機体設定文など
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SSTO(単段式宇宙往還機)宇宙戦艦の開発
コンセプト:
打ち上げ施設をほとんど持たない共和国にとっての、打ち上げ一体型の艦船である。
量産を前提としたため、また、黒曜子事件よりの共和国技術の低下によるため、打ち上げと再突入が可能であることに集中して作られた。巨大ドッグでの量産を前提として艦船型である。
その一方、単体の性能は必ずしも高くなく、製造および運用コストの軽減に集中された。
量産を前提としたため、また、黒曜子事件よりの共和国技術の低下によるため、打ち上げと再突入が可能であることに集中して作られた。巨大ドッグでの量産を前提として艦船型である。
その一方、単体の性能は必ずしも高くなく、製造および運用コストの軽減に集中された。
主な武装は、遠距離攻撃を目的とする大口径レーザー。これらは既存であり、また鍋の技術者の親しんだアビシニアン搭載のレーザー設計を転用することで、技術レベルの低下に対抗している。
対空にレーザーファランクスを搭載しており、敵のI=Dおよび艦載機の攻撃は、装甲よりも、護衛機との連携も含めた対空で処理することが念頭に置かれている。
主力艦であるために、様々な状況に対応する必要があるが、そのためには対艦ミサイルを装備。作戦に合わせた弾を搭載する。
対空にレーザーファランクスを搭載しており、敵のI=Dおよび艦載機の攻撃は、装甲よりも、護衛機との連携も含めた対空で処理することが念頭に置かれている。
主力艦であるために、様々な状況に対応する必要があるが、そのためには対艦ミサイルを装備。作戦に合わせた弾を搭載する。
* *
共和国にはまだ宇宙関連の施設をもつ国は少なく、また帝國軍のような組織も持たない。
戦時には各国がそれぞれの国から戦地へと赴くのが通例であり、打ち上げのための輸送も煩雑になりがちであった。
そのため、特に打ち上げ施設がなくとも自力で宇宙まで行ける能力を持つ戦艦の開発が要求された。
幸い共和国の大半が海を持っていたため、これを活用することとなった。(海を持たない玄霧藩国はマスドライバーを所有、ジェントルラットは帝國への帰還が噂されていた)
海面を滑走路として使用し、そのまま大気圏を突破するのである。もちろん再突入時には海面に着水する。
現時点の技術でこの手法で大質量を打ち上げることは困難なため、比較的小柄な戦艦となった。
戦時には各国がそれぞれの国から戦地へと赴くのが通例であり、打ち上げのための輸送も煩雑になりがちであった。
そのため、特に打ち上げ施設がなくとも自力で宇宙まで行ける能力を持つ戦艦の開発が要求された。
幸い共和国の大半が海を持っていたため、これを活用することとなった。(海を持たない玄霧藩国はマスドライバーを所有、ジェントルラットは帝國への帰還が噂されていた)
海面を滑走路として使用し、そのまま大気圏を突破するのである。もちろん再突入時には海面に着水する。
現時点の技術でこの手法で大質量を打ち上げることは困難なため、比較的小柄な戦艦となった。
副産物として、洋上では艦船のように航行することも可能となり、また駐機場所の確保も容易である。
エンジンは3つのタイプが搭載された。
これは現段階ではSSTO(単段式宇宙往還機)の宿命ともいえた。
重量はやや増すが、個々のエンジン燃料や運用での資源を軽減させる目的もある。また汎用の技術を使っているため量産が効く。
まず、海水と大気を利用したターボジェットエンジンにて海面を加速し離水、十分な速度を得た後スクラムジェットエンジンにて大気圏を突破する。
これは現段階ではSSTO(単段式宇宙往還機)の宿命ともいえた。
重量はやや増すが、個々のエンジン燃料や運用での資源を軽減させる目的もある。また汎用の技術を使っているため量産が効く。
