たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ
膝枕とランチとチャイム
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今日も退屈な授業。
4時限目はサイトーセンセーの生物。真昼間から白衣がエロいボスの授業。センセーは嫌いじゃないんだけどね、授業はけっこうどーでもよかったり。
今日もこーして、ぼんやりと窓の向こうに広がる眩しい青空と白い雲を眺めたり、梨華ちゃんをからかったり。
ま、でも後15分で楽しいお昼休み。
4時限目はサイトーセンセーの生物。真昼間から白衣がエロいボスの授業。センセーは嫌いじゃないんだけどね、授業はけっこうどーでもよかったり。
今日もこーして、ぼんやりと窓の向こうに広がる眩しい青空と白い雲を眺めたり、梨華ちゃんをからかったり。
ま、でも後15分で楽しいお昼休み。
ふ~ん…。
のんびりと青い空を泳ぐ白い雲。
そっか。よし。決まり!
ボスの目を盗んで、えぇっと……、これでOK。
そーっと切り取って、折って、ラブレター完成っと。
せっせと真面目にノートをとっている梨華ちゃんの背中をトンって突付いて、そっとセンセーの目を盗んで後ろ手に回した梨華ちゃんの右手に手紙押し込んだ。
そーっと切り取って、折って、ラブレター完成っと。
せっせと真面目にノートをとっている梨華ちゃんの背中をトンって突付いて、そっとセンセーの目を盗んで後ろ手に回した梨華ちゃんの右手に手紙押し込んだ。
返事はすぐに返ってきて、
『OK!』
だって。
早くチャイム鳴んないかなぁ。
今日のランチは梨華ちゃんと一緒。
二人っきりでね、美貴のとっておきの場所にごしょーたい。
二人っきりでね、美貴のとっておきの場所にごしょーたい。
チャイムが鳴ったら教室を飛びたした。
もちろん、お弁当持ってね。
梨華ちゃんはお手製。美貴はコンビニのパンだけど。
もちろん、お弁当持ってね。
梨華ちゃんはお手製。美貴はコンビニのパンだけど。
「美貴ちゃん!?」
「いいからっ。美貴についてきて」
「いいからっ。美貴についてきて」
梨華ちゃんの手を引っ張って目的の場所まで急ぐ。
渡り廊下を駆け抜けて、階段を駆け上がって…。
上がりきったところに現れた最後のドアを開けた。
上がりきったところに現れた最後のドアを開けた。
「はい。とーちゃく」
「ここ?」
「そう。ここ」
「ここ?」
「そう。ここ」
普段あまり来ることのない別館の屋上。
ドアを閉めて鍵を掛ければ、はい、二人っきりの場所。
ドアを閉めて鍵を掛ければ、はい、二人っきりの場所。
「ここって、北館や南館と違って屋上入れるのってあんまり知られてないんだよねぇ」
「へぇ…。こっちは向こうと違って開放されてないって思ってた」
「でしょ。しかも鍵はこっちから掛けられるしね。誰にも邪魔されないでのんびりできるんだよね」
「ふ~ん…」
「さっ、お昼食べよ!」
「えっ、あ、うん」
ちょっと戸惑ってる梨華ちゃんの手を引っ張って、入り口から少し離れたところで腰を下ろした。
「たまにはいいでしょ? 二人っきりのランチっていうのも」
「うん…。でも…いいの?」
「いいって? 何が?」
「だって、亜弥ちゃん…」
美貴は同じ高等部の1年生になった亜弥ちゃんとお昼を食べることが多い。ってか、ほとんど。そうでないときでも梨華ちゃんやごっちん、よっちゃんたちと一緒になって5人で食べたりもする。
「いいの。今日はなにが何でも二人っきりで、梨華ちゃんと食べたかったから」
「はぁ…」
なんか気の抜けた返事。
「イヤだった?」
そしたら、すぐにちょっと困ったように笑って首を横に振った。
