たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ
三毛猫とわたし
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ありえない。こんなこと…
『ペット大集合! ポチたまはこの後すぐ!』って、たしかに一緒にやった…。
Mステのライブの衣装もそりゃあ、ね、だったけど…。
Mステのライブの衣装もそりゃあ、ね、だったけど…。
どーして? 何で?
何で美貴ちゃんに耳としっぽがついてるのー!
■ ■
何か鼻がくすぐったいなあって思って目を覚ましたんだよね。
美貴ちゃんはいつものよーに、私の左腕を枕にして胸に顔をうずめて眠ってる。
美貴ちゃんはいつものよーに、私の左腕を枕にして胸に顔をうずめて眠ってる。
何かね、安心するんだって。 二人きりのときはすっごく甘えてくるんだよねー。
って、のろけてる場合じゃなくて。
って、のろけてる場合じゃなくて。
そうそう、くすぐったいなぁって美貴ちゃんを見たら、何か私の鼻息に合わせてぱしぱしとあたる三角。まるで、『あのー、くすぐったいんですけどー』って言わんばかりに。
…っていうか、っていうか…これって、もしてかして…。
美貴ちゃんを半分抱えるように抱き寄せて、そーっと右手でお尻の辺りを探ってみると、パジャマが不自然に盛り上がってる。
指先にはふわっとした毛の感触。そーっとたどってみると、パジャマのズボンから飛び出しているそれは、美貴ちゃんの背中でなんとなく丸くなってた。
指先にはふわっとした毛の感触。そーっとたどってみると、パジャマのズボンから飛び出しているそれは、美貴ちゃんの背中でなんとなく丸くなってた。
これってさぁ、だよねぇ…
もう一度、今度は撫でるようにたどってみると、するっと、絡み付いてきた。そして、その先っぽが私の二の腕をぺしっ。
『…えっち』
そんな言葉が耳元で聞こえてきそうな感じで。
うっわ! 顔が熱い。
でも、これって、間違いない…よね。
うっわ! 顔が熱い。
でも、これって、間違いない…よね。
美貴ちゃんを起こさないようにそっと上半身だけがんばって起こすと、布団を上げてみた。
ベッドサイドの明かりをつけて、改めて再確認。
ベッドサイドの明かりをつけて、改めて再確認。
人って、あんまり驚きすぎると、言葉って出ないものなんだね。
「へっ!?」
触ったとはいえ、あまりにもまぬけな、でもそれが見た瞬間の第一声。
思い返してほーっとため息が一つ。
私のパジャマをきゅっと掴んで丸まって眠っている、猫の耳と長いしっぽがついた美貴ちゃん。
あー…。そのカッコ、何か反則だよぉ…。
とりあえず起きてベッドに座ったまま、どうしよう、起こそうかなって思っていると、ベッドサイドの明かりで美貴ちゃんが目を覚ました。
「…りかちゃん?」
むーっとちょっと機嫌悪そうに見上げてくる。あー…どう説明したらいいのかなぁ。
「どしたの?」
「えっ?」
「んー…。だって、むずかしー顔して美貴のこと見てるから」
「そ…そうかな?」
「そうだよ。どうしたの? ん?」
『まゆ毛がハの字になってるよー』なんていいながら、うにうにと体を動かして頭を膝の上にのっけて、眉間を突付いてくる。
「…りかちゃん?」
むーっとちょっと機嫌悪そうに見上げてくる。あー…どう説明したらいいのかなぁ。
「どしたの?」
「えっ?」
「んー…。だって、むずかしー顔して美貴のこと見てるから」
「そ…そうかな?」
「そうだよ。どうしたの? ん?」
『まゆ毛がハの字になってるよー』なんていいながら、うにうにと体を動かして頭を膝の上にのっけて、眉間を突付いてくる。
思わずため息が出た。
「なにー! ため息ついちゃって。イヤ?」
「違うよ。そうじゃなくって」
何て言ったらいいんだろ。ただでさえかわいいのに、しっぽと耳までついちゃってさ。それで膝の上から見上げてくるんだよー!!
「…美貴ちゃん、反則だよ…」
「へっ…! なにが!?」
「うん。いちいちかわいすぎるの」
しっぽが不満げにふにふに揺れてる。っていうか、気付いてなんだよね。やっぱり…。
「モー! 一人で納得しないでよー」
唇をタコにして膨れる美貴ちゃんの頭を撫でてご機嫌をとってみると、不満そーな顔をしたまま首をかしげた。
「ごめんね。うん、あのさぁ、鏡、見てきてくれる? そしたらわかるから」
「鏡?」
撫でていた手を止めて、うなずいて返すと、しぶしぶ起き上がった美貴ちゃんは、鏡を見に行った。
「違うよ。そうじゃなくって」
何て言ったらいいんだろ。ただでさえかわいいのに、しっぽと耳までついちゃってさ。それで膝の上から見上げてくるんだよー!!
