アウレッセ

第六章『精霊種・悪霊種』
精霊種 風精類 『 アウレッセ(古語で高原の乙女の意) 』

概要


 高原地域に住まう、風の妖精の一種。
 若い娘の姿をしているが、その体は半実体であり、手足の末端は空気中に溶け込んでいる。
 性格は総じて陽気かつ温和で親切とされており、目撃例が多い事から、人との関わりを忌避しない友好的な精霊種と推察できる。
 森で迷った旅人に風で道を示したりといった逸話も豊富で、高原の住人達にとっては身近に実在する御伽噺の住人と言えよう。

 そんな彼女達はその性質と見目の好さから愛玩目的での人気が高く、密猟によって一時期数が激減した事がある。
 同時期、高原地域に於ける気象が著しく乱れ、学会にて彼女らには高原の大気のバランスを司る役目があるのではという説が提唱された。
 高原地域でも「事象の怒り」などと彼女らの減少と異常気象を結びつける風説が流布し、それをきっかけに大規模な保護運動が勃発。
 一時期全滅かとまで言われた彼女達の数も、現在では徐々に回復している。
 しかし皮肉にも、そういった経緯によって商品としての希少価値は一層跳ね上がり、現在も密猟目的の冒険者?や野盗が後を絶たない。

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最終更新:2013年05月19日 13:21
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