「ううん。うれしいよ。ただ…亜弥ちゃんに悪いなぁって思ったから」
「そっか。今日ね、亜弥ちゃん、愛ちゃんたちと食べるって今朝メールもらってたから」
「そうなんだ。それならよかった」
「ごめんね。変な気を使わせちゃったね」
そしたら、また首を横に振って、今度はいつもみたいにふわって笑ってくれた。
「へぇ…。こっちは向こうと違って開放されてないって思ってた」
「でしょ。しかも鍵はこっちから掛けられるしね。誰にも邪魔されないでのんびりできるんだよね」
「ふ~ん…」
「さっ、お昼食べよ!」
「えっ、あ、うん」
ちょっと戸惑ってる梨華ちゃんの手を引っ張って、入り口から少し離れたところで腰を下ろした。
「たまにはいいでしょ? 二人っきりのランチっていうのも」
「うん…。でも…いいの?」
「いいって? 何が?」
「だって、亜弥ちゃん…」
美貴は同じ高等部の1年生になった亜弥ちゃんとお昼を食べることが多い。ってか、ほとんど。そうでないときでも梨華ちゃんやごっちん、よっちゃんたちと一緒になって5人で食べたりもする。
「いいの。今日はなにが何でも二人っきりで、梨華ちゃんと食べたかったから」
「はぁ…」
なんか気の抜けた返事。
「イヤだった?」
そしたら、すぐにちょっと困ったように笑って首を横に振った。
「ううん。うれしいよ。ただ…亜弥ちゃんに悪いなぁって思ったから」
「そっか。今日ね、亜弥ちゃん、愛ちゃんたちと食べるって今朝メールもらってたから」
「そうなんだ。それならよかった」
「ごめんね。変な気を使わせちゃったね」
そしたら、また首を横に振って、今度はいつもみたいにふわって笑ってくれた。
赤地にチェックのバンダナに包まれた梨華ちゃんのお弁当は、なんか、らしくて女の子チック。
玉子焼きとかタコさんウィンナーとか定番もあればから揚げとか、簡単に和えたらしいサラダとか。ふりかけはタマゴかな。
「あ。おいしそう」
「そう?」
「自分で作ってるんだっけ?」
「そうだよ。まだあんまり自信ないけどね、がんばってる」
何かとお金もかかるしね、迷惑も掛けられないから…だって。梨華ちゃんも美貴とおんなじで家の都合で一人暮らし。面倒だから時々ごっちんとか美貴とか泊まってったりしてる。
「いいなぁ」
「食べる?」
「うん!」
玉子焼きとかタコさんウィンナーとか定番もあればから揚げとか、簡単に和えたらしいサラダとか。ふりかけはタマゴかな。
「あ。おいしそう」
「そう?」
「自分で作ってるんだっけ?」
「そうだよ。まだあんまり自信ないけどね、がんばってる」
何かとお金もかかるしね、迷惑も掛けられないから…だって。梨華ちゃんも美貴とおんなじで家の都合で一人暮らし。面倒だから時々ごっちんとか美貴とか泊まってったりしてる。
「いいなぁ」
「食べる?」
「うん!」
と、その時。
かかってきたのはモーニング娘。の「Mr.Moonright」のサビ。
これって確か…。
これって確か…。
「あっ。よっすぃからだ」
梨華ちゃんがブレザーのポケットから携帯を取り出した。
「見せて?」
「うん」
向けられたディスプレイには、
梨華ちゃんがブレザーのポケットから携帯を取り出した。
「見せて?」
「うん」
向けられたディスプレイには、
『りかちゃ~ん! どこー! (OT~T)』
…って、意外にへたれなよっちゃん。
「ちょっと貸してっ」
返事を聞く前にぱっと携帯を梨華ちゃんの手から奪い取って、カチカチと文字を打っていく。
「ちょっ…ちょっと! 美貴ちゃん!?」
梨華ちゃんに背中を向けて抱え込むようにしてメールを打ち終えると、一気に送信。
くるりと梨華ちゃんの方に向き直ってディスプレイを見せた。
「ちょっと貸してっ」
