と言われた。その叱咤すら気高い。
「前に誰かにした話だけど。男ってのは性別を言うんじゃないの。“たをささえるちから”を言うの。
他、田、多。アナタは何を支えるのかしら」
「お、俺……いや。自分は……」
「アナタの男を見せなさい。そういう“男の仕事”をなさい。きっとそれを見ている女がいるわ。さ、お立ちなさい」
差し出された手を取り立ち上がる。
ああ、この人を、この気高き人を抱きしめられる男に俺はなれるのか。
いいや、なるのだ。絶対になる。
おお。絶対なるんなら順番はどうでもいいじゃないですか。
確認しよう。この男、ちょっとだけ特殊な精神状態であった。
一息に、無意識に島津は目の前の人を抱きしめる。
細身の割りに逞しい胸板が、島津の胸板に押し付けられた。
……あれ?
「Nooooooooooooo!!!おおおお、男ですかっ!?」
「あら、大胆ね……ってバレちゃいましたか。私ですよ。わ・た・し」
「藩王様アアアアアアァァァAHっ!?」
「いやぁ、元気なさそうだったので元気を出してもらおうかと。ちょうど国内宣伝用ポスター撮影の帰りでして」
「はぁ、そうなんですか……そ、そそそそそその、格好は?」
「大人気だとシコウさん、和子さんをはじめ技族の皆さんに強く押されまして。なかなかでしょう?」
「う、うわああああああああん!!!!」
泣きながら走り去る島津。
走りながら彼は思う。
藩王様、女装してる時はなんかちょっとだけ性格違いませんか、と。
これは、シーズンオフに国民になった、つまりお見合いで爆誕した室賀兼一子を知らなかったある男の悲喜劇である。
(作:島津裕)
非公式ファンクラブ・A面
リワマヒにて運営される非公式私設ファンクラブ。
名を「Keniti Fan Club」と言う。
名前が示す通りこの団体はリワマヒ国王室賀兼一を愛して止まない者たちの集団である。
国民は誰よりも自分たちの統治者を厳しく批判するものである。
その国民は判断した。
西に難治あれば行って治め、東に災事あれば自ら盾になる国王を愛すべき王だと。
その気持ちが大きな形となり「Keniti Fan Club」をつくるのは自然の流れといえる。……はずである。
同会では入会・年会費を完全無料とし、入会希望者には会員番号付きワッペンを無料配布。
「おうさまダイスキ」「迷惑をかけない」「抜け駆けしない」の信条に当てはまれば、だれでも入会を歓迎している。
今やその会員数は数千人に達し「大きくなったらおうさまのお嫁さんになるの」と言う可憐な少女から、「私の坊やにしたいわ~」と言うマダム、「アニさんに一生ついていきますっ」と言う青年まで、その層もきわめて厚い。
そして主な活動としてボランティア活動を行い。
メンバーの有志が街の清掃活動や、炊き出し・夕方の見回りなどを行っている。
ちなみに略すと「KFC」。
一国の王を呼び捨てにするネーミングセンスもさることながら、鳥をこんがり揚げるお店とも無関係であるのは言うまでも無い。
このような団体が生まれるのもひとえに兼一王の人徳のなせる業である。
(作:さやさん)
非公式ファンクラブ・B面
リワマヒにて運営される秘密地下組織。
名を「亜威羅武兼一子隊」と言う。
名前が示す通りこの団体はリワマヒ国王室賀兼一の女装した姿を愛して止まない者たちの集団である。
過去何度か披露された兼一子の雄姿が国民の信仰を得るのにさほど時間はかからなかった。
その気持ちが大きな形となり「亜威羅武兼一子隊」をつくるのは自然の流れといえる。……はずである。
過去様々な苦難を乗り切ってきた国民達にはどれ程の世界が、どれ程の時が、性別の壁が立ちはだかろうとも関係はなく、むしろ問題解決済みなのである。
同会では入会・年会費を完全無料とし、入会希望者には会員番号付きブロマイドを無料配布。
「秘密厳守」「隊内恋愛厳禁「乙女(男)心はガラスなの」の信条に当てはまれば、だれでも入会を歓迎している。
今やその会員数は数百人と言われ「大きくなったらおねいさんのお嫁さんになるの」と言う可憐な少女から、「私の娘にしたいわ~」と言うマダム、「ネイさんに一生ついていきますっ」と言う青年まで、その層もきわめて厚い。