まず、海水と大気を利用したターボジェットエンジンにて海面を加速し離水、十分な速度を得た後スクラムジェットエンジンにて大気圏を突破する。
海面を滑るように加速し、そのまま空高く舞い上がる時、船が巻き上げる水しぶきが虹を描くという。
大気圏外に出てからはイオンエンジンでの航行となる。運用コストの安いイオンエンジンは大気圏内とは別の推進材を使用するため、宇宙へ上がってからの航路に支障をきたさない。
船体は平たく、セミリフティングボディを意識しており揚力を得るための翼は最小限の大きさに留められた。(被弾面を減らす意図もある)
離陸~大気圏突破までは甲板上部を艦底と同素材の耐熱板が覆う形で抗力を抑える。戦闘態勢ではこの耐熱板カバーが開き、砲門やペイロードベイのハッチが現れる。
洋上での運用はこのカバーが開いた状態がデフォルトとなる。
離陸~大気圏突破までは甲板上部を艦底と同素材の耐熱板が覆う形で抗力を抑える。戦闘態勢ではこの耐熱板カバーが開き、砲門やペイロードベイのハッチが現れる。
洋上での運用はこのカバーが開いた状態がデフォルトとなる。
この耐熱板は鍋の国の鍋職人の熟練した技と、この機体の為に新設計されたニューセラミックス技術の集大成であり、高い耐熱性に加え対レーザー装甲としての役割をもつ。上部甲板カバーは前後上下方向に展開でき、ブリッジなどを防御する盾となる。
セラミックスなので物理攻撃に不安が残るが、搭載する護衛機の機動防御や武装のレーザーファランクスの弾幕がそれを補う。
セラミックスなので物理攻撃に不安が残るが、搭載する護衛機の機動防御や武装のレーザーファランクスの弾幕がそれを補う。
ペイロードベイは鍋の国パイロットの能力を生かしてきた大型I=D・アビシニアンがせめて一機は搭載出来るように、と船体の前部に大きく設けられた。
I=Dの代わりに陸戦カーゴや物資の積載も可能である。
I=Dの代わりに陸戦カーゴや物資の積載も可能である。
宇宙戦艦の運用は煩雑なシステムではあるが、なるべく小人数のクルーでも賄えるようにそのほとんどはブリッジで集中コントロールされる。
レーダー・センサーは特筆するほど高機能ではないが、同型艦及び艦載機とのノンタイムリンケージが可能であり、これと共和国唯一の広域宇宙監視システムである玄霧藩国の“ヘイムダルの眼”との情報のリンク・解析により、広域策敵を可能とした。
レーダー・センサーは特筆するほど高機能ではないが、同型艦及び艦載機とのノンタイムリンケージが可能であり、これと共和国唯一の広域宇宙監視システムである玄霧藩国の“ヘイムダルの眼”との情報のリンク・解析により、広域策敵を可能とした。
なお、重力制御等、生活に関する配慮はスペースやコスト面から削減された。クルーの人数も少ないため、居住空間も狭い。
特に開発国である鍋の国民からは艦内で鍋ができないため、不評であった。(これは“宇宙用鍋缶”の開発でいずれフォローされるものと思われる)
特に開発国である鍋の国民からは艦内で鍋ができないため、不評であった。(これは“宇宙用鍋缶”の開発でいずれフォローされるものと思われる)
武装
レーザーファランクス×8
対空攻撃用のレーザー機銃。前後左右に360度カバーする射角を持つ。デブリ除去にも使用される。
またレーザーのパルス幅が可変であり、短パルス発射することにより敵ミサイルなどの攻撃を防ぐ弾幕となる。
レーザーファランクス×8
対空攻撃用のレーザー機銃。前後左右に360度カバーする射角を持つ。デブリ除去にも使用される。
またレーザーのパルス幅が可変であり、短パルス発射することにより敵ミサイルなどの攻撃を防ぐ弾幕となる。
大口径レーザーキャノン×6
遠距離攻撃用の主砲。上部甲板に2門×2、艦底部に2門×1装備。
アビシニアンに搭載されたNLL-101A 大口径レーザーを艦船用に設計し直したものである。
遠距離攻撃用の主砲。上部甲板に2門×2、艦底部に2門×1装備。