「…美貴ちゃん、反則だよ…」
「へっ…! なにが!?」
「うん。いちいちかわいすぎるの」
しっぽが不満げにふにふに揺れてる。っていうか、気付いてなんだよね。やっぱり…。
「モー! 一人で納得しないでよー」
唇をタコにして膨れる美貴ちゃんの頭を撫でてご機嫌をとってみると、不満そーな顔をしたまま首をかしげた。
「ごめんね。うん、あのさぁ、鏡、見てきてくれる? そしたらわかるから」
「鏡?」
撫でていた手を止めて、うなずいて返すと、しぶしぶ起き上がった美貴ちゃんは、鏡を見に行った。
ドタドタドタドタドタ…
『リッ…梨華ちゃん!』
『リッ…梨華ちゃん!』
戻ってきた美貴ちゃんの慌てぶりはすごかった。
『ちょっとー! 何これ! 何でしっぽついてんのー!』
『何で梨華ちゃんはなんにもなってないのよー!』って。肩を掴んでがくがくと揺さぶられる。
そんなこと言われても困るんだけど、でも、それが普通なのよね。私の場合もうなんか、慌てるというよりも、今の美貴ちゃんをみてると、ドキドキしか…。
『ちょっとー! 何これ! 何でしっぽついてんのー!』
『何で梨華ちゃんはなんにもなってないのよー!』って。肩を掴んでがくがくと揺さぶられる。
そんなこと言われても困るんだけど、でも、それが普通なのよね。私の場合もうなんか、慌てるというよりも、今の美貴ちゃんをみてると、ドキドキしか…。
そんなこんなで10分経過。
ひとしきり慌てて落ち着いたのか、今はちょこんとベッドに座って自分のしっぽを手にして何やら観察してる。長くて茶色の、ちょっとしまが入ってるしっぽ。耳も明るい茶色で髪の色とよくあってる。
「三毛猫みたいだね。なんかかわいい」
「そうかな?」
「うん。しっぽもきれいだし、やわらかくて気持ちいいよ」
毛並みのいいしっぽ。触ると恥ずかしそうにふにっと手から逃げた。
「梨華ちゃん、何かえっち」
「えっ。そうかな? でも、えっちってちょっとひどくない?」
「ひどくないよー。ホントのことじゃん」
あぁ、なんか慌ててたかと思えば、もう人のことからかってさ、なんかネコになったのわかる気がするなぁ…ってぼんやりしてたら、美貴ちゃんの顔が目の前にあった。
「ま、でも、美貴はそんな梨華ちゃんも好きだけどね」
また、そんなことをさらっと…。そんなに顔近づけて言わないでよ。もう…すっごく嬉そーに…。
「あーあー。梨華ちゃん、真っ赤だよ」
そりゃ、真っ赤になるでしょ、フツー。
「ところでさぁ、これ、どうしようか?」
美貴ちゃんの手の中であいかわらず、パジャマのズボンのゴムに締め付けられたしっぽがうにうにと動いてる。
「窮屈そうだしね、やっぱ、穴を開けるしかないよね」
「うん…。それしかないよね。じゃあさ、梨華ちゃん」
ちょこんと首を傾げる美貴ちゃん。私にやれ、と、そういうことだよね。それって…。
自分を指差すと、美貴ちゃんはにっこりとうなずいた。
「他に誰がやるのよ」
「そうだよねぇ」
「あー、またやらしーこと考えてるんでしょ。もう、えっち」
言葉の最後にハートマークを感じつつ、なによ、美貴ちゃんだって…って言おうと思ったら、「とりあえずハサミとってくるねー」ってベッドから飛び降りていった。
ひとしきり慌てて落ち着いたのか、今はちょこんとベッドに座って自分のしっぽを手にして何やら観察してる。長くて茶色の、ちょっとしまが入ってるしっぽ。耳も明るい茶色で髪の色とよくあってる。
「三毛猫みたいだね。なんかかわいい」
「そうかな?」
「うん。しっぽもきれいだし、やわらかくて気持ちいいよ」
毛並みのいいしっぽ。触ると恥ずかしそうにふにっと手から逃げた。
「梨華ちゃん、何かえっち」
「えっ。そうかな? でも、えっちってちょっとひどくない?」
「ひどくないよー。ホントのことじゃん」
あぁ、なんか慌ててたかと思えば、もう人のことからかってさ、なんかネコになったのわかる気がするなぁ…ってぼんやりしてたら、美貴ちゃんの顔が目の前にあった。
「ま、でも、美貴はそんな梨華ちゃんも好きだけどね」
また、そんなことをさらっと…。そんなに顔近づけて言わないでよ。もう…すっごく嬉そーに…。
「あーあー。梨華ちゃん、真っ赤だよ」
そりゃ、真っ赤になるでしょ、フツー。
「ところでさぁ、これ、どうしようか?」
美貴ちゃんの手の中であいかわらず、パジャマのズボンのゴムに締め付けられたしっぽがうにうにと動いてる。
「窮屈そうだしね、やっぱ、穴を開けるしかないよね」
「うん…。それしかないよね。じゃあさ、梨華ちゃん」
ちょこんと首を傾げる美貴ちゃん。私にやれ、と、そういうことだよね。それって…。
自分を指差すと、美貴ちゃんはにっこりとうなずいた。
「他に誰がやるのよ」
「そうだよねぇ」
「あー、またやらしーこと考えてるんでしょ。もう、えっち」
言葉の最後にハートマークを感じつつ、なによ、美貴ちゃんだって…って言おうと思ったら、「とりあえずハサミとってくるねー」ってベッドから飛び降りていった。
ハサミを持って戻ってきた美貴ちゃんは、私にハサミを手渡すと、くるっと後ろを向いた。
これ以上からかわれるのはしゃくなので、気合を入れなおしてみる。
