【これまでのあらすじ】
さーて、次回の妄想ロワは?
「タラちゃんですぅ。おじいちゃんはあの日からずっと元気がないです。
昔のお船が載ってるお本を見て、『島風……』ってつぶやいて、泣きそうなお顔になってます。
パパやカツオにいちゃんも帰ってこないし、僕も悲しくて泣きそうです。
さて、次回は
- 前のロワで会った、ような……
- こんなの絶対、おかしいよ
- ワシの、最高の家族
の三本ですぅ」
「次回もまた、みてくださいね。じゃんけんぽん!! うふふふふふ」
【本ロワでの動向】
『そんなの、ワシが許さない』
「ばかもん、せっかく生きておるのに死にたがる奴があるか!!」
エピローグ後からの参戦。
名簿にフネ、そしてマスオとカツオの名前を見た波平は、生きているマスオ・カツオともう一度会えるかもしれないと希望を抱き、家族と帰るために対主催に。
仲間を探していると、まず医師であるギーと出会い意気投合。続いて
鹿目まどか・
暁美ほむらのペアと出会う。
しかし元のロワでの出来事から、まどかは自分なんか早く死ねばいいと自暴自棄になっており、ほむらは一見そんなまどかを案じているように見えながら、その実自分の欲望を満たすことしか考えていなかった。
それを見抜いた波平は、二人を一喝すると正座をさせて説教をする。
「ばかもん、お前たちは二人とも自分勝手な考えをしているだけだ!!」
その結果、濁りきっていたまどかの目に光が戻った。
一方ほむらは、一見反省したような素振りを見せながら、「少し調べたいことがあるから」などと言って単独行動を取る。
『元のロワで会った、ような……』
「この人殺しどもめ!!」
ギー・まどかとグループを結成した波平は、彼らのまとめ役として父親らしく振る舞う。
三人とも元のロワで散々な目に遭っただけにハートフルボッコトリオとも呼ばれたが、互いに希望を与え合い共に前に進もうとしていた。
まどかの支給品のイチャイチャパラダイスについて質問されてばかもんする一幕も。
だが、そんな暖かい擬似家族は
スカーレットバロンと八頭身の襲撃で崩壊する。
何しろ二人にとっては波平は前のロワで主催側だった人物で、まどかはマーダーだった人物。
そんな二人が一緒にいるなど危険極まりないと判断され、一方的に攻撃を受けたのである。
結果、波平はなんとか逃げ延びたものの、まどか・ギーとは離れ離れになってしまう。
『こんなの絶対、おかしいよ』
「あの子を、支配するつもりね……」
まどかたちと合流するために探索していた波平は、ほむらと再会する。
そこでほむらにマスオと出会ったと聞かされ、マスオがいるという野獣邸に向かう。
そこで波平はマスオと再会を果たす。が、そこにいたのは波平に刃物を振りかざして襲いかかるマスオだった。
実は全てはほむらの策略だった。
波平に自分の生き方を否定されたことで激昂したほむらは波平を逆恨みし、さらに波平がまどかを支配しようとしているなどと、下衆の勘繰り……いや、ちょっとしたかわいい誤解をする。
そこで波平に絶望を味合わせて死なせるため、マスオに波平は人殺しだと吹き込み野獣邸に向かわせたのだ。
「目を覚ませ、マスオくん!!でないと、ワシは君を傷つけなくてはいけなくなる!!」
必死にマスオを説得する波平だが、マスオも波平を正気に戻そうと必死だった。
互いに相手を思いやりながら戦わなくてはいけない、悲痛な展開となる。
それを終わらせたのは、両津による野獣邸爆破だった。
爆破に巻き込まれ、マスオは死亡。
なんとか逃げ延びて意気消沈する波平の耳に飛び込んできたのは、カツオの死を知らせる放送だった。
『父さんの最後の道しるべ』
「あなたに会えてよかった。だから、生きていてください」
またしても家族を守れなかった波平。
「ワシは一体、何のために……」と絶望の底に至る。
あてもなく歩いていると、引き寄せられるようにカツオとほむらの亡骸と出会う。