アビシニアンに搭載されたNLL-101A 大口径レーザーを艦船用に設計し直したものである。
対艦ミサイル 8連装発射機×1
艦橋後部に専用のミサイルポッドを装備。宇宙用と大気圏用(それぞれにあわせた推進材を使用)、また破片散布弾、オートサイティング弾など、作戦にあわせた弾に換装できる。
艦橋後部に専用のミサイルポッドを装備。宇宙用と大気圏用(それぞれにあわせた推進材を使用)、また破片散布弾、オートサイティング弾など、作戦にあわせた弾に換装できる。
護衛機
コンセプト:
護衛機である。大気圏および、宇宙戦での母艦護衛が可能であるように可変型となった。
可変型を可能とするためには、共和国全国の智慧と技術が結集されており、レンジャー連邦、芥藩国の航空機、無名騎士藩国、ナニワアームズのI=D技術、よけ藩国、雷鳥号の変形機構等が参考にされている。まきが宰相府で搭乗したフェイク3の技術も使われている。
なかでもキノウツン藩国の<Hi-うささん>は、先駆的航空I=D機として、大きな技術提供となった。
可変型を可能とするためには、共和国全国の智慧と技術が結集されており、レンジャー連邦、芥藩国の航空機、無名騎士藩国、ナニワアームズのI=D技術、よけ藩国、雷鳥号の変形機構等が参考にされている。まきが宰相府で搭乗したフェイク3の技術も使われている。
なかでもキノウツン藩国の<Hi-うささん>は、先駆的航空I=D機として、大きな技術提供となった。
武装は、対空用ミサイル、バルカン砲および、宇宙遠距離用レーザー。
大気中では、高い機動力での対空戦闘で装甲をカバー。
宇宙では、機動力に加えて、高い精度のセンサーと情報処理能力、母艦センサーとの連携で、的確なレーザー射撃を行う。
大気中では、高い機動力での対空戦闘で装甲をカバー。
宇宙では、機動力に加えて、高い精度のセンサーと情報処理能力、母艦センサーとの連携で、的確なレーザー射撃を行う。
* *
搭載するI=D部隊とは別に、この宇宙戦艦には護衛機を付けることとなった。
戦艦にはそこそこ武装が搭載されてはいるが、主戦力のI=Dを射出する際、敵機から艦を守る小回りの効く戦力が必要だったのである。
護衛機は格納庫内の主力I=Dと違い船体上部に取り付けられたカタパルトに配置され、即座に発進出来る形になっている。
搭載機数は2機。基本フォーメーションは母艦の左右後方から主砲の死角をフォローする形となる。
護衛機は当初3機編成の予定であった。護衛なら3機でフォーメーションを組むのが理想とされたからだ。
しかし、コスト面もさることながら、搭載コンテナ及び射出用カタパルト等、スペースの関係で2機に縮小された。
コンテナは前方に開き、そのままリニアカタパルトとなる。
コンテナ収納時、翼は折り畳まれている。
戦艦にはそこそこ武装が搭載されてはいるが、主戦力のI=Dを射出する際、敵機から艦を守る小回りの効く戦力が必要だったのである。
護衛機は格納庫内の主力I=Dと違い船体上部に取り付けられたカタパルトに配置され、即座に発進出来る形になっている。
搭載機数は2機。基本フォーメーションは母艦の左右後方から主砲の死角をフォローする形となる。
護衛機は当初3機編成の予定であった。護衛なら3機でフォーメーションを組むのが理想とされたからだ。
しかし、コスト面もさることながら、搭載コンテナ及び射出用カタパルト等、スペースの関係で2機に縮小された。
コンテナは前方に開き、そのままリニアカタパルトとなる。
コンテナ収納時、翼は折り畳まれている。
この護衛機の最大の特徴は飛行形態(航空機)から人型形態(I=D)への可変である。
護衛機の要素としては航空機で十分であったのだが、共通機I=D国家の鍋の国で宇宙航空機だけというのももの足りず、また装備した火力を地上で移動砲台として運用することもも期待されたため、可変機となった。
また設計者のまきが長いことフェイク3に乗っていたため、それに影響された(パクった)との噂もある。