「どう切ろうか? パジャマ切っちゃうの、ちょっともったいないかなぁ」
「なーに言ってんのよ。一番稼いでるくせにー」
ぺしって、しっぽで頭をたたかれた。
「でもさ、切らずに済むんなら、それにこしたことなくない?」
「うーん。まぁね。裾が長いから、隠れるかなぁ」
パジャマの上着の裾は大体ひざ上15cm。ぎりぎり隠れるかなぁっていう感じ。
「大丈夫じゃないかな。別に外に行くわけでもないし」
「そうだね。じゃあ、パンツだけでいっか」
そういって美貴ちゃんはさっさとパジャマの下を脱ぐ。
これ以上からかわれるのはしゃくなので、気合を入れなおしてみる。
「どう切ろうか? パジャマ切っちゃうの、ちょっともったいないかなぁ」
「なーに言ってんのよ。一番稼いでるくせにー」
ぺしって、しっぽで頭をたたかれた。
「でもさ、切らずに済むんなら、それにこしたことなくない?」
「うーん。まぁね。裾が長いから、隠れるかなぁ」
パジャマの上着の裾は大体ひざ上15cm。ぎりぎり隠れるかなぁっていう感じ。
「大丈夫じゃないかな。別に外に行くわけでもないし」
「そうだね。じゃあ、パンツだけでいっか」
そういって美貴ちゃんはさっさとパジャマの下を脱ぐ。
そこで気付いた。
パジャマから伸びるきれいな足。
パジャマから伸びるきれいな足。
その格好、エロいよ…美貴ちゃん。
『梨華ちゃん、やさしくし・て・ね』
『なんか手つきがやらしー』(しっぽで軽く手を叩かれた)
『あっ…そこ…』
『なんか手つきがやらしー』(しっぽで軽く手を叩かれた)
『あっ…そこ…』
などと散々からかわれながら、ようやく簡単に切り目を入れてしっぽを出す。
「ありがと」って満面の笑顔の美貴ちゃん。しっぽも自由になって満足そう。
「…どーいたしまして」
「ほらほらー。そんなにすねないの」
むにって頬を引っ張られる。
「らっへ…みひひゃんひゃ、ひゃらひゃうんひゃひょん」
「ん? 何々?」
にかーっ笑う美貴ちゃんの手がほっぺから離れる。
「だって、美貴ちゃん、からかうんだもん」
「だって、梨華ちゃん、かわいいんだもん」
そんなうれしそうに笑わないでよ。美貴ちゃん。
「ありがと」って満面の笑顔の美貴ちゃん。しっぽも自由になって満足そう。
「…どーいたしまして」
「ほらほらー。そんなにすねないの」
むにって頬を引っ張られる。
「らっへ…みひひゃんひゃ、ひゃらひゃうんひゃひょん」
「ん? 何々?」
にかーっ笑う美貴ちゃんの手がほっぺから離れる。
「だって、美貴ちゃん、からかうんだもん」
「だって、梨華ちゃん、かわいいんだもん」
そんなうれしそうに笑わないでよ。美貴ちゃん。
あぁ、なんかじれったくなってくる。
ペースが狂うっていうか、今日の美貴ちゃん、やっぱりいつもと違うんだもん。
ペースが狂うっていうか、今日の美貴ちゃん、やっぱりいつもと違うんだもん。
ため息が零れた。
美貴ちゃんが『ん?』って顔をのぞこんでくるから、ぐしゃぐしゃと頭を撫でてみる。
「今日の美貴ちゃん、素直すぎ」
「なに? それですねてるの?」
「…すねてる? 私が?」
「違うの?」
「どうだろ…」
かもしれない。だって、さぁ。
「今日の美貴ちゃん、かわいすぎる」
「今日のって、じゃあ、普段の美貴はかわいくないわけ?」
にじりよって向かい合わせに私の膝の上に乗って首に手を回してくるから、私も自然に美貴ちゃんの腰に手を回す。
「そうじゃないけど、耳としっぽだよ? ただでさえかわいいのにさぁ…。なんか悔しいよ。独り占めしたくなる…。今だって、けっこう我慢してんるだよ…」
なんか恥ずかしくなって、ついうつむいて目を逸らしてしまう。
美貴ちゃんはそんな私を胸に抱き寄せた。
「そっかぁ。じゃあさ、我慢しないで独占してよ」
「そういうわけにはいかないよ。みんなのものなんだから、建前でも、私たちは」
「まぁねぇ」
「そりゃあ、ココロは…美貴ちゃんに独占されてるよ。だから、でも…その、ココロだけじゃ物足りないなぁって、思ったから…。なんかね、もどかしいっていうか」
顔を上げてみると、美貴ちゃんはちょっと照れくさそうに笑ってた。
「ふふっ。くすぐったいね、なんか。美貴も同じだよ。梨華ちゃんのこと、独り占めしたいって思ってる」
すっごくうれしいって思ったのもつかの間、美貴ちゃんの顔つきがなんか険しくなってる。
「なんせ、けっこうライバル多いしね」
「それは美貴ちゃんだって…」
反論しようとしたら、アヒル口にすねた美貴ちゃんの言葉がかぶさってきた。
「ヨシコに辻ちゃん。矢口さんでしょ、あっ、あと田中ちゃんに、何気に飯田さんとか、まこっちゃんもだよね…って、乙女って何気にライバル多いじゃん!」
「そんなこと言われても…」
「まっ、梨華ちゃんは美貴のものだけどね。だけどけっこうやきもきするんだからー!」
「美貴ちゃんだって…けっこうよっすぃ~とかののとかとくっついたりしてるじゃん。それに亜弥ちゃんだって…」
「美貴はいいの~!」
「えー! なんでよー!」
「なんでもっ」って、アイドルスマイルでウインクする美貴ちゃん。完璧なまぶしい笑顔。うぅ…何にも言えなくなっちゃうじゃん!