返事を聞く前にぱっと携帯を梨華ちゃんの手から奪い取って、カチカチと文字を打っていく。
「ちょっ…ちょっと! 美貴ちゃん!?」
梨華ちゃんに背中を向けて抱え込むようにしてメールを打ち終えると、一気に送信。
くるりと梨華ちゃんの方に向き直ってディスプレイを見せた。
『な・い・し・ょ。今日は美貴ちゃんと二人でらぶらぶランチなのー。 はっぴぃ~ \(^▽^)/』
「みっ…美貴ちゃん!?」
「へへへっ。いいでしょ」
携帯の電源を切って呆れ顔の梨華ちゃんに返す。
「いいじゃん。たまには」
本当は『いつも』でもいいんだけどね。
「もぉ~。だからって、美貴ちゃんが打たなくってもいいじゃん」
「いやいやいや。これぐらいしないとね。この間はしてやられたから」
そしたら美貴の携帯がぶるっと震えた。
取り出して確認すると、
『こらー! ミキティーっ! ぜえったいみつけてやるーっ! ヽ(`~´O)ノ 』
だって。
「なになに?」
梨華ちゃんが覗き込んでくる。
「ふふっ。ばれちゃってるじゃん」
「いいの」
かちかちとメールを打つ。
「へへへっ。いいでしょ」
携帯の電源を切って呆れ顔の梨華ちゃんに返す。
「いいじゃん。たまには」
本当は『いつも』でもいいんだけどね。
「もぉ~。だからって、美貴ちゃんが打たなくってもいいじゃん」
「いやいやいや。これぐらいしないとね。この間はしてやられたから」
そしたら美貴の携帯がぶるっと震えた。
取り出して確認すると、
『こらー! ミキティーっ! ぜえったいみつけてやるーっ! ヽ(`~´O)ノ 』
だって。
「なになに?」
梨華ちゃんが覗き込んでくる。
「ふふっ。ばれちゃってるじゃん」
「いいの」
かちかちとメールを打つ。
『へへーんだ! 探せるもんなら探してみな! 从'o')y-~~~ 』
「ふふっ。強気ですねぇ。フジモトさーん」
「あったりまえでしょー」
っと、そーしん。
携帯の電源を切って、もうこれで邪魔は入んない。
「あったりまえでしょー」
っと、そーしん。
携帯の電源を切って、もうこれで邪魔は入んない。
「ようやく食べられるね。梨華ちゃん」
「そうだねぇ」
しょうがないなぁって顔で笑う梨華ちゃん。
ぴたって寄り添うように隣ににじにじと動いて座ると、二人で仲良く手を合わせた。
「そうだねぇ」
しょうがないなぁって顔で笑う梨華ちゃん。
ぴたって寄り添うように隣ににじにじと動いて座ると、二人で仲良く手を合わせた。
「「いただきまーす」」
ふふって、顔を見合って笑ったりなんかして。
「ね、玉子焼きちょーだい」
「うん。いいよ」
箸で食べやすいサイズに切った玉子焼きをそっと美貴の口元にもってくると、にっこりと微笑んだ。
「はい。あ~ん」
「あーん」
ちょっと照れるけど、言うとおりに口を開けて…パクッ。
「どお?」
もぎゅもぎゅと食べる美貴を、ちょっと不安そうに首を傾げて顔を覗き込む梨華ちゃんが、すっっっごくかわいい!
「うん…」
口の中に広がるふんわりとしたほのかな甘さ。とっても美貴好み。
「梨華ちゃん、いい奥さんになれるよ」
「ほんとうっ!?」
「うん。けっこう上手じゃん。今すぐにだって美貴のお嫁さんになれるね」
「あれ? 美貴ちゃんがダーリンなの?」
「ダーリンなの」
「ふふっ。もっと食べる?」
「うん! もっとちょうだい」
「ね、玉子焼きちょーだい」
「うん。いいよ」
箸で食べやすいサイズに切った玉子焼きをそっと美貴の口元にもってくると、にっこりと微笑んだ。
「はい。あ~ん」
「あーん」
ちょっと照れるけど、言うとおりに口を開けて…パクッ。
「どお?」
もぎゅもぎゅと食べる美貴を、ちょっと不安そうに首を傾げて顔を覗き込む梨華ちゃんが、すっっっごくかわいい!
