概要
皮肉気な笑みを常に浮かべ続ける、野心家にして“王”の力を有した男。
cv;越雪光
物語の主人公となる資格を捨てた人物。
かつては英雄の称号を受けたほどの優秀なアデプトであり、また
盗賊団を率いて太守の座を狙った“盗賊王”でもあった。しかし2年前以降は姿を隠し、裏社会で雌伏の時を送っている。
恐怖病のため、右手が義肢になっている。
来歴
元は在野の孤児。
イーシャを師としてアデプトの技を学んだため
アナや
カシムの兄弟子にあたり、
アスルとも親交があった。
血筋が資質を左右するアデプトの中にあって、凄まじい執念で多数のホラーを借り続け、太守から英雄の称号すら受けるほどに登りつめた。
アデプトを引退後は盗賊団の首領として活動し、“盗賊王”と呼ばれて恐れられるようになる。
ダラムや
ナナイはこの頃の部下である。
しかし
大天蓋の開放以来姿を隠し、盗賊団は解体。それ以降は都市の暗部で勢力を拡大しながら機をうかがい続けている。
装備
遮光眼鏡
能力
- 曲刀術……ヴァルーシア一と称えられる腕前。
- 鷹の目……周囲一帯の状況を瞬時に把握できる。
- 強靭……常人なら一呼吸で狂死するような濃度の阿片を水煙管で吸っても支障ない。
- 暗示……会話した相手を言葉の網で絡めとり、操作する。
本編での活躍
第一章中盤、
クセルが城を抜け出したことを報告で知りつつ、放置するよう部下に命ずる。
それ以降も各所で暗躍する姿を示しており、第五章ではダラムが連れてきたアスルに都市外への経路と支援を与えた。
本格的に主人公を務めたのは第六章。集団失踪者が最後に向かった部屋で現れた
トトと問答し、
グラウンド・ゼロで
ザハカと会談している。
第八章では
教団の連絡役を買収して偽の指令で
ヤザタに大量殺人を起こさせ、宮殿側による教団勢力掃討を呼びこんでいる。
恋人の謀略で友人が罪を犯した挙句殺されるとかいう、ナナイが全貌を知ったらやりきれないにもほどがある所業である
最終章ではアスルを呼びだし、アデプト達の未帰還と
レオの死亡を告げて配下に加わるよう迫る。しかしクセルの名を出して脅したところ断固として拒否を示したアスルの姿に何かを感じたのか、
「俺はお前を勝手に利用する。お前も俺を利用してみせろ」と言い渡し、さらに「行動するときは決して迷うな」という暗示を与えて解放した(後にこの暗示はアスルが
ヒルドの暗示言語を
はねのける支えとなる)。
混乱に乗じて都市を乗っ取ることを画策していた模様だが、
《ホラー・エンド》の出現に気圧される。
エピローグでは久々に迷宮を訪れ、訝る
長老に「自分を見つめなおしたくなった」と語っていたところ、そこへ現れたトトに協力を提案される。
その後
盟約で近づくことを禁じられていた"死の砂漠"と呼ばれる場所を訪れ、そこに住まう珪素生物たちを塵殺する。
刺客として現れた珪素生物の双子を言葉で絡め取り、少女の方を
オムニキア、少年の方を
オトゥームと名付けて配下とした。
西暦1907年、珪素生物の双子とともに西亨へと渡る。
T・E・ロレンスを名乗り、《結社》の力を利用して
オスマン機関帝国を手中に収めるべく活動を開始した。
西暦1909年、
黒のファラオの《十二使徒》の一人として活動しており、新大陸へと降り立った。
備考
偽名として使用しているT・E・ロレンスは実在する人物であったが、
《結社》の存在に気づいて立ち向かったために命を落としている。
登場作品
関連人物
ナナイ……元部下兼愛人。ただし「情が濃すぎて使いづらい」と若干疎んでいた節がある。
ダラム……元部下。
イーシャ……師匠。故人となった現在でも「イーシャ師」と敬称付で呼ぶ。
アスル……師匠の息子。「いじめがいのある奴」だったらしい。
アナ……妹弟子。
カシム......弟弟子。
- アルディーン好きだなあ。スーク・ベイリングと同じくらいに。どうやら自分は、欲望に忠実で執念深い人間のことが好きらしい -- 名無しさん (2019-05-14 21:27:29)
- 名前は中世イスラムのサラディンかな。Ṣalāḥ ad-Dīn / al-Dīn で、サラーフッディーン/サラーフ・アルディーン(アッディーン) -- 名無しさん (2020-05-23 23:44:47)
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最終更新:2020年05月23日 23:44