美貴ちゃんが『ん?』って顔をのぞこんでくるから、ぐしゃぐしゃと頭を撫でてみる。
「今日の美貴ちゃん、素直すぎ」
「なに? それですねてるの?」
「…すねてる? 私が?」
「違うの?」
「どうだろ…」
かもしれない。だって、さぁ。
「今日の美貴ちゃん、かわいすぎる」
「今日のって、じゃあ、普段の美貴はかわいくないわけ?」
にじりよって向かい合わせに私の膝の上に乗って首に手を回してくるから、私も自然に美貴ちゃんの腰に手を回す。
「そうじゃないけど、耳としっぽだよ? ただでさえかわいいのにさぁ…。なんか悔しいよ。独り占めしたくなる…。今だって、けっこう我慢してんるだよ…」
なんか恥ずかしくなって、ついうつむいて目を逸らしてしまう。
美貴ちゃんはそんな私を胸に抱き寄せた。
「そっかぁ。じゃあさ、我慢しないで独占してよ」
「そういうわけにはいかないよ。みんなのものなんだから、建前でも、私たちは」
「まぁねぇ」
「そりゃあ、ココロは…美貴ちゃんに独占されてるよ。だから、でも…その、ココロだけじゃ物足りないなぁって、思ったから…。なんかね、もどかしいっていうか」
顔を上げてみると、美貴ちゃんはちょっと照れくさそうに笑ってた。
「ふふっ。くすぐったいね、なんか。美貴も同じだよ。梨華ちゃんのこと、独り占めしたいって思ってる」
すっごくうれしいって思ったのもつかの間、美貴ちゃんの顔つきがなんか険しくなってる。
「なんせ、けっこうライバル多いしね」
「それは美貴ちゃんだって…」
反論しようとしたら、アヒル口にすねた美貴ちゃんの言葉がかぶさってきた。
「ヨシコに辻ちゃん。矢口さんでしょ、あっ、あと田中ちゃんに、何気に飯田さんとか、まこっちゃんもだよね…って、乙女って何気にライバル多いじゃん!」
「そんなこと言われても…」
「まっ、梨華ちゃんは美貴のものだけどね。だけどけっこうやきもきするんだからー!」
「美貴ちゃんだって…けっこうよっすぃ~とかののとかとくっついたりしてるじゃん。それに亜弥ちゃんだって…」
「美貴はいいの~!」
「えー! なんでよー!」
「なんでもっ」って、アイドルスマイルでウインクする美貴ちゃん。完璧なまぶしい笑顔。うぅ…何にも言えなくなっちゃうじゃん!
って、あれ、なんか大切なことを忘れてたような……。
「あっ、そうだ!」
メンバーの名前が出てきてようやく思い出した。
「美貴ちゃん、どうしよう明日!」
「明日? オフだよね、たしか。だからこうして美貴がお泊りしてあまーい時間を…」
「そうだけど、それは今日だよ。もう日付変わってるんだから」
「あっ、そうか。明日って……あ゛っ」
美貴ちゃんも思い出したみたい。
いちゃいちゃしてる場合じゃなかったりするよね、本当は。
「明日って、何だっけー」
「収録だよ。ハロモニの」
「それならまだ何となるかなぁ。衣装もスカートにしてもらえばいいんだし、耳は帽子で隠せばいいんだし、出かけるのも問題はないんだよね」
「そうだねぇ」
そう、収録だろうがリハだろうが、それ自体は問題ないかなと思う。なにが問題って…。
「まーどっちにしても、戻らなかったら、これでみんなに会わなきゃいけないんだよね」
そう。それ。まさにそれ。
「うん。ねぇ、美貴ちゃん…」
ここで、ちょっと上目遣いでおねだりをココロミル。
「明日のお仕事、風邪ってことでさぁ、お休みしない?」
「何で? サボる理由ないじゃん。病気じゃないんだし」
「そうなんだけどね、今の美貴ちゃん、あんまり見せたくないなぁって」
「えー! どーしてぇ。耳としっぽが生えてるだけじゃん」
「だからだよ。今の美貴ちゃん、殺人的にかわいいんだからぁ! 危険がいっぱい過ぎるよぉ!」
「危険?」
こっくりとうなずき返す。
「そりゃね、その格好でお仕事するわけじゃないけどさ、でも、仕種とか表情とか…。あんまり見せたくないなぁって」
私の膝の上で腕を組んでむうってうなっていたかと思ったら、美貴ちゃんはふふって笑って顔を近づけてきた。
「やきもち?」
ぼって顔に火がついた。あぁ、もう、今日こんなんばっかだよぉ!
「ふふふっ。うれしーなぁ。じゃあさ、梨華ちゃんも一緒サボってくれる? だったら、いいよ」
「それはだめだよー。そうしたいのはやまやまだけどさぁ」
あれ、美貴ちゃん? フジモトさーん。目が怖いんですけどー。
「あっ、そうだ!」
メンバーの名前が出てきてようやく思い出した。
「美貴ちゃん、どうしよう明日!」
「明日? オフだよね、たしか。だからこうして美貴がお泊りしてあまーい時間を…」
「そうだけど、それは今日だよ。もう日付変わってるんだから」
「あっ、そうか。明日って……あ゛っ」
美貴ちゃんも思い出したみたい。
いちゃいちゃしてる場合じゃなかったりするよね、本当は。
「明日って、何だっけー」
「収録だよ。ハロモニの」
「それならまだ何となるかなぁ。衣装もスカートにしてもらえばいいんだし、耳は帽子で隠せばいいんだし、出かけるのも問題はないんだよね」
「そうだねぇ」
そう、収録だろうがリハだろうが、それ自体は問題ないかなと思う。なにが問題って…。
「まーどっちにしても、戻らなかったら、これでみんなに会わなきゃいけないんだよね」
そう。それ。まさにそれ。
「うん。ねぇ、美貴ちゃん…」
ここで、ちょっと上目遣いでおねだりをココロミル。
「明日のお仕事、風邪ってことでさぁ、お休みしない?」
「何で? サボる理由ないじゃん。病気じゃないんだし」
「そうなんだけどね、今の美貴ちゃん、あんまり見せたくないなぁって」
「えー! どーしてぇ。耳としっぽが生えてるだけじゃん」
「だからだよ。今の美貴ちゃん、殺人的にかわいいんだからぁ! 危険がいっぱい過ぎるよぉ!」
「危険?」
こっくりとうなずき返す。
「そりゃね、その格好でお仕事するわけじゃないけどさ、でも、仕種とか表情とか…。あんまり見せたくないなぁって」
私の膝の上で腕を組んでむうってうなっていたかと思ったら、美貴ちゃんはふふって笑って顔を近づけてきた。
「やきもち?」
ぼって顔に火がついた。あぁ、もう、今日こんなんばっかだよぉ!