さらにそこにははぐれたまどかもいた。二人はもはや掛け合う言葉もなく、無言で互いを抱きしめ合う。
そこを、マーダーのピノキオが襲撃する。
まどかを護ろうとする波平だったが、マスオ戦のダメージで身体が動かない。
それを見たまどかは波平を突き飛ばし、一人ピノキオに向かっていく。
止める波平の声にも、まどかは「逃げてください!!」と答える。
その姿は、波平にとって元のロワで自分を命がけで逃がした島風に通じるものだった。
(まただ……。また、ワシは護られる。ワシなんかと出会ったせいで、みんな酷い死に方をする。
ワシは彼女たちをこんな目に遭わせるために、頑張っていたとでも言うのか……)
自分のせいで、また誰かが傷付く。
自分など彼女たちと出会わなければよかったと後悔する波平に、まどかは笑顔で振り向いて告げる。
「波平さんには、まだ護たい人がいるんですよね? だったら生きていてください」
波平ははっとする。
そうだ、あの時島風が自分を護ってくれたのも、自分が同じように大切な誰かを護りぬくことができるようにではなかったか。
だとしたら、ワシはこんなところで立ち止まってはおれん。
「達者でな、まどか」
まどかに礼を告げて立ち去る波平。
しばらくして背後からピノキオの勝利の叫びが聞こえてきたが、波平にはもう、後悔などなかった。
『ワシの、最高の家族』
「母さんや、ワシはやっと気付いたんじゃ。ワシらは誰も、いつでも、一人じゃないってことにな」
まどかから勇気と決意を受け取った波平は、遂に最愛の妻、フネと再会する。
目の前でカツオを死なせたことを後悔していたフネを、波平はそっと抱きしめた。
「母さんが最期まで一緒にいてくれたなら、カツオもきっと淋しくはなかっただろう」
その後、中華料理店に向かった波平とフネは危うく山猫亭店主に夫婦丼にされて食べられそうになるが、そこに偶然迷いこんできた
藤原妹紅が店主を焼き殺す。
礼を言う波平とフネに、自分は薄汚れた殺人鬼だから構わないでくれと告げる妹紅。出会った頃のまどかを彷彿とさせるその姿に、波平は正座をさせて説教をする。
そこには、元ロワで島風を殺人鬼と罵ってしまった悔いもあった。
フネ、妹紅と再び擬似家族を結成した波平。道中でM・キーラ・エラー猫とも出会う。
波平がMに人前でタバコなんか吸うなと説教する一幕も。
彼らと別れた後、波平にとっては宿敵であるピノキオが来襲。
フネは
「お父さん、ここは私に任せてください!!」
と告げ、波平に妹紅を託して一人ピノキオに立ち向かう。
安全な場所に逃げた波平と妹紅だったが、波平の決意はすでに固まっていた。
逃げた先で偶然出会った渋谷凛に妹紅を託すと、自分はフネの所に戻ると告げる。
「駄目よ波平さん、あなたが行ったって……」
「……母さんまでな、見殺しにする訳にはいかんのだ。渋谷さん、妹紅さんをお願いします。妹紅さん、もし、ワシらに負い目を感じたならそれは忘れなさい。自棄になってもいかんぞ。ワシも母さんも、それに恐らく承太郎君という青年も、妹紅さんにそんな事は望んでおらんからな」
決意を受け渡し、来た道を引き返す波平。
ピノキオの攻撃で致命傷を受けていたフネは、戻ってきた波平に驚く。
「お父さん、なんで」
「バカもん。お前一人を置いていくなんて真似ができるわけがないだろうが」
自分はそのために、命を護られてきたのだから。
そして波平とフネは手を取り合い、ピノキオの前に立ちはだかる。
勝ち目などない戦いだったが、二人には迷いも悔いもなかった。
(母さん、カツオ、マスオくん、みんなやっぱりワシの最高の家族だった。
それに気付かせてくれたまどかと妹紅に礼を言わなくてはな)
そして波平は、愛する人と共に、大切な人たちが待つ場所に旅立っていった。
- 父さんと魔法少女の再会
- カツオ、深く反省
- 磯野家とみんなで温泉旅行
の三本です。
次回もまた、見てくださいね。じゃんけんぽん!!」
最終更新:2015年01月07日 11:56