そして主な活動など特になく、たまに有志が集まって何やら熱く語り合っているらしい。
ちなみに隊長は藩国の某有力技族が務めているという噂だが、この件について兼一王本人や政府広報はノーコメントとしている。
このような団体が生まれるのもひとえに兼一王の人徳のなせる業である。
(作:さやさん)
視察
ここは平和なリワマヒ国。
「さて、街の様子でも見に行きましょうか。」
リワマヒ国の王、室賀兼一はいつものように視察を行うようです。
リワマヒ国では王が国民に混じって作業をする姿が何度も目撃されています。
ラジオ体操のスタンプ製作をやるなど、どんなことでも民のためなら厭わないそんな人柄。
民俗学を学んだ彼にとってそれは当たり前の行動であり、そんな彼の行動は国民達の心をがっちりつかんで離しません。
子供達から大人達まで老若男女、この国の国民にとって愛すべき我らの王なのです。
「たまには王でない視点から見てみたいですネゥ。私だと気づかれずに視察する方法は・・・」
そんな王であるがゆえ、彼のことを知らない人はいるはずもなく視察を行えばすぐに人が集まってきます。
「ふむ、以前に使った手ですが女装でいってみましょう。」
楽しそうに衣装棚を漁り、鏡の前で化粧開始。
「ひさびさですが、これはなかなかいい出来ですネゥ。」
にっこり笑いながら王城をでていく姿を見た島津裕が、後に「惚れそうになった」と言っていたりします。
キセルを片手に橋の街をぶらぶらと歩く室賀兼一子。
すれ違う人、お店の中の人、皆が見とれています。
その美貌が人々の目を奪っていることを本人はあまり自覚していません。
橋の街では、「あれは王様ですよネゥ」とか「兼一子様だー」と涙を流し写真を撮る者まででる始末。
本人は街中が活気溢れているのを見て、にこにこご機嫌です。
笑顔の美人の登場に街中で大騒ぎです。
「今日も橋の街は活気に満ちていて、このエネルギーは力になりますネゥ。」
活気ある街の姿に王は満足し、次なる視察地を目指します。
リワマヒ学園の近くまで来ると、遊んでいる子供達の中一人の女の子が泣いています。
泣いているのは森国人の女の子、難民で受け入れた子供のようでした。
きれいなお姉さんに声をかけられた子供達はどぎまぎしています。
「どうしたのかしら、喧嘩はよくないわね。お姉さんに話してごらんなさい。」
完璧な女性を演じる王、子供達はその姿に自分達の王であることに全く気づいていないようです。
泣きながら森国人の女の子が言いました、見た目が違うことが理由でいじめられているようです。
王は優しい目をしながら諭すように言い聞かせます。
「人はみな違うのが当たり前、見た目が違うことなど小さな事なのよ。
見た目の違いぐらいで傷つける子はお姉さん嫌いです。
この子はこの国を頼って来てくれたの、君達はそれを見た目が違う程度のことで傷つけているのよ。
お姉さんは困っている人を放っておけない、困っている人達に手を差し伸べたいわ。
困っている人を助けるのは人としてとても大切なことよ、覚えておきなさいね。
あなた達は友達なのでしょ、本当の友達なら仲良くなさい。」
最後は地声になりながらも、子供達に諭す王。
王の姿をしていなくても言葉の節々にその人柄がにじみ出ているようで、子供達も分かってくれたようです。
子供達は「いじめてごめんね」と森国人女の子に謝ると、仲良くみんなで遊びにいってしまいました。
「仲良き事はいい事です、しかし難民の受け入れの難しさを実感させられます。」
多くの難民を抱えるリワマヒ国のこれからを考え、やはり国民のためにどうすべきかを考える王の姿がそこにありました。
視察予定を終え、帰路につく際も頭の中はこれからのことでいっぱいです。
悩ましげな表情を浮かべる美人の女性にやはり人々の目は釘付け、その美人の噂は国中に広まり大騒ぎになったのでした。
夕刻
「さて夜の視察といきましょうか、今日は銀の街にでもくりだしてみましょう。」
そこには、手にはお猪口と徳利をもつ普段の室賀兼一の姿がありました。
王の一日はまだ続くようです。
(作:皆見一二三)
弾劾裁判TV中継観戦中
(作:シコウ・アル・ナスライン)