「ふふふっ。うれしーなぁ。じゃあさ、梨華ちゃんも一緒サボってくれる? だったら、いいよ」
「それはだめだよー。そうしたいのはやまやまだけどさぁ」
あれ、美貴ちゃん? フジモトさーん。目が怖いんですけどー。
美貴ちゃんはふいっと目をそらすと、ずりずりと私の膝から降りて、くるりと背中を向けた。そして、指でいじいじと布団カバーをいじりだす。
耳はしゅーんと倒れて、しっぽが不機嫌にパタンパタンと左右に揺れて布団を叩く。
はぁーっ…。ちょっとぉ。なんなのよ。なんなの、なによぉ…。
「ふーん。梨華ちゃんは美貴よりも仕事のほうが大事なんだ…」
「そっ、そんなことないよぉ…。でもさぁ、ほら、ねぇ」
「…何」
首だけで振り向いて、じとっとした目をあたしに向ける。ぴたっとしっぽが動きを止めた。
「何って、きっとカオたんが、ミキティがミケティになったーって、オヤジギャグとばしてさ…。『なんだそれー!』ってまりっぺが爆笑するの」
あー腹いてーって泣きながら。あーなんかもう、目に浮かんでくるし笑い声が耳を離れない…。
「そのまりっぺの美貴ちゃんを見た最初の一言が、『ミキティ、なんかエローい』でさ…」
「なにそれ……。ちょっとさぁ、考え過ぎだって。……わからなくもないけど…」
ぼそぼそといいながら、まだいじけてる美貴ちゃん。あーあぁ。だめだなぁ。私…。
「ののとかあいぼんとか絶対しっぽとかおもちゃにしてくるよ」
「…安倍さんも?」
ノーコメントというか否定できないかも。それはそれでかわいいんだけど。安倍さんらしくて。
耳はしゅーんと倒れて、しっぽが不機嫌にパタンパタンと左右に揺れて布団を叩く。
はぁーっ…。ちょっとぉ。なんなのよ。なんなの、なによぉ…。
「ふーん。梨華ちゃんは美貴よりも仕事のほうが大事なんだ…」
「そっ、そんなことないよぉ…。でもさぁ、ほら、ねぇ」
「…何」
首だけで振り向いて、じとっとした目をあたしに向ける。ぴたっとしっぽが動きを止めた。
「何って、きっとカオたんが、ミキティがミケティになったーって、オヤジギャグとばしてさ…。『なんだそれー!』ってまりっぺが爆笑するの」
あー腹いてーって泣きながら。あーなんかもう、目に浮かんでくるし笑い声が耳を離れない…。
「そのまりっぺの美貴ちゃんを見た最初の一言が、『ミキティ、なんかエローい』でさ…」
「なにそれ……。ちょっとさぁ、考え過ぎだって。……わからなくもないけど…」
ぼそぼそといいながら、まだいじけてる美貴ちゃん。あーあぁ。だめだなぁ。私…。
「ののとかあいぼんとか絶対しっぽとかおもちゃにしてくるよ」
「…安倍さんも?」
ノーコメントというか否定できないかも。それはそれでかわいいんだけど。安倍さんらしくて。
しかし私もまだまだ止まらない。
「紺野は『これって本物ですか?』って目、キラキラさせてさ。よっすぃ~はかっけー連発しながらなんかニヤニヤ笑ってて」
「で、愛ちゃんがいつも以上にびっくりした顔をする…。別に問題ないじゃん」
じとっとした目が私を射抜く。
負けじと上目遣いで睨み返した。
「梨華ちゃん、誘ってる?」
「違うよ」
なんかくすって笑われたような気がしたようなしないようなだけど、その言葉そのまま返したいくらいだよ、私は。
「で、なによ。ガキさんと田中ちゃんが軽ーくひいて、重さんと亀井ちゃんがきょとんとするくらいじゃないの? 重さんはちょっと読みづらいけど」
美貴ちゃん何気にノッてきてるよね、話に。っていうか楽しんでる? もしかして。
まぁいいけどさ、それで…。
「マコトがさ、鼻血出すんだよ」
「口ポカーンってあけたまま?」
こっくりとうなずくと、ぱっと顔を背けた美貴ちゃんの肩が小刻みに震えていた。どうもツボだったらしい。
笑うのをかみ殺し、肩を震わせながら美貴ちゃんは、
「梨華ちゃん、それってちょっとひどすぎ」
って、目じりをぬぐってるし。あの、たぶんあなたもひどいと思うよ。
「で、愛ちゃんがいつも以上にびっくりした顔をする…。別に問題ないじゃん」
じとっとした目が私を射抜く。
負けじと上目遣いで睨み返した。
「梨華ちゃん、誘ってる?」
「違うよ」
なんかくすって笑われたような気がしたようなしないようなだけど、その言葉そのまま返したいくらいだよ、私は。
「で、なによ。ガキさんと田中ちゃんが軽ーくひいて、重さんと亀井ちゃんがきょとんとするくらいじゃないの? 重さんはちょっと読みづらいけど」
美貴ちゃん何気にノッてきてるよね、話に。っていうか楽しんでる? もしかして。
まぁいいけどさ、それで…。
「マコトがさ、鼻血出すんだよ」
「口ポカーンってあけたまま?」
こっくりとうなずくと、ぱっと顔を背けた美貴ちゃんの肩が小刻みに震えていた。どうもツボだったらしい。
笑うのをかみ殺し、肩を震わせながら美貴ちゃんは、
「梨華ちゃん、それってちょっとひどすぎ」
って、目じりをぬぐってるし。あの、たぶんあなたもひどいと思うよ。
しかし、すぐに美貴ちゃんからの反撃。
少しだけ体を私に向けると膝を抱え、そこにちょんと頭を乗せていじけた目で見つめてくる。相変わらずしっぽはぱたんぱたんって、布団に八つ当たりを続けてて。
