概要 - ハインティ共和国

概要

　ハインティ共和国は北アメスタ大陸に位置する共和制国家。面積は321,038.30㎢、人口は1,280万6,102人（2023年国勢調査）。首都はハインシティ。

　領土は大陸部と諸島部に大別でき、人口の大半は大陸部に居住する。大陸部は政治的経済的にも中心となる大都市を多く抱えている。諸島部はハインティ共和国の中では温暖な地域であり、冬季でも雪が降ることは少なく別荘地として開発されている地域も多い。国土のうち65％程度を山岳地が占めており平野部が比較的少ない。人口の大多数は首都のハインシティ近郊の集中しており、それ以外の地域との人口差が激しくなっている。

　国の産業としては造船をはじめとする重工業が盛んで、船舶、自動車、産業機械のシェアは中堅レベルと言われている。第一次産業の中では国土が寒冷なため農業があまり行われず漁業が盛んで、国民の食卓には魚料理が上がることが多い。牧畜/酪農も一部地域で行われるが国内需要を賄いきれるほどではないため輸入に頼っている。
　国内の交通は自動車輸送に頼るところが大きく、物流のうち自動車のシェアは8割にも上る。その関係で高速道路網はかなり整備されており、大陸部であれば国内のどこに移動するにも一日あれば十分とされている。鉄道輸送については道路網の発達に伴い相対的に地位が低下しているものの、都市間連絡の高速鉄道と都市内交通の私鉄、都市部においては地下鉄が整備されている。貨物輸送は高速鉄道と線路を共用している都合で速達性が高くなっている。

　この地域に人が居住し始めたのは紀元前にまでさかのぼるとされているが、文字による記録がないため定かではない。先住民たちは狩猟採集生活を基本としていたようで、農業を行っていた形跡はない。自然と近い生活を送っていた関係でアニミズム的な信仰がされていたらしく、宗教行事に使われていたと思われる土器などが多数発掘されている。近代以降はユートッパ地域からの入植が進み、現在ではユートッパ系の人種が大半を占める。
　18世紀ころにはかなりの数のユートッパ人が入植していたようで、小規模ながら都市と言える規模の入植地も複数建設され、本国をしのぐ程の経済規模に成長した。これ以上の拡大をよしとしない本国によって課税が強化されたが、ハインティ植民地は反発し、1770年に第一次独立闘争が勃発した。この時のハインティ植民地軍は教練が満足に行われていない民兵がほとんどであったため、十分に訓練され新鋭の兵器で武装した本国正規軍に太刀打ちできず敗北した。課税は一層強化され、たが本国正規軍は本土の治安維持や近隣国の政情不安に伴って引き揚げてしまった。第一次闘争から5年後の1775年にはひそかに招聘した外国軍人による訓練や、本国に敵対する先進国から導入した新鋭武器によって近代化が図られ、再び本国に対する独立闘争が開始された。これが第二次独立闘争である。地理を生かし、独自に研究した新戦術によって本国軍を翻弄した植民地軍は各地で勝利をおさめ、折からの不況と国内外で相次ぐ戦争に疲弊した経済状況を抱える本国はこれ以上の戦闘継続は利にならないと判断し、ハインティ植民地は晴れて独立を達成することができた。3年にわたる独立闘争に勝利した1778年4月15日をハインティ共和国建国記念日に制定し、国民の祝日となっている。

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