余談ではあるが、母艦の人員が最小限に切り詰められているため、着艦した護衛機は一旦人型に変形して自力ですごすごとコンテナに戻らなければならないらしい。
だが、宇宙では障害物となるデブリなどの除去、地上では空を飛ぶには悪天候な時でも戦艦を守備できる等、人型には人型のメリットがある。
護衛機の要素としては航空機で十分であったのだが、共通機I=D国家の鍋の国で宇宙航空機だけというのももの足りず、また装備した火力を地上で移動砲台として運用することもも期待されたため、可変機となった。
また設計者のまきが長いことフェイク3に乗っていたため、それに影響された(パクった)との噂もある。
余談ではあるが、母艦の人員が最小限に切り詰められているため、着艦した護衛機は一旦人型に変形して自力ですごすごとコンテナに戻らなければならないらしい。
だが、宇宙では障害物となるデブリなどの除去、地上では空を飛ぶには悪天候な時でも戦艦を守備できる等、人型には人型のメリットがある。
ただし、航空機としての機動力重視のため、人型形態の能力はさほど高くなく、特に脚部は貧弱で、重力下で走る、ジャンプするという行為は想定されていない。左右のエンジンブロックに強化フレームを付け、アメショーやペルシャの伏せ形態を継承したフットパーツを付けたものである。膝関節のアクチュエーターは歩行移動及び着地の衝撃程度は対応できる。
この護衛機の陸上で託された使命は“移動砲台”――それ一点のみである。(空中でも同等だが)故に腕、脚部に大地もしくは甲板と砲身を固定するアンカーを装備しており、アメショー同様、胴体に関節を持たない。
但し、マニュピレーターはサイベリアンと規格が同一なため、武装を操作することが可能である。
この護衛機の陸上で託された使命は“移動砲台”――それ一点のみである。(空中でも同等だが)故に腕、脚部に大地もしくは甲板と砲身を固定するアンカーを装備しており、アメショー同様、胴体に関節を持たない。
但し、マニュピレーターはサイベリアンと規格が同一なため、武装を操作することが可能である。
装甲は軽量化のため薄っぺらだが、その分高い機動力(飛行形態時)と十分な対空火器を持たされている。
宇宙遠距離戦闘用に、センサーや情報処理能力に大きく機能を割いており、また、母艦センサーとコンタクトすることで、正確なレーザー砲撃を浴びせる。
宇宙遠距離戦闘用に、センサーや情報処理能力に大きく機能を割いており、また、母艦センサーとコンタクトすることで、正確なレーザー砲撃を浴びせる。
装備
○中口径レーザーキャノン×2
遠距離・対空戦闘を想定して機体上部に背負うように取り付けられたこのレーザーキャノンは戦艦同様、NLL-101A 大口径レーザーをもとに中口径に開発し直したものである。
護衛機最大威力の武装であり、あらゆる状況で使用可能であるため、護衛機のメインウエポンとも言える。
○中口径レーザーキャノン×2
遠距離・対空戦闘を想定して機体上部に背負うように取り付けられたこのレーザーキャノンは戦艦同様、NLL-101A 大口径レーザーをもとに中口径に開発し直したものである。
護衛機最大威力の武装であり、あらゆる状況で使用可能であるため、護衛機のメインウエポンとも言える。
○ミサイル 8連装発射機×2
両翼の下にはミサイルポッドが装備されており、対空戦闘、長距離戦闘用に使用される。
両翼の下にはミサイルポッドが装備されており、対空戦闘、長距離戦闘用に使用される。
○バルカン砲×2
飛行形態におけるドッグファイトを想定して機首の両サイドに取り付けられている武装である。飛行形態での近接戦闘における主力であるが、人型形態でも使用可能である。
飛行形態におけるドッグファイトを想定して機首の両サイドに取り付けられている武装である。飛行形態での近接戦闘における主力であるが、人型形態でも使用可能である。