また布団をいじいじと突きながら、ぷーって頬を膨らませた。
「梨華ちゃんの妄想はおもしろい。けどさ、何で美貴はお留守番なわけ?」
「だって、危険なんだもん。鼻血だよ、鼻血。それにさ、いやらしー目で見られるんだよ。お持ち帰りされちゃうかもしれないし、私がいないときにへんなことされちゃうかもしれないじゃん…」
別に鼻血を強調したいわけじゃないし、メンバーを信じてないわけじゃ決してない。だけど、ねぇ、用心にこしたことないわけだし。それにほら、男の人だっているわけだし。
すると、美貴ちゃんがあきれ返ったようなため息をついて顔を上げた。
ぺしって、茶色のしっぽに『こらっ』って頭を叩かれる。
「なーにネガティブになってんのよ。んー、まぁ、気持ちはわかるよ。梨華ちゃんがこーなっちゃったら気が気じゃないもん」
「でしょ?」
「だからー、だったら、梨華ちゃんが『美貴は梨華のものだーっ!』って守ってくれればいいじゃん。ってか守ってよ」
「え…」
さっきまでのすねた目は、ちょっと媚びる様な眼差しと陽射しのような穏やかな笑顔に…。
「守ってほしいな」
そして、甘えたような口調。
心臓に矢が突き刺さる、まさにそんな感じ。きゅんって胸がなった。
少しだけ体を私に向けると膝を抱え、そこにちょんと頭を乗せていじけた目で見つめてくる。相変わらずしっぽはぱたんぱたんって、布団に八つ当たりを続けてて。
また布団をいじいじと突きながら、ぷーって頬を膨らませた。
「梨華ちゃんの妄想はおもしろい。けどさ、何で美貴はお留守番なわけ?」
「だって、危険なんだもん。鼻血だよ、鼻血。それにさ、いやらしー目で見られるんだよ。お持ち帰りされちゃうかもしれないし、私がいないときにへんなことされちゃうかもしれないじゃん…」
別に鼻血を強調したいわけじゃないし、メンバーを信じてないわけじゃ決してない。だけど、ねぇ、用心にこしたことないわけだし。それにほら、男の人だっているわけだし。
すると、美貴ちゃんがあきれ返ったようなため息をついて顔を上げた。
ぺしって、茶色のしっぽに『こらっ』って頭を叩かれる。
「なーにネガティブになってんのよ。んー、まぁ、気持ちはわかるよ。梨華ちゃんがこーなっちゃったら気が気じゃないもん」
「でしょ?」
「だからー、だったら、梨華ちゃんが『美貴は梨華のものだーっ!』って守ってくれればいいじゃん。ってか守ってよ」
「え…」
さっきまでのすねた目は、ちょっと媚びる様な眼差しと陽射しのような穏やかな笑顔に…。
「守ってほしいな」
そして、甘えたような口調。
心臓に矢が突き刺さる、まさにそんな感じ。きゅんって胸がなった。
しっぽがふにふにって笑ってる。
カオたんやまりっぺをも圧倒するアグレッシブな“つっこみきてぃ”じゃない、こんな、ここまで甘えたさんな彼女を見れるのは私だけ。そう思うと優越感と一緒にしびれるような甘い痛みが体を走る。
ぎゅっとパジャマの胸元を掴んで、うつむいて、声を搾り出すように…。
でも、でもさ…
「私が嫉妬で狂っちゃいそうだよ…」
「梨華ちゃん…」
言っててわがままだなって思ったけど、今の美貴ちゃんを見てると、どうしようもなく不安になる。ころころ変わる表情や仕種がかわいいってだけじゃなくって、なんか…うまく言えないけど。
そしたら、美貴ちゃんの右手が私の頬を包みこんだ。
顔を上げると、ちょこんと正座した美貴ちゃんの満面の笑顔。
「だったら、ますますお留守番はヤダ。梨華ちゃんが嫉妬に狂うとこ、見てみたい」
「…ぇ?」
「愛されてるって感じするじゃん。それに」
「それに?」って繰り返したら、ふっと真剣な表情に変わった。怖いくらいに、でも、綺麗な…。
「嫉妬に狂った梨華ちゃんって、どんなことをしてでも守ってくれそう」
体にカーッと火がともる。まさにそんな感じ。
カオたんやまりっぺをも圧倒するアグレッシブな“つっこみきてぃ”じゃない、こんな、ここまで甘えたさんな彼女を見れるのは私だけ。そう思うと優越感と一緒にしびれるような甘い痛みが体を走る。
ぎゅっとパジャマの胸元を掴んで、うつむいて、声を搾り出すように…。
でも、でもさ…
「私が嫉妬で狂っちゃいそうだよ…」
「梨華ちゃん…」
言っててわがままだなって思ったけど、今の美貴ちゃんを見てると、どうしようもなく不安になる。ころころ変わる表情や仕種がかわいいってだけじゃなくって、なんか…うまく言えないけど。
そしたら、美貴ちゃんの右手が私の頬を包みこんだ。
顔を上げると、ちょこんと正座した美貴ちゃんの満面の笑顔。
「だったら、ますますお留守番はヤダ。梨華ちゃんが嫉妬に狂うとこ、見てみたい」
「…ぇ?」
「愛されてるって感じするじゃん。それに」
「それに?」って繰り返したら、ふっと真剣な表情に変わった。怖いくらいに、でも、綺麗な…。
「嫉妬に狂った梨華ちゃんって、どんなことをしてでも守ってくれそう」
体にカーッと火がともる。まさにそんな感じ。
あぁ…ダメ。くらくらする。心臓を鷲掴みどころか握りつぶされたって言ってもいい。