「うん…」
口の中に広がるふんわりとしたほのかな甘さ。とっても美貴好み。
「梨華ちゃん、いい奥さんになれるよ」
「ほんとうっ!?」
「うん。けっこう上手じゃん。今すぐにだって美貴のお嫁さんになれるね」
「あれ? 美貴ちゃんがダーリンなの?」
「ダーリンなの」
「ふふっ。もっと食べる?」
「うん! もっとちょうだい」
あーなんか幸せ。
天気もいいしね。
そんなこんなで食べ終わって、ぽかぽか日向で和む。
梨華ちゃんも来た時の戸惑いはすっかり消えてて、そよぐ風とあったかい陽射しに目を細めてる。
なんかこのまったりした空気と満腹感が眠気を誘って…。
んーっと体を伸ばすと、女の子座りしてる梨華ちゃんの膝に頭を乗せた。
「美貴ちゃん?」
「ダメ? 膝枕」
「ううん。いいよ。ちょっとまって」
一度体を起こすと、膝枕しやすいように座りなおした梨華ちゃんがポンと自分の膝を叩いた。
「いいよ。おいで」
「うん」
コロンと横になる。
見上げるまっ青な空の中に少しだけ顔を赤らめた梨華ちゃん。
すーっと髪をなでてくれる手がさらに眠気を誘う。
「ふふっ。きもちいい?」
「…うん。寝ちゃいそう…」
「いい天気だもんねぇ」
「静かだし」
「うん…」
いつもなら、教室で、よっちゃんがいてごっちんがいて、亜弥ちゃんがいるときもあって…。にぎやかで笑いが絶えなくって…。
梨華ちゃんも来た時の戸惑いはすっかり消えてて、そよぐ風とあったかい陽射しに目を細めてる。
なんかこのまったりした空気と満腹感が眠気を誘って…。
んーっと体を伸ばすと、女の子座りしてる梨華ちゃんの膝に頭を乗せた。
「美貴ちゃん?」
「ダメ? 膝枕」
「ううん。いいよ。ちょっとまって」
一度体を起こすと、膝枕しやすいように座りなおした梨華ちゃんがポンと自分の膝を叩いた。
「いいよ。おいで」
「うん」
コロンと横になる。
見上げるまっ青な空の中に少しだけ顔を赤らめた梨華ちゃん。
すーっと髪をなでてくれる手がさらに眠気を誘う。
「ふふっ。きもちいい?」
「…うん。寝ちゃいそう…」
「いい天気だもんねぇ」
「静かだし」
「うん…」
いつもなら、教室で、よっちゃんがいてごっちんがいて、亜弥ちゃんがいるときもあって…。にぎやかで笑いが絶えなくって…。
あったかい陽射し。
同じくらいあったかい梨華ちゃんの膝。
同じくらいあったかい梨華ちゃんの膝。
のんびりと流れる雲をなんとなく目で追ってたら、形のいい梨華ちゃんの唇に行き着いた。
「…」
「…」
ふいに目が合って、髪をなでる梨華ちゃんの手が止まった。
「…」
「…」
ふいに目が合って、髪をなでる梨華ちゃんの手が止まった。
きゅって結ばれた唇。
少し薄いけど、柔らかくって甘い…梨華ちゃんの唇。
少し薄いけど、柔らかくって甘い…梨華ちゃんの唇。
そう…キス…したんだよね。
梨華ちゃんの指がそっと美貴の唇をなぞる。
「…梨華ちゃん」
右手をすうっと梨華ちゃんの頬に滑らせて包み込むと体を起こした。
「…梨華ちゃん」
右手をすうっと梨華ちゃんの頬に滑らせて包み込むと体を起こした。
自然と顔が近づいて、自然と目を閉じて…。
重なる唇。
自然にキスをして、こぼれ落ちたため息。
一気に上がる体温。
ドキドキしてる。
あの時は…こんなじゃなかったのに…。
ドキドキしてる。
あの時は…こんなじゃなかったのに…。
胸に頭を預けるように抱きしめて、そのまま押し倒した。