そんな私を見て美貴ちゃんはふふふって笑うと、首をちょこんと傾けた。
「だから、おるすばんはヤダ。美貴もつれてって」
わざと舌ったらずで、しかもヤダにゃーって、かしかしって私の膝を引っかくまねをしながら。
「だから、おるすばんはヤダ。美貴もつれてって」
わざと舌ったらずで、しかもヤダにゃーって、かしかしって私の膝を引っかくまねをしながら。
なによ、それ…。もう…ホントに何から何まで反則だよ…。
頬を包んでいる美貴ちゃんの手をとって、そのまま引き寄せる。
不意をつかれた美貴ちゃんが『なに?』って目をしてるのが何かおかしかった。
顔を近づけて、さっと掠め取るように唇を奪う。
「梨華ちゃん?」
「…うん」
目を真ん丸くして私を見る彼女にあいまいな返事を返しながら背中を向けさせると、私に寄りかかるように後ろから腰に手を回して抱き寄せた。そう、ぬいぐるみを抱くように。
ネコ耳の付け根の部分にキスしたら、パシパシッて耳が瞬いて、くすぐったそうに美貴ちゃんが肩をすくめる。
不意をつかれた美貴ちゃんが『なに?』って目をしてるのが何かおかしかった。
顔を近づけて、さっと掠め取るように唇を奪う。
「梨華ちゃん?」
「…うん」
目を真ん丸くして私を見る彼女にあいまいな返事を返しながら背中を向けさせると、私に寄りかかるように後ろから腰に手を回して抱き寄せた。そう、ぬいぐるみを抱くように。
ネコ耳の付け根の部分にキスしたら、パシパシッて耳が瞬いて、くすぐったそうに美貴ちゃんが肩をすくめる。
「私の負け」
「へっ?」
そして、左肩に顔をうずめた。
「やっぱり離れてるのヤダもん。私も」
そしたら、美貴ちゃんがくすぐったそうに笑った。
「じゃあ、守ってくれるよね」
「もちろん」
「よかった。がんばったかいがあったよ。梨華ちゃん、すっごいかわいかった!」
にーって、ものすっごいいたずらっこな笑顔。振り回されてるなぁとは思ってたけど、まさか…。
「もしかして、今の…演技…なわけないよねぇ?」
「さぁ。どうだろうねぇ」
しっぽの先がふにふに動いてて、なんかからかわれてるような感じ。
「へっ?」
そして、左肩に顔をうずめた。
「やっぱり離れてるのヤダもん。私も」
そしたら、美貴ちゃんがくすぐったそうに笑った。
「じゃあ、守ってくれるよね」
「もちろん」
「よかった。がんばったかいがあったよ。梨華ちゃん、すっごいかわいかった!」
にーって、ものすっごいいたずらっこな笑顔。振り回されてるなぁとは思ってたけど、まさか…。
「もしかして、今の…演技…なわけないよねぇ?」
「さぁ。どうだろうねぇ」
しっぽの先がふにふに動いてて、なんかからかわれてるような感じ。
美貴ちゃんは横座りするように体をこちらに向けると、私に体を預けながら首に手を回す。右手がすうっと髪をかき上げるように滑り込んできた。
「でも言葉にうそはないよ。美貴は素直だからね。誰かさんと違って」
「私だって素直だよ。たぶん」
「たぶん、ね。リアクションは確かにね。あと表情とか」
「……リアクション?」
「うん。ほら、ねぇ。愛し合ってるときとか…ね」
うわっ…! 今日何回目だろ、顔が真っ赤になるの。
「ほらっ! 今も照れちゃって。かーわいい! ああ、そっか。こんだけわかりやすいから、やっぱり素直かもね」
「…そうだね」
「だから、ね。時々は照れないで言葉にもしてよ。うん。まっ、そーゆーことだから、これからはよろしくね」
「…はぁ」って返したらかるーく睨まれた。
「はぁ、じゃなくて、返事は?」
「はい!」
「よろしい。すっごく…感動したんたぞ」
言いながら、美貴ちゃんもちょっと照れくさそう。
「でも言葉にうそはないよ。美貴は素直だからね。誰かさんと違って」
「私だって素直だよ。たぶん」
「たぶん、ね。リアクションは確かにね。あと表情とか」
「……リアクション?」
「うん。ほら、ねぇ。愛し合ってるときとか…ね」
うわっ…! 今日何回目だろ、顔が真っ赤になるの。
「ほらっ! 今も照れちゃって。かーわいい! ああ、そっか。こんだけわかりやすいから、やっぱり素直かもね」
「…そうだね」
「だから、ね。時々は照れないで言葉にもしてよ。うん。まっ、そーゆーことだから、これからはよろしくね」
「…はぁ」って返したらかるーく睨まれた。
「はぁ、じゃなくて、返事は?」
「はい!」
「よろしい。すっごく…感動したんたぞ」
言いながら、美貴ちゃんもちょっと照れくさそう。
かわいいんだけど、ちょっとずるいぞー。
もっとも、私も美貴ちゃんのおかげで改めて実感したんだよね。やっぱりすきなんだなーって。
「美貴ちゃん」
「なに?」
「すき」
耳元でささやいたら、カーってあっという間に真っ赤になっちゃって、そうだね、素直だよね。美貴ちゃんも。だけど…。
「言葉も大事だけど、やっぱり体でも感じてほしいよね」
驚いている隙にそのまま押し倒して上にかぶさると、しっぽを捕まえてスーッと撫で上げた。
「ちょっ! 梨華ちゃん?!」
「なぁに? 美貴ちゃんの素直なリアクションが見たいだけなんだけどなぁ」
すーっと白くて綺麗な首筋を指でたどると、いつも以上にいい反応。どうやらそういうところもネコと同じみたい。
「ゴロゴロ鳴ったりするのかな?」
何か反論しようとしようと口を開きかけたから、じらすように首筋をくすぐってみると、何か頬を赤らめながら戸惑った顔をして小さく体を捩じらせる。
「ホントのネコみたいだね、気持ちいいんだ?」
言っててちょっと恥ずかしいけど、きゅっとパジャマを掴んで、潤んだ瞳でちょっと睨みつけるようないじけた目がかわいくて。
ちゅって跡がつかないように首筋にキスをしたら、
「…あっ…!」
かすれた声が零れ落ちた。
「あーあ。本当に誰にも見せたくないなぁ…」
「梨華…?」
「だから、うんと愛させて?」
「美貴ちゃん」
「なに?」
「すき」
耳元でささやいたら、カーってあっという間に真っ赤になっちゃって、そうだね、素直だよね。美貴ちゃんも。だけど…。
「言葉も大事だけど、やっぱり体でも感じてほしいよね」
驚いている隙にそのまま押し倒して上にかぶさると、しっぽを捕まえてスーッと撫で上げた。
「ちょっ! 梨華ちゃん?!」
「なぁに? 美貴ちゃんの素直なリアクションが見たいだけなんだけどなぁ」
すーっと白くて綺麗な首筋を指でたどると、いつも以上にいい反応。どうやらそういうところもネコと同じみたい。
「ゴロゴロ鳴ったりするのかな?」
何か反論しようとしようと口を開きかけたから、じらすように首筋をくすぐってみると、何か頬を赤らめながら戸惑った顔をして小さく体を捩じらせる。
「ホントのネコみたいだね、気持ちいいんだ?」
言っててちょっと恥ずかしいけど、きゅっとパジャマを掴んで、潤んだ瞳でちょっと睨みつけるようないじけた目がかわいくて。
ちゅって跡がつかないように首筋にキスをしたら、
「…あっ…!」
かすれた声が零れ落ちた。
「あーあ。本当に誰にも見せたくないなぁ…」
「梨華…?」
「だから、うんと愛させて?」
嫉妬に押しつぶされないように。どうせ満たされない。好きになるほど欲しくなるから。
小さくうなずいて、背中に腕を回すあなた。
キスから始まって、深く深く求め合って、そして溺れていく…。
キスから始まって、深く深く求め合って、そして溺れていく…。
明日のことは、もう頭の中から消えていた。
■ ■
結局、元には戻らなくって、そのまま仕事に行った。
で、予想通り、カオたんのオヤジギャグが炸裂し、まりっぺは爆笑してた。
「ミキティ、なんかエローい!」
これも予想はしてたけど、やっぱり美貴ちゃん、キレかかってた。
だってねぇ、あいぼんとののが「エローい!」って面白半分に連発するんだもん…。ましてや、よっすぃ~もにやにやしながら、ののたちと一緒になってるし。
「ミキティ、なんかエローい!」
これも予想はしてたけど、やっぱり美貴ちゃん、キレかかってた。
だってねぇ、あいぼんとののが「エローい!」って面白半分に連発するんだもん…。ましてや、よっすぃ~もにやにやしながら、ののたちと一緒になってるし。
「ちょっ! ちょっと安倍さんっ!」
「ミケティのしっぽおもしろーい!」
しっぽにじゃれつく安倍さんに、びっくりする亀井ちゃん。
「ミケティのしっぽおもしろーい!」
しっぽにじゃれつく安倍さんに、びっくりする亀井ちゃん。
後ろからしげさんの「いーなー」っていうのと、「さゆ、そのいーなーって…どーゆー…」って田中ちゃんの動揺した声が聞こえたのは、きっと、気のせい。たぶん…。
「かわいいですー」って目をキラキラさせてる紺野の隣で高橋が固まってるし…。
そして…。
「まこっちゃん!?」
それまでこの微笑ましいやり取りに笑ってたガキさんの驚愕の声。
「鼻血…」
「うん…」
高橋にティッシュをつめてもらってるほけーっとした小川の顔が真っ赤になってるのは、鼻血が恥ずかしいのか、美貴ちゃんに悩殺されたのかわからないけど。
それまでこの微笑ましいやり取りに笑ってたガキさんの驚愕の声。
「鼻血…」
「うん…」
高橋にティッシュをつめてもらってるほけーっとした小川の顔が真っ赤になってるのは、鼻血が恥ずかしいのか、美貴ちゃんに悩殺されたのかわからないけど。
みんなに遊ばれちゃってる美貴ちゃんもかわいいんだけど、もう、いいよね。本気で切れちゃいそうだし…。
それに、ちょっとみんな調子乗りすぎ! もう!
それに、ちょっとみんな調子乗りすぎ! もう!
「こらー! 美貴は梨華のものだー! いい加減にしなさーい!!」
そしたら、みんなの動きがぱっと止まって一斉に…
「「「「「「「「「「「「「きしょーい!!!」」」」」」」」」」」」」
だって。ふ…ふんっだ。いいよぉだ。言われなれてるもん。
美貴ちゃんはっていうと、くすぐったそうに少し頬を赤くして、ウインクで返してくれた。
『やればできるじゃん』
って。
美貴ちゃんはっていうと、くすぐったそうに少し頬を赤くして、ウインクで返してくれた。
『やればできるじゃん』
って。
その次の日には元に戻ったんだけど、しばらくみんなからは”ミケティ”って呼ばれたのは言うまでもなく…。
で、どうして戻ったか? それは、ヒ・ミ・ツ!
(2004.1.5)