「美貴ちゃん?」
「うん…」
言葉が見つからなくって、腕に力を込めた。
梨華ちゃんの腕が背中に回って柔らかく包んでくれる。
「ドキドキ言ってる…」
「うん…」
どっちのかわかんないくらいドキドキ言ってる二人の心臓。
「梨華ちゃん…」
「ん?」
「すき…」
「うん」
柔らかく包んでいた腕に力がこもる。
「美貴ちゃん…」
「なに?」
「うん…」
カラダが少しだけ強張って、梨華ちゃんの胸がすうっと上がった。
「…すき…」
掠れた声。
ドキドキした。
頭がくらくらする…。
梨華ちゃんの心臓もさっきより早くなってる…。
「うん…」
言葉が見つからなくって、腕に力を込めた。
梨華ちゃんの腕が背中に回って柔らかく包んでくれる。
「ドキドキ言ってる…」
「うん…」
どっちのかわかんないくらいドキドキ言ってる二人の心臓。
「梨華ちゃん…」
「ん?」
「すき…」
「うん」
柔らかく包んでいた腕に力がこもる。
「美貴ちゃん…」
「なに?」
「うん…」
カラダが少しだけ強張って、梨華ちゃんの胸がすうっと上がった。
「…すき…」
掠れた声。
ドキドキした。
頭がくらくらする…。
梨華ちゃんの心臓もさっきより早くなってる…。
めまいがする。
いろんなキモチが溢れてきちゃって、なんかわけわかんないよ。
美貴…ホンキなのかな…。
そして…梨華ちゃんも……?
いろんなキモチが溢れてきちゃって、なんかわけわかんないよ。
美貴…ホンキなのかな…。
そして…梨華ちゃんも……?
梨華ちゃんの手がまた美貴の髪をなでる。
今度は梳くように、ゆっくりと。
その気持ちよさに目を閉じた。
「なんか…本当にらぶらぶランチになっちゃったね…」
「うん…」
「ねぇ、美貴ちゃん」
「うん?」
「このまま…授業サボっちゃおうか」
「うん…」
今度は梳くように、ゆっくりと。
その気持ちよさに目を閉じた。
「なんか…本当にらぶらぶランチになっちゃったね…」
「うん…」
「ねぇ、美貴ちゃん」
「うん?」
「このまま…授業サボっちゃおうか」
「うん…」
そして、そのまま夢の中。
なんだかすっごく…やさしいユメを見たような、そんな気がする。
なんだかすっごく…やさしいユメを見たような、そんな気がする。
で、結局目が覚めたら昼休みが終わる5分前だった。
とはいえ、どうやら30分近く転寝してたみたい。
とはいえ、どうやら30分近く転寝してたみたい。
「たまにはいいね」
教室に戻る道すがら、そういって梨華ちゃんは微笑んだ。
「でしょ? たまにじゃなくてもいいけどね」
「ふふっ。そうねぇ」
って、笑って、そっと絡めるように美貴と手を繋ぐ。
恥ずかしそうにちらりと視線だけを向けると、すぐにまっすぐ前を向いた。
「美貴ちゃん」
「ん?」
「ウソじゃないから…」
「…うん」
繋いだ手をぎゅって握り返した。
教室に戻る道すがら、そういって梨華ちゃんは微笑んだ。
「でしょ? たまにじゃなくてもいいけどね」
「ふふっ。そうねぇ」
って、笑って、そっと絡めるように美貴と手を繋ぐ。
恥ずかしそうにちらりと視線だけを向けると、すぐにまっすぐ前を向いた。
「美貴ちゃん」
「ん?」
「ウソじゃないから…」
「…うん」
繋いだ手をぎゅって握り返した。
きんこんかんこん。
授業開始のチャイムが鳴る。
きんこんかんこん。
恋の開始の鐘は…もう鳴ってる?
(